【米粉ドーナツ】ふわもちに仕上がる簡単レシピをご紹介！子どものおやつにも

日本人はもともと米を主食としてきましたが、欧米から「パン」が入ってきてから、朝食は「パン派」という人が増え、それに伴って米の需要が減ってきたといわれています。

そこで見直されたのが、9割を輸入に頼っている小麦粉の代わりに「米粉」を使おうという動きで、実際に「米粉」を使った商品も増えてきています。では、「米粉」とはどんなものなのでしょう。

「米粉」とは読んで字のごとく「米」を原材料とした「粉」のことで、米を洗って糠分を取り除き、含有水分が一定になるように寝かせたあと、細かく砕いて粉状にしたものです。

米粉にはうるち米を使うかもち米を使うかによっていくつかの種類があり、うるち米から作られた「上新粉」やもち米から作られた「白玉粉」、「餅粉」などが一般的に知られています。

米を主食としてきた日本では、もともと米粉も奈良時代から使われ、だんごや羊羹などの和菓子やおせんべい、おかきなどに使われて親しまれてきました。

近年はさらに製粉技術も進み、微細な「米粉」にすることで、パンやパスタ、クッキーやドーナツなどにも幅広く使われるようになっています。

本記事では、家庭で作るおやつとして人気の「ドーナツ」を、小麦粉ではなく「米粉」を使って簡単に作れる「米粉ドーナツ」のレシピをいくつかご紹介しますが、まずは「米粉」をドーナツに使うメリットを簡単にご紹介します。

ドーナツの一般的な材料は、小麦粉、卵、バター、牛乳、砂糖、ベーキングパウダーで、これらを混ぜて成型し、油で揚げるのが一般的なレシピですが、主原料の小麦粉には分解されにくいタンパク質の一種である「グルテン」が多く含まれています。

グルテンはドーナツを作る際、生地の弾力や粘りを出すのに重要な成分ですが、体質によってはアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。一方「米粉」は「グルテン」を含まない「グルテンフリー食材」として知られています。

「グルテン」を含まない米粉は小麦粉よりも消化が良いため胃もたれしにくく、タンパク質、炭水化物、ビタミンB1、ビタミンEなどの栄養素が含まれ栄養価が高いのも特徴です。特に米粉にはアミノ酸バランスに優れたタンパク質が多く含まれています。

また、油の吸収率は小麦粉が38%なのに対し米粉は21%と低いため、天ぷらやドーナツなど揚げ物に使うと冷めてもサクサクの食感が続き、さっぱりとヘルシーな仕上がりになります。

前述に「米粉」の魅力などをご紹介しましたが、ここからはお家でも簡単に作れておやつにもおすすめの「米粉ドーナツレシピ」をいくつかご紹介します。

米粉ドーナツのおいしさの決め手はその「食感」にありますが、まずは、食感がおいしい「基本の米粉ドーナツ」のレシピからご紹介します。

「基本の米粉ドーナツ」ひとくち大10個分のレシピに必要な材料は、絹ごし豆腐80g、米粉100g、無調整豆乳50CC、砂糖20g、ベーキングパウダー5g、塩少々、揚げ油適量、粉砂糖大さじ2杯です。

ボウルに絹ごし豆腐と無調整豆乳を入れ、泡だて器などでなめらかになるまで混ぜ合わせます。そこへ米粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩を加えて、全体がしっかりなじみ、粉っぽさがなくなるまでゴムベラなどでよく混ぜ合わせ、ドーナツ生地を作ります。

ドーナツ生地を10等分に分けて、それぞれ丸く一口大に形を整えます。天ぷら鍋に底から5cmくらいまで揚げ油を入れて170度に熱し、成型したドーナツを静かに入れます。1分ほどそのままにし、菜箸で転がしながら全体が色づくまで5分ほど揚げて油をきります。

ボウルにドーナツを入れ、温かいうちに粉砂糖を全体にまぶして器に盛りつければ、ヘルシーでふわもち食感の「基本の米粉ドーナツ」の完成です。

前述にご紹介した基本の米粉ドーナツにまぶす粉砂糖の代わりにシナモンシュガーを使う、おいしいアレンジレシピもおすすめです。

前述のレシピの材料の粉砂糖の代わりに、シナモンパウダー大さじ1杯とグラニュー糖大さじ2杯を用意します。ボウルにシナモンパウダーとグラニュー糖を入れ、よく混ぜ合わせてシナモンシュガーを作ります。

米粉ドーナツが温かいうちに、シナモンシュガーをまぶすだけで簡単にシナモン米粉ドーナツの完成です。

グルテンフリーの米粉を使った、昔ながらの素朴で口当たりの軽い「米粉のオールドファッションドーナツ」のレシピも簡単でおすすめです。

「米粉のオールドファッションドーナツ」6個分のレシピに必要な材料は、米粉150g、ベーキングパウダー5g、砂糖60g、卵1個、バター20g、牛乳小さじ1杯、塩少々、バニラエッセンス少々、揚げ油適量です。

あらかじめバターは冷蔵庫から出し、室温に戻しておきます。ボウルにバターと塩少々を入れてクリーム状になるまで混ぜ、砂糖を何回かに分けて入れてさらに混ぜあわせます。そこへ別の器で割りほぐした卵を少しずつ入れながら混ぜ、牛乳とバニラエッセンスも加えて混ぜ合わせます。

米粉とベーキングパウダーを合わせてふるいにかけ、2回に分けてボウルに入れ、木べらなどでさっくりと切るように混ぜ合わせドーナツ生地をまとめます。

ドーナツ生地を6等分に分けてそれぞれ細い棒状に伸ばし、左右の端を割れないようにしっかり合わせてリング状に形を整えます。割りばしなどで片面に1周筋をつけておきます。

フライパンに底から3cmほど揚げ油を入れて170度に温め、筋をつけた面を下にして静かに入れます。途中上下を返しながら色づくまで5分ほど揚げて取り出し、油をきって器に盛りつければ完成です。

揚げずに焼くだけで簡単にできる「米粉の焼きドーナツ」なら、さらにさっぱりとヘルシーで、もちもち食感がおいしく朝食にもおすすめです。

「米粉の焼きドーナツ」6個分のレシピに必要な材料は、米粉100g、ベーキングパウダー5g、アーモンドパウダー15g、卵1個、バター30g、きび砂糖30g、牛乳100CC、バニラエッセンス少々で、直径6～7cmの市販のドーナツ型を用意しましょう。

バターを500Wの電子レンジで1分ほど加熱して溶かし、オーブンは180度に予熱しておきます。ボウルに卵を溶きほぐし、きび砂糖を入れてよくかき混ぜ、さらに牛乳も加えて混ぜ合わせます。きび砂糖がなければ上白糖でも代用できます。

米粉とベーキングパウダーを入れて混ぜ、ふるいにかけながらボウルに加えてさらに混ぜます。そこへ溶かしたバターも加えて混ぜ、バニラエッセンス2～3滴をたらして全体を混ぜ合わせます。

ドーナツ型6個分にバターを塗り、ドーナツ生地を均等に流し入れ、180度のオーブンで13～15分様子を見ながら焼きます。焼きあがったら器に盛り付け、お好みで粉砂糖を振りかければ、モチモチ食感のヘルシーな「米粉の焼きドーナツ」の出来上がりです。

前述には米粉を使った基本のドーナツのレシピをご紹介しましたが、食材をちょっと工夫するだけで米粉ドーナツのアレンジレシピが広がります。ここでは、米粉ドーナツのおすすめアレンジレシピ2品をご紹介します。

最初にご紹介するのは、前述にご紹介した、揚げずにヘルシーな米粉の焼きドーナツをアレンジした「米粉の抹茶ドーナツ」のレシピです。

「米粉の抹茶ドーナツ」6個分のレシピに必要な材料は、米粉100g、ベーキングパウダー5g、アーモンドパウダー15g、抹茶パウダー大さじ2杯、卵1個、バター30g、砂糖30g、牛乳100CC、サラダ油少々、直径6～7cmの市販のドーナツ型です。

バターを500Wの電子レンジで1分ほど加熱して溶かし、オーブンは180度に予熱しておきます。ボウルに卵を割りほぐし、溶かしバター、牛乳を加えて混ぜ合わせます。

そこへ、米粉、ベーキングパウダー、アーモンドパウダー、抹茶パウダーを一緒合わせたものを振り入れ、さらに混ぜ合わせます。

ドーナツ型にサラダ油を薄く塗ってドーナツ生地を流し入れ、180度のオーブンで13分～15分、様子を見ながら焼き上げれば「米粉の抹茶ドーナツ」の完成です。

お子様のおやつにもぴったりな、かぼちゃを使った米粉のアレンジレシピ「米粉のかぼちゃドーナツ」も簡単でおすすめです。

「米粉のかぼちゃドーナツ」一口大10個分のレシピに必要な材料は、米粉100g、ベーキングパウダー5g、かぼちゃ100g、無調整豆乳100CC、キビ砂糖20g、塩ひとつまみ、揚げ油適量、粉砂糖大さじ2杯です。

かぼちゃは皮とワタを取り除いて一口大に切り、耐熱皿に入れてラップをし、600Wの電子レンジで2分30秒加熱します。温かいうちにボウルなどに入れ、マッシャーなどでつぶします。

そこへキビ砂糖と塩ひとつまみをいれて泡だて器で混ぜ合わせ、豆乳を少しずつ加えながらさらに混ぜ合わせます。米粉とベーキングパウダーを合わせて一緒にふるいにかけながら振り入れ、ゴムベラなどで粉っぽさがなくなるまで全体を混ぜ合わせます。

ドーナツ生地を10等分に分けて丸く形を整えます。鍋に底から5cmくらいまで揚げ油を入れて170度に熱し、成型したドーナツを静かに入れます。1分ほどそのままにし、菜箸で転がしながら全体が色づくまで4～5分ほど揚げて油をきります。

ボウルにドーナツを入れ、温かいうちに粉砂糖を全体にまぶして器に盛りつければ、簡単でおいしい「米粉のかぼちゃドーナツ」の出来上がりです。

小麦粉を使わず、グルテンフリーな米粉を使った簡単でおいしいドーナツレシピをご紹介しました。本記事を参考に、子どものおやつにもおすすめのふわもち食感がおいしい米粉ドーナツを、ぜひご家庭でも作ってみてください。