長野へ行ったら木曽馬に会いに行こう!乗馬などのふれあいが楽しめる牧場は?

長野へ行ったら木曽馬に会いに行こう!乗馬などのふれあいが楽しめる牧場は?

木曽馬は1200年もの歴史があり現在は長野県の天然記念物になっています。木曽馬は日本古来の三大在来種の一つで性格は温和で従順、賢いと言われます。木曽馬を使ってホースセラピーを受けたり、木曽馬との触れ合いが楽しめたりする木曽馬の里をご紹介しましょう。

    記事の目次

    1. 1.木曽馬は貴重な日本の在来馬
    2. 2.木曽馬の特徴
    3. 3.木曽馬はホースセラピーでも活躍
    4. 4.木曽馬とふれあえる開田高原「木曽馬の里」
    5. 5.木曽馬のふるさと開田高原へのアクセス
    6. 6.古くから人に寄り添ってきた木曽馬に会いに行こう!

    木曽馬は貴重な日本の在来馬

    Photo by eiko_eiko

    長野県の天然記念物である木曽馬の歴史は古く1200年にも及び、木曽義仲が京都を攻める際にも活躍したとされています。

    日本古来の三大在来種にも数えられる木曽馬は現在、長野県の木曽地域や岐阜県の飛騨地方を中心に飼育されています。

    Photo by "KIUKO"

    特徴として大きさは約350kg〜420kgで日本在来種の中では中型に属し、体幅が広く胴長、短足で性格は大人しく、人懐っこいと言われています。

    木曽馬の起源は蒙古の大陸系の馬で2世紀から3世紀にかけて朝鮮半島を南下して渡来したと考えられています。

    Photo by nagano1220

    平安時代から江戸時代にかけては武士の馬としても重宝されました。大きさ的には小型ですが丈夫なため農耕馬としての需要が増えたのは明治時代で、当時は木曽地域に7000頭近くいたとされています。

    昭和に至っても初期の頃までは農家なら一般的に飼育されていました。しかし、時代の流れで大きさでは小型より大型の外来馬が輸入されはじめると淘汰されて行ったのです。

    絶滅の危機を乗り越えた木曽馬

    Photo by "KIUKO"

    大きさの面で大型馬に取って代わられた木曽馬は絶滅の危機に瀕しています。そのため昭和44年(1969)から、木曽馬保存会が馬種について繁殖と保存に向けて関係者が努力を続けています。

    国内で既に絶滅してしまった南部馬や薩摩馬、土佐馬など決して少なくありません。木曽馬も戦後絶滅の危機に直面しましたが、交配と増殖の努力で木曽地域で約50頭まで回復して行きます。

    現在は日本中央競馬会からの賛助金の交付で木曽馬保存会が中心となり木曽馬の絶滅を救うことに成功しました。

    木曽馬と共に生きてきた長野県開田村

    Photo by potaufeu

    標高3067m、日本で富士山の次に高い御嶽山の麓に広がるのが「木曽馬の里」、開田高原です。ここは雄大な自然と農村が広がる標高1100m〜1300mあり、日本古来の木曽馬が暮らしています。

    開田高原は標高が高く、夏でも北海道より気温が低く、そのため冬は厳しい寒さに見舞われますが木曽馬の産地として昭和初期まで栄えていました。

    Photo by Yuya Tamai

    開田高原だけで明治時代には数千頭もいた木曽馬ですが、時代とともに頭数が激減して日本全国でも150頭が飼育されるのみになり、木曽馬の里でもわずか36頭が飼育されています。

    牧場の敷地内は約50haもあり木曽馬たちは「木曽馬の里」で8時半頃から16時半くらいまで放牧され自由気ままに生活をしています。

    Photo by malfet_

    牧場を訪れた方は実際に木曽馬に触れたり、体験乗馬をしたり、ホースセラピーを受けたりなど木曽馬と触れあう時間がたくさんあるのも魅力の一つです。

    開田高原は希少な木曽馬と触れ合い、地元の美味しいそばも堪能できる観光スポットです。御嶽山山麓にある日本古来種の馬、木曽馬の故郷「木曽馬の里」の楽しみ方をご紹介しましょう。

    木曽馬の特徴

    Photo by BONGURI

    木曽馬の特徴は大きさのわりに胸が深くて幅が広い、つまり肺や心臓が発達していて、胃腸の大きさと合わせて強健で病気になりにくいところが最大の特徴です。粗食に強い馬だと言われています。

    見た目はぽっこりしたお腹は消化器官が発達している証拠で、太く短い首と耳、丸みのある顔が人を引きつける最大の木曽馬の特徴です。

    胴が長くてお腹が大きいため腸が長く大きく、草を食べても消化吸収が早いのです。また大きな特徴として、首と背中が水平に近く、他の馬に比べて頭が低いのが特徴です。

    前髪は長く密生して、立髪は粗剛で長く首側に垂れています。また体全体が同一の毛色で覆われているのも木曽馬の特徴の一つです。

    また在来馬の中でも木曽馬は比較的受胎・受精が容易なため、年子をよく産む特徴があります。乳のでもよく、仔馬をよく可愛がる性格を持っています。

    木曽馬の大きさは馬の中では小柄

    牧場で良く見ると、木曽馬の大きさは小柄で胴長短足ですが、全体的にバランスが良く、どっしりとした体型で幅広い背中、そしてとても愛くるしいです。

    大きさは小柄な木曽馬ですが山地で飼育されて来たため、丈夫な四脚と硬い蹄を持っていて怪我をしにくい特徴もあり、農耕馬として重宝されて来ました。

    木曽馬の後ろ足はX脚

    木曽馬の大きさは中型馬の中でもひとまわり小型で、長い年月をかけて厳しい環境の中で半野性的に育って来たので後ろ足がX状になっています。

    X状の脚足のために急な坂道や山道でも滑らず、どっしりと安定した歩行が可能になります。そのため高地でも問題なく生活が出来ます。

    X状の足は非常に踏ん張りがきくため、重い荷物を乗せたり、車を引いたりするのには適していると言えます。

    木曽馬は蹄が堅い

    Photo by koji1106

    大きさが中小型の木曽馬は蹄が堅いことで知られており、農耕に非常に適した馬であり蹄鉄を打たなくてもよいという特徴があります。

    そのため、牧場でも重い荷物を載せて働いたり、足もとが悪い環境でも安心して飼育ができたりするのです。

    一般に牧場では馬は蹄鉄を履いているので馬の足跡も蹄鉄のイメージしかありませんが、この牧場ではまさに馬の足跡そのものなのもユニークなのではないでしょうか。

    木曽馬は粗食でもがんばれる

    Photo by levantarmialma

    木曽馬はご覧になるとわかるように胴が他の馬より長く、お腹が大きく膨らんでいるのが特徴で、腸が他の馬より30cmほど長く、野草を食べても植物繊維の消化が優れているお腹をしています。

    また大きさも小柄な体型ながら消化が良く、栄養を蓄えることができるので過酷な自然環境の中であっても強健だったというわけです。

    そのため山間部では農耕馬として重宝され、可愛がられて来たのです。「嫁を貰うなら馬飼い上手な娘を貰え」と昔から言われる通り、馬を可愛がる嫁なら財産が増えると言われたものです。

    木曽馬は優しくて従順

    Photo by sabamiso

    木曽馬の性格は温和で従順なため、子供の遊び相手にもなって家族に可愛がられて来ました。現在でもその大人しい性格から子供が乗って遊ぶには適した馬と言えます。

    また仕事覚えも早く賢い馬で、性格は粘り強く諦めない。根気強さはここ一番という場面で活躍してくれます。中には気性の激しい馬も多いのですが、それは一般の馬も同じです。

    Photo by Richard Friedericks

    牧場のある開田高原には木曽馬に触れ合えるトレッキングセンターもあって外乗トレッキングコースを40分間体験することが出来ます。

    優しい性格でホースセラピーとしても活躍が期待される木曽馬ですが、中には頑固で気性が荒い馬もいますので子供と遊ばせる際には飼育員に従って十分注意して下さい。

    木曽馬はホースセラピーでも活躍

    Photo by sabamiso

    海外では広く知られているアニマルセラピーですが、その中に馬を使ったホースセラピーと呼ばれる乗馬療法があります。

    具体的には子供の不登校や、引きこもりなど心理的な問題を抱える子供たちにホースセラピーを施すことで自信が持てるようになり、笑顔が戻った、学校にまた登校できるようになったなど成果が出ています。

    Photo by Kentaro Ohno

    その概念は医療、教育、心理学、スポーツに大別されて、理学療法、作業療法、心理療法、治療、スポーツリクリエーションの相互作用をねらって馬を利用するものです。

    乗馬を通じて障害者の精神機能や運動能力を向上させ、社会復帰を早めるリハビリテーションの一つとしても注目されています。

    ただ、身体の状態などの状況次第では馬に乗るのを控えた方がいい場合もあります。大人しい木曽馬ですが乗馬すれば多少の揺れもあります。施設の方や主治医などとも良く相談をしてからがいいでしょう。

    Photo byFree-Photos

    乗馬で揺れや振動が人間の消化器や排泄など内臓への適度な刺激になり、機能向上に繋がると言われています。また障害のある方は平衡感覚を養えます。

    特に乗馬は対人関係や社会性、協調性を身に付ける上で大きな可能性があります。企業研修に乗馬を取り入れるところも海外では珍しくありません。

    現在ホースセラピーは開田高原をはじめ広い地域で行われています。現在は心理面とその波及効果として生理面に限られています。でも可能性を多く秘めたホースセラピーはこれから多様化していくことでしょう。

    木曽馬とふれあえる開田高原「木曽馬の里」

    開田高原「木曽馬の里」は木曽馬がのびのびと暮らす木曽馬のふるさとです。約50haの牧場には、自然の中で木曽馬と触れ合い、ふるさとの景色、風や文化を感じることが出来ます。

    馬と触れ合うコースにはいろいろあります。草を食べさせたり、引き馬をしてもらい直に馬の歩行リズムを感じたり、コースを一周したりとその人の希望に合わせて楽しみ方が用意されています。

    小さなお子さんなら一生懸命草を食べる馬たちを実際に目の前で見るだけでテンションも上がります。近寄って触っても草を食べるのに夢中で気づきもしません。そんな様子もまた愛らしいのです。

    牧場で木曽馬の体験乗馬に挑戦

    Photo by veroyama

    「木曽馬の里」には2棟の厩舎と合計46部屋の馬房があり、飼育されている木曽馬を見学が出来て、乗馬も体験できます。

    牧場では引き馬コースの場合は、飼育員さんが馬を引いてくれるので初心者でも安心して体験ができます。

    初心者から乗馬に慣れた方まで楽しみ方はいろいろあります。飼育員さんとの楽しい会話は初めての乗馬体験者にはリラックス効果もあります。

    Photo by Kentaro Ohno

    体験乗馬は10時から12時、14時から16時と分かれています。馬が待機しているところに行き、飼育員に乗馬がしたいと伝えればそれで大丈夫です。

    木曽馬はあまり体高がないので、リラックスして乗馬が楽しめるという方も少なくありません。馬上の揺れも他の馬に比べて小さいのでリラックス効果もあります。

    木曽馬のひく馬車でのんびりと場内を回る

    小さなお子さんと一緒の方は体験馬車がおすすめです。開田高原「木曽馬の里」では晴れた日には御嶽山を眺めながら楽しい馬車のひと時が過ごせます。

    特に毎年5月から6月にかけてはかわいい子馬の姿も見ることが出来ます。馬車乗車はそば畑1周コースだと大人1100円、小中学生800円で約15分間楽しむことが出来ます。主に土日祝日、夏季平日のみ運行です。

    雨天は木曽馬が引く馬車はお休みなので訪れた日に運行していたら運がいいかもしれません。「木曽馬の里」でいろいろな馬との触れ合いを楽しみましょう。

    セラピーライディングや体験学習も

    Photo by Kentaro Ohno

    欧米では古くからあったホースセラピーですが日本では1970年代に入り国内に広がりました。特に人とコミュニケーションがうまく取れない、集団生活が苦手で不登校や引きこもりになった方に効果があるとされます。

    乗馬にはバランス感覚も必要です。そしてそれを身につければ歩行のリハビリや人とのコミュニケーション能力の改善にも繋がるのです。

    Photo by sabamiso

    精神的な治療もさることながら乗馬はスポーツと同様に身体を動かし、筋肉を鍛えることでリラックス効果が期待できます。

    体の凝りをほぐし、肩こりや腰痛の解消が見られるケースもあることからセラピーライディングがおすすめです。

    Photo by onigiri-kun

    また乗馬だけでなく馬の身の回りの世話を体験するコースもあります。厩舎の掃除などを通じて馬といる安心と安らぎが芽生えて来てくれば馬との絆も深まります。馬を通して多くを学び達成感や責任感が身に付けば社会に中で挑戦する意欲も高まっていきます。

    木曽馬のふるさと開田高原へのアクセス

    Photo by "KIUKO"

    木曽御嶽山に広がる開田高原「木曽馬の里」は真夏の平均気温が18℃という過ごし安さで、貴重な在来馬の故郷です。

    自然に恵まれた牧場「木曽馬の里」は自然環境を利用したウォーキングやサイクリング、乗馬を体験することで健康増進に役立つとされて、ヘルスツアーリズムが盛んです。

    その最たるものがホースセラピーです。それでは開田高原「木曽馬の里」へのアクセス方法について見て行きましょう。

    電車利用

    Photo by fukuroneko

    電車でアクセスする方法は、中央西線木曽福島駅で下車、おんたけ交通バス開田高原線木曽馬の里入り口で下車、徒歩約15分ほどで開田高原に到着です。

    車利用

    Photo by nagano1220

    木曽馬の里、開田高原へのアクセスですが自動車の場合は、名古屋・大阪方面からは中央自動車道中津川ICを通り国道19号を塩尻・木曽福島方面へ北上、木曽福島からは木曽大橋を渡り国道361号線に出て約20分です。

    新潟からは長野自動車道塩尻ICで国道19号線を木曽福島・中津側方面へ南下、木曽福島より木曽大橋を渡り国道361号線で約20分で開田高原に到着します。

    Photo by nagano1220

    東京方面からは中央自動車道伊那ICから国道361号線権兵衛トンネルを西へ進み、国道19号線に出たら南に進みます。木曽福島より木曽大橋を渡り国道361号線に出て約20分で開田高原に到着します。

    高速バス利用

    Photo by malfet_

    高速バスを利用する方は東京方面の場合、バスタ新宿から塩尻・木曽福島を結ぶおんたけ交通が運営する高速バスが便利です。時間はおよそ4時間15分で座席にゆとりがあるのでゆったりできます。

    古くから人に寄り添ってきた木曽馬に会いに行こう!

    Photo by nagano1220

    開田高原は体験乗馬だけでなく、のんびり草を食べる木曽馬たちを見たり、触れたりすることで大人も子供も癒されるところです。

    雄大な御嶽山と日常を忘れて自然の中で馬たちと触れ合うことでストレスを発散してリフレッシュしてみませんか。

    MASA
    ライター

    MASA

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