神秘的な花【サンカヨウ】の秘密を徹底解説!透明になるワケや花言葉も

神秘的な花【サンカヨウ】の秘密を徹底解説!透明になるワケや花言葉も

ガラス細工のような美しい「サンカヨウ」は、しっとり雨に濡れて透明になる幻想的で不思議な花です。限られた場所にしか生息しない世界でも珍しく希少なサンカヨウは、一定の条件を満たして初めて花弁を透明に変えます。透明で美しいサンカヨウの花びらの秘密をご紹介しましょう。

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記事の目次

  1. 1.サンカヨウとは?
  2. 2.サンカヨウの基本情報
  3. 3.サンカヨウが透明になる理由
  4. 4.サンカヨウのおすすめ栽培方法
  5. 5.サンカヨウの花言葉・誕生花
  6. 6.サンカヨウの幻想的な透明の花を見てみよう!

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サンカヨウとは?

Photo by yamatsu

濡れると透明になる「サンカヨウ」は6月に咲く神秘的な花です。ハスのように大きな葉を持ち、通常白い小さな花を咲かせるサンカヨウは、弱い雨に長時間打たれることでガラスのように透明に変わります。

透明な花弁のサンカヨウに出会うためには、冷たく湿度と標高が高い場所で、なおかつ梅雨時期に開花が重なる地域など、いくつもの条件を満たす必要があるようです。

しっとりした小雨に長時間濡れたサンカヨウの花弁は白からガラスのような透明に変わり、神秘的な雰囲気を醸し出します。条件を叶えた時期にしか見られない出会うのが難しい不思議で神秘的なサンカヨウの、花弁が透明になる仕組みや生態、栽培の方法などをご紹介しましょう。

Photo by yamatsu

親しみやすく可愛らしいサンカヨウの姿から付いた花言葉の由来や、誕生花なども合わせて覚えてください。

雨で濡れると透明になる不思議な花

通常白い花弁を持つサンカヨウは、雨に濡れると透明になる不思議な花です。ハスのように大きな葉を持つサンカヨウは、漢字では「山荷葉」と表されます。「荷葉」はハスを指しており、サンカヨウの葉っぱが蓮のように大きなことから名付けられました。

白い花びらのサンカヨウが透明になるには、長時間しっとり小雨に振られる必要があります。衝撃に弱いサンカヨウの花弁は、強い雨に打たれるだけで散ってしまうようです。

ガラスの花のように幻想的なサンカヨウに出会うには、いくつもの自然条件が重なった時だけといわれています。

キリを吹きかけただけでは透明にならず、しっとり長い時間弱い雨に打たれて初めて透明になる不思議なサンカヨウは、白く小さな6枚の花弁とブルーベリーに似た実を付けます。世界でも希少な透明になる花のサンカヨウは、白い花ですが、本来は白くはないと意見もあるようです。

ガラスのように透明な花びらに変化するサンカヨウの幻想的な原理には、光の散乱と通過が関係しているといわれています。サンカヨウは人間の目には元々白く映りますが、本来色がついていない花という意見もあるようです。

サンカヨウが白いのも透明に見えるのも、全て光が関係している幻想的で不思議な花について調べていきましょう。

サンカヨウの基本情報

サンカヨウは標高と湿度が高く、冷涼な地域に咲きます。世界でもサンカヨウが見られる場所は限られており、サハリンや中国、日本のごく一部の山肌に限られているようです。また条件を叶えなければ透明のサンカヨウは見られないため、世界的にも珍しい花として知られています。

透明なサンカヨウを見るには高地のじめっとした場所へ行き、さらに開花が梅雨時期に重なっていることが条件です。日本で見るならおすすめは5~7月の梅雨頃が良いでしょう。また咲き始めより散りかけの頃が透明になるサンカヨウを見られる可能性が高くおすすめです。

ただしサンカヨウは衝撃に大変弱い花なので、咲きたても散りかけも強い雨に打たれると花弁が落ちてしまいます。散りかけの透明な時期を狙っていても、タイミングが少しでもズレると美しい6枚の花弁が揃った状態の透明なサンカヨウには出会えないでしょう。

透明なサンカヨウの見頃やタイミングを掴むのはそれほど大変といわれています。それだけに見られた人は幸運だといわれるようです。ただ透明のサンカヨウの観察を狙っているのであれば、咲き始めの頃よりも花が終わる8月下旬~9月頃がおすすめでしょう。

小さな白い花が時間をかけて濡れると透明になるサンカヨウは、7月頃になると実を付けます。青紫のブルーベリーに似たサンカヨウの実はおよそ2㎝の大きさで、花弁の白色との色の対比でかなり目立つようです。

青紫色のサンカヨウの実は熟すと黒っぽくなり、甘みが出て食べることができます。おとぎの国に咲くような幻想的で美しいサンカヨウに出会える場所や、花の見頃、名前の由来など、基本情報をご紹介しましょう。

分布・生育地

サンカヨウは世界でも一部の限られた山脈の山肌でしか見られない、希少な花です。条件が整っていないと育たないサンカヨウは、標高と湿度が高く、じめっとした山肌に咲いています。キンポウゲ目・メギ科のサンカヨウは、高山の森林の中などジメジメした場所を好む多年草です。

サンカヨウの代表的な生息場所としては、アメリカのアパラチア山脈やサハリンがあげられます。また一部中国や日本の限定された山肌でも見られるようです。日本のサンカヨウの生息地域は、中国地方から北海道にかけての高い山肌、森林地帯の湿度の高い場所といわれています。

日本でも5~7月の間に、生息場所と開花情報の狙いを付けて出かければ、サンカヨウを見られるでしょう。しかしサンカヨウは開花から3日~1週間程度で散ってしまう寿命の短い花です。サンカヨウが美しく咲いた状態を見られるのは世界でも非常に難しいといわれています。

それに加え、朝露やしっとり長雨に打たれた後の透明なサンカヨウを見られるのは、世界でも稀なことのようです。サンカヨウの花言葉に「幸せ」があるように、幻想的な透明なサンカヨウを見られるのは大変幸せなことだといわれています。

花の特徴・見頃

日本で咲いているサンカヨウを見るなら、見頃は梅雨時期に重なる5~7月頃がおすすめです。特に透明のサンカヨウの見頃はしっとり小雨が降る時期に限られます。世界でも地域ごとにサンカヨウの見頃は異なるため、出かける前に調べておくのがおすすめです。

またサンカヨウは3日~1週間で散ってしまう花です。そのため見頃の予想を付けてもなかなか美しく咲いているのに出会うのが難しい花といわれています。特に透明になったサンカヨウの見頃は梅雨でありつつ大雨が重ならない、開花と重なった頃が見頃です。

朝露でも透明になることもあれば、しっとり長時間雨に濡れなければ透明にならないといわれるサンカヨウは、少しの衝撃で花びらが散ってしまいます。そのため透明なサンカヨウに大粒の雨が降ると6枚の花弁は散ってしまい、せっかくの美しい状態を見ることができないでしょう。

そのため透明のサンカヨウの見頃に合わせて出かけるのは大変難しいといわれています。サンカヨウの開花時期でありつつ、優しい雨が降り続く頃に合わせて出かけるのが透明な状態を見られる一番のおすすめでしょう。

花径2㎝ほどのサンカヨウは、花に対して葉が大変大きいのが特徴です。6枚の花弁を持つサンカヨウは、数個連なって蓮のように大きな葉の上に乗るように咲きます。優しい雨に長時間濡れると透明になる花弁は、その後乾くとまた元の白い色に戻るのもサンカヨウの特徴です。

名前の由来

サンカヨウを漢字で表すと「山荷葉」です。「荷葉」とは蓮の葉を意味します。蓮の葉のように大きな葉を持つサンカヨウは、山に咲く花なので山荷葉と名付けられました。サンカヨウは学術名は「Diphylleia」と付けられています。

「dis」は2つ、「phyllon」は葉というギリシア語からサンカヨウの学術名は付けられました。学術名のDiphylleiaは、茎に2枚の大きな葉が付くことが由来です。

サンカヨウが透明になる理由

白い花のサンカヨウはしっとり小雨に濡れると幻想的で透明に見えます。しかし元々サンカヨウは白い花ではなく、花弁の細胞の中の水分に光が拡散して白く見えているといわれています。花の色は花弁の中の色素で決まりますが、本来不透明で白い色は存在しないとのことです。

サンカヨウの花びらが白く見えるのは、薄い花弁の細胞に含まれた水分に光が散らばり、人間の目には白く見えるといわれています。サンカヨウの白い花がしっとりと濡れると花弁はより水分を含み、光が散乱しにくくなります。

すると花弁の細胞の中を光がそのまま通過しやすくなるため、人間の目にはサンカヨウが透明に映るようです。つまり元々サンカヨウは白い花ではなく、光が花弁の中を散乱することで人間の目には白く映っているだけといわれています。

そしてたっぷり水分を含んだ花びらをそのまま光が通過することで、サンカヨウは人間の目には透明に見えるようです。また咲きたてより散りかけのサンカヨウのほうが透明に見える確率が高く見頃だといわれています。

散りかけのサンカヨウの花びらの細胞の結びつきは咲きたてと比較すると弱く、より水分に満たされやすいようです。多く水分を含み光を通過させやすい散りたての花は、より透明に見えるサンカヨウの見頃といえるでしょう。

ただし散りかけの花びらはどんな花も落ちやすいため、透明のサンカヨウを見るのがいかに難しいかわかります。

サンカヨウのおすすめ栽培方法

滅多に見る機会がない希少な花のサンカヨウは、栽培することもできます。通常山肌や限られた場所でしか見られないサンカヨウですが、栽培場所や種まき、土作りなど、栽培のコツやポイントを押さえれば育てることもできるでしょう。

花の見頃を逃したくない人はサンカヨウを上手に栽培してみてください。栽培のコツや水やりのタイミング、おすすめポイントをご紹介します。

栽培のコツ

元々標高が高い場所で育つサンカヨウは、自宅で栽培する時も風通しの良い場所を選ぶのがおすすめです。さらにジメジメした森林の中で育つサンカヨウを栽培する場合、別の樹木の下で育てると上手に育てられます。

またサンカヨウは涼しい場所を好むため、直射日光を避けて育てるのがおすすめです。塀や他の樹木の下でなら、直射日光をサンカヨウにあてずに済むでしょう。また堀や樹木の下などは適度な湿度があるため、サンカヨウのおすすめの栽培場所です。

種まき方法・時期

自宅でサンカヨウを栽培するなら6~9月の間に種まきを済ませましょう。用意するサンカヨウの種は、熟した実を水で洗って取り出したものを使います。用意する鉢は浅鉢です。種まき用の土を入れて種をまき、上から軽く土を被せます。

サンカヨウは種まきから花が咲くまで3~4年はかかるので、じっくり気長に、丁寧に育てるのが栽培のコツです。種まき後は室内の涼しく風通しの良い場所へ鉢を置き、土が乾かない程度に水をやれば、およそ1年で発芽します。発芽したら葉が触れ合わない程度に間引きしましょう。

1枚本葉が生えたら育苗ポットへ移し替え、2枚程度に増えたら鉢もしくは地面に植え替えて自宅での栽培を続けます。

土作り・水やり

自宅で植物を栽培する場合は土作りも上手な育て方のポイントの一つです。サンカヨウは特に水はけの良い土壌を好むため、自宅で栽培する場合は腐葉土や鹿沼土を用いましょう。

地面へ植え付けする場合は腐葉土もしくは鹿沼土など、水はけの良い土を元々の土に2~3割程混ぜて栽培するのがおすすめです。浅鉢でサンカヨウを自宅栽培する場合は、簡単に水はけの良い土を作れる市販の培養土を使うと良いでしょう。

山野草を培養した土が市販で簡単に手に入るため、鉢植えに培養土を入れてサンカヨウを育てるのが簡単でおすすめです。地面へ植え付けた場合はサンカヨウへ水やりは必要なく、鉢植えの場合は表面の土が乾いたら、1日1回のペースでたっぷり水を与えましょう。

サンカヨウの花言葉・誕生花

サンカヨウの花言葉は可愛らしい姿に似合う「清楚な人」や「親愛の情」「幸せ」などです。透明で幻想的なサンカヨウを見ることができれば、まさに幸せが訪れる前触れのように感じるでしょう。

滅多に目にする機会がないサンカヨウだからこそ、幸せという花言葉が当てはまると考えられます。滅多に目にできない稀な花でありつつ、サンカヨウの白く小さな花弁は、どこでも見られる親しみが感じられ、清楚な人や親愛の情との花言葉が付けられたようです。

白くシンプルなサンカヨウの花姿が、花言葉の清楚な人と親愛の情の由来といわれています。またサンカヨウの最後の花言葉が「自由奔放」です。自由奔放という花言葉が付けられたのは、透明になったり白く戻ったり、サンカヨウの自由な姿を表したといわれています。

素敵な花言葉を持つサンカヨウは6月21日が誕生花としてあてられた日です。ちょうど梅雨時期に当たる6月21日は、しっとり雨に濡れたサンカヨウの透明な花弁が見れる可能性がある日にちといえるでしょう。

幻想的で美しい透明なサンカヨウは、花言葉のように自由奔放に色を変える世界でも珍しく素敵な花の一つです。

サンカヨウの幻想的な透明の花を見てみよう!

Photo by wakaba-shinshu

山肌に咲くサンカヨウはしっとり濡れると花弁を透明に変える幻想的で美しい花です。世界でも稀で、花言葉のように色を変えるサンカヨウは日本でも一部の地域で見られます。梅雨時期のしっとりした雨の日に透明なサンカヨウを見られたら、花言葉のように幸せが訪れるでしょう。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。

noko dtk
ライター

noko dtk

食べることが大好きでグルメ系の記事を書いています。レストランや居酒屋などの飲食系やスイーツ、自宅で楽しむグルメも。

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