【タティングレース】はイタリア生まれの美しい技法！必要な材料や編み方は？

可愛く・キレイ・繊細・優雅な模様が魅力のタティングレースは、編み方の基本をマスターすると簡単に作ることができるレースです。

初心者でも基本をマスターすると簡単に作ることができる、タティングレースの編み方・道具や材料・おすすめのキットなどを、魅力と技法などと合わせて詳しく説明していきます。

必要な道具や材料・編み方を紹介する前にまずはタティングレースとは何かについて見ていきましょう。タティングレースは16世紀のイタリアで基礎的な技法が完成したといわれています。

大きな器具などを使用することなく編むことができるレースになっています。17世紀から18世紀ごろには馬車などの移動中に編むことができるため、場所の中などで時間を潰すためにもおすすめのアイテムとなっていました。

イングランド女王であったメアリー2世は愛好家であったといわれています。タティングレースは編み方を一度覚えると手元を見ていなくても、手が覚えているため作ることができるのが特徴です。

手元を見なくても作ることができるため、18世紀・19世紀にはロウソクの節約にもなっていたため、貴族の間でも流行し教養の1つとして習う習慣が付いていました。

タティングレースは女性らしい美しく優雅な編み物と考えられていたため、18世紀の女性たちは自身の肖像画を描いてもらう際に、装飾のあるシャトルを持っている状態で描いてもらうことを好んでいました。

1742年にドイツのプリンセスを描いた肖像画や1759年にイギリスの侯爵夫人を描いた肖像画などに、レース作りに使用するシャトルを持っている状態の肖像画が描かれています。

イタリアで発達した技法はヨーロッパに広がり、1850年頃にイギリス人リーゴがピコットの部分で繋ぐ方法の編み方を考案して、初めて鈎針を使って繋いで編んでいく方法を紹介する指導書・図案書が出版されています。

また、1864年にはさらにチェインの編み方が紹介され、編み方の基本が完成しています。淑女の教養の1つにもなった手芸技法であるため古くから、繊細で美しいレースとして認識されています。

タティングレースは糸とシャトルを使ったレースの編み方の技法の1つで、シャトルと呼ばれる舟の形のような道具に材料のレース糸を巻いて作っていく編み方です。

タティングレースはシャトル1つだけで作り上げることができるため、バッグなどにも入れておきやすく移動中などに気軽に楽しむことが出来ます。日本では明治の初期に伝えられ、大正から昭和初期ごろまでは、ショールや袋などが作られていました。

タティングレースはたくさんの材料や大きな道具を必要とせずに作ることができる手芸です。さっそくタティングレースに必要な材料と道具について見ていきましょう。

タティングレースは少ない材料と持ち運びしやすい道具で作ることができます。必要な道具は専用の糸・専用のシャトルの2つだけになります。タティングレースは2つの材料だけで簡単に作ることができますので、誰でも始めやすい手芸の1つです。

また、タティングレースの専用の糸は手芸屋などで販売しており、色も豊富に揃っていますのでお好みの色を組み合わせてタティングレースを作ることができます。

タティングレースは専用の糸とシャトルだけで製作が可能な手芸ですが、レース用かぎ針・糸切りハサミ・クロスステッチ針・ほつれ止め液は持っておくと便利なアイテムになります。

レース用のかぎ針は、リングを繋いだり細かい部分の作業におすすめのアイテムです。糸切りハサミは、通常通り糸を切るとき・クロスステッチ針は糸の始末に使うことができ、ほつれ止め液は糸の端部分の処理に使うことができます。

続いて初心者でも簡単に編むことができるタティングレースの編み方について紹介をしていきます。レースの製作を始める前に、まずはシャトルと糸を準備して糸をシャトルに巻いていきます。

シャトルの巻き方は、本などを参照することもできますし、動画などで詳しく解説をしてくれますので検索してみましょう。タティングレースは、表目と裏目を交互に結んで作るダブルステッチが基本となっており、連続で形成していきます。

ダブルステッチを真っ直ぐ繋げたものがチェインになりますので、基本のダブルステッチの編み方をしっかりとマスターする必要があります。タティングレースはチェイン・リング・ピコの3つの技法を組み合わせることにより、自由なデザインに作りあげることができます。

最初にチェインの編み方をマスターします。チェインをマスターしたら、ピコ・リングの順番に編み方を覚えましょう。ピコはチェインとリングを繋ぐ役割がありますのでピコをマスターすると可愛らしい作品をたくさん作ることができます。

これからタティングレースを始めたい人や基本ステップの次に進みたい人などにおすすめのタティングレースの人気キットを最後に紹介していきます。

初めてタティングレースを編む場合にもおすすめのスターターキットや基本のタティングレースを作ることができるベーシックセットなど、おすすめのタティングレースキットを3つ見ていきましょう。

1つ目に紹介するおすすめのタティングレースのキットは「タティングレーススターターセット」になります。

初めてタティングレースを作る人にも分かりやすい編み方の本が付属していますので、届いたその日から始めることができるキットです。キットの内容はタティングレース糸・タティングシャトル・ミニブックの3点です。

簡単に作ることができる初心者向けの太い糸が入っています。基本が分かるキットになっており、花・三つ葉・ペンダントトップ・ブレスレットなどの作り方が本に掲載されていますので、お好みの形のタティングレースに挑戦することができます。

カラーバリエーションも6色揃っていますので、お好みのカラーの糸を選択することが出来ます。完成した作品は、アクセサリーやキーホルダーにすることができる他、ハンカチなどに縫い付けたり、額に入れて飾ることもできますので、ご自身の好みに合わせた作品を作ることができます。

人気タティングレースキット2つ目は「タティングレースベーシック基本セット」になります。タティングシャトル2個・編み方などの簡単な方法が掲載されている入門書・ピコットゲージ・糸始末用リキッドが付いている人気の4点セットのキットになります。

ピコットゲージは1mm・2mm・3mm・5mm・7mm・10mm・13mmの7種類のサイズが用意されているのが人気の理由の1つにもなっています。複数のピコットを続けてつくることができるため、基本的な編み方をマスターして、次のステップに進みたい人に人気があります。

糸始末用リキッドは、タティングレース専用の糸始末用リキッドとなっており糸始末の結び目の箇所をしっかりと固めてくれます。糸に十分に浸透してくれるため結び目がほどけたりするのを防ぐ効果があります。

容量は15mlとなっており、液が乾いた後は透明になりますので目立つこともありません。アイロンや手洗いなども可能となっていますので、ハンカチに縫い付けたりする物にも使うことが出来ます。

糸始末用リキッドを使うことができる素材は、綿・絹・麻・ポリエステル・レーヨンなどのレース糸になっています。

3つ目に紹介する人気のタティングレースキットは「女子力向上 タティングレースビギナーセット」になります。

角ツキのタティングシャトル2個・タティングレース糸1個・編み方の本1冊の3つがセットになっているキットです。冊子には、タティングレースの基本・つまずきやすい箇所などが分かりやすく説明されています。

また写真付きで説明がされていますので、初心者でも理解しやすく簡単にキレイにタティングレースを仕上げることができる人気のキットとなっています。

可愛く・美しいデザインが人気のタティングレースの簡単な編み方やおすすめのキットについて紹介をしてきました。少ない材料で場所を取らずに作業をすることができるタティングレースは、電車や飛行機などの移動中に手軽に作ることができます。

作ることができる形も様々で色々なものに応用することができますので、タティングレースを初めて様々なアイテムを手作りしてみてはいかがでしょうか。