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安価で手に入りやすく万能な【セスキ炭酸ソーダ】
常備しておけば掃除用・洗濯用のどちらにも使える話題のアイテム・セスキ炭酸ソーダは、自然由来の安全な家庭用洗剤です。
通常はホームセンターやドラッグストアで販売していますが、最近では話題性の高さから100均ショップでも購入ができます。粉末状になっており、使う際に必要な分だけ水に溶かせばよいので、かなり経済的な洗剤です。
セスキ炭酸ソーダの特徴やおすすめの活用術を紹介!
何にでも使えるうえに自然に優しい洗濯用・掃除用洗剤なので、エコライフに興味がある人の間では非常によく知られています。ところが「商品名をきいたことがない」という人も多く、「どんな特徴・使い方ができる万能洗剤なのかわからない」という意見も多いです。
そのため「洗濯用=洗濯専用洗剤」「掃除用=掃除専用洗剤」のように、用途別に市販の洗剤を使い分けるケースの方が目立ちます。そんな人もセスキ炭酸ソーダの特徴と使い方がわかれば、今まで苦労してきた頑固な汚れもお金と時間をかけず簡単に落とせるようになります。
セスキ炭酸ソーダってどんなものなの?
100均ショップでも購入ができるセスキ炭酸ソーダは、安くて便利な洗濯・掃除用洗剤として人気です。ところが知名度は重曹ほど高くなく、実際に名前を知っていてもどんな便利アイテムなのかわからない人も多くいます。
セスキ炭酸ソーダは別名「セスキ炭酸ナトリウム」
万能アイテム・セスキ炭酸ソーダは、正式名称を「セスキ炭酸ナトリウム(sodium sesquicarbonate)」といいます。
セスキ炭酸ソーダのほかにも「テトラトリタ炭酸ナトリウム」と呼ばれることもありますが、100均ショップやホームセンターなど市販されている商品では「セスキ炭酸ソーダ」が一般的です。
セスキとは、ラテン系の化学用語で「3分の2」を意味します。セスキ炭酸ソーダは、炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)と重曹(炭酸水素ナトリウム)が安定して共存している物質です。
ただし2種類ある物質の配分率が違うので、3分の2を意味する「セスキ」をつけたセスキ炭酸ナトリウムという名前がついています。
「万能洗剤」と呼ばれるセスキ炭酸ソーダなので「セスキ炭酸ソーダ=化学洗剤」とイメージしがちですが、セスキ炭酸ソーダはトロナという鉱石に含まれるアルカリ性の結晶で、世界中の至る所で採取されています。
水溶性の結晶ですが、常温で保管しておいてもほとんど変質が起こらないため、とても扱いやすい植物由来洗剤です。家庭用としては掃除・洗濯用洗剤としての使い方が主流ですが、工業用ではさまざまな使い方ができます。
扱いが難しい絹や木綿の洗浄にもセスキ炭酸ソーダが使われますし、洗剤の種類によっては縮むこともあるウールの洗浄にセスキ炭酸ソーダが使われます。またセスキ炭酸ソーダは長期の常温保存が可能な水溶性物質なので、入浴剤の原料としても有名です。
セスキ炭酸ソーダと重曹の違いは?
セスキ炭酸ソーダとよく似た効果を発揮するのが「重曹」です。重曹はセスキ炭酸ソーダとの共通点もありますが、違いもあります。共通するのは成分です。どちらもアルカリ性物質なので、酸性の汚れ落としに使える点が共通しています。
ただし2つの物質は、アルカリ成分の強さが異なります。万能アイテム・セスキ炭酸ソーダのpHは9.6~10ですが、同じアルカリ性物質の重曹は8.2なので、アルカリ成分の強さでいえばセスキ炭酸ソーダの方が強いです。
また水との相性にも違いがあります。水と相性の良いセスキ炭酸ソーダは水に溶かして使いますが、重曹は水との相性が悪く溶けにくいのが特徴です。
ですからセスキ炭酸ソーダはスプレーボトルに入れたりつけ置きしたりして使いますが、重曹は水を加えてペースト状にして使ったりクレンザー代わりに使ったりします。
セスキ炭酸ソーダの使い方は?
工業用としては日用品の原料や洗浄用洗剤として使われることが多いセスキ炭酸ソーダですが、家庭用として使う場合はもっぱら洗濯・掃除用として使います。
そんな家庭用・セスキ炭酸ソーダの使い方は、大きくわけると「つけ置き洗いにする」「セスキ炭酸ソーダ水をスプレーボトルに入れて使う」の2つです。
【セスキ炭酸ソーダ】つけ置き洗いで汚れを落とす
「汚れがひどい」「換気扇を洗う」などには、セスキ炭酸ソーダを溶かした水につけ置きして汚れを落とす方法がおすすめです。油脂汚れと皮脂汚れに強い効果を発揮するのですが、あまりに汚れがひどい場合は時間をかけて油脂や皮脂を溶かさないと汚れが落ちません。
このような場合には水に多めのセスキ炭酸ソーダを入れ、汚れを落としたいものをつけ置きしておくと簡単に落とせます。
ただしアルカリ性水溶液なので、肌が弱い人が直接触れると手荒れやかぶれの原因になります。ですから手荒れ・かぶれが気になる人は、必ずゴム手袋を着用してから使用するようにしましょう。
【セスキ炭酸ソーダ】セスキスプレーとして使う
家じゅうの汚れ落としに使える万能洗剤ですから、使うたびに水で溶かすよりもあらかじめ水で溶かしたものをスプレーボトルに入れて常備しておくのがおすすめです。
スプレーボトルに入れておけば、襟や袖の汚れをピンポイントで落としたいときにも便利ですし、普段のキッチン掃除にも活躍します。用意するのは材料のセスキ炭酸ソーダ&水と、ノズルがついたスプレーボトルです。
水に混ぜるセスキ炭酸ソーダの量は、それほど厳密に計量しなくても問題はありません。ただし入れすぎると、溶け切らずに結晶が残ることがあります。そこで500mlタイプのスプレーボトルを使うなら、大さじ1~1.5を目安にしてみましょう。
あとはスプレーボトルに水・セスキ炭酸ソーダを入れ、蓋をして上下に振れば完成です。なお「汚れがひどい」という場合は、セスキ炭酸ソーダの量を増やしても構いません。
その代わり完全に水に溶けなければスプレーノズルに詰まってしまうので、「溶ける範囲内で多めに入れる」を心がけましょう。
セスキ炭酸ソーダを使った掃除の方法!
水に溶かしたものをスプレーボトルに入れて常備しておけば、汚れが気になったときにすぐに使える洗剤になります。つけ置きする方法もおすすめです。つけ置きすれば、こすり洗いやもみ洗いをしなくても簡単に汚れ落としができます。
【セスキ炭酸ソーダ活用】キッチン周りの油汚れ掃除
キッチンまわりの汚れは「油脂汚れ」です。油脂汚れがひどい場所といえば、大掃除で毎回苦戦する換気扇やコンロの油汚れでしょう。頑固なうえにこすり洗いをしてもなかなか落ちないので、専用の洗剤を使っても汚れ落としには苦労します。
そんな時にはセスキ炭酸ソーダでつけ置き洗いをしましょう。換気扇汚れの場合は、シンクに水を張り多めのセスキ炭酸ソーダを溶かしてつけ置き洗いをします。
コンロの汚れも取り外しができる部品であればつけ置き洗いがおすすめですが、取り外せない場合はスプレーボトルで汚れた部分に噴霧し、柔らかい布やぞうきんで汚れを拭き取りましょう。
ちなみにスプレーボトルで掃除をする際は、ペーパータオルを併用するのが裏ワザです。汚れがひどい部分にペーパータオルをしき、濃いめに溶いたセスキ炭酸ソーダ水を上から吹き付けます。
ペーパータオルが完全に濡れるまで吹き付けたら、しばらくそのまま放置してください。時間がたったらセスキ炭酸ソーダ水をしみこませたペーパータオルで汚れを拭き取るだけで、手間をかけなくても簡単に頑固なコンロ汚れが落とせます。
【セスキ炭酸ソーダ活用】リビングの皮脂汚れ
リビングの床は、皮脂汚れでべとべとになることがよくあります。毎日掃除をしていても汚れがどんどんたまってくるリビングの皮脂汚れですが、スプレーボトルに入れたセスキ炭酸ソーダ水を使えば、短時間での汚れ落としが可能です。
セスキ炭酸ソーダを使った洗濯の方法!
リビングの皮脂汚れ落としに使えるセスキ炭酸ソーダ水ですから、皮脂汚れがひどい衣類の洗剤としても活躍します。たとえば襟や袖など汗をかきやすい部分は、汗に含まれる皮脂によって黄ばみが発生します。衣類の黄ばみ汚れ落としには、衣類用漂白剤が有名です。
ところが衣類用漂白剤の種類によっては黄ばみが落ちるどころか、逆に色がついてしまうこともあります。その点セスキ炭酸ソーダ水は、着色する心配もありませんし、スプレーで水溶液を吹き付ければ簡単に皮脂汚れが落とせるのでとても便利です。
そもそも皮脂汚れの原因は「たんぱく質」です。汗に含まれるたんぱく質は酸性に区分されるので、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけると簡単に汚れが落ちるのです。
さらに血液にもたんぱく質が多く含まれるので、衣類の血液汚れ落としにもセスキ炭酸ソーダ水が大活躍します。
ただしひどい泥汚れや工業用油には効果がありません。また衣類についた化粧汚れも、化粧品の成分に酸性成分がほとんど含まれていないので、セスキ炭酸ソーダを使っても皮脂汚れや血液汚れのようには落せないでしょう。
まだある!セスキ炭酸ソーダの活用術!
水にパウダー状のセスキ炭酸ソーダを加えるだけでさまざまな汚れ落としに使えますが、「セスキ炭酸ソーダの使い方」としてよく知られている方法のほかにも便利な使い方があります。
セスキ炭酸ソーダでカビ予防!
万能汚れ落とし・セスキ炭酸ソーダは、カビを予防する効果もあります。カビは菌が繁殖することで被害が大きくなりますが、繁殖のためにはエサとなる物質が必要です。カビ菌のエサはカビの種類によって違いますが、エサがなければカビは繁殖しません。
無機質のセスキ炭酸ソーダはカビ菌のエサとなるものが含まれないので、毎日の掃除や洗濯にセスキ炭酸ソーダを使うことでカビの発生を予防することができます。
ちなみに洗濯槽もカビの繁殖が目立つ部分ですが、セスキ炭酸ソーダで定期的につけ置き洗いをするとカビ予防になるのでおすすめです。
セスキ炭酸ソーダには除菌効果はないので注意
カビにもいろいろな種類がありますが、いずれのカビも菌類に区分される微生物です。ですから発生したカビを除去するには、カビ除菌効果のあるアイテムを使います。
ところがカビ除去効果のあるアイテムの中に、セスキ炭酸ソーダは含まれていません。あくまでもセスキ炭酸ソーダを使って得られる効果は「カビ予防」です。ですから使い方も、カビ予防としての使い方に限られます。
セスキ炭酸ソーダは消臭剤としても◎
セスキ炭酸ソーダを水に溶かしてスプレーボトルに入れておくと、安くて便利な消臭剤としても使えます。市販されているスプレータイプ消臭剤はにおいがついているものが多いですし、値段も高めです。
とはいえ汗の嫌な臭いやキッチンの生ごみ臭などは不快な臭いなので、こまめに消臭剤を使って臭い対策をすることが重要になります。そんな時にも安くて使い勝手が良いセスキ炭酸ソーダがおすすめです。
セスキ炭酸ソーダが汗や生ごみ臭などの消臭剤になる理由は、成分の特徴と関係があります。セスキ炭酸ソーダはアルカリ性に区分される物質なので、酸性成分に吸着すると成分を中和させます。
汗のにおい成分や生ごみ臭は酸性に区分されるので、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダ水を吹き付けると臭いの原因成分が中和されるため、消臭剤としての使用が可能なのです。
なおセスキ炭酸ソーダと同じ性質を持つ重曹も、消臭アイテムとして使えます。セスキ炭酸ソーダの場合は水に溶かして使いますが、重曹の場合は粉末状でも消臭アイテムとして使えるのが特徴です。
同じアルカリ成分の物質なのに消臭アイテムとしての使い方が違うのは、セスキ炭酸ソーダにはない重曹の特徴が関係しています。セスキ炭酸ソーダは水溶液を酸性の物質に直接吹き付ける(もしくはつけ置きする)ことで、酸性成分を中和し消臭効果を発揮します。
重曹も同じ働きをするのですが、重曹には吸水性があるので、粉末状で使用しても酸性成分を吸着し中和・消臭することが可能です。
そのためセスキ炭酸ソーダはスプレーボトルで直接臭いの元に吹き付けなければ消臭剤として使えませんが、重曹なら粉末のまま袋に入れて持ち歩くこともできます。
なお家の中で臭いが気になる部分にはトイレが含まれますが、トイレにセスキ炭酸ソーダを使っても消臭効果は発揮しません。
そもそもトイレの臭いはアンモニア臭です。アンモニア臭はセスキ炭酸ソーダと同じアルカリ性物質なので、「アルカリ性×アルカリ性」の組み合わせになることから中和作用が働きません。
そのためトイレの床や壁の掃除にセスキ炭酸ソーダスプレーを使うことは可能ですが、尿石落としや臭い対策には適さないことを覚えておくと良いでしょう。
セスキ炭酸ソーダの特徴を知って上手に活用しよう!
水に溶かしてスプレーボトルに入れるだけで簡単に使えるセスキ炭酸ソーダは、掃除・洗濯洗剤のほかにも消臭剤としても使えます。
しかも自然由来の洗剤なので安全ですし、粉末状なので保存もしやすいです。ただしすべての汚れに効くわけではないので、セスキ炭酸ソーダの特徴をよく理解して使い分けるのが良いでしょう。
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