九州のとんこつといえば久留米ラーメン!特徴やおすすめ店をご紹介

九州のとんこつといえば久留米ラーメン!特徴やおすすめ店をご紹介

関東の「ラーメン」が醤油ラーメンなのに対して、福岡での「ラーメン」はとんこつラーメンです。博多のとんこつラーメンとして広く知られていますが、実はその発祥は久留米にあると言われています。福岡県の南に位置する久留米の元祖とんこつラーメンについて探っていきます。

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記事の目次

  1. 1.久留米は九州とんこつラーメン発祥の地!
  2. 2.久留米・とんこつラーメンの歴史
  3. 3.久留米・とんこつラーメンの特徴
  4. 4.「久留米・とんこつラーメン」老舗の名店
  5. 5.「久留米・とんこつラーメン」人気の有名店
  6. 6.「久留米・とんこつラーメン」おすすめ穴場店
  7. 7.とんこつラーメンのおすすめの食べ方
  8. 8.久留米で本場のとんこつラーメンを味わおう!

店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。

久留米は九州とんこつラーメン発祥の地!

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「博多とんこつ」という言葉をよく聞くので、どうしてもとんこつラーメンの発祥は九州の中でも福岡は博多と思いがちです。福岡には違いないのですが、実際の発祥地は福岡県の南側に位置する久留米といわれています。

歴史は深く、戦前の1937年に当時屋台で営業していた「南京千両」というお店が始めました。久留米ラーメンの特徴は「呼び戻し」という継ぎ足し製法による白濁スープですが、当時のスープは透明感のあるものでした。

おすすめ店の営業時間やアクセス情報をご紹介

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とんこつラーメン発祥の地だけあって、久留米の町に降り立つと無数のとんこつラーメン屋が集まっています。ありすぎてどこに入ったら良いか迷うほどですので、いくつかおすすめのお店とそのアクセス方法について紹介していきます。

各店に特徴がありますので、ぜひ事前にご参考にしていただき、九州や福岡へお出かけの際は、目的地からのアクセスが可能なところへ足を運んでみてください。

久留米・とんこつラーメンの歴史

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改めて久留米・とんこつラーメンの歴史を詳しく紹介します。とんこつラーメンのはじまりは、長崎県出身の店主が持つ「南京千両」という屋台で、九州初のラーメン屋台として久留米の明治通りで経営していました。

長崎出身のためラーメンはちゃんぽんになるかと思いきや、当時、横浜中華街で支那そばが流行しているという情報を聞きつけた店主が、支那そばの作り方を習得しにいきました。

意外にも、長崎のちゃんぽんと横浜で流行った支那そばを見事に掛け合わせたものが、とんこつラーメンの原型となったのでした。その後、屋台「三九」でスープを煮込み過ぎたことで、偶然にも白濁のとんこつスープが誕生することとなりました。

とんこつラーメン=博多じゃない

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「博多とんこつ」「博多ラーメン」という言葉が全国的には定着していますが、博多にとんこつラーメンが誕生したのは戦時中〜戦後といわれています。また現在のところ、久留米と博多のとんこつラーメンに直接の繋がりがあるかどうかはわかっていません。

博多地区をはじめ、福岡市には長浜、中洲、天神などにとんこつラーメンを出す屋台が多くあり、観光などで残り続ける屋台が全国的に有名となったことで、博多のとんこつラーメンというイメージが定着した可能性があります。

1937年に宮本時男が「豚骨スープ」を考案

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九州でとんこつラーメンが生まれるきっかけとなった「南京千両」の店主は当時、宮本時男さんという方でした。元々は久留米でうどんを出すお店でしたが、横浜に住む弟からの支那そばが流行っているとの情報をきっかけに、とんこつラーメンを世に出すこととなりました。

1947年杉野勝見が白濁したスープを完成

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「南京千両」のスープがあっさり系だったのに対し、「三九」の店主・杉野勝見さんは白濁のとんこつスープを開発しました。開発といっても誕生は全くの偶然でした。

ある日、スープを火にかけたまま止めるのを忘れ、煮立て過ぎて白濁としてしまったスープを飲んでみたらおいしかったという話が残っています。「三九」はその後、北九州に移転することとなりました。

1951年「来々軒」を開店

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「三九」は北九州市の小倉北区に移転後、屋号を「来々軒」に変えました。現在も2代目として、19歳からラーメンを作り続けている杉野勝見さんの息子がお店を切り盛りしています。

九州各地のラーメンに影響を与えた

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白濁スープとなったとんこつスープを手にした「三九」は、熊本の玉名市、佐賀県佐賀市と店を移転し、その都度、九州各地でとんこつラーメンを広げて行くこととなりました。他にも熊本市を中心とする熊本ラーメン、発祥地の久留米でもとんこつラーメン屋ができていきました。

久留米・とんこつラーメンの特徴

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独自に築かれ、九州各地に広がった久留米のとんこつラーメンですが、どのような特徴があるのかを紹介していきます。

麺はストレートの固め

久留米ラーメンの麺はストレートな細麺です。ストレートとは、例えば札幌系ラーメンなどに代表されるような縮れのない麺です。ストレート麺は基本的に細いものがほとんどのため、茹で上がりが早くてすぐに食べられます。

博多ラーメンよりやや太め

細麺といっても、久留米の麺は博多よりやや太めにできています。替え玉となると細い方がすぐに茹で上がるので、今でこそ久留米の各ラーメン店に替え玉は多いですが、そこまで根付いている食べ方ではありません。替え玉の発祥は福岡の長浜といわれています。

濃厚で骨髄の匂いが強いスープ

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細麺であっさり系の長浜ラーメンに対して、久留米ラーメンはスープにコクを出して濃厚にします。もちろん店によって濃薄が全く違いますが、とんこつをより感じられるラーメンに出来上がるため、久留米の少し太い麺でも合うスープです。

久留米ラーメンは、スープに絡んだ麺を食べている時と、スープのみを飲んだ時の味の印象が不思議と全く違うのも特徴です。

海苔を乗せる店が多いのも特徴

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オーソドックスな醤油ラーメンや家系ラーメンによく入っている海苔ですが、久留米のとんこつラーメンにも海苔が入っていることが多いです。他にはチャーシュー、キクラゲ、ワケギやネギ、紅ショウガなどが入っています。

「継ぎ足し」

コクのあるとんこつを深く味わえる理由が「継ぎ足し」です。「呼び戻し」とも呼ばれる製法で、うなぎや焼き鳥のタレを継ぎ足すのと同じく、ラーメンのスープが少なくなったタイミングで、別に作ってあるスープを継ぎ足します。この「呼び戻し」が久留米ラーメンの大きな特徴です。

「食堂系」「国道系」

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久留米のとんこつラーメンは、「食堂系」「国道系」というジャンルが存在します。「食堂系」は「国道系」に比べてあっさりしたスープが特徴です。あっさり系のスープを出しているお店の名に"食堂"がつくところが多く、そう呼ばれています。沖食堂や丸好食堂が「食堂系」です。

「食堂系」に比べてこってりスープが特徴の久留米ラーメンを「国道系」と呼びます。こちらはその呼ばれの通り国道沿いにあるお店がほとんどです。丸星ラーメンや大龍ラーメンが「国道系」にあたります。

「久留米・とんこつラーメン」老舗の名店

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ジャンル分けしかり、一口で久留米ラーメンと言っても久留米には多種多様なラーメン屋があります。まずは歴史の長い老舗のお店から紹介していきます。

「南京千両 本家」

「南京千両」は今回の記事で紹介しているとんこつラーメン発祥のお店です。現在、西鉄久留米駅の近くに屋台もある「南京千両」ですが、店舗型の本家はJR久大本線の南久留米駅近くにあります。屋台は夜のみの営業なので、お昼に行きたい場合は本家で食すことができます。

久留米ラーメンのコクを持ちつつ、創業時のあっさり感を残している味付けで、麺は中太麺を利用しています。九州のとんこつラーメンの歴史を感じるのに最適な一杯です。なおお店の隣には製麺室も備わっています。

アクセスは、JR久大線の南久留米駅から徒歩8分で営業時間は11:00〜20:00の不定休です。県道・安武本国分線の宮園交差点を久留米大学方面に曲がるとたどり着きます。

住所 福岡県久留米市野中町1357-15
電話番号 0942-22-6568

「久留米 大砲ラーメン 本店」

九州で久留米を中心に福岡、大分、佐賀の全部で12店舗を構える大砲ラーメンは昭和28年創業の老舗で、かつ有名なとんこつラーメン店です。久留米ラーメンの特徴である「呼び戻しスープ」の発祥のお店でもあります。

定番の久留米ラーメンのほかに、「昔ラーメン」という屋台時代にあった手作りのラードから出る豚脂の揚げ玉が入ったメニュー、さらにワンタン麺や「呼び戻しブラック(黒とんこつ)」など、メニューが豊富です。

本店へのアクセスは、西鉄久留米駅から徒歩10分です。国道322号線を石橋文化センター方面へ進み、五穀神社の交差点の北九州銀行に沿って左に曲がるとたどり着きます。営業時間は11:00〜21:00で木曜が定休です。

住所 福岡県久留米市通外町11-8
電話番号 0942-33-6695

「丸星ラーメン」

丸星ラーメンは久留米ラーメンの中でも「国道系」に属するラーメン屋の一つです。近年、ファミレスやコンビニが営業時間を短縮していく中、丸星ラーメンはなんと24時間営業しています(2019年12月現在)。

またラーメンの値段は1杯450円で、替え玉は100円という安さも魅力です。2019年には2店舗名が同じ久留米市内にできました。なお2店舗目は24時間営業ではありません。

中太麺に「国道系」ならではの深みがある味付けのスープのラーメンです。とんこつの風味をガッツリと感じられます。

アクセスは、西鉄天神大牟田線・宮の陣駅から徒歩12分です。駅から国道3号線に突き当たるまで筑後川に沿って行き、国道3号線を右に曲がってさらに同じ距離を歩くとたどり着きます。営業時間は24時間ですが、第2、第4木曜が休みです。

住所 福岡県久留米市高野2-7-27
電話番号 0942-33-6440

「清陽軒」

清陽軒も屋台から始まったラーメン屋です。創業は昭和27年で、一度は全ての店が平成18年に閉店となったものの、「清陽軒復活プロジェクト」によって現在は再び複数店舗が営業中です。国産の豚骨を使っていて、スープは丸三日間かけて作られています。

ラードを使わない「すっぴんラーメン」、創業当初の味を再現し自家製の背脂を揚げた「屋台仕込みラーメン」、味噌とんこつ、黒マー油とゴマをブレンドした久留米ブラックのメニューがあります。

アクセスは西鉄花畑駅から徒歩10〜15分です。駅から一丁田通りを国分町方面に向かい、JR久大本線の線路が交差する2つ前の信号で右へ逸れるとたどり着きます。営業時間は平日が11:30〜21:30、土日祝が11:00〜22:00、第3火曜が定休です。

住所 福岡県久留米市諏訪野町1798-6
電話番号 0942-32-9736

「沖食堂」

沖食堂はあっさりめの食堂系久留米ラーメンの代表で、昭和30年創業と歴史があります。営業時間が10:00〜15:00と朝からとんこつラーメンが味わえる貴重なお店でもあります。ラーメンは500円で、食堂らしく、支那うどんや牛丼もあります。

麺は中太のストレートで、スープはあっさりと言いつつも深みのある味です。味付け卵ではなくゆで卵を平たく切ったもの、チャーシュー、海苔、青ネギなどがトッピングとして乗っています。

アクセスは、JR鹿児島本線・久留米駅から徒歩7分です。駅から久留米市役所方面に歩き、ブリヂストン通りを越えて3つ目の道を左に曲がるとたどり着きます。営業時間は10:00〜15:00、日曜、祝日が定休です。

住所 福岡県久留米市篠山町330
電話番号 0942-32-7508

「丸好」

丸好(まるこう)は昭和42年創業で、地元の人々にも愛されるお店です。ラーメンのメニューは500円のラーメンと大盛り、チャンポンがあります。ほかには焼きそばやホルモンというメニューも楽しめます。

丸好(まるこう)も食堂系であっさりしている中に深いとんこつの旨味が感じられるのが特徴のとんこつラーメンです。サブメニューとして目玉焼きや冷奴、豚汁などがあるところが実際に食堂のようなので、しっかり食事を取りたい時におすすめです。

アクセスは西鉄安武駅、または津福駅から徒歩10分です。国道23号線の両駅のちょうど真ん中に位置します。営業時間は11:00〜22:00で日曜、祝日が定休です。

住所 福岡県久留米市安武町安武本3057
電話番号 0942-26-2331

「久留米・とんこつラーメン」人気の有名店

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お次は、全国的にも名の知られている久留米の中のいわゆる有名店の紹介です。中にはカップラーメン化されたお店があったり、とても個性的な特徴のあるお店などが入っています。

「拉麵 久留米 本田商店」

スープの「呼び戻し」に独自の技法を加えるこだわりを持つという特徴があるのが久留米本田商店です。麺も試行錯誤を重ねた末に完成した自家製麺を使っていて麺によく絡みます。豚は100%国産を使っているというこだわりもあります。

チャーシューも、とんこつスープで煮込んだ後に継ぎ足しのタレに付けて味を付ける豚バラチャーシューです。また「ホンダラーメン」というユニークな名前が付けられたメニューもあります。

アクセスは、JR久大本線・久留米高校前駅から徒歩10〜15分ほどです。県道758号線を南に向かってまっすぐ行くとたどり着きます。営業時間は月〜金が11:00〜15:00、18:00〜22:00、土日祝は11:00〜22:00の無休です。

住所 福岡県久留米市南3-27-29
電話番号 0942-55-4065

「モヒカンらーめん 本店」

モヒカンらーめんは2000年に創業した比較的新しい久留米ラーメンのお店です。店名にインパクトがありますが、その名の通り店主の髪型は創業時からモヒカンなのです。個性的な特徴が目立つモヒカンらーめんですが、人気の秘密はそれだけではありません。

モヒカンらーめんでは、替え玉は焼きラーメンがヒントとなった「焼き替え玉」を提供しています。通常の替え玉とは違うので注文することをおすすめします。また定番のモヒカンラーメンには韓国の最高級唐辛子を使った秘伝のタレが乗せられています。

アクセスは、西鉄天神大牟田線・試験場前駅から試験場北方面に出て徒歩2分です。営業時間は、11:00〜23:00で定休日は第3水曜日です。

住所 福岡県久留米市津福本町221-11
電話番号 0942-39-6786

「ひろせ食堂」

久留米には、ラーメン店にかかわらずですが、久留米3大食堂と呼ばれているお店があります。そのうちの2つがラーメンを扱っていて、今回紹介している沖食堂とひろせ食堂です。昭和33年創業の食堂系久留米ラーメンで、地元の方から観光客まで常時客の絶えないお店です。

ラーメンには定番の海苔やゆで卵などが入っていますが、ネギが他よりも多めに入っていること、またスープが溢れんばかりに注がれているのがひろせ食堂の特徴です。なおたっぷりと盛られた焼きめしも人気のお店です。

アクセスは、西鉄天神大牟田線・花畑駅から徒歩8分です。駅から国道209号線に出て、西鉄久留米駅付近の六ツ門町に向かって北上するとたどり着きます。営業時間は10:30〜18:00で定休日は月曜と第1以外の日曜です。

住所 福岡県久留米市梅満町1112-4
電話番号 0942-32-8967

「久留米屋ラーメン」

久留米屋は屋台ではありませんが、屋台の雰囲気を匂わす赤提灯と赤のれんで構えるお店です。地元の方々に締めのラーメンとして選ばれることが多い久留米屋のとんこつラーメンのスープはあっさりとした味付けに仕上がっています。

まだ飲み足りない方のために、ビールや焼酎、酒と、おでんもメニューにあります。営業時間も深夜3時までなので飲兵衛にはもってこいのラーメン屋です。

アクセスは西鉄久留米駅からおよそ1Kmです。西鉄久留米駅から見て右横にある明治通りをJR久留米駅方面へまっすぐ歩き、六ツ門交差点を通り過ぎた先の右手側にあります。営業時間は20:30〜27:00(夜中3:00)で定休日は日、月、祝日です。

住所 福岡県久留米市日吉町15-6
電話番号 0942-36-1049

「らーめん八」

らーめん八は、久留米にありながら久留米起源というものと少し違い、同じ福岡県の太宰府市に「八ちゃん」というラーメン屋があり、そこで修行した大将が久留米に出店しました。

ラーメンの麺は細麺で、スープは濃厚さを楽しめる味のため特徴としては博多のとんこつラーメンに近いとの声も聞かれます。常に多くのお客さんで賑わっていて、メニューの焼き飯も人気です。ランチ時間は焼き飯とラーメンのセットもあるのでおすすめです。

アクセスはJR久大本線・久留米大学前駅から徒歩20分と電車ですと少し歩きます。駅から久留米IC方面に国道322号線を北上し、ベスト電器の先の交差点を右に曲がるとたどり着きます。営業時間は11:30〜14:30、17:30〜22:00で水曜、第3木曜が定休日です。

住所 福岡県久留米市東合川5-6-11
電話番号 0942-44-5995

「龍の家 久留米インター店」

龍の家 久留米インター店は、久留米大学駅前駅からも近いですが、久留米ICからも近く、遠方から来たお客さんには「ようこそ」の気持ちで、久留米に住んでるお客さんには「お帰りなさい」の気持ちを込めてラーメンを作っていると言います。

九州は福岡、熊本と大分、関東にも2店舗と幅広く展開しており、全国の龍の家へ届けられる麺も久留米にある独自の製麺工場で作られています。

麺は100%豚骨の濃厚スープによく絡む極細のストレート麺が使われていて、ニンニクと焦がし玉ネギを揚げた香り油と、自家製の辛みそが入っている豚骨ラーメンです。はじめは辛みそをそっとしておいて食べて、少しずつ溶かして食べるのがおすすめです。

アクセスはJR久大本線・久留米大学前駅から徒歩5分ほどです。駅から322号線を高速道入口交差点方面へ歩くと右側に見えてきます。営業時間は11:00〜15:00、18:00〜22:00で、定休日は木曜日です。

住所 福岡県久留米市御井旗崎1-11-1
電話番号 0942-41-1010

「久留米・とんこつラーメン」おすすめ穴場店

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最後は穴場の久留米ラーメンを紹介して行きます。有名店や老舗を食べ尽くしてしまっても、まだまだ穴場のラーメン屋があります。久留米ラーメンを極めるには穴場へ足を運ぶことも必要不可欠となってきます。次はおすすめの穴場店を紹介していきます。

「くいよい軒」

くいよい軒は、昭和54年創業なので40年以上営業している老舗です。2016ねんにリニューアル移転されましたが、旧店舗で利用していた看板が今も飾られています。豚骨のみを使った呼び戻しスープが、濃厚な味わいを出しています。

替え玉は創業時からなく、ラーメンが550円で、チャーシューの乗っていない素ラーメンも530円であります。ホルモンや焼き飯、餃子のセットがプラス料金であります。中でも焼き飯は醤油を使わない白い焼き飯なので、一度注文してみることをおすすめします。

アクセスは西鉄久留米駅から西鉄バス青峰団地行に乗り「国分」で下車し、徒歩1分の県道752号線沿いにあります。営業時間は11:00〜16:00、17:30〜21:00で火曜のみ16:00閉店、水曜が定休日です。

住所 福岡県久留米市国分町1197-5
電話番号 0942-22-2575

「来福軒」

来福軒は歴史が長い久留米のラーメン屋の一つで、創業は昭和29年です。JR久留米駅前の屋台から始まりました。現在もなお屋台の味を守り続け、優しくどこか懐かしい味を提供してくれます。今でもJR久留米駅からすぐのところに店舗があり、アクセスしやすさも抜群です。

あっさりした中にコクを感じてとんこつを感じられるスープと中細麺の組み合わせなので、これぞ久留米ラーメンという一杯を楽しみたい方にはおすすめです。来福軒はとんこつラーメンだけではなく、中華丼や焼きそば、唐揚げなど中華のメニューも豊富です。

アクセスはJR久留米駅東口出てすぐのJR久留米駅東口交差点付近、ブリヂストン通りより駅寄りにあります。営業時間は11:00〜15:00、17:30〜23:00で、月曜が定休日です。

住所 福岡県久留米市城南町3-14
電話番号 0942-33-7957

「久留米ラーメン ふくの家」

ふくの家はもともとラーメン屋として誕生したわけではなく、明治38年に「人力屋」という屋号で始めた製麺業が起源で、そこから考えると100年以上の歴史があります。久留米ではなく佐賀の鳥栖市でうどんの麺を作っていて、ラーメン、そば、パスタの麺も作られるようになりました。

お店も佐賀と久留米にそれぞれ2店舗ずつあります。ラーメンは360円〜という最近ではなかなか見られないお安い価格なので、ぜひ100円の替え玉をすることをおすすめします。また福岡のラーメンのために作られたラー麦のラーメンが一日数十食限定のメニューとしてあります。

アクセスは久留米大学前駅から1Km以上の距離があります。西鉄バスの「土木事務所前」バス停で降りて徒歩4分で国道210号線沿いにあります。営業時間は11:00〜29:00(早朝5:00)で、無休です。

住所 福岡県久留米市東合川1-9-47
電話番号 0942-45-7366

「大龍ラーメン 東町ベルモール店」

老舗のラーメン店が多く営業している中で、こちらも昭和41年から50年以上営業している大龍ラーメンの東町ベルモール店は西鉄久留米駅からのアクセスも抜群で、地元の人にも愛されています。

久留米の濃厚なとんこつスープの元祖ともいわれていて、伝説といわれた幸陽軒(丸幸ラーメン)から独立して大龍となりました。

ラーメン自体のメニューがシンプルなお店が多い中、大龍はチャーシューメン、ワンタンメン、赤ラーメン、黒ラーメンなどラーメンのメニューは豊富です。どうしても濃厚を求める場合にはおすすめの一杯です。

アクセスは西鉄久留米駅から徒歩5分です。西口を出て右側の大きな通りの明治通りをJR久留米駅方面へ少し歩き、一つ目の曲がり角を左に行くとたどり着きます。営業時間は平日が11:30〜23:00、日曜が11:30〜22:00で月曜が定休です。

住所 福岡県久留米市東町34-36
電話番号 0942-36-0446

「丸徳ラーメン」

ラーメンが500円で、餃子、焼き飯などのセットも800円前後とリーズナブルで、かつ、とんこつをしっかりと味わえるラーメン屋が丸徳ラーメンです。麺は中細麺で、マイルドなスープによく絡みます。

有名店のような華やかさや、長い歴史を持っているわけではありませんが、地元に密着していて存在が嬉しいラーメン店です。津福公園という広々とした広場の近くなので運動してお腹を空かせた後の一杯というのもおすすめです。

アクセスは、西鉄天神大牟田線・津福駅から津福公園へ向かい、公園手前の道を左に曲がるとたどり着きます。距離はおよそ600mほどです。営業時間は11:30〜20:30で不定休です。

住所 福岡県久留米市津福本町718-5
電話番号 0942-38-4534

とんこつラーメンのおすすめの食べ方

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もちろん素ラーメンとしてそれだけで食べても十分味わい深く、おいしい久留米ラーメンですが、トッピングなどをすることで更に様々な楽しみ方ができるのがラーメンという食べ物です。

白いご飯

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ラーメンとご飯で、俗に言われる「炭水化物×炭水化物」の組み合わせとなります。麺の替え玉も良いですが、コクのあるスープに絡めて食べるご飯もおすすめです。食べ方もライスとラーメンを交互に味わう、麺がなくなったらライスを投入、ご飯にスープをかけるなど様々です。

お店によっては、ライスのついたセットを提供しているところもありますので、麺だけでは足りないお腹を満たしてくれます。

トッピング

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ラーメンを食べる楽しみ方の一つがトッピングです。海苔やチャーシューは定番として乗せてある久留米ラーメンですが、他にトッピングにはどんなものがあるのか紹介していきます。

「辛子高菜」「辛もやし」「ピンク生姜」

九州系のとんこつラーメンに欠かせないトッピングの一つが辛子高菜です。高菜をそのまま食したり、白いご飯と一緒に食べても良いですが、ラーメンに入れると新たな食感と辛みが加わるのでおすすめです。辛もやしも同じく、程よく味わいを変えてくれるトッピングです。

またしょうゆラーメンなどでは見ることがなく、とんこつラーメンには入っている具材としてはピンク生姜があります。紅しょうがとも言われます。しかし、実はこの紅しょうがのルーツは、しょうゆラーメンでもよく見るシナチクでした。

Photo by Toomore

メンマは中国の食材だったことから、屋台でラーメンを出してるお店は代用としてシナチクを使いました。福岡の久留米の隣に位置する八女で取れる干し竹の子を利用していました。

しばらくは、このシナチクを食紅で赤くしてトッピングしていましたが、シナチクもさらに代用されることとなり、現在の紅しょうがになりました。

久留米で本場のとんこつラーメンを味わおう!

久留米のとんこつラーメンには80年ほどの歴史があり、九州内でも欠かすことのできない名物となっています。町にある食堂のラーメンや、屋台から始まったラーメン、全国的に有名なラーメンと、それぞれのお店にも特徴があり、久留米ラーメンは一言で表せないものがあります。

久留米を訪れた際には、ぜひとも何食分かをラーメンにしていくつかのお店を食べ回ってみてはいかがでしょうか。

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九州一の大きさを誇る、筑後川が流れる自然豊かな都市である久留米エリアは、美味しいグルメの宝庫でもあります。今回はそんな久留米エリアのおしゃれカフェをご紹介。インスタ映えするカフェばかりなので、久留米エリアに足を運んだ際には立ち寄られる事をおすすめします。
オズイサン
ライター

オズイサン

常に好奇心旺盛で、特に音楽や映画鑑賞、読書を良くします。 日本茶も好きで、全国各地のお茶を嗜んでいる途中です。

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