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洗濯表示の基本は5個!
毎日行う家事の1つに「洗濯」がありますが、衣類タグに書いてある「洗濯表示」について詳しくご存知でしょうか。今回の記事では、気になっているけれどあまり知られていない「洗濯表示」の意味について徹底的に解説していきます。
基本の洗濯表示や洗濯表示の存在意義、覚えておくと便利な洗濯表示と意味についてたっぷりとご紹介します。注意すべき洗濯表示や、洗濯表示が覚えられない方におすすめしたい便利なアプリなどもご紹介します。
これを機に洗濯表示について徹底的に知って、快適で賢い洗濯ができるようにしましょう。洗濯の基本は、洗濯表示を確認することからスタートします。
タグには、使用されている素材、手洗いなのか洗濯機が使用できるかなどが示されています。家庭で洗えないものはクリーニングに出す、洗えるものは注意点を確認して洗濯するなど、衣類に適したお手入れ方法を実行しましょう。洗濯はポケットやボタンのチェックも重要です。
ポケットにティッシュが入ったまま洗濯機で洗濯してしまうと、ティッシュが洗濯槽の水の中に散らばってしまい、一緒に洗濯している衣類やタオル全てにティッシュが絡みついてしまうということになります。
絡みついたティッシュは素材によっては非常に取りにくく、再度洗濯しなければ落ちないこともあります。たった1枚のティッシュでも一緒に洗濯してしまった時のリスクは大きいので、ポケットにものが入っていないかを必ず確認するようにしましょう。
また、ボタンはシャツについていることが多いですが、ボタンをしめたままで洗濯機に入れると、洗濯の際に負荷がかかり糸が切れたりほつれたりしてしまうことがあります。負荷をかけないために、ボタンは外したままで洗濯するようにしましょう。
ボタン付きの大事なシャツであれば洗濯ネットに入れて他の衣類との絡みを防ぐようにすると良いでしょう。洗濯の基本はまだあります。
購入後初めて洗濯するものは色落ちしないか確認が必要です。購入後初めて洗濯する際、ものによっては極端に色落ちしやすく、一緒に洗濯した衣類に色が移ってしまうことがあります。
衣類の目立たないところに洗剤を少し塗って数分待ち、洗剤を塗りこんだ箇所にティッシュなどを当てて色が移らないか確かめてみると良いでしょう。
タグに書いてある洗濯表示を確認すること、ポケット・ボタンを確認すること、初めて洗うものは色落ちしないか確認することなどが洗濯の基本になります。また、環境への配慮や節約のために、洗濯にお風呂の残り湯を使うというご家庭も多いでしょう。
基本的にお風呂の残り湯を使用する際は「洗い」の工程のみに使用するようにしましょう。浴槽のごみや髪の毛はあらかじめ取り除くこと、お風呂の残り湯は一晩おくと雑菌が繁殖するため、なるべく温度が高いうちに使用するなどに注意して利用しましょう。
洗濯表示の正式名称は「繊維製品の取扱いに関する表示記号」です。洗濯時の取扱い方法を示すために、衣類などの繊維製品には規格化された絵表示(ピクトグラム)が使われています。
これまで絵表示は世界各国で異なるものが使用されていましたが、ISO3758等、国際規格への統一が進んでいます。海外ブランドの洋服などを購入した時に、日本の絵表示と異なって「洗濯表示の意味が分からない」ということが無いようにしようという動きです。
現在国際規格ISO3758等で定められている洗濯表示記号は、5種類の基本記号で構成されています。洗濯処理記号(家庭洗濯)、漂白処理記号(漂白)、乾燥処理記号(乾燥)、アイロン仕上げ処理記号(アイロン)、商業クリーニング処理記号(クリーニング)の5種類です。
5つの基本記号をベースとして、温度の高さを示す点や、力加減を示す線の付加記号、または水温を示す「具体的な数字」などが加わって、表示されます。
ちなみに、国際規格への統一が進んでいる洗濯表示ですが、現在販売されている洋服等に関しては、新旧が混在していますのでそのことについて知っておくようにしましょう。
新表示は洗濯機も手洗いもひとつに
以前の洗濯表示では「洗濯機使用」と「手洗い」が分かれていました。洗濯機使用の場合は、洗濯機のシルエットマークで、手洗いの場合は桶に水が張ってあり「手洗イ」の文字表示がありました。新表示は洗濯機も手洗いも1つの洗濯記号に集約されています。
新表示の洗濯処理記号はバスタブや桶のような容器に波打つ水が入っているような記号です。この新表示の洗濯処理記号に、数字の30が書かれていれば液温の限度が30度ということ、手のマークが書かれていれば手洗いによる洗濯処理ができるということを示します。
さらにバツ印が書かれていれば洗濯処理ができないという意味になります。洗濯機使用も手洗いも、洗濯表示を1つに集約することによりシンプルでわかりやすい表示になったといえるでしょう。
そもそも洗濯表示ってなんのためにあるの?
毎日の家事の1つ「洗濯」をするときに衣類の洗い方やケアの方法が分かるのが「洗濯表示」です。衣類は素材や縫製方法などによって、推奨される洗濯の方法やケア方法が変わってきます。洗濯の方法やケア方法を示したのが洗濯表示になります。
洋服を購入する際に、選ぶポイントとしてあげられるのが、洋服のカラーやデザイン、ブランド、素材などと並んで「お手入れのしやすさ」を重視する人も多いです。
ご家庭の洗濯機で手軽に洗える、自分で手洗いできる、などの表示を見ながら、お手入れ方法について想定しながら洋服を購入する方も多いでしょう。
ファッションや洋服が好きな方であればあるほど、しっかりとお手入れをして、長く愛用したいものです。今回の記事を参考に、お持ちの衣類のタグに書かれている洗濯表示を確認し、適切なお手入れができるようにしましょう。
衣類の適切なお手入れ方法が分かる
洗濯表示は英語で「Care Label」または「Care Tag」といいます。洗濯表示は、衣類など繊維製品の取扱い、お手入れ方法に関する表示記号のことです。
洗濯表示があるおかげで洗濯機での洗濯が可能か、乾燥機の使用が可能か、アイロン仕上げをしていいかなど、衣類の適切なお手入れ方法が分かるようになっています。
新しくなった洗濯表示は世界共通に
日本では今まで「家庭用品洗濯等取扱い絵表示」(JIS L 0217)があり、洗濯洗剤、液温、水流、使用する洗剤の性質などが併記されていました。
1995年1月の世界貿易機関(WTO)による貿易の技術的障害に関する協定(TBT)の発効等により、世界共通の国際規格への整合化が順次行われています。世界共通の国際規格はISOと呼び、これは国際標準化機構の略称です。
ISOは国際規格の世界的相互扶助を目的とする独立組織で、国家間に共通な標準規格を提供し、世界貿易を促進しています。例えばISO14001は環境マネジメントシステムの国際規格で、環境保全を目的としたシステム規格です。
ISOで国際規格化されているものは多岐にわたり、例えばネジの呼び径(ねじ部の太さ)やピッチなどもISO規格が主流となってきています。
衣類のお手入れ方法に関する洗濯表示も、各国で異なるマークと意味が使われていたため、統一化が図られているということです。世界共通の洗濯表示があれば、海外ブランドの洋服を購入したときもお手入れ方法がすぐにわかるので便利です。
覚えておきたい基本の洗濯表示と意味
さっそく基本の洗濯表示のマークと意味をご紹介していきます。生活をする上で必ず生じるのが家事です。家事には掃除・洗濯・炊事の三本柱を主として、ゴミ捨てや消耗品の補充、季節ごとの衣替えなどがあります。
子供の頃は親や家族が中心にやってくれていたことで、家事の大変さが分からなかったという方がほとんどです。大人になって社会人になり一人暮らしを始めた、結婚して主婦になったなどの理由で家事全般をこなすようになると、その大変さに気づくでしょう。
掃除は普段からきれいにする性格の方であれば大変ではありません。しかし、整理整頓が苦手な方や汚れやホコリが見えても放置しておける方などは、すぐに汚れやゴミがたまってしまっていざ掃除をしようとすると大がかりな掃除になってしまうというケースもあります。
炊事は料理好きの方、献立を考えるのが好きな方は向いているでしょう。家事の中でも特に面倒だといわれているのが「名もなき家事」です。
シャンプーボトルに詰め替え用を補充することや、切れてしまった電球を変えること、収納スペースの整理整頓、ちょっとしたDIYなどは名前はないけれど意外と面倒な家事になります。
今回ご紹介している「洗濯」を含む家事全般をスムーズに行うコツは、「気づいたときにさっと実行すること」と「便利な電化製品の力を活用すること」だといわれています。家事はためればためるほど、後で大変になります。
ゴミが落ちていたらすぐに拾う、洗濯物がたまったらすぐに洗濯する、ゴミ出しは回収日に必ず、壊れた家電はすぐに修理するなど、気づいたときに実行することが大事になるでしょう。さらに、現在は様々な便利な電化製品が出ていますので、それらを活用しない手はありません。
ロボット掃除機や、ほったらかし調理ができる電気調理鍋、お出かけ前にさっとアイロンがけができる衣類スチーマーなどを活用して、楽しくラクして家事を行いましょう。次の項目では覚えておきたい洗濯表示のポイントをわかりやすく解説していきますので参考にご覧ください。
家庭洗濯のマーク
家庭洗濯のマークをご紹介する前に、おすすめの洗濯洗剤についてご紹介します。洗濯洗剤は洗浄力や消臭力、価格、大きさなどによりご自分の生活に合ったものを選ぶと良いでしょう。
昔ながらの粉末洗剤は、子供の体操服や泥汚れが激しい靴下など、白さにこだわりたい衣類におすすめの洗剤で、洗浄力が比較的高いという特徴があります。液体洗剤は溶け残りがなく、縦型タイプの洗濯機はもちろん、水量の少ないドラムタイプの洗濯機にも向いています。
冬場などは粉末洗剤の場合溶け残りが生じることがありますが、液体洗剤なら水に溶けやすいので安心です。片手でポンと投入できる手軽さを重視するならジェルボールがおすすめです。
計量の手間がいらないのでスムーズ&スマートに洗濯できます。洗濯洗剤には漂白剤が入ったものや柔軟剤入りのもの、蛍光増白剤入りのものなどがあります。
洗うものの特性に合わせて洗剤や柔軟剤を使い分けると良いでしょう。家庭洗濯のマークは、洗濯桶に波打つ水が入っている絵表示です。今までは洗濯機洗いは長方形、手洗いは洗濯桶で表示されていましたが、新記号ではどちらも洗濯桶のマークに統一されています。
この家庭洗濯マークを基本として、数字やバツ印、手のマークなどが加わって、お手入れ方法の詳細を表しています。洗濯機が使えるか、手洗い推奨かなど洗濯の基本が分かるマークなので覚えておきましょう。
例えば家庭洗濯マークに「60」の数字が書かれている場合「洗濯機で洗える・液温は60度が限度」ということを意味しています。洗濯マークの洗濯桶の下に1本線が表示されている場合は、洗濯機で洗えるが「弱い」処理が必要ということになります。
弱い処理とは、弱い力でやさしく洗うということです。洗濯機の機種によっては「ドライコース」などがあります。ドライコースはおしゃれ着コースとも表記されていて、デリケートな衣類を洗うのに適しています。
弱めの水流と軽めの脱水で通常モードよりもやさしく洗濯してくれますので、マーク下部に1本線がある場合は弱めモードのコースを活用しましょう。
洗濯マークに「40」とマークの下部に2本線が入っていた場合は「洗濯機で非常に弱い処理ができる・液温は40度が限度」となります。2本線は「非常に弱い処理」ということを意味します。
弱い表示で洗いとすすぎ、脱水の時間を短く設定するなどして、さらに弱めの洗濯ができるようにしましょう。また、洗濯マークに手の絵柄が記されているものは「液温は40度を限度とし手洗いができる」ということを意味します。つまり洗濯機はNG、手洗い推奨という意味です。
洗濯マークに大きくバツ印が記されている場合は「家庭での洗濯禁止」を表し、クリーニング店への持ち込みを推奨することを意味します。
手洗いの際には洗い桶やバケツ、洗濯洗剤、ゴム手袋を用意しましょう。衣類を洗い桶に入れ、ぬるま湯を入れます。洗剤を良く溶かし、軽く畳んだ衣類を浸けましょう。洗剤液の温度は洗濯表示に適正温度が書かれていますので確認しましょう。
衣類の素材によって押し洗いや振り洗い、つけこみ洗いなど適切な方法で洗います。ニットやパンツなどかさがあるものを洗う際には押し洗いがおすすめです。汚れている部分が表側にくるように軽く折り畳み、洗剤液に浸けながら20~30回押して洗います。
シワが付きやすい薄手のブラウスなどは振り洗いがおすすめです。衣類の端を持ち、洗濯液の中で素早くかつ軽く振りましょう。つけこみ洗いとは、あまり汚れていないセーターなどに適した洗い方で、洗剤液に浸けて10分程度放置すれば汚れが落ちるという方法です。
特に汚れがひどいものを洗う際には洗濯板やランドリーブラシなどがあると便利です。手が荒れてしまうことがありますので、ゴム手袋をはめて手洗いするようにしましょう。
漂白のマーク
つづいてご紹介するのは「漂白のマーク」です。旧洗濯表示では三角フラスコのシルエットマークでしたが、新洗濯表示では単純な「三角形」のマークになっています。
また、今までは「塩素系漂白剤が使えるかどうか」のみの表示でしたが、新表示では「塩素系漂白剤が使える」「酸素系漂白剤が使える」「漂白できない」の3表示が明確になっています。
三角形マークは「塩素系及び酸素系の漂白剤が使用できる」ということを意味します。三角形に斜線2本が入ったマークは「酸素系漂白剤の使用はOKだが、塩素系漂白剤は使用禁止」を意味し、大きなバツ印が書かれているマークは「塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止」を表します。
塩素系の漂白剤は黄ばみ・黒ずみをとり真っ白に洗い仕上げる衣料専用漂白剤で、除菌ができるタイプのものも多く販売されています。
次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムで構成される塩素系漂白剤は、通常の洗濯洗剤で落ちない鉄サビや赤土の黄色いシミ、黄ばみなどもすっきりと落としてくれるので便利です。
使い方はメーカーや商品にもよりますが、原液で使用しないこと、金属製の容器は使わないこと、浸す場合は短時間にするなど注意が必要となります。塩素系漂白剤のパッケージに書かれている注意事項をしっかりと確認して使用するようにしましょう。
乾燥のマーク
次は乾燥のマークについて解説します。乾燥マークは四角形で表します。タンブル乾燥は四角形の中に円形が描かれたもの、自然乾燥は四角形の中に縦線または横線が入ったもので表します。
旧洗濯表示では長袖シャツのマークでつり干し、日陰のつり干し、平干しなどを表していましたが、世界共通のマークということで非常に単純化された四角形というマークになりました。タンブル乾燥と自然乾燥について詳しく見ていきましょう。
タンブル乾燥
タンブル乾燥とは英語のTumbleから来ていて「ひっくり返る、転げ回る、落下する」などの意味があります。タンブル乾燥とはコインランドリーなどで見かける「衣類を熱とともに回転させながら乾燥させる乾燥機」のことです。
コインランドリーの乾燥機だけでなく、ドラム式の乾燥機付き洗濯機の乾燥機能もタンブル乾燥の1つです。タンブル乾燥は回転により衣類に摩擦を与え、叩き作用も加えたうえで熱や風によって衣服に残った水分の蒸発をスピーディーに行う乾燥方法です。
短時間で乾燥させるには画期的な方法なのですが、ものによっては衣服へのダメージが出てしまう場合があります。乾燥マークである四角形の中に円形が描かれ、さらに中央に2つ丸印があるマークは、タンブル乾燥OK(排気温度上限80度)を意味します。
乾燥マークの四角形の中に円形が描かれ、さらに中央に1つ丸印があるマークは、「低い温度でのタンブル乾燥ができる(排気温度上限60度)」という意味です。
乾燥マークに大きなバツ印が書かれているものは「タンブル乾燥禁止」を意味します。毎日の洗濯を、ドラム式洗濯機を使って全自動で乾燥まで済ませてしまう方にとっては、乾燥マークはしっかりチェックすることが必要になります。
自然乾燥
次は洗濯表示の乾燥マーク「自然乾燥」について見ていきましょう。自然乾燥は旧洗濯表示では長袖シャツのマークでしたが、新洗濯表示では四角形に縦線や横線、斜め線を入れることで様々な意味を示しています。
例えば四角形の中に、中央に縦1本線が入っている場合は「つり干しがよい」となります。中央に縦2本線が入っている場合は「ぬれつり干しがよい」、中央に横1本線が入っている場合は「平干しがよい」、横2本線が入っている場合は「ぬれ平干しがよい」という意味になります。
四角形の左上に斜線が入っている場合は「日陰の」という意味が付け加えられます。つまり、縦線はつり干し、横線は平干しを表し、1本線は脱水してから干してよい、2本線はぬれ干しがよいという意味になります。
つり干しはハンガーなどに掛けて干すこと、平干しは平らなものの上に広げて干すという自然乾燥の方法です。四角形の左上に斜線がある場合、日陰で干すのがよいという意味になり、直接日光の光を受けない、屋根の下に干すイメージになります。
アイロンのマーク
次にご紹介する洗濯表示はアイロンのマークです。アイロン仕上げの方法を示したマークで、アイロンのシルエットを模したマークと、その中の「・」の数でアイロンの適温を示しています。
旧洗濯表示では「高・中・低」の記載がありましたが、世界標準に合わせて「・」の表示に変更・統一されています。アイロンマークの中に1つ点がある場合は「底面温度110度を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる」という意味です。
2つ点がある場合は「150度が限度」、3つ点がある場合は「200度が限度」というように、点の数が多いほど高温のアイロンがけができるということになります。男性用のワイシャツや中高生の制服、プリーツスカートなどアイロンの出番は意外と多いです。
洗濯表示のアイロンマークは、アイロンがけの前に必ずチェックしましょう。アイロンマークにバツ印が付いているものは「アイロン禁止」です。さらにここではアイロンがけの基本についても解説しておきます。
アイロンは完全に乾いた状態でかけるのではなく、生乾きの状態でかけるのがおすすめです。衣類に適度に水分が残っている方がしっかりとシワを伸ばすことができます。
完全に乾いた衣類をアイロンがけする場合は、霧吹きやアイロンのスチーム機能を使って湿らせながら行うと良いでしょう。アイロンのかけ方の基本中の基本になるのが、アイロンは後ろに重心をかけて動かすということです。
アイロンの先端をやや浮かせるようにして動かすことで、スムーズにかけることができます。スムーズにかけることができれば途中で生地をひっかけて余計なシワができてしまうことも防げます。
複雑な形でアイロンがけしにくい代表なのがワイシャツですが、コツをつかんでしまえば意外と簡単です。ワイシャツのアイロンがけは襟・肩・袖口・袖・前身ごろ、後ろ見ごろの順番で行うのがおすすめです。
襟と袖口は外側から見て目立つところなので、生地の裏側からかけるようにするときれいな仕上がりになります。パリッとハリのある固めの仕上がりにしたい場合はアイロンキーピングなどの使用がおすすめです。
ドライクリーニング&ウェットクリーニングのマーク
つづいてご紹介するのは、ドライクリーニングとウェットクリーニングのマークについてです。旧洗濯表示では円形に「ドライ」などと書かれ、ドライクリーニングができる、またはできないという表示でしたが、新洗濯表示ではドライクリーニングの種類を明示するようになりました。
円形の中の表示は「P」「F」「W」の3種類があります。「P」はパークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができるということを意味します。
「F」は石油系溶剤によるドライクリーニングができるということを意味します。つまりPとFはドライクリーニングができるということです。
通常は洗濯洗剤を溶かした水で洗いますが、ドライクリーニングは石油系溶剤や有機溶剤を使って洗濯します。
オイル系のシミや口紅など普通の洗濯で落ちにくい汚れも、ドライクリーニングだと落ちる場合がありますし、ウールでできた衣類なども縮みや型崩れがしにくいというメリットがあります。「W」はウェットクリーニングができるということを意味します。
ウェットクリーニングとは、有機溶剤を使わずに、専門家による特殊な技術で行う水洗いのことを指します。衣類が硬くなっている場合や変色している場合など、衣類にできるだけ型崩れや縮み、風合いの変化などが発生しないように静かに行う水洗いのクリーニング方法のことをいいます。
いずれにしてもドライクリーニングとウェットクリーニングはクリーニング店での洗い方の指定になります。大切なニットやコートなどをクリーニング店に持ち込む場合、自分でもドライクリーニングの種類を確認しておくと安心につながります。
また、円形マーク自体に大きくバツ印が付いている場合は「クリーニング禁止」を意味します。さらに円形の下部に1本線が引いてある場合は「弱い」、2本線が引いてある場合は「非常に弱い」という力の強さの意味が付加されることになります。
注意したい洗濯表示
つづいては注意したい洗濯表示についてご紹介します。商業クリーニング記号について、中性洗剤使用の表記などについてチェックしておきましょう。
商業クリーニング記号
商業クリーニング記号とはクリーニング店で使われるクリーニング操作に関連した情報を提供する記号のことです。ドライクリーニング処理のマークやウェットクリーニング処理のマークが商業クリーニング記号になります。
円形にP、F、Wの表示でドライクリーニングの処理方法とウェットクリーニングの処理方法を示しています。家庭での洗濯には関係しませんが、クリーニング店に持ち込む場合など、自分でもチェックしておくと安心感が違います。
「中性洗剤」使用の表記
新洗濯表示では中性洗剤の使用の表記が無くなりました。中性洗剤とは一部の液体洗剤とおしゃれ着用の洗剤の液性です。利用したい洗濯洗剤の液性を確認するには、洗剤のパッケージの使用要項を確認する必要があります。
例えばウールやシルクなど動物性の繊維で織られている衣類は、粉末洗剤や石鹸などの弱アルカリ性の洗剤で洗濯すると、繊維が溶けて縮んだり型崩れの原因になってしまうことがあります。素材にダメージを与えたくない場合などに中性洗剤が活躍します。
例えば、エマールやアクロンなどのおしゃれ着洗剤が中性洗剤です。色落ちや毛玉の発生が心配なもの、生地が伸びたり縮んだりしやすいものなどは、中性洗剤を使って洗うと良いでしょう。
洗濯表示を覚えられない人におすすめ!
旧洗濯表示は全部で22種類ありましたが、新洗濯表示は全部で41種類に増加しています。今までになかったタンブル乾燥や酸素系漂白剤など新しい表示が加わり、種類が増えたことで、よりきめ細かい洗濯・お手入れに関する情報が分かるようになりました。
しかし、種類が増えたことにより洗濯表示が覚えられないということも生じています。そんなときにおすすめなのが次の項目でご紹介する便利なアプリです。
LION公式アプリ「これ洗える?」
洗濯表示の種類が多くて覚えられないという方におすすめしたいのがLION公式アプリ「これ洗える?」です。洗濯表示をチェックするだけで、正しい洗濯方法を解説してくれるのでとても便利だと評判のアプリです。
App StoreやGoogle Playなどで手軽にスマホやPC、タブレットにダウンロードできますのでチェックしてみましょう。洗濯表示をチェックする際には、アプリを立ち上げてチェックしたい洋服の洗濯表示を選択します。続いておすすめの洗い方・干し方を確認します。
お持ちの洋服の写真を撮って記録しておけば、洋服ごとのお手入れ方法が記録されるので便利です。How To機能とMy Closet機能が付いた便利なアプリ「これ洗える?」もおすすめです。人気のアプリ「これ洗える?」は無料配信なのでぜひチェックしてみてください。
セーターやニット、カーディガン、ダウンジャケット、帽子、マフラー、浴衣など、洗濯機で洗えるのか?手洗いがいいのか?どのように干すのが適切かなど気になることは意外と多いです。
これ洗える?アプリを使えば、手順に従ってタップするだけでOKなので簡単です。登録したお手持ちの洋服一覧や、アイテム別のお手入れ方法などが確認できますので、ぜひお試しください。
洗濯表示をきちんと守って衣類長持ち!
洗濯表示について徹底的に解説しましたがいかがでしたでしょうか。洗濯機使用や手洗い、干し方、乾燥方法、アイロン仕上げなどについてわかる洗濯表示は、適切なお手入れのための重要なマークです。
新表示に変わって種類が増えましたので、洗濯表示が覚えられないという方は便利な公式アプリの使用もおすすめです。