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そのため、牧場でも重い荷物を載せて働いたり、足もとが悪い環境でも安心して飼育ができたりするのです。
一般に牧場では馬は蹄鉄を履いているので馬の足跡も蹄鉄のイメージしかありませんが、この牧場ではまさに馬の足跡そのものなのもユニークなのではないでしょうか。
木曽馬は粗食でもがんばれる
木曽馬はご覧になるとわかるように胴が他の馬より長く、お腹が大きく膨らんでいるのが特徴で、腸が他の馬より30cmほど長く、野草を食べても植物繊維の消化が優れているお腹をしています。
また大きさも小柄な体型ながら消化が良く、栄養を蓄えることができるので過酷な自然環境の中であっても強健だったというわけです。
そのため山間部では農耕馬として重宝され、可愛がられて来たのです。「嫁を貰うなら馬飼い上手な娘を貰え」と昔から言われる通り、馬を可愛がる嫁なら財産が増えると言われたものです。
木曽馬は優しくて従順
木曽馬の性格は温和で従順なため、子供の遊び相手にもなって家族に可愛がられて来ました。現在でもその大人しい性格から子供が乗って遊ぶには適した馬と言えます。
また仕事覚えも早く賢い馬で、性格は粘り強く諦めない。根気強さはここ一番という場面で活躍してくれます。中には気性の激しい馬も多いのですが、それは一般の馬も同じです。
牧場のある開田高原には木曽馬に触れ合えるトレッキングセンターもあって外乗トレッキングコースを40分間体験することが出来ます。
優しい性格でホースセラピーとしても活躍が期待される木曽馬ですが、中には頑固で気性が荒い馬もいますので子供と遊ばせる際には飼育員に従って十分注意して下さい。
木曽馬はホースセラピーでも活躍
海外では広く知られているアニマルセラピーですが、その中に馬を使ったホースセラピーと呼ばれる乗馬療法があります。
具体的には子供の不登校や、引きこもりなど心理的な問題を抱える子供たちにホースセラピーを施すことで自信が持てるようになり、笑顔が戻った、学校にまた登校できるようになったなど成果が出ています。
その概念は医療、教育、心理学、スポーツに大別されて、理学療法、作業療法、心理療法、治療、スポーツリクリエーションの相互作用をねらって馬を利用するものです。
乗馬を通じて障害者の精神機能や運動能力を向上させ、社会復帰を早めるリハビリテーションの一つとしても注目されています。
ただ、身体の状態などの状況次第では馬に乗るのを控えた方がいい場合もあります。大人しい木曽馬ですが乗馬すれば多少の揺れもあります。施設の方や主治医などとも良く相談をしてからがいいでしょう。
乗馬で揺れや振動が人間の消化器や排泄など内臓への適度な刺激になり、機能向上に繋がると言われています。また障害のある方は平衡感覚を養えます。
特に乗馬は対人関係や社会性、協調性を身に付ける上で大きな可能性があります。企業研修に乗馬を取り入れるところも海外では珍しくありません。
現在ホースセラピーは開田高原をはじめ広い地域で行われています。現在は心理面とその波及効果として生理面に限られています。でも可能性を多く秘めたホースセラピーはこれから多様化していくことでしょう。
木曽馬とふれあえる開田高原「木曽馬の里」
開田高原「木曽馬の里」は木曽馬がのびのびと暮らす木曽馬のふるさとです。約50haの牧場には、自然の中で木曽馬と触れ合い、ふるさとの景色、風や文化を感じることが出来ます。
馬と触れ合うコースにはいろいろあります。草を食べさせたり、引き馬をしてもらい直に馬の歩行リズムを感じたり、コースを一周したりとその人の希望に合わせて楽しみ方が用意されています。
小さなお子さんなら一生懸命草を食べる馬たちを実際に目の前で見るだけでテンションも上がります。近寄って触っても草を食べるのに夢中で気づきもしません。そんな様子もまた愛らしいのです。