名古屋市民の台所【タチヤ】の魅力を総まとめ！店舗の場所やサービスも

名古屋以外で「タチヤってどんな店？」と質問しても回答率は限りなくゼロに近いですが、名古屋市民に同じ質問をすると、ほぼ100％で「地元で有名な激安スーパー」という答えが返ってきます。

たしかに名古屋で節約におすすめのスーパー名を尋ねると、高確率でタチヤの名前が挙げれます。ここまで説明すれば、実際に利用したことがない人でも「スーパー・タチヤ＝名古屋の地域密着型スーパー」と想像がつくでしょう。

ところがスーパー・タチヤが名古屋市内で人気なのは、単に地域密着型の激安スーパーだからではありません。

激安と呼ばれるスーパーの場合、「安かろう・まずかろう」と評価される傾向が強くあります。ところが名古屋で人気のスーパー・タチヤは、サービス満点なうえに新鮮な生鮮食品がいつでもお得な価格で買えるので、「安かろう、うまかろう」なのです。

それだけにスーパー・タチヤは地元メディアの間でも、「名古屋市民の台所」という小売業界としては非常にうれしい肩書で紹介されています。

名古屋市民であれば知らない人がいないほどの有名店ですが、同じ愛知県内でもタチヤ店舗がない地域では、何が有名なスーパーなのかわからないことも多いです。

ただしそれはあくまでもスーパー・タチヤがない地域での話であって、名古屋市民でなくても愛知県内ではかなり名の知れた有名店舗といえます。誰もが知っているスーパーといえば節約に役立つ激安スーパーですが、激安スーパーの多くは生鮮食品の取扱いが極端に少ないです。

それは日持ちのする商品をメインに品揃えをするからであって、鮮度落ちが早い生鮮食品は不良在庫となるリスクが高いため、一般的な激安店舗ではほとんど取り扱いません。

ところがこの激安店舗の常識に真っ向から立ち向かい、独自の販売戦略で地元住民の心をわしづかみにしたのが「スーパー・タチヤ」です。

地域密着型激安スーパーの激戦区ともいえる名古屋で、長年地元住民に愛されるスーパー・タチヤは、もともと菓子問屋として創業しました。菓子問屋からスーパー・タチヤ誕生のきっかけとなる青果小売業を始めたのは創業から5年後のことです。

一見するとまったくつながりもなく、共通するビジネス戦略も見つからない2業態ですが、問屋として創業したスーパー・タチヤだからこそ実現できたこだわりがあります。

スーパー・タチヤの商品が他店と比べて圧倒的に安いのは、仕入れから価格設定までをすべて店舗の仕入れ担当者が行うからです。激安を売りにしている店舗だからこそ、安くておいしい食材でなければすぐに顧客は他店に流れてしまいます。

それだけに安いだけでなく味・鮮度にもこだわり、実際に店頭で販売する価格を計算したうえで仕入れをしなければいけないので、無駄のない仕入れが可能になるのです。さらにスーパー・タチヤでは全店舗現金払いとなっています。

安くて鮮度の良い食材が手に入るため、地元の飲食店が仕入れに利用することも多いのですが、大量購入であってもクレジット払いには対応しません。そもそも現金払い以外では手数料が別途かかるため、どんなに安く仕入れても手数料分を商品に上乗せする必要があります。

そのため便利な決済方法であるとわかっていても、少しでも安く良い品を提供するために、支払い方法を現金払いとしているのです。

名古屋市中区に本部を構えるスーパー・タチヤは、名古屋市民であれば誰もが知っている人気の店舗です。2021年6月現在、愛知・名古屋を中心に岐阜と三重を含めた3県に18店舗を構えています。

名古屋市民であれば誰もが知る激安スーパー・タチヤは、愛知県内に9店舗あります。そんな愛知のスーパー・タチヤで最も古い店舗は、名古屋市天白区にあるタチヤ八事店です。

店舗外観を見るだけでも歴史を感じるレトロなタチヤ八事店は、昭和39年（1964年）にオープンしました。店舗そのものには歴史を感じますが、長く営業しているタチヤ店舗というだけあって、値段、鮮度、接客サービスはすべて二重丸の評価です。

タチヤ八事店が名古屋市民の台所として定着したことを受け、スーパー・タチヤの2号店としてタチヤ平針店がオープンしました。環状2号線・中平三丁目交差点のすぐ横にあるため、駐車場も完備されている人気店舗です。

タチヤ平針店は昭和63年（1988年）にオープンしたので、外観はレトロな雰囲気がありますが、安さ・鮮度・アクセスの良さは地域で断トツの人気があります。住宅街の中に店を構えるタチヤ緑神沢店は、平成8年（1996年）にオープンしました。

「名古屋市民の台所」という表現がぴったりなローカルな雰囲気が漂う店舗ですが、店内には至る所におすすめ商品がずらりと並んでいて、いつでも名古屋マダムでにぎわっています。

団地や工場が集まる名古屋・南区にあるのがタチヤ堀田店です。平成11年（1999年）にオープンしているので、店舗の外観も店内も明るい雰囲気があります。

店内にはスタッフの元気な声が常に聞こえるので、激安スーパー・タチヤ初デビューにおすすめの店舗といえるでしょう。

2000年以降も人気・売り上げともに上昇を続けるスーパー・タチヤでは、タチヤ東郷店（愛知郡東郷町）、タチヤ高針店（名古屋市名東区）、タチヤ旭前店（尾張旭市旭前町）、タチヤみなと店（名古屋市港区）と次々店舗を展開していきます。

ちなみに2021年6月現在、愛知県内で最も新しいスーパー・タチヤ店舗は、尾張旭市南栄町に店舗を構えるタチヤ長久手店です。近代的な建物に大きく「タチヤ長久手店」と描かれた看板が掲げられているので、いちげんさんでも入りやすい雰囲気があります。

激安スーパーという言葉にちょっと不安を感じる人でも、タチヤ長久手店なら安心してタチヤおすすめの生鮮食品を買うことができるでしょう。

名古屋で「生鮮食品の激安スーパーといえばタチヤ」といわれるほど人気のスーパー・タチヤは、愛知だけでなく三重や岐阜にも店舗があります。愛知以外で初となる県外出店店舗は、三重・木曽岬町にあるタチヤ木曽岬店です。

2009年11月にオープンしましたが、販売スタイルは名古屋スタイルと同じで、生鮮食品をメインにした激安スーパーとして一気に注目されます。

愛知・名古屋で長年培ってきた流通・販売のノウハウを受け継いでいるので、価格の安さはもちろん、充実したサービスもおすすめです。

ただし三重は地域密着型スーパーの激戦区でもあるため、現在のところタチヤ木曽岬店と四日市市にあるタチヤ四日市店の2店舗での営業になっています。愛知の次に店舗数が多いのは、岐阜です。

三重よりも3年遅れて初出店を果たした岐阜のスーパー・タチヤですが、2014年以降次々と店舗を拡大していきます。

その結果タチヤ多治見店、タチヤ各務原店、タチヤ関稲口店、タチヤ山県店、タチヤ可児店、タチヤ北方店、タチヤVドラッグ岐阜県庁西店の計7店舗があります。

食と価格の評価が厳しい名古屋市民の間でも、文句なしのおすすめスーパーとして紹介されるスーパー・タチヤは、17時を過ぎると一気に店内が活気づきます。それはスーパー・タチヤ名物の売り切りサービスが始まるからです。

そもそもスーパー・タチヤでは、安くても鮮度の良さにこだわるため、在庫を一切抱えません。つまり当日仕入れた商品は、その日のうちに売り切ることがスーパー・タチヤのこだわりなのです。

ですから閉店時間が近づく17時以降は、そのままでも激安価格で買える生鮮食品に、次から次へと値引きシールが貼られていきます。

これがスーパー・タチヤ名物「売り切りサービス」です。タチヤファンからすればありがたいサービスですが、自信をもって仕入れた商品を次々と値引きしていくスーパー・タチヤにも実はメリットがあります。

そもそも在庫を抱えれば保存用の冷蔵機器が必要になりますし、冷蔵機器は電化製品なので使用すれば維持費もかかります。さらに鮮度の良さを売りにしているスーパー・タチヤですから、食べ時を逃した食品はいくら安くしても売れません。

さらに食に対して厳しく評価する名古屋市民御用達の激安スーパーですから、鮮度の落ちた商品を翌日販売すれば、これまで積み上げてきた評価も一気に下がってしまいます。

つまり閉店間際に行う売り切りセールは、タチヤファンにとってもスーパー・タチヤにとってもウィンウィンなサービスというわけなのです。

名古屋市民であれば「スーパー・タチヤ＝激安スーパー」として有名ですが、そんな名古屋市民に愛されるスーパー・タチヤは、名古屋市内だけでなく岐阜や三重にも店舗があります。

どのタチヤ店舗も生鮮食品がおすすめで、野菜、肉、野菜、果物であれば間違いなくタチヤで買うのがおすすめです。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。