呉で人気の旧海軍伝承の味・海自カレーを大特集！おすすめの店や穴場も紹介

広島県呉市は瀬戸内海に面している、自然が豊かな町です。町全体が昔からの歴史がたくさん詰まっており、観光地がたくさんあります。また、美味しいご当地グルメもたくさんあります。その中でも広島県呉市と言えば、戦前「海軍」が栄えた町でした。

呉の海軍は「戦艦大和」を建造しており、日本一の海軍工廠（こうしょう）でした。戦後はなくなってしまいましたが、現在では、旧海軍の良さを引き継いだ形で「海上自衛隊」が創立されました。呉市は海軍や海上自衛隊の町として有名です。

海軍や海上自衛隊のことをよく知ることができ、歴史を学ぶことができる「呉市海自歴史科学館（大和ミュージアム）」や「海上自衛隊呉史料館（てつのくじら館）」などの施設はとても人気があり、様々なことを学ぶことができるので、おすすめです。

広島県呉市は戦前「大日本帝国海軍呉鎮守府」があった町です。その中で「海軍工廠」が誕生し、とても栄えていた町でした。海軍工廠は設備がとても充実しており、多くの艦艇建造を手掛けていたので、日本海軍の艦艇建造の中心として栄えていました。

工員の総数も多く、40万都市とも言われており、東洋一とも言われるぐらいとても賑わっていました。しかし、戦争中の空襲で施設が攻撃をうけ、破壊されてしまったため、戦後は呉鎮守府が廃止されました。

しかし、旧軍港市転換法により、呉の海軍工廠の跡地を中心として、造船、機械、鉄鋼、金属などの製造業が発達しました。そのため、現在でも呉は海軍の歴史が根強く残っている町です。また、呉の帝国海軍呉鎮守府の良さを引き継いだ形で現在の「海上自衛隊」が発足されました。

広島県呉市は戦前、帝国海軍呉鎮守府の「呉海軍工廠」があり、とても栄えていた町でした。日本内だけでなく、世界でもドイツと並ぶ世界二大兵器工場として有名でした。

呉海軍工廠であの有名な「戦艦大和」の建造が行われました。呉市は日本海軍艦艇建造の中心地であり、東洋一の軍港として栄えていました。

広島県の呉市は海軍の町として栄えていたため、鎮守府が置かれていた横須賀・佐世保・舞鶴と合わせて日本遺産に認定されている町です。呉市では、「大和ミュージアム」や「てつのくじら館」などでその歴史を発信しているので、日本遺産の町を学ぶことができます。

戦後、帝国海軍呉鎮守府がなくなると、そのよい伝統を引き継いだ形で昭和29年に、海上自衛隊の地方隊「呉地方隊」が創立されました。呉の海上自衛隊は和歌山県から宮崎県までの、広大な陸や海域が警備区域になります。

呉市は海軍の歴史はもちろんですが、海上自衛隊が町全体で感じることができる町として有名です。呉の海上自衛隊は町や呉市民とともに共存しており、地元発信に一役買っています。

映画や観光スポットなどにも積極的に協力的なので、よりリアルな呉市を発信しています。また、海上自衛隊が作る「呉海自カレー」は町おこしの一つになっており、とても人気です。

広島県呉市は海上自衛隊が有名ですが、テレビなどでも紹介されている、海上自衛隊が作る「呉海自カレー」はとても人気があり、おすすめのグルメです。町おこしにもなっており、呉市のお店で味わうことができます。

もともとはカレーライスはイギリスから入ってきたと言われています。明治時代、日本の海軍で病気が流行っていたとき、偏った食事が原因だと考えられました。その際イギリス海軍の食事法をまねたところ、病気が治ったと言われました。

その中のメニューにカレーライス風な食事があり、海軍のカレーがアレンジされ、今のカレーライスになったと言われています。

海軍カレーのレシピは一番古い文献の「海軍割烹術参考書」に記載されています。この文献により、調理が手軽にでき、肉と野菜のバランスがよくとれる食事として、海軍でカレーライスが普及しました。

また、海軍で流行っていた病気も治ったことから、カレーは広まりました。旧海軍時代から食べられていたカレーが、現在でも栄養のバランスが良いとされ海上自衛隊に伝承されています。そのため、現在の海上自衛隊でもカレーが食べられています。

海上自衛隊では金曜日にカレーライスを食べる習慣があります。その理由として、毎週同じ曜日に同じ料理を食べることで、曜日感覚を失わないようにするためです。

長い間、艦艇内で生活していると、曜日感覚がなくなってきてしまいますが、それを防ぐためにカレーを食べると言われています。その味が部隊の活力として支えています。

海上自衛隊で食べられているカレーはひとくくりに、「海上自衛隊カレー」と言われていますが、各艦艇・部署ごとに違いがあります。その船ごとに独自の秘伝のレシピがあり、それが昔から伝えられ、オリジナルのカレーが作られているため、他の船と同じレシピは存在しません。

「よこすか海軍カレー」や「呉海自カレー」「大湊海自カレー」「まいづる海自カレー」「佐世保GCグランプリ」「元祖海自カレイライス」などが海上自衛隊カレーとして広がりました。

「海軍カレー」と「海自カレー」には少し違いがあります。海軍カレーは明治41年に作られた「海軍割烹術参考書」のレシピをもとに復元したカレーのことをいいます。よこすか海軍カレーがそうです。

海自カレーは現在の海上自衛隊の艦艇などで、実際に食べられているカレーの味を伝承し、忠実に再現し、各艦長から認定をされたカレーのことです。このように海上自衛隊カレーといっても違いがあります。

広島県呉市は海上自衛隊の町として有名ですが、現在、名物のご当地グルメとして人気が高いのが「海自カレー」です。もともと呉市では、明治の時代から全国でもいち早く海軍のカレーをお店で提供していました。その伝統が今も引き継がれています。

現在、呉海軍自衛隊の各艦で実際に食べられているカレーそのままの味を、呉市内にある30店の飲食店で食べることができます。この「呉海自カレー」は町おこしの一つになっており、「呉海自カレーフェスタ」という参加店が一堂に会するイベントも開催されています。

どのお店も海自カレーを提供できるわけではありません。まず、海上自衛隊の各艦船の料理長のレシピを、直接教えてもらいます。その味を忠実に再現し、艦長が認定をしたお店だけがそれぞれの艦の味を提供することができます。

広島県呉市では、実際に海上自衛隊で食べられている「海自カレー」をお店でも味わうことができます。食べることができるお店が2019年は30店舗あります。その中からおすすめの人気なお店を4つ紹介します。

「呉ハイカラ食堂」は、昭和の懐かしい感じが再現されている、雰囲気のある人気レストランです。中は潜水艦をイメージしたつくりになっており、大食堂もあります。旧海軍ゆかりの海軍グルメ料理が、海軍料理研究家の高森直忠さんによって復刻されました。

海自カレーは「そうりゅう」という、国防の最高軍事機密が詰まった潜水艦のカレーを提供しています。カレーのレシピをそうりゅう艦⻑佐藤二佐より認定され、提供しています。

一番人気は「海自テッパンカレー」です。海上自衛隊でも実際に使われている鉄板食器に海軍グルメとカレーが乗っています。カレーはフルーティーなコクと、スパイシーさを合わせたビーフカレーです。「潜水艦カレー」の辛口と「そうりゅうカレー」の甘口を選ぶことができるのでおすすめです。

しかし、海自カレーのシールラリーは「そうりゅうカレー」が対象になっています。とても美味しく、海軍グルメを食べることができるので、おすすめな人気店です。

営業時間は昼の11時30分から15時までです。毎週火曜日が定休日です。（祝日の場合は翌日）団体席が180席あり、大人数でも大丈夫なお店なので、観光客の団体のお客様も利用しやすいお店です。もちろんレストラン席もあるので少人数も大丈夫です。呉駅から徒歩約5分です。

「海軍さんの麦酒館」は作り立てのビールと、季節に応じたメニューが食べられるお店です。お酒の種類も豊富にあり、珍来軒の冷麺やがんすなど、呉市や広島県産のおいしいグルメを味わえるお店です。ここの海自カレーは潜水艦「はくりゅう」のカレーを提供しています。

白桃の甘さを隠し味にした、コクの中にスパイシーさがあるカレーになっています。飽きのこないカレーが、揚げたジャガイモの香ばしさとも合い、とても絶品でおすすめです。

実は海軍さんの麦酒館は「潜水艦はくりゅうの海自カレー」と「海軍さんのカレー」の両方が食べられる珍しいお店です。全く違うカレーなので、食べ比べてみてもいいかもしれません。単品料理も豊富にあり、お酒に合うものばかりです。呉市を堪能したい方におすすめです。

営業時間は平日が17時から21時30分です。土曜日が11時30分から21時30分で、日曜日が11時30分から20時30分までです。定休日は毎週火曜日と、12月31日・1月1日になります。呉駅から徒歩約5分です。

「港町珈琲店」は店内がゆったりしているお店です。なんといってもテラス席から潜水艦を眺めながら、海自カレーを食べることができる人気の喫茶店です。「潜水艦くろしお」から認定されているお店です。

お店の目の前の「アレイからすじま公園」から潜水艦を見ることができます。日本で唯一現役潜水艦を間近で見ることができる場所なので、外のテラス席からの眺めが抜群に良いです。

潜水艦をみながら食べることができるカレーは「くろしお特製広島風柔らか牛すじカレー」になります。女性には嬉しいコラーゲンがたっぷりの牛すじが使われており、お肉と野菜がしっかりと煮込まれ、旨みが凝縮された人気のカレーです。

中華風をベースにした味付けで、お好みソースなどの広島ならではの隠し味が入っているので、他のお店とはまた違ったカレーが楽しめるのでおすすめです。お土産に海自カレーのレトルト食品が販売されているので、ぜひお土産におすすめです。

営業時間は月曜日から土曜日が11時から20時までになります。日曜日・祝日が朝の8時から20時までです。定休日は火曜日とお正月です。呉駅からバスで約5分になります。ぜひ潜水艦を間近でみながらお食事をしたい方に、おすすめのお店です。

「クレイトンベイホテル」で食べることができる海自カレーはなんと3種類あります。どのカレーも味が違うので、どれを食べても美味しいカレーが味わえます。

まず一つ目が2階にある「呉濤」です。地産地消にこだわっているお店であり、四季折々の瀬戸内の海の幸や、新鮮な野菜などの食材を使い提供しているお店です。ここの海自カレーは「補給艦とわだ」という海上自衛隊の艦船に対する、洋上補給を行う船が許可しているお店です。

「補給艦とわだカレー」は桃とリンゴをすりおろしたピューレが隠し味に入っているカレーです。スパイシーなカレーですが、隠し味が入っていることで、甘味とコクの深さを味わえるカレーになっています。また、チーズもまろやかさを出すために入っているので、おいしく食べることができます。

1階の「ソーニョ・コートダジュール」でいただけるカレーは「護衛艦かが」のカレーになります。もともとは「護衛艦いせ」のカレーでしたが転籍してしまったため、販売は終了され、護衛艦かがに変更になりました。

「一期一会 護衛艦かがカレー」は香味野菜と鶏ガラでブイヨンを取り、じっくりと煮込んだビーフカレーになっています。大豆を入れるとマイルドになることから、大豆も入っている珍しいカレーです。

大豆やひじき、黒胡麻を使用したコクのあるカレーに、とんかつが一緒に乗っていますが、そこにかかっている愚直たれソースが美味しく絶品です。

いつもは11階の「ヴェール・マラン」で提供されているカレーが、現在は1階の「ソーニョ・コートダジュール」で食べることができます。「練習艦かしま」のカレーをいただくことができます。牛タンがゴロゴロと入っているので食べ応えたっぷりのカレーになっています。

甘口と辛口の間ぐらいの辛さなのでとても食べやすく、セロリやトマトなどの野菜も使用されています。海自カレーの中で、一番高級なカレーといわれています。

呉駅よりホテルまでシャトルバスが運行しており、約10分ほどで到着します。お電話にてお問い合わせできます。駐車場もあるので車でも利用できます。どのカレーも美味しくて、おすすめです。

呉市で食べることができる海軍カレーの穴場のお店をご紹介します。一つ気を付けてほしいことが、海軍カレーの復元であり、海自カレーではありません。なので「呉海自カレー シールラリー」には参加していません。

「田舎洋食いせ屋」は90年以上続く老舗のお店です。戦艦の料理長だったという創業者から受け継がれた、「海軍さんのカレー」が食べられるお店です。海軍さんのカレーは当時のレシピがそのまま復元されており、具がほぼなく、優しい味のカレーになっています。

懐かしい雰囲気のカレーです。カレーと同じく「海軍さんの肉じゃが」も当時のレシピが受け継がれています。また、ビフカツの上にデミグラスソースがかかっている「いせや特製かつ丼」も人気があります。どのお料理も懐かしく、とても美味しいのでおすすめです。

営業時間はお昼が11時から15時までです。夜は17時から20時30分までです。定休日は木曜日ですが、祝日の場合は営業して翌日休みになります。

赤玉商店は呉市にある居酒屋になります。昭和レトロをイメージした料理や、素材にこだわった創作料理まで様々な料理があります。当時のカレーのレシピがそのまま復元されている「海軍さんのライスカリー」を食べることができます。

営業時間は火曜日から土曜日が17時から4時です。日曜日が17時から24時までです。定休日は月曜日ですが、ご予約の場合は月曜日も営業しています。呉駅から徒歩約15分でお店につきます。

広島県呉市は町おこしの一つに「海自カレー」がありますが、そのカレーを食べ比べながら人気なお店を巡ることができます。

海自カレーを食べることができるお店、全30店舗が参加している「呉海自カレーシールラリー」というものがあります。提供しているお店で海自カレーを食べて、オリジナルロゴシールを集めるイベントです。

パンフレットを1人1冊持ち、カレー1品につきシールを1つ集め、その集めたシールの枚数に応じてプレゼントをもらうことができます。2019年度のプレゼントは呉鎮守府開庁130周年記念ロゴマーク入りのプレゼントがもらえます。

呉海自カレーのガイドブックは、呉海自カレー提供店の30店舗と、くれ観光情報プラザ（呉市宝町2‐23‐2 レクレ2階）でもらうことができます。呉観光情報プラザは呉駅2階から自由通路で徒歩約1分なので、すぐに手に入れることが可能です。

広島県呉市では海自カレーのイベントやカレーのお取り寄せなど、様々なことを行っています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

「呉海自カレーフェスタ2019」は呉海自カレーのお店30店舗が一堂に集まるイベントです。普段では食べることができない各地のカレーや、船に乗らないと食べられないカレーなどたくさんの海自カレーが集まるので、たくさんのカレーを味わうことができます。

呉海自カレーの他に、横須賀、舞鶴、佐世保、大湊の海自カレーも出店されます。ほかに、海上保安庁巡視船くろせカレーやSTU48カレーも参戦します。呉の特産品なども販売され、ステージも用意されているのでとてもおすすめです。

呉では「呉海自レトルトカレー」が販売されており、お家で気軽に呉の艦艇の味を楽しむことができるので、とてもおすすめです。この商品はAmazonや楽天市場で誰でも購入することができます。

カレーの種類は、潜水艦【くろしお】、潜水艦【そうりゅう】、掃海母艦【ぶんご】、護衛艦【うみぎり】、輸送艦【しもきた】、輸送艦【おおすみ】、【呉教育隊】の7種類です。また、映画の空母いぶきと呉海自カレーのコラボ「空母いぶきカレー」が販売されています。

クレイトンベイホテルが認定されている3種類の海自カレー「護衛艦かがカレー」「補給艦とわだカレー」「練習艦かしまカレー」は、クレイトンベイホテルのオンラインショップで購入できます。気になる方は買ってみてください。

広島県呉市では旧海軍から伝承されている海自カレーを味わうことができます。提供されている30店舗はどのお店も美味しく、違う味を堪能することができるので、シールラリーをやりながら様々なお店に行ってみてください。呉海自カレーはとても絶品で、おすすめです。