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ミントの中の代表種「スペアミント」
歯磨き粉やガム、キャンディなど幅広い製品に使われているミントは、日本の中で最も使用頻度と知名度が高いハーブと言っても過言ではないでしょう。
しかし、ミントに様々な種類があり、特徴がそれぞれ違うということは、知名度が高いわりに知られていません。本記事では、日本で良く使用されている代表的な2種のミント「スペアミント」と「ペパーミント」の違いや、それぞれの異なる魅力をご紹介します。
スペアミントってどんなハーブ?
本記事では、主にスペアミントの方を主に比較、紹介していきます。先ず、スペアミントとはどのような特徴があるかを詳しく解説していき、スペアミントの特徴を知ったうえでペパーミントとの違いは何か、を順を追ってご紹介していきます。
ミントの中でも香りがきつくなく生食に向いている
ミントといえば、鼻を抜けていくようなスーッとした香りと味が特徴です。スペアミントも例に漏れず、ミント特有の清涼感が味わえます。しかし、代表的なもう一方のミントであるペパーミントと比べると比較的清涼感がまろやかで、味も若干の甘味や苦味が感じられます。
生の状態でも食べやすいことから、スペアミントは生で料理にトッピングされたり、サラダに使ったりすることが多いミントです。アイスクリームやケーキのトッピングとして乗せられているミントは、大抵スペアミントであることがほとんどです。
化粧品やシャンプーにも広く使われている
スペアミントは、化粧品やシャンプーなどにも広く使われています。スペアミントは他のミントと比べ清涼感、刺激が少なめですので、化粧品など肌につける物にも使いやすく、夏の熱い時期に特に人気が出やすい化粧品となります。
スペアミントの成分を含んだ化粧品は、肌に付けた瞬間スーッとした清涼感を感じられるため、主にベースやスキンケアのための化粧品に使われることが多くあります。
さらには、化粧品のみならずシャンプーや入浴剤でも使われるようになり、熱いお湯なのにスペアミントの清涼感でスーッと冷たく感じられる、不思議なバスタイムを楽しめるようになりました。
栽培方法は非常に簡単
園芸やハーブ栽培を嗜む方の間では、スペアミントは安易に庭で栽培してはいけない要注意植物として知られています。何故かというと、スペアミントはとても栽培難易度が低く、特に何も気にせずともぐんぐん育っていくほど強いハーブなのです。
それこそ、伸びすぎて他の植物を飲み込み、さらには雑草をも飲み込むほどの強さです。界隈では、庭を壊す生物兵器と揶揄されており、細やかな手入れが出来ないのであれば地植え栽培は厳禁といわれています。
しかし、鉢植えやプランターで栽培するならば、乾燥してきたら水を与えるだけでおおよそ問題ないので、栽培の手間がほとんどかかりません。なので、ハーブ栽培初心者でもスペアミントならば簡単に栽培出来るためおすすめです。
スペアミントとペパーミントの違いって?
スペアミントのことが分かってきたところで、いよいよペパーミントとの違いもご紹介していきます。そっくりなように思えますが案外多くの違いがあります。
そんなスペアミントとペパーミントの違いを、本項では成分と見た目の両面から分析していきます。知れば知るほど見えてくる2種類のハーブの違いは必見です。
どちらもミントの中では代表的な品種
前述した通り、スペアミントとペパーミントは数あるミントの中の代表的な存在として、日本のみならず世界中で使われています。料理に、アロマに、化粧品にと使い方は多岐にわたりますが、スペアミントとペパーミントは成分がハッキリ異なるため、使い方は綺麗に分かれています。
また、見た目も似ているようで実はそれぞれ特徴が異なっており、ポイントさえ押さえておけば割と簡単に見分けることが出来ます。
香気成分
スペアミントは「L-カルボン」、ペパーミントは「L-メントール」という香気成分が主となっています。L-カルボンの特徴は前述した通りで、L-メントールはより刺激的で鋭い清涼感があります。
日本では、どちらかというとL-メントールを持つペパーミントが多く活躍しています。ピリッとした刺激のある歯磨き粉や、眠気が飛ぶキツイミントの刺激を持つガムやキャンディーには、ペパーミントが主に使われています。
形状
スペアミントとペパーミントは、それぞれ葉の特徴が異なります。スペアミントの葉はしわが多く縮れており、先っぽが少し尖っていますが、全体的に丸っこい形をしています。槍(スピア)と形が似ていることから、スペアミントという名前が付いたといわれています。
ペパーミントは葉の表面は比較的つるっとしており、細長い形状をしています。見た目から名前が付いたスペアミントと異なり、ペパーミントは味から名前が付けられており、ピリッとした刺激的な風味が胡椒(ペッパー)と似ていることからペパーミントと呼ばれるようになりました。
スペアミントのおすすめの使い方
スペアミントは刺激が少なく食べやすい風味なことと、非常に栽培がしやすいことが相まって、一般家庭でも様々な使い方が出来ます。本項では、家庭で簡単に出来るおすすめのスペアミントの使い方をご紹介します。
すでにスペアミントを栽培していて使いどころに困っている方はもちろん、これからスペアミントを栽培してみようかと考えている方も必見です。
スペアミントのハーブティー
最も手軽でポピュラーなハーブの使い方といえばやはりハーブティーです。スペアミントのハーブティーはリラックス効果や消化促進の効果があるため、食後にほっとリラックスしたいとき等におすすめです。
作り方は簡単で、生のスペアミントを5枝分ほど摘み、適度にちぎってティーポットに入れたら200mlの熱湯を注いで5分ほど待つだけです。青臭さで飲みづらいと感じた時は、砂糖や蜂蜜、ジャムなどを加えて甘く調整してあげると良いでしょう。
また、お湯をミルクに置き換えたスペアミントミルクもおすすめです。温かいミルクとスペアミントのリラックス効果で、心が穏やかに落ち着いていきます。砂糖をたっぷり入れ、甘めにするのがポイントです。ハーブティーより飲みやすいので、飲みづらさを感じた方におすすめです。
ミントアイスキューブで爽やかドリンクに
ハーブティーはどうにも青臭さがきつ過ぎる、という方にはミントアイスキューブがおすすめです。作り方はとても簡単で、氷を作る際、スペアミントの葉を1枚ずついれるだけです。
紅茶やジュースなどを飲む際ミントアイスキューブを入れれば、ほのかにスペアミント清涼感が感じられるようになります。スペアミントの鮮やかな緑が美しいだけでなく、様々な飲み物に合わせやすく飲みやすいので、誰でも気軽に楽しむことが出来るのでおすすめです。
ラム酒やライムと合わせてモヒートに
とても涼し気なキューバ生まれのカクテル「モヒート」にもスペアミントが使われています。冷やしたグラスに新鮮なスペアミントの葉を軽く潰して入れ、くし切りにしたライム、ガムシロップ、ホワイトラムを加え、グラスいっぱいの氷と炭酸水で割った爽やかなカクテルです。
スペアミントにこだわらず、ペパーミントやアップルミントといった別の種類のミントを使ってモヒートを作ってみるのもおすすめです。
刺激的な爽快感を楽しめるペパーミントのモヒートや、ほのかにリンゴの風味を感じられるアップルミントのモヒートなど、使うミントによって全く異なる表情を見せてくれるのも、モヒートの楽しみ方の1つといえるでしょう。
ラム肉のソテー
スペアミントのまろやかな清涼感とほのかな甘みは砂糖と相性が良いため、イギリスではラム肉料理に使う伝統的なソースの材料としてスペアミントは使われています。白ワインビネガーや砂糖をスペアミントと混ぜて作るソースは、ラム肉の独特の臭みを消してくれるのでおすすめです。
ソースの他にも、乾燥させて砕いたスペアミントの葉をラム肉にかけたりと、ラム肉料理にはあらゆる形でスペアミントは用いられ、欠かせない存在となっています。欧米諸国では、ミントといえばスペアミントの事を指すほど、生活に密着したハーブなのです。
スペアミントは幅広く活用されているハーブ
スペアミントは、ハーブの中でも特に身近なハーブといえます。歯磨き粉や化粧品のような、毎日のように使う様々な物に使われているだけでなく、料理やドリンクにも幅広く使われており、今やなくてはならないハーブの1つといってもよいでしょう。
栽培も活用もしやすいので、既製品だけでなく、スペアミントを自分の手で育て、本記事を参考により良い生活のために活かしてみてはいかがでしょうか。