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立山サンダーバードって何?
世界有数の雲上山岳の人気観光ルート「立山黒部アルペンルート」にほど近い場所に、SNSやメディアで繰り返し紹介される富山・立山サンダーバードはあります。
立山サンダーバードは富山でもとても有名で、県外からの観光客も訪れる観光スポットにもなっています。ただし富山の観光施設ではありません。わかりやすくいえば「富山にある家族経営のローカルなコンビニ」です。
ところが立山サンダーバードは、単なる家族経営のコンビニではありません。実は立山サンダーバードは「伝説のコンビニ」と呼ばれており、オリジナルメニューやオリジナルグッズが店内いっぱいに並べられているユニークなコンビニなのです。
富山にある家族経営の小さなコンビニ
富山にある立山サンダーバードは、富山黒部アルペンルートの途中にある家族経営のコンビニです。店員は伝説のコンビニの創業者でオーナーの伊藤敬一さんご夫妻と、息子の敬吾さんの3人だけです。
すでに創業20年以上の立山サンダーバードですが、オープン当初から現在のようなユニークなスタイルのコンビニではなかったといいます。きっかけはオープンの4年後に近くにできた大手コンビニの存在です。
「家族経営のコンビニが大手コンビニと同じことをしても勝ち目はない」と考えたオーナーは、家族経営だからできるオリジナルメニューの開発を決めます。
そのことを知った息子さんは、仕事の合間に調理師免許を取得し、家族経営コンビニ・オリジナルのメニュー開発に乗り出します。
アイデアマンの息子さんがレシピ開発と調理を担当するようになったことで、たった3人の家族経営のコンビニには、アイデアいっぱいのお弁当やおにぎり・サンドイッチが誕生します。
ただしここまでであれば、「ユニークなメニューが多くて面白いコンビニ」という肩書だけだったかもしれません。そんな家族経営の小さなコンビニが「伝説のコンビニ」と呼ばれるようになったきっかけは、ある常連客からのアドバイスでした。
ユニークなメニューの開発が進むにつれ人気商品も増えていった立山サンダーバードですが、店員がたった3人の家族経営ですから、時代とともにお弁当の注文数なども減りコスト面が経営にも影響し始めます。
そのためお弁当の販売数を減らしコストの改善を図っていた頃、常連客から「SNSを使ってみてはどうか?」というアドバイスをもらいます。そこで試しに無料で始められるフェイスブックを利用して、店の人気商品を紹介することにします。
すると投稿への反響が思った以上にあり、その反応が面白くなって次々と新たな商品を作るようになります。さらに「富山にある立山サンダーバードに行けば変わった商品がおいてある」とSNSで紹介されるようになります。
こうした反響をもとにその他の品ぞろえについてもオリジナリティを追求するようになった立山サンダーバードは、いつしか「伝説のコンビニ」といわれる唯一無二の存在へと変わったのでした。
SNSやテレビでも取り上げられる
常連客のアドバイスからSNSを使い始めるようになった富山の立山サンダーバードは、その後もフェイスブックを使って新しいメニューやおすすめの商品などをアップし続けます。
アップされるオリジナル商品は、レシピはもちろんネーミングもとてもユニークです。さらにユニークな発想で次々と店の品ぞろえを変えていった立山サンダーバードの店内には、世界中のたばこや近場の釣り客のための釣りエサなども並び始めます。
こうした独自の営業スタイルを貫く家族経営の面白いコンビニの話はSNS上で話題となり、ついにはテレビ・ラジオ・新聞など各種メディアにも取り上げられるようになります。
立山サンダーバードが伝説のコンビニと言われる理由
最初は「富山にある家族経営のローカルコンビニ」に過ぎなかった立山サンダーバードですが、いまでは富山県民だけでなく全国的にも有名な伝説のコンビニとなりました。ただし「伝説」という肩書がつけられた背景には、実はこんな理由もあるのです。
独自スタイルを追求している
たった3人の家族経営で頑張る富山の立山サンダーバードは、商品のディスプレイやPOPにも独自路線を貫いています。
例えばコンビニの定番商品・カップ麺のディスプレイも、立山サンダーバードでは東西に分けて並べています。しかも商品の説明文に「富山では○○」という1文を加え、説明文を読んでいるだけで興味がわくような仕掛けをしています。
なお店内にあるPOPのほとんどは、アイデアマンの息子さんの手作りです。仕事の合間に作っているとは思えないほどクオリティーの高いPOPは、どれもユニークでゆるいジョークも含まれています。
しかもどのPOPにも商品への愛が感じられるため、販促用品のPOPなのに、なぜか見ているだけでほっこりとした気分になります。
ちなみにこちらの年末年始の営業スケジュール告知も、味があってユニークです。家族経営でも年中無休で営業している立山サンダーバードなので、年末年始も休まず営業していますが、そのことをこんなユニークなPOPでさりげなく告知しています。
このようなユニークなアイデアは、コンビニの店内だけではありません。外に設置されている自動販売機も面白いと評判で、わざわざ遠くから立山サンダーバードの自動販売機を見るためにやってくる人がいるほどです。
例えばおにぎりのお供にぴったりな豚汁の自動販売機も、立山サンダーバード流にアレンジするとこうなります。
一見する伊藤園の豚汁が並んでいるように見えるのですが、よく見てみると、メインとなる伊藤園の豚汁は中央の2つだけです。その周囲を固めているのが味噌汁なのですが、これも1種類の味噌汁でほぼ埋め尽くしています。
色がよく似たデザインの缶もたまに混じっているのですが、そこに紛れているのはプリンシェイクの缶です。しかも立山サンダーバードの自動販売機名物「お楽しみ缶」も紛れていて、遊び心もあります。
さらに立山サンダーバードでは、「コーラのみ販売」という斬新な自動販売機も登場します。ファンの間で「コーラ頂上決戦」と呼ばれるこの自動販売機には、コカ・コーラとペプシコーラ(名物のお楽しみ缶を除く)の2種類しかありません。
ところがコカ・コーラとペプシコーラを左右に分けて並べているため、たった2種類しかない自動販売機がアート作品になっています。なおたった2種類しか販売しない自動販売機は、別名「ハイセンスすぎる自動販売機」ともいいます。
客を楽しませる独自のアイデアとして有名なのが、店内に貼られた日本地図です。地図のそばにはシールがあり、来店者は自由にそのシールを地図に貼ることができます。
もちろんこの日本地図は来店者の好奇心をくすぐる仕掛なのですが、それだけではなく店と客をつなぐコミュニケーションツールにもなっています。
このように立山サンダーバードは独自スタイルを貫くだけでなく、常に新しいサービスにチャレンジし客を楽しませるところが「伝説のコンビニ」といわれる背景にあります。
商品の名前が独特
立山サンダーバードが伝説のコンビニである理由は、名物メニューにつけられた独特の名前です。大手コンビニのオリジナル商品には、一般的に味や中身のイメージがしやすい名前が付けられています。
ところが立山サンダーバードのオリジナルメニューは、名前を見ただけではどんな中身の商品なのか全くイメージできないものが数多くあります。
なお立山サンダーバードの名物メニューといえばおにぎりとサンドイッチですが、基本的にサンドイッチの名前の方が商品イメージの難易度は高いです。
例えばホイップクリームに三色団子と大学芋をトッピングし、キャラメルソースをかけた名物サンドイッチ「食欲の秋」は、半分にカットされていて中身が見えるサンドイッチでなければ、商品を手にしても何が入っているのか想像がつきません。
さらに中身が見えても、味の想像がつかないサンドイッチも名物になっています。その1つが「伊藤家の食卓(理想)」です。
カットされた断面から卵焼きと焼き鮭の姿が見えているので、「伊藤家の食卓に登場しそうな和朝食っぽい味」とイメージできます。ところが商品説明をよく読んでみると、「ご飯、さけ、玉子焼、味噌汁の食卓飯をサンドイッチに」とあります。
玉子焼・焼き鮭とパンの相性が良いのは想像できますが、「味噌汁とご飯」という謎のキーワードが加わると「どんな味なんだろう?」と興味が膨らみます。その影響もあるのか「伊藤家の食卓(理想)」は名物サンドイッチの仲間入りをしており、味も美味しいと評判です。
名物おにぎりのネーミングも、サンドイッチに負けず劣らずすごいです。ただしおにぎりの場合はサンドイッチのように中身を見せることができないので、基本的におにぎりの中身(具材)が名前に使われます。
ところが名物おにぎりの多くがレアな食材(あくまでもおにぎりに使う食材としてですが)を具にしているので、中身が見えなくても名前だけで「どんな味がするんだろう?」と好奇心から購入してしまいます。そのため珍名ぞろいのおにぎりですが、どれも名物になっており味も人気です。
このように名物メニューの多くが珍名ぞろいというのも、立山サンダーバードが推し進める独自戦略の1つかもしれません。
自作イラストやオリジナルグッズも話題
店内に並ぶユニークなおにぎりやサンドイッチだけが、立山サンダーバードの名物ではありません。実は自作イラストやオリジナルグッズも名物になっていて、おにぎり・サンドイッチと一緒にお土産に購入する人も多いのです。
ちなみに家族経営の立山サンダーバードなので、自作イラストを制作しているのも3人しかいない店員の1人です。ところがその独特なタッチが人気で、店内にはいろいろな商品が並べられています。
制作しているのは名物メニューの開発を担当する長男の敬吾さんで、仕事の合間に店でコツコツと制作活動を続けているのだといいます。
しかも商品のバリエーションも豊富で、年末になると自作イラストの年賀状やカレンダーが販売されることもあります。
さらにオリジナルグッズにも名物が多く、中でも缶バッジは立山サンダーバードを代表するオリジナルグッズです。
ポップな色づかいとユニークなアイデアが光る缶バッジは、子供や女性だけでなく男性客にも人気です。また地元のイベントとコラボした、限定オリジナル缶バッジが販売されることもあります。
立山サンダーバードの名物・人気サンドイッチを紹介!
独自路線の追求で「富山の伝説のコンビニ」と呼ばれている、家族経営のコンビニ・立山サンダーバードの名物サンドイッチを紹介します。
サンドイッチ①:ポテチクリーム
立山サンダーバードの名物サンドイッチにはお菓子を使ったメニューが数多くありますが、その中でも常に上位に食い込むほど人気があるのが、名物「ポテチクリーム」です。
ホイップクリームにポテトチップスを組み合わせたポテチクリームは、一見合わなそうに思える組み合わせですが、ホイップクリームの甘さとポテトチップの塩味がミックスされ甘じょっぱいサンドイッチに仕上がっています。
サンドイッチ②:月へ行こう
「月へ行こう!」もお菓子を使った名物サンドイッチです。子どもの頃から馴染みのあるイチゴ味チョコレート・アポロをホイップクリームにトッピングし、抹茶ソースを加えたスイーツ系のサンドイッチです。
サンドイッチ③:きのこたけのこチョコ
名物「きのこたけのこチョコ」は、国民的人気のお菓子「きのこの山」「たけのこの里」を仲良くトッピングしたスイーツ系サンドイッチです。
なお世間では「きのこ派」「たけのこ派」で意見が分かれる2種類のお菓子を使っているので、商品説明には「平和的に挟んでみました」とユニークなコメントがつけられています。
サンドイッチ④:富山ブラックラーメン
立山サンダーバードにはサンドイッチのほかにも「富山ブラック」と名前がついた商品がいくつかありますが、サンドイッチメニューの「富山ブラックラーメン」は、駄菓子の王道・ベビースターを使った名物サンドイッチです。
立山サンダーバードの名物・人気おにぎりを紹介!
独創的なアイデアと珍名が名物のサンドイッチもおすすめですが、おにぎりにも立山サンダーバードの名物がたくさんあり、どれも個性的でおすすめです。
おにぎり①:みょうが
立山サンダーバードのおにぎりは、富山県産100%のコシヒカリを使っています。そんな美味しいお米に包まれているのが、地元の郷土料理・味付けみょうがです。ちなみにおにぎり「みょうが」は、幅広い年齢層から支持されている名物おにぎりの代表選手です。
おにぎり②:うど味噌
地元客から熱烈な支持を受けている名物おにぎりが、自家製うど味噌を具材にしたおにぎり「うど味噌」です。年齢層の高いお客さんに人気の商品と思われるかもしれませんが、具材のうど味噌は子供にも人気が高く、早い時間で売り切れてしまいます。
おにぎり③:ひつじ
仔羊の肉をガーリック醤油味で仕上げたのが、名物おにぎり「ひつじ」です。ネーミングのインパクトで目を引くメニューではありますが、名物おにぎりといわれるだけあって味もかなり評判が良いです。
おにぎり④:くじら
かつて学校給食の献立にも使われていたクジラ肉をつかったおにぎり「くじら」は、立山サンダーバードの名物おにぎりメニューの中でもトップクラスの人気を誇ります。
今では滅多に食べられないクジラ肉のおにぎりなので、クジラ肉好きだけでなく、初めてクジラ肉を食べるという若いお客さんにも人気です。
立山サンダーバードの手作り弁当は普通?
「伝説のコンビニ」と呼ばれる富山・立山サンダーバードですが、コンビニではあるので、コンビニの定番商品であるお弁当もあります。ただしおにぎりやサンドイッチはSNSなどで何度紹介されますが、お弁当についてはほとんど触れられていません。その理由は実に単純です。
富山・立山サンダーバードのネタでお弁当の話題だけが紹介されていないのではなく、お弁当の販売そのものをやっていません。だから紹介されないのです。とはいえ初めからお弁当の販売をしていなかったのではありません。
店の前にはアユ釣りの名所でもある常願寺川があるのですが、常願寺川の流域でえん堤工事が行われていた頃には、立山サンダーバードが手作り弁当を現場に配達していました。ですからこの頃は、店でもお弁当の販売をしていました。
ただしえん堤工事が中止となり、現場へお弁当を配達する仕事がなくなってしまいます。さらに色々な事情が重なり、富山・立山サンダーバードでは手作り弁当の販売を全て取りやめてしまいました。
お弁当の販売をやめたことと反比例するように数が増えたのが、オリジナルのおにぎりとサンドイッチです。なんと最もメニューが多い時には、108種類のオリジナルメニューがありました。(現在は100種類前後に落ち着いているそうです)
ただ極まれに(ほとんどないのですが)、おにぎり・サンドイッチ以外のメニューが店頭に並ぶこともあります。
そのうちの1つがおせち料理なのですが、大手コンビニで販売されるおせち料理のような華やかさはありません。しかもおせち料理なのに弁当用のプラスチック容器を使い、地味な色のお総菜・郷土料理が詰められているだけです。
ところがこの地味なおせち料理は地元客から人気があり、販売の告知が始まるのを心待ちにしているファンもいます。
なおサンドイッチには具におでんを詰めたメニューもある立山サンダーバードですが、冬のコンビニ名物の熱々おでんはありません。
その代りこちらも極めて稀に「おでん」として販売されることがあります。ただしあらかじめパック詰めされているため、コンビニ名物の「選べるおでん」とは少し違います。
また立山サンダーバードのおでんは、お煮しめのような見た目をしています。味はしっかりとしみているのですが、大手コンビニのおでんのような濃い色のおでん種ではありません。
このように富山のローカルコンビニ・立山サンダーバードでは、おにぎり・サンドイッチのバリエーションは豊富ですが、大手コンビニで定番の弁当・おでんは原則として販売していないのです。
ただし富山の立山サンダーバードは、ただのローカルなコンビニではなく「伝説のコンビニ」です。ですからお弁当の販売はしていませんが、お弁当に変わるユニークなメニューはたくさんあります。
例えばサンドイッチ「オムライス」は、デミグラスソースたっぷりのオムライスをパンにはさんだオリジナルメニューです。文章の説明だけでは「摩訶不思議なメニュー」としか思えないかもしれません。ところがこのメニューも名物メニューとして人気があります。
さらにご飯系サンドイッチは進化を続け、ついにラーメン屋の定番メニューであるチャーハンが具材に登場します。
しかもラーメンの定番セットメニュー「チャーハン・ラーメンセット」「チャーハン・餃子セット」「チャーハン・鶏のから揚げセット」をそのままサンドイッチにアレンジしてしまいました。
そのため立山サンダーバードにはコンビニの定番メニューの弁当はありませんが、ご飯系・定食系サンドイッチがあるので、サンドイッチだけでも十分にコンビニ弁当を食べている気分になれます。
立山サンダーバードへのアクセス方法
伝説のコンビニ・立山サンダーバードは立山黒部アルペンルートの途中にあるので、ドライブやツーリングの途中で立ち寄る人が多いです。
富山ICから立山サンダーバードに向かう場合は、横江駅方面に向かって富山立山公園線を進むと、道沿いに立山サンダーバードがあります。
なお目印となる富山地鉄立山線「横江駅」は、立山サンダーバードまで徒歩3分の位置にあります。そのため駅から徒歩で伝説のコンビニを訪ねることもできます。
ただし電車でのアクセスはかなり大変です。東京駅から立山サンダーバードに行くには、北陸新幹線で富山駅まで行かなければいけません。
さらに富山駅からはローカル線の富山地鉄本線で立山駅に向かい、立山駅から伝説のコンビニの最寄り駅・横江駅に向かう富山地鉄立山線に乗り換えます。
横江駅から店までは徒歩3分ですが、横江駅に停車する電車の本数は少ないため、電車で出かける場合は帰りの電車の時間を確認するようにしましょう。
なお登山シーズンなら横江駅を利用する登山客の姿もありますが、シーズン以外だと駅を利用する人はほとんどいません。ですからローカル鉄道の旅が好きな人には電車もおすすめですが、そうでない場合は車でのアクセスがおすすめです。
立山サンダーバードは富山の伝説的なコンビニ!
富山・立山サンダーバードは、家族経営のローカルなコンビニでありながら、独自路線で次々と名物を世に送り出す「伝説のコンビニ」でした。すでに創業20年を超えた老舗コンビニですが、今も独自のスタイルでチャレンジし続ける立山サンダーバードからは、今後も目が離せそうにありません。