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冷凍肉は長期保存ができて便利!
肉は食べ応えもあるので、肉が食卓に並ぶだけで豪華な食卓になり、さらにたくさんの栄養が含まれているので、人の身体の健康を支えてくれる欠かせない食材のひとつです。
肉といっても中にはたくさんの種類があるので、いろいろな種類の肉を使えば数種類の肉を同時に食べても飽きることはなく、同じ肉でもいろいろな調理方法があるので、たくさんの味を楽しめます。
しかし、肉は扱い方や保存の仕方を間違えると危険な食べ物でもあり、注意しなければいけません。
料理用に常に肉をストックしているご家庭は多いですが、生肉は賞味期限、消費期限が短く、消費期限を過ぎてしまうとすぐに腐ってしまい、食中毒などの危険性もある食品です。
肉はまとめて買うとお得になることも多く、つい大量に買ってしまいがちですが、人数の少ないご家庭などでは、まとめ買いをした肉はなかなか期限内に消費しきることは難しいです。
しかし、冷凍をすることで、肉の消費期限はとても長くなり、消費期限の短い肉も長期保存をしておくことが可能になります。
冷凍肉はどのように解凍したほうが良い?
冷凍肉の解凍方法としては、さまざまな方法がありますが、どのような解凍方法が冷凍肉にとって一番いいのでしょうか。
冷凍肉を解凍しようとして解凍ムラができてしまったり、時間をかけても全然解凍できていないなどの解凍に失敗した経験のある方も多いでしょう。
冷凍肉を料理に使いたい場合は、どのように解凍するのが一番使いやすいのか、どんな解凍方法があるのかなどをご紹介していきます。
お肉は「半解凍」がおすすめ
冷凍肉の解凍についてですが、実は完全に冷凍状態から解凍しきってしまわずに、少し凍った「半解凍」の状態が一番使いやすいといわれています。
もちろん冷凍肉の種類や使いたい料理にもよるので、どの料理でも半解凍がおすすめというわけではないのですが、半解凍の肉は生肉に比べて、包丁が入りやすくなっています。
生肉では柔らかくてなかなかまっすぐに切ることができなくても、半解凍の場合はスッと包丁が入るので、簡単に切りたい大きさに切ることができるのです。
また、完全に解凍しきってしまうとうまみ成分が外に溶けだしてしまう場合があるのですが、冷凍肉を解凍しきらずに半解凍のまま料理に使うと、内部のうまみ成分を閉じ込めたまま調理することができます。
冷凍肉を解凍しきらず半解凍の状態で料理に使うと、簡単に美味しく、調理もしやすくなるので、冷凍肉は解凍しきらず半解凍の状態で使用するのが最もおすすめなのです。
肉に包丁を入れない場合やミンチ肉などの場合は完全に解凍しきってしまった方が料理に使いやすくなりますが、いつも肉に包丁が入れにくいという方は、ぜひ冷凍肉を解凍しきらずに半解凍の状態まで解凍して料理に使うといいです。
冷凍肉をすぐに解凍する方法は?
冷凍肉を解凍するタイミングとして多いのが料理の直前なので、できるだけすぐに解凍できる方法を知りたいでしょう。冷凍肉をすぐに解凍するための方法はいくつかありますが、方法を間違えると解凍ムラができたり、うまみが抜けてしまいます。
そのため、冷凍肉を美味しい状態で時間をかけずにすぐに上手に解凍するには、抑えておきたい方法やポイントがあります。
冷凍肉を時間をかけずにすぐに解凍できる方法について、おすすめの方法やさらに時短できる方法、解凍する際のポイントなどをご紹介します。
流水がおすすめ!もっとお急ぎならぬるま湯で!
冷凍肉をすぐに解凍するための方法として、最もおすすめな方法が、流水解凍です。流水解凍はムラなく解凍することができます。また、美味しさも閉じ込めたままにしておきやすいです。
冷凍肉の流水解凍の方法は、まず冷凍肉がしっかり水に浸かる大きさのボウルを用意し、そこに冷凍肉を入れます。冷凍肉の上に水を入れたペットボトルを重しとして置き、ボウルに水をため、流水を当て続けて冷凍肉が解凍できるまで待ちます。
水の温度や季節などによっても前後しますが、基本的に流水解凍では冷凍肉100g当たり5~7分ほどで解凍することができます。
流水解凍よりもどうしてももっと早く解凍する時は、ぬるま湯の流水で解凍する方法がおすすめです。ぬるま湯を使った解凍方法は流水解凍と基本的には同じで、水の温度を35~40℃ほどのぬるま湯にし、上下を裏返しながら冷凍肉が解凍できるまで待ちます。
ぬるま湯での流水解凍では、冷凍肉100g当たり3~4分ほどと冷水での流水解凍の半分ほどの時間で解凍することができますが、冷たい流水よりも解凍ムラもできやすく、肉汁が出てしまいます。
冷凍肉を電子レンジで上手に解凍する方法は?
冷凍肉などの冷凍食品を解凍する際に多くの方が利用する方法が、電子レンジを使った方法ですが、電子レンジを使って解凍すると解凍ムラが起こりやすいので、コツが必要になります。電子レンジを使って温めて解凍すると、すぐにできるので、急いでいる時などにはとても便利です。
カチカチの状態から解凍!ドリップが出たら拭こう
冷凍肉を電子レンジで解凍する際のポイントは、カチカチの冷凍肉を使うことです。なぜかというと、電子レンジの食品の温め方は、少し特殊だからです。
電子レンジは実は食品に直接熱を加えて温めているわけではなく、食品の中にある水分子を振動させ、その振動によって発生する摩擦熱で食品を温めています。
冷凍肉を冷凍庫から出してしばらく置いていると徐々に溶け始め、水分が出てきてしまい、水分に反応して溶けた部分と溶けていない部分で違いが出てしまい、解凍ムラができてしまいます。
室温で少しでも解凍させておくと、より早く解凍することができると思われがちですが、電子レンジでの解凍の場合は、その方法はあまりおすすめできません。
電子レンジを使って上手に解凍するには、解凍ムラを少しでもなくすために、時間が経って溶け始めてしまったものではなく、カチカチのままのものを使った方がいいのです。
また、電子レンジはとてもドリップが出やすい解凍方法なので、ドリップが出た際は、すぐに拭き取るようにしましょう。
ドリップとは、冷凍肉や冷凍した魚などを解凍した際に、しみ出てくる赤い透明な液体のことで、冷凍肉などの内部で凍っている水分が解凍されることによって外に出てきたものです。
電子レンジでは冷凍肉の水分を振動させて摩擦熱を起こし解凍していて、ドリップが付いたままにしておくと解凍ムラができてしまうので、ドリップはすぐに拭き取る必要があるのです。
冷凍肉は冷蔵庫でゆっくり解凍するのが良い
短時間で冷凍肉を解凍するには、流水やぬるま湯、電子レンジで温める解凍方法がありますが、時間に余裕があるときの最もおすすめの解凍方法は、冷蔵庫の中で時間をかける方法です。
流水解凍や電子レンジもとても便利なのですが、急な温度の変化があるとドリップが出やすくなってしまいます。
実はドリップには肉の内部にあったうまみ成分も含まれており、ドリップと一緒にうまみ成分も出てきてしまいます。
ドリップを出さないためには、冷蔵庫内で時間をかけてゆっくり冷凍肉の温度を下げていき、徐々に解凍していく方法があります。
冷蔵庫よりも温度が高い室温で解凍しても、解凍することはできるのですが、肉の表面温度が上がってしまい、菌が繁殖しやすい状態になります。
常温での解凍は安全性に欠けるため、解凍するのに時間に余裕があるときは冷蔵庫に入れて解凍させるようにしましょう。
使う前日に冷蔵庫に移動しておこう!
冷凍肉を冷蔵庫で解凍するなら、肉の大きさや量などにもよりますが、基本的には数時間ほどで解凍することができます。
冷蔵庫に入れるおすすめのタイミングは、冷凍肉を使用する日の前の日です。使用する前日に冷蔵庫に冷凍肉を入れておけば、冷凍肉を使いたい当日には冷凍肉は冷蔵庫の中で解凍されているので、すぐに料理に使うことができます。
前日に冷蔵庫に移動させていれば料理の時短にもなり、美味しい状態で冷凍肉を解凍することができるので、冷凍肉はあらかじめ使用する前日の内に冷蔵庫内で解凍を始めましょう。
冷凍肉を上手に解凍して美味しく食べよう!
冷凍肉の解凍にはいくつかの方法があり、冷凍肉は賞味期限の短い肉を長持ちさせることができ、正しい方法で解凍できれば解凍ムラもなく、美味しいまま解凍することができます。
冷蔵庫に入れておく方法が最も美味しい状態でできますが、流水解凍や電子レンジでの解凍は時間もかからずすぐに解凍できるというメリットもあるので、自分に合った方法で冷凍肉を解凍し、美味しく食べましょう。