店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
一蘭の個性的なシステム・注文方法をご紹介!
一蘭は、福岡の屋台ラーメン「双葉」として創業を開始しました。1966年に屋号を「一蘭」と改名して福岡県の小郡市でしばらく営業しましたが、のちに現在の一蘭の代表が屋号を買い取り、日本では初めての「会員制ラーメン屋」がオープンしました。
一蘭のラーメンの真ん中には、秘伝の赤いタレが浮いていますが、これは初代の一蘭店主が提供したフクルクからのオリジナルスタイルです。オーダーに自分の好みの味の選択して注文するシステムや、味集中カウンターは、今の一蘭のユニークなスタイルです。
一蘭の変わった注文システムとは?
一蘭は全国に85の店舗を持ち、海外にもアメリカ、台湾、香港で人気の店を構えています。一蘭の人気はラーメン業界の中でも大変高く、特に一蘭の「自分の好みを記入するシステム」は、外国人観光客にものすごく評価を得ているラーメン店です。※店舗情報は2023年2月28日時点、天然とんこつラーメン一蘭公式HPより。
一蘭は大変個性的なシステムを持つラーメン屋です。このユニークなシステムは、一蘭のラーメンのおいしさをじっくり味わうのになくてはならないものなのです。
まるで個室!「味集中カウンター」
一蘭には普通のラーメン屋とは全く違う、一人一人が仕切りで個室に別れた「味集中カウンター」でラーメンを食べるという個性的なシステムがあります。一蘭の自分の席に座ると、そこは全く個室なので、隣はもちろんんのこと、店員の姿すら見えません。
この「味集中カウンター」は、一蘭のラーメンをじっくり集中して味わうために作られたと言われていますが、実は別のエピソードがあるのです。
ラーメン屋は女性にとっては一人で入りづらいところでした。なぜなら替え玉を頼む姿を恥ずかしがる女性客が多かったからです。隣同士が見えないように仕切りを作ったことで、一蘭の女性客は40%以上になりました。
一般のラーメン屋は、女性比率はおよそ15%だということなので、仕切りを取り付けた座席のシステムは、大きな成功だったのです。また、座席からは厨房の中が覗けないようにのれんがかかっていますが、実はこれにも理由があるのです。
一蘭の代表の吉富氏がまだ食堂の厨房でアルバイトをしていた時、お店の大将は料理の腕は素晴らしかったのですがギャンブル好きで、しょっちゅう厨房を離れてギャンブルに行っていたそうです。なぜならそこの厨房は客のテーブルからは見えづらい位置になっていたからです。
吉富氏が料理を持っていくと客は不平を漏らすのですが、実は吉富氏が作ったものでも大将が作った料理だと言うと、客はみな料理の出来を褒めたのです。
吉富氏はこの体験から、厨房を見ずに客がしっかりと一蘭のラーメンの味に集中できるようにと、味集中カウンターを作って、客一人一人を別々座らせる方法を思いついたのだそうです。
注文用紙に自分好みの味を記入!
一蘭を初めて利用する人は、ちょっと戸惑ってしまいがちな、個性的な注文システムや座席が使われています。この方法は、一蘭で食事をする客はほとんど店員と接することがないシステムなのです。
一蘭に入店をしたらまず機械で食券を買います。食券を買うシステムは多くの店で使われていますが、一蘭はメニューの数もそれほど多くありませんので、食券の機械のボタンもあまり多くありません。
基本的には「とんこつラーメン」の一種類だけで、他の種類のラーメンはないのです。別のとんこつラーメンがある店舗も一部にはあります。しかし、とんこつラーメンのほかは「チャーシュー」「ネギ」「半熟茹で卵」などのトッピングのボタンがついているだけです。
そして次に目にするものは「空席案内板」です。普通は店員がテーブルに案内してくれたり、自分で空いてる席を確認してそこに座るのですが、一蘭では一見どこの席が空いているか確認しづらいので「座席案内板」を見て、空いている席を確認するシステムをとっているのです。
いよいよ「味集中カウンター」へと向かいます。このカウンターは隣の客が見えないように、ついたてで仕切られています。そしていよいよ、一蘭独特の「自分のお好み」を、味集中カウンターで記入して注文します。この注文システムは一蘭独特の大変ユニークなシステムです。
オーダー用紙には「味の濃さ」「こってり度」「ニンニク」「ネギの種類」「チャーシュー」「秘伝のタレの量」「麺の硬さ」をそれぞれ自分の好みの具合に注文できるチョイスが書いてあります。自分の好みに丸をつけて、注文が決まったらブザーを押します。
ブザーを押すと正面の暖簾が上がり、中にいる店員が注文を受けてくれます。追加注文は割り箸の入った袋の裏に、お冷やも味集中カウンターの自分の席でセルフサービスできるので、ラーメンを注文する時に、店員とはここで初めて直接コミュニケーションが取れるのです。
でも、暖簾の下から店員の顔は全く見えません。一蘭は徹底して、自分で「自分の好みのラーメン」を注文して、自分一人で「味に向き合う」姿勢を客に持ってもらおうというモットーなのです。一蘭のこのユニークなシステムは最初客に驚かれましたが、一蘭の人気をますます高めたのです。
一蘭の注文システム:おすすめラーメン
一蘭の注文システムから「これはおいしい!」と人気のあるおすすめラーメンをご紹介しましょう。一蘭がおすすめする人気ナンバーワンのおすすめラーメンの「お好み」は、味の濃さが「濃い」こってり度は「超こってり」で、ニンニクは「一片分」ネギは「ミックス」です。
ネギのチョイスには「白ネギ(太ネギ)」か「青ネギ(細ねぎ)」のどちらかを選ぶか、両方混ぜたものの「ミックス」の3種類があります。ネギのミックスとは、白と青のネギを両方混ぜたものです。
実はネギのミックスと言う選択はあまり知られていません。白ネギと青ネギの両方に丸をつけるか、真ん中に丸をつけることでミックスの選択ができます。
そして一蘭の秘伝のタレの量は「3倍」です。一蘭の秘伝のタレは、唐辛子をベースに30種類以上の材料を合わせて長い時間をかけて寝かせたものです。秘伝のタレを普通の分量の3倍入れることで、タレのコクと旨味が最高に味わえるのです。
麺の硬さは「超かた」がおすすめです。とんこつラーメンの麺の茹で加減は、かためが一番合うといわれています。麺の硬さは人それぞれで好みが分かれると思いますが、一覧では「超かた」を注文する人が一番多いそうです。
注文用紙に好みを書き終わったら、もう一つおすすめしたいのが「半熟塩茹でたまご」です。最初に食券を買うときに忘れていても、箸袋に追加注文を書き入れることができますので安心です。
一蘭のユニークな注文システムは、外国人観光客にとても人気があります。なぜかというと、自分の好みを選ぶ注文シートは英語・中国語・韓国語のものがあり、店員と一切口をきくことなく自分の食べたいラーメンを注文できるからです。
食券を買う機械も、メニューが4カ国語で明記されています。日本語が喋れないけれど日本を訪れる観光客はたくさんいます。特に飲食店での注文は一番難しいことでしょう。一蘭のシステムは、日本人だけではなく世界中の人々に便利な注文システムなのです。
一蘭の個性的なシステムでラーメンを注文しよう!
一蘭のユニークなシステムは、実はラーメンそのもののおいしさを堪能するには、理想的な注文システムなのです。元々は会員制で、来るお客様全ての好みの注文を作り分けていたという一蘭です。今でもラーメンの湯切りは5回と厳守しています。
そして出来上がったラーメンは15秒以内に提供するために、客の席までは最長28.8mと決まっています。一蘭で好みのラーメンを注文して、おいしいラーメンを堪能してください。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。サービス情報は2023年2月28日時点、天然とんこつラーメン一蘭公式HPより。
▲jouer編集部実食