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富山はホタルイカが名産!
富山は、歴史的スポットや地元グルメが多く観光客にも大人気の県です。ご当地グルメを食べてみたり、自然や歴史が感じられる体験ができたりするので、長期休みには多くのファミリーで溢れています。アウトドアも楽しめるので、ウィンタースポーツにもおすすめの場所です。
富山は海の幸も豊富ですが、山の魅力が詰まっているのも忘れてはいけません。海と山の距離が近いため、飛騨山脈や立山へのアクセスが便利です。富山で観光するなら、たっぷりの時間をとっていろいろな場所へ出かけてみてください。ホタルイカを始めとした経験を、満喫しましょう。
様々な魅力に溢れる富山ですが、この記事では富山名物の中でも時期限定で楽しめるホタルイカにスポットライトを当てます。時期限定のホタルイカを食べてみるために、富山を訪れる人も少なくありません。貴重な体験を最大限楽しめるように、この記事を最後までじっくり読んでください。
ホタルイカが堪能できる旬の時期や、身投げという珍しい現象、そして富山で食べてみたい美味しいホタルイカ料理など、ホタルイカに興味をもてる情報が満載です。事前に情報を知っておくとホタルイカ体験をさらに深く楽しめるので、重要な点をメモに取りながら読み進めるのもおすすめです。
そもそもホタルイカとは?
ホタルイカというい名前は知っているけれど、いったいどのような生き物なのか、あまり詳しくは知られていません。実は、ホタルイカは深海に住むイカの仲間で、その生態については未だに解明されていないことも多いのです。
富山周辺の日本海に生息していて、春以外の季節は水深200メートルから600メートルの領域で暮らしています。毎年3月から5月中旬の間は、産卵のために海面まで上がってくるのが特徴です。特に富山湾の近くに大量発生し、ホタルイカ漁ができるのも、この時期限定と定められています。
昔、富山ではホタルイカは「まついか」という名前で呼ばれていました。ホタルイカの研究を始めた東京大学教授の渡瀬庄三郎によって、1905年に新しくホタルイカという名前が付けられたのです。そしてこの名前の由来は、もちろんホタルイカが光る様子にあります。
幻想的に青く光る
ホタルイカの名前の由来にもなっているホタルの様な光は、発酵物質が作用したものです。光を発しますが熱くはならないため、冷光と呼ばれます。この青い光が、暗い海の中で神秘的な景色を作り出すのです。無数に集まったホタルイカが発光すると、天の川のような景色ができあがります。
ホタルイカは、なぜ光るのでしょうか?その理由には、主に3つの説があります。まず、自分を食べようとした敵を驚かせ、その隙に逃げるため。2つ目は、日中に降り注ぐ太陽の光と同化して、自分を目立たなくするため。最後は、他のホタルイカとコミュニケーションするためです。
様々な用途で使われているホタルイカの光は、富山で楽しめる春の風物詩です。神秘的な青白い光を実際に見てみましょう。夢のような光景だと言われています。非現実的な体験に、思わず言葉を失ってしまいます。
ホタルイカにとっては生きるために必要な発光ですが、私たちにとっては夢のような光景だと言われています。非現実的な体験に、思わず言葉を失ってしまいます。
富山のホタルイカの時期について
富山で楽しめるホタルイカ、予定を立てるために役立つ観光の時期についてまとめてみました。ホタルイカは、3月から5月中旬にかけて深海から水面近くへと上がってきます。さらに、ホタルイカは養殖が難しいため、1年の中でもこの時期しか楽しめない貴重な存在なのです。
ホタルイカの群が見られるのはもちろん富山ですが、ホタルイカを食べてみたい人も富山まで行かなくてはいけません。なぜなら、ホタルイカは冷凍すると味が大きく変わってしまうからです。鮮度を保つのが難しいホタルイカ、富山で捕れたてを食べてみましょう。他のイカとは違う味に驚きます。
捕りたてのホタルイカが頂けるのは、富山まで行った人のみです。ホタルイカの時期になったら、ぜひ富山へ行ってみましょう。春の陽気に包まれた街を観光した後には、美味しいご当地グルメを食べてください。他の地域では味わえない、特別な体験が待っています。
旬の時期はバケツを持ってホタルイカすくいに
富山では、旬の時期になると漁師以外の人でもホタルイカを捕ることができます。もちろん、船や定置網を使用することはできません。しかし、海岸付近にもたくさんのホタルイカがやって来るので、網やバケツを持ってホタルイカ捕りに興じる人も多いのです。
旬の時期といっても、毎日ホタルイカが富山の浜辺にやって来るとは限りません。天候や気温などの条件によってホタルイカの行動も変わるので、事前に漁師さんや宿の人に聞いて情報を仕入れておくといいでしょう。
また、ホタルイカ捕りは夜中に行う体験です。進入禁止区域には決して入らないよう、そして沖へ行きすぎないように、細心の注意を払いながら楽しみましょう。富山に住んでいる人に、いろいろアドバイスを聞くのもいいですし、海岸にいる人とコミュニケーションをとりながら行うのも大切です。
富山・ホタルイカの身投げとは?
富山で目撃できるホタルイカの身投げを、知っていますか?ホタルイカが富山の浜辺に打ち上げられる様子のことで、時には何百ものホタルイカが海岸に取り残されています。まだ生きている新鮮な個体なら、身投げをしたホタルイカを拾って食べてみることもできます。
ホタルイカは、時期になると産卵のために水面付近へやってきます。水面付近は波に飲まれやすいため、多くのホタルイカが波と共に打ち上げられてしまうのです。また、産卵を終えて死んでしまったホタルイカも同じように流されます。身投げになったホタルイカは、海に戻ることはできません。
「身投げ」という言葉を聞いて、ホタルイカがまるで自ら海岸へ打ち上がっているような印象をもつ人もいるでしょう。しかしながら、ホタルイカは自分から海の外へ行くような性質はありません。ホタルイカの身投げは悲しい現象に思えますが、これも自然の摂理なのでしょう。
インスタで話題になるほど幻想的
ホタルイカの身投げは、写真映えする絶景ということで人気を呼んでいます。夜中の真っ暗な時間に、青白く光るホタルイカの写真は、とても幻想的です。実際に目にするより、写真に撮った方が身投げの美しさが際立つので、写真好きな人もぜひ撮ってみたい風景でしょう。
富山で体験できるホタルイカの身投げは、夜だけのお楽しみです。そのため、自撮りの条件は揃っていないのでご注意ください。また、実際に見ると思ったよりも光が薄いと感じられることが多いです。その時はカメラの設定を少しずつ調節しながら、青白い光が映えるポイントを探しましょう。
真っ暗闇の中で写真を撮るのは、難しい技術です。しかし、いろいろ工夫してみて素晴らしい写真が撮れたら、感動もひとしおでしょう。ホタルイカの身投げを撮りに行く前に、カメラの練習をしておくのがおすすめです。またスマートフォンでも、設定次第で幻想的な風景が納められます。
身投げが起きやすい条件について
ホタルイカの身投げは、毎日楽しめるとは限りません。身投げが起きやすい条件があるというので、調べてみました。富山へ行くときの参考にしてみてください。まず、身投げ見学の時間としては、深夜から明け方までの時間が最適です。早く寝て、真夜中に起きられるように準備しましょう。
そして、ホタルイカの身投げが見られる場所も重要です。富山には、富山湾に流れ込む川がいくつかあります。その中でも神通川や早月川へと繋がる海岸は、高確率でホタルイカの身投げが見学できるスポットでしょう。これらの近くに宿泊すれば、夜間でも徒歩で海岸へ行かれます。
最後に、条件です。富山では「新月の前や後」「海が穏やかで、南よりの風が吹いている」「深夜から明け方にかけて満潮になる」などの条件が揃うと、ホタルイカの身投げが発生しやすいと言われています。ホタルイカの身投げの時期であっても、これらの条件が揃うのは珍しいことなのです。
近年はマナーで一部問題に
残念ながら、ホタルイカの身投げが有名になったことでデメリットも発生しました。身投げが夜中にあるため、多くの観光客が深夜に街を移動し、海岸へと集まります。一部の観光客は、地元の人が寝ている時間なのにもかかわらず大声で話をしたり、駐車禁止区域に車を停めたりしているようです。
もし富山でホタルイカの身投げを見学するなら、ぜひ地元の人への配慮を忘れないようにしましょう。写真を撮るだけなら、騒ぐことも砂浜を荒らすことも必要ありません。神秘的な生態系と住んでいる人の生活を守るためにも、一人一人のマナーと気配りが大切です。
富山・ホタルイカの体験ツアーとは?
富山にあるホタルイカ関連のアクティビティで、ぜひ体験したいのが海上観光です。ホタルイカの漁を見学できるツアーで、漁師さんたちの迫力ある仕事ぶりはもちろん、海の中で光るホタルイカもばっちり見ることができます。
ホタルイカの身投げは、海岸で楽しめるアクティビティです。しかし、海上からみるホタルイカの光はゆらゆらうごめいて、さらに魅力的でしょう。暖かい防寒の服や滑り止めの靴を用意して、ぜひ出かけてみてください。
海上観光の詳細や予約について、ほたるいかミュージアムのホームページで確認することができます。注意事項やチケットの予約、そしてツアーの流れなどが紹介されているので、事前に読んでおくととても便利です。特に安全に関するアドバイスは、とても重要なポイントです。
神秘現象を間近で体験
ホタルイカの海上観光は、予約必須の体験です。船の定員があるので、行きたい人は早めにチケットを取るのがおすすめでしょう。また、小さなお子様は乗船できない場合があります。ファミリーで行くときには、事前にツアーの条件を確認しておくと安心です。
ホタルイカ漁は深夜に行われるため、ツアー体験も深夜に始まります。集合時間が2時や3時頃になるので、前日から体調を整えておいてください。また、集合場所まで深夜の交通手段があるかも、ぜひ調べてみましょう。車があれば便利ですが、なくても宿泊地を考慮すれば問題ありません。
富山のほたるいかミュージアムが気になる
ホタルイカの様々な体験ができる富山ですが、時期を気にせず楽しめるのは博物館です。富山にはほたるいかミュージアムがあり、富山の海の生き物を展示、解説しています。ファミリーには特に人気の博物館なので、春休みや夏休みに訪れてみてはいかがでしょうか。
ホタルイカの他にも、富山の海には多種多様な生き物が住んでいます。特にほたるいかミュージアムで注目を集めているのは、深海生物です。ダイオウグソクムシやオオグソクムシなど、不思議な生き物を間近で見ることができます。お子様の自由研究にもぴったりの、富山の人気スポットでしょう。
ちなみに、ほたるいかミュージアムへ行ったら必ず立ち寄りたいのがお土産屋です。ホタルイカを使った煎餅や、季節限定の活漬けは、まさに富山らしい人気商品です。そして、富山の地酒や真っ黒なブラックらーめんなど、面白いお土産もたくさん発見できます。
ホタルイカの発光ショーを楽しめる
ほたるいかミュージアムでは、日中でもホタルイカが光る様子を観察できます。ホタルイカがやってくるのは春の時期で、この間は本物のホタルイカが展示されているのです。春以外の時期は、LEDライトによるイメージ映像が上映されます。本物そっくりな、臨場感溢れる演出が人気です。
発光ショーが開催される時間は、毎日違います。博物館のインフォメーションでスケジュールが確認できるので、博物館を訪れたらまずショーの時間を確認するといいでしょう。また時期によって内容が変わるので、一度観たという人も再度見学してみてください。新しい発見が見つかります。
さらに、ほたるいかミュージアムでは富山周辺に暮らす深海の生き物が目の前で見られる、タッチプールがあります。タッチプールでは、生き物に触れたり写真が撮れたりと、ワクワクする体験が満載です。ほたるいかミュージアムに行って、珍しい生き物と触れ合ってみてはいかがでしょうか。
営業時間と入館料について
博物館は、年末年始と1月最終の月・火・水曜日がお休みです。また6月1日から翌年3月19日の時期は、毎週火曜日が定休日となります。定休日の火曜日が祝日の場合、ほたるいかミュージアムの休館日が翌日にずれますので、ご注意ください。
入館料においては、2020年4月1日から変更されることが決まっています。また、ほたるいかミュージアムの入館料は季節によって違い、ホタルイカ展示期間の3月20日から5月31日までは大人820円、子供410円です。6月1日から翌年3月19日までは、大人620円、子供310円となります。
団体旅行者や障がい者手帳をお持ちの方には、入館料が割引になります。ほたるいかミュージアムのホームページから、詳しい料金を確認してみましょう。ちなみに、ほたるいかミュージアムはJAF会員の割引をしていません。
住所 | 富山県滑川市中川原410 |
電話番号 | 076-476-9300 |
富山のホタルイカは食べてみることもおすすめ!
富山でホタルイカの身投げを体験したり、ほたるいかミュージアムで発光を間近で観察したりしたら、この時期に食べてみたいホタルイカ料理も堪能しましょう。冷凍できないホタルイカは、新鮮さが命です。現地ではどのような調理法で食べられているのか、見ていきましょう。
ホタルイカは、観察しても十分に楽しめるのですが、食べてみると別の体験ができます。見るのと食べるのとでは、同じホタルイカでも大きな違いがあるのでしょう。春の富山では、旅館や飲食店でもいろいろなホタルイカメニューを頂くことができます。ぜひ、食べて春を満喫しましょう。
1:ホタルイカの刺身
まずは、シンプルにお刺身で頂きます。産卵時期のホタルイカは、身がプリプリしていて程よい歯ごたえが楽しめるのです。小さな体ですが口の中での存在感は抜群で、ホタルイカの食感を直接感じられるので、ぜひ食べてみたい一品でしょう。
ホタルイカは、酢味噌と一緒に頂くことも多いです。醤油で食べても美味しいのですが、少し塩分がツンと来ることがあります。また旅館などでは、ホタルイカのお刺身にすりおろした生姜と薄めた白だしを添えて提供されるところもあり、お刺身一品にしても様々な味が楽しめるのです。
2:ホタルイカの昆布焼き
実は、富山は昆布の消費量が多いのをご存知ですか?昆布の生産は、北海道が国内1位です。しかし、最も消費しているのは富山県というのは意外と知られていません。一説には、明治時代に北海道へ渡った富山の人が、大量の昆布を故郷へ送ったことから広まったのだと言います。
富山で人気の昆布は、もちろんホタルイカ料理にも使用されています。それが、ホタルイカの昆布焼きです。炭を入れた七輪の網に昆布を一枚置いたら、昆布の上にホタルイカを並べます。じっくりじっくり焼き上げれば、昆布の香りと風味が付いた焼きホタルイカの完成です。
焼いている課程も楽しめるのが、昆布焼きのポイントです。パチパチ弾く炭や、ホタルイカから香り始める昆布の匂いは、食欲をそそるでしょう。ポイントは、焼き過ぎないことです。焼きすぎてしまうとホタルイカの身が爆発してしまうので、ほどほどのところで引き揚げて食べてください。
3:ホタルイカの天ぷら
サクサク食べてみたいなら、天ぷらはいかがでしょうか。実は、ホタルイカの天ぷらは自分で作ると難しい料理です。ホタルイカの食感を残したままサクサクに揚げるには、熟練の技が必要なのでしょう。春の時期に富山に来たなら、ぜひプロが作ったホタルイカの天ぷらを食べてみてください。
多くの場合、ホタルイカ一つ一つが小さな天ぷらになっています。衣のサクッフワッという歯ごたえがあったかと思うと、次の瞬間にはコリッとしたホタルイカが顔を覗かせるのです。いろいろな食感が楽しめるので、箸が止まらない郷土料理と言えるでしょう。
4:ホタルイカのしゃぶしゃぶ
お酒好きの人にも人気なのが、ホタルイカのしゃぶしゃぶです。軽く火を通したホタルイカは、お刺身とは違う食感が味わえます。熱湯にくぐらせるとホタルイカの身が締まり、足がクルンと丸まります。体の色が変わったら、ちょうどいい頃合いです。引き揚げて、ポン酢で頂きましょう。
ホタルイカのしゃぶしゃぶは、ぜひ富山で食べてみたいグルメです。日本酒が好きな人には大変おすすめで、地酒との相性もバッチリなので、ぜひ体験してみてください。ちなみに、しゃぶしゃぶはホタルイカのワタも一緒に頂きます。この部位もまた、日本酒好きの人にとっては楽しみの一つでしょう。
5:ホタルイカの酢漬け
富山の家庭の味として、多くの人に楽しまれているグルメが、ホタルイカの酢漬けです。春に富山へ来たら、ぜひ食べてみたい料理でしょう。いろいろな味が楽しめるホタルイカですが、富山のおふくろの味と言われている酢漬けも忘れずに食べて帰ってください。
家庭の味と言われている酢漬けには、決まったレシピがありません。作る人によって、様々な調味料が使われています。旅館や飲食店などいろいろなスポットを巡って、様々な味を体験してみるのもおすすめでしょう。時間をとって、富山県内でホタルイカのグルメツアーをしても楽しめます。
酢味噌で和える家庭もあれは、お酢と醤油で漬ける家もあります。また甘酢を使ったり辛子を入れたりと、アレンジの幅は止まる所を知りません。富山で食べて気に入ったレシピがあれば、自宅で再現してみてもいいでしょう。スーパーで売られている刺し身用のイカでも、美味しい酢漬けが作れます。
富山でホタルイカを堪能しよう!
この記事では、富山名物のホタルイカの事を様々な角度からご紹介しました。深海に住んでいるホタルイカの生態や、時期限定で楽しめる身投げについて、またほたるいかミュージアムでの体験も、興味深いものが見つかったでしょう。次の春には、ホタルイカを見に富山を訪れてみてください。