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お茶や料理の香り付けとして使われる「レモングラス」
レモングラスは、爽やかな香りが特徴のハーブです。イネ科の多年草であるレモングラスは世界でも人気のハーブで、使い方のバリエーションも豊富にあります。
寒さに弱い性質があるので日本国内で地植え栽培するのは難しいのですが、一年を通して気温が高い東南アジア・南インド・スリランカでは、栽培も盛んですし自生もしています。そんなレモングラスは、オガルカヤ属のイネ科植物です。
現在栽培されているレモングラスは東南アジアや南インド産が多いのですが、原種(本種)と呼ばれるものはマレーシアが原産地です。
香りが高く料理の香辛料として適しているのが原種で、南インドやスリランカなどで昔から栽培されているのは「イーストインディアンレモングラス」と呼ばれる別の原種です。
イーストインディアンレモングラスも食用として使われますが、香りや味の良さではマレーシア原産種の方が人気があります。
なおこの2種類は学名が違い、マレーシア原産レモングラスはC.citratus(東インド種レモングラス)、イーストインディアンレモングラスはC.flexuosus(西インド種レモングラス)といいます。
レモングラスの特徴やおすすめの使い方を紹介!
高温多湿な東南アジアで広く使われているレモングラスは、同じアジア圏でも気候が大きく異なる日本でも人気です。日本で東南アジアのハーブが人気となった背景には、ベトナム料理をはじめとする東南アジア料理人気が関係しています。
中でもベトナムでは、日本と同じように米を主食とする食文化があります。一年中高温多湿なベトナムなので香辛料をたっぷり使った料理が多いですが、インド料理のように辛味の強い香辛料はあまり使いません。
そのためほとんど香辛料を使わない和食が国民食である日本人にとって、ベトナム料理は比較的食べやすいエスニック料理といえます。
和食とベトナム料理は食材や調理法が似ているものも多く、親しみやすいという点も人気の理由でしょう。またトムヤムクンで人気のタイ料理も、日本人に人気があります。
トムヤムクンはタイの伝統的なスープ料理ですが、日本のスープとは違い、さまざまな香辛料を使っています。そんなトムヤムクンも日本でブームとなり、日本にもタイ料理専門店が多数あります。
ちなみに日本で人気のベトナム料理やタイ料理には、さっぱりした香りのレモングラスがよく使われています。辛味や苦みを加える香辛料とは違い、レモングラスは香りを楽しむハーブなので、香辛料や個性の強いハーブが苦手な日本人でも食べやすいと人気です。
そんなレモングラスですが、料理以外にもさまざまな使い方ができる万能ハーブで、日本でも近年注目されるようになっています。
レモングラスってどんなハーブ?
原産地では古くから料理に欠かせないハーブとして使われてきたレモングラスですが、今では原産地だけでなく世界中で人気のハーブの1種になっています。日本でも注目度の高いハーブですが、一方で「いまいち使い方がわからない」という意見も多いです。
レモングラスは東南アジア料理に欠かせないハーブ
レモングラスの最もポピュラーな使い方は「料理に使う」です。レモングラスは高温に強い植物なので、高温多湿な地域で古くから栽培されています。そんな地域で栽培されるレモングラスは、名称からもわかる通り、レモンのような香りが特徴の植物です。
さらに茎はショウガのような香りや辛味があるので、気温が高い地域では特に人気があります。さらに多年草の植物なので、安定して収穫ができるという点も、原産地である東南アジアで欠かせないハーブとなった理由でしょう。
レモングラスの種類は?
レモングラスの種類は非常に多いです。栽培されているレモングラスの種類も多いですし、種類によって同じレモングラスでも特徴が違います。
たとえばシトロネラ油(アロマに使われる精油)がとれるレモングラスには、ジャワ種とスリランカ種の2種類あります。香料にも使われる種類もありますが、ジャワ種やスリランカ種とは違います。食用種も、原産地(原種)によって種類が違うのが特徴です。
主な食用レモングラスは東インド種(マレーシア種)と西インド種(イーストインディアンレモングラス)の2種類で、香りや味だけでなく、葉の生え方や茎の色も違います。
レモングラスの効果・効能
さまざまな種類が存在する人気のレモングラスは、種類によって使い方が異なります。もちろんレモンのような爽やかな香りがするという点は、どの種のレモングラスにも共通します。
ただし葉や茎の形・色・味などは、種類によって異なります。そのためレモングラスは、効果・効能で使い方や適した種類を変えることが重要といえるでしょう。
レモングラスには抗菌・殺菌作用がある?
レモングラスには「シトラール」と呼ばれる成分が多く含まれています。シトラールは別名・レモナールという物質で、ゲラ二アール(E体)とネラール(Z体)の総称でもあります。
ゲラ二アールとネラールはどちらもレモンのにおいがするのが特徴ですが、より強くレモンのにおいがするのがゲラ二アールで、においの強さはかなり強いです。これに対してネラールはゲラ二アールよりもにおいは弱く、ほんのりと甘い香りもします。
そんなシトラールには、抗菌作用を持つ成分が含まれています。そのためシトラールが主成分であるレモングラスは、菌の繁殖や増殖を抑えるのにおすすめのハーブとしても人気です。
レモングラスの副作用や注意点はある?
シトラールを多く含んでいることもあり、爽やかな香りが人気のレモングラスですが、使う際には注意点があります。手頃な値段で手に入るレモングラスの多くは乾燥レモングラスですが、国内で栽培している地域もあるので生レモングラスの購入も可能です。
可食部分は葉と茎の2種類あり、どの部分を使うかによって使ったときの印象が変わります。比較的手に入りやすい乾燥レモングラスは、ハーブティーにする使う方が人気です。
ただし生レモングラスでもハーブティーが作れるため、ハーブ上級者はその日の気分で使い分けます。なおレモングラスの場合、生レモングラスで作るハーブティーの方が香りが強く出るので、量を多めにすると香りが強すぎる点に注意してください。
レモングラスは、葉と茎で味が違います。レモンの香りよりショウガのような辛味が強いのが「茎(特に根本)」です。
茎は臭みとりにおすすめの部位ですが、香りづけとして茎を使うと、爽やかなレモンの香りよりもショウガの香りの方が強く出てしまうので注意しましょう。
レモングラスのおすすめの使い方
日本で生レモングラスを手に入れるのはなかなか難しいですが、種類によっては日本でも生レモングラスが手に入ります。また乾燥レモングラスも基本的な成分は生レモングラスと同じなので、乾燥レモングラスでも生レモングラスと同じような使い方ができます。
レモングラスの使い方:生葉・乾燥葉
レモングラスの葉は、レモンの爽やかな香りが楽しめる可食部です。生の方が乾燥ものよりもレモン臭が強いですが、使いやすさに注目するなら乾燥葉です。
細かく刻んで肉や魚にかけると臭み取りにもなりますし、スープに入れてて5分ほど煮込むだけで簡単に香りづけができます。生の場合は葉に刺激を加えると香りがたつので、使う前に叩いたり細かく刻んだりする使い方がおすすめです。
レモングラスの使い方:精油・アロマオイル
レモングラスを蒸留容器で加熱し、発生した水蒸気を蒸留すると精油ができます。こうしてできた精油は、芳香剤やアロマオイルとして使えます。レモングラスの精油の香りは長時間続くものではないので、部屋で使ってもにおいが残ることはありません。
そのためにおいがつくのが気になる人でも使いやすいところが、レモングラス精油の魅力でしょう。ただしマッサージ用アロマオイルとして肌に付けると、肌あれを起こすことがあります。そのため直接肌に塗る使い方は避けたほうが良いです。
レモングラスを使った人気のドリンクレシピ!
レモングラスは寒さに弱い植物なので、日本国内で栽培するのは難しいです。そんなレモングラスですが、世界中で愛されているハーブの一種なので、ハーブティー専門店や大型スーパーでは簡単にレモングラスが手に入ります。
レモングラスは香りの良さが特徴のハーブなので、ドリンクにレモングラスを使うと簡単&手軽に楽しめます。しかもレモングラスドリンクはレシピも簡単なので、疲れやストレスで気分転換したいときにもおすすめです。
レモングラスとミントのハーブティー
ハーブティー用として市販されているレモングラスは乾燥レモングラスが多いですが、新鮮なレモングラスがある場合は、生のミントと一緒にハーブティーにするのがおすすめです。
一般的なハーブティー用レモングラスは、葉を乾燥させたものを使いますが、新鮮なレモングラスは茎でもハーブティーが作れます。まず手に入れた生のレモングラスを水洗いし、細かな部分の汚れも落としておきます。
次にハーブティーにするレモングラスの茎を小口切りにします。あまり大きくカットすると煮だし用ポットからはみ出ますし、細かくカットした方がレモングラス特有の香りが強く出るので、1.5cm~2cm幅を目安にするのがおすすめです。
煮だし用のポットに小口切りにした生レモングラスを入れ、沸騰したお湯を注ぎ5分蒸らしましょう。湯の色がレモン色になったら、レモングラスのハーブティーベースが完成です。
ホットドリンクとして楽しむ場合は、カップにレモングラスハーブティーを注ぎ、仕上げに生ミントの葉を1枚添えてください。コールドドリンクとして楽しむ場合は、グラスに氷をたっぷり入れ、生のミントの葉を1~2枚加えます。
その上からレモングラスのハーブティーベースを注ぎ全体をしっかり混ぜれば、暑い時期におすすめのすっきり爽やかなハーブドリンクが完成です。
レモングラスソーダ
レモングラスをシロップ漬けにしておくと、さらにいろいろなドリンクにアレンジができます。中でも特におすすめなのが、レモングラスのシロップ漬けを使ったレモングラスのソーダドリンクです。
ソーダドリンクを作るには、事前にレモングラスのシロップ漬けを用意します。生のレモングラスをはちみつ水で煮詰めるのですが、はちみつや水の量は、シロップ漬けにするレモングラスの量で判断してください。
乾燥したレモングラスでも作れますが、この場合はレモングラス1gあたり水200mlにするのがおすすめです。はちみつは好みによりますが、レモングラスのシロップ漬け自体が甘すぎると、ドリンクにしたときにくどい味になってしまいます。
そのため水200mlであれば、大さじ2を目安すると良いでしょう。煮詰める際は小鍋を使います。そのため準備したレモングラスは、小鍋に入る大きさにカットしてください。
生レモングラスの場合は、鍋にカットしたレモングラスを入れ、レモングラスが浸る程度の水を加えて中火で沸騰させます。沸騰したら弱火にし、そのまま3分煮込んでください。お湯の色がレモン色に変わったら火を止め、はちみつ大さじ2~3を加えて粗熱をとります。
粗熱がとれたら容器に移し、冷蔵庫で1時間しっかり冷やしましょう。これでレモングラスのシロップ漬けが完成です。ドリンクを飲む直前に、冷やしておいたレモングラスシロップ漬けを取り出します。
この時にレモングラス本体ではなく、レモングラスの香りが抽出されたシロップのみを大さじ2を目安に入れます。氷をたっぷりといれ、レモン汁(大さじ1)と炭酸水を注ぎ、お好みの量のはちみつを加えて全体をかき混ぜればソーダドリンクの完成です。
なお冷蔵庫にレモンのストックがあれば、スライスしたレモンをソーダドリンクに加えるとより爽やかなレモングラスのソーダドリンクになります。
レモングラスを使ったおすすめのアジア料理レシピ!
東南アジアではレモングラスを料理に使うのが人気です。市販されているレモングラスは乾燥レモングラスが多いですが、東南アジアでは生レモングラスが多く出回っており、料理に使う際も生レモングラスの方が好まれます。
料理に使う場合は生レモングラスの方がより香りが良いので、東南アジア料理にチャレンジする場合は生レモングラスを選ぶのがおすすめです。
生レモングラスも冷凍すれば保存ができるので、水洗いで汚れを落としたら使う分だけ残し、あとは冷凍庫に入れておくと良いでしょう。そんな生のレモングラスがあれば、和食の定番・アサリの酒蒸しを東南アジア風にアレンジできます。
基本のレシピは、土鍋を使った和食のアサリ酒蒸しレシピと同じです。ただしお酒の代わりに水を使うのが、東南アジア風アサリ蒸しのポイントになります。
レモングラスは斜め薄切りにカットしますが、カットする前に包丁の背で全体をたたくとレモングラスの爽やかな香りが出やすくなります。
カットしたレモングラスの半分(根に近い部分)を土鍋の底に敷き、砂抜きしたアサリを殻ごと入れ、残りのレモングラス(葉に近い部分)をかぶせるようにのせ、水を少量加えて蓋をします。土鍋をコンロにセットし、中火で加熱します。
湯気が出てきたら弱火で1分加熱し、火を止め蒸らします。土鍋は蓄熱性が高いので、火を止めたままでも加熱調理の状態が続きます。そのため火からおろした後もアツアツの東南アジア風アサリ蒸しが食べられるので、土鍋ごとテーブルに出すのがおすすめです。
レモングラスを普段の生活に取り入れてみよう!
爽やかな香りがおすすめのレモングラスは、ハーブティー以外にもさまざまな使い方ができます。香りを楽しむアロマとしてもレモングラスはおすすめですし、虫よけスプレーとしてもおすすめです。
なおアロマオイルとしての使い方も人気ですが、直接肌に触れるマッサージオイルとしての使い方は避けるようにしましょう。
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