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発酵食品だからって油断は禁物!納豆の賞味期限は?
発酵食品として身体に良いとされる納豆ですが、みなさんはどのくらいの頻度で摂取されていますか。毎日摂取している方もいれば、週に数回という方、苦手だから食べられないという方もいることでしょう。納豆は免疫にも関わる大事な栄養がつまった独特な風味をもつ食品です。
そんな栄養たっぷりの納豆ですが、発酵食品にも関わらず賞味期限が記載されています。発酵させているのなら賞味期限なんて必要ないのでは、と考える方もいるかもしれません。
また、数パック入った納豆を食べきれずに賞味期限が過ぎている方もいるでしょう。そんな時、納豆の賞味期限について知っていると食べれるのかどうかの判断がしやすくなります。
納豆に賞味期限があるのはなんで?
それでは最初に、納豆に賞味期限が記載されている理由についてお伝えしていきます。まずは賞味期限と消費期限の違いについてですが、賞味期限はおいしく食べられる味を保証する期間になります。それに対して消費期限は、期限が過ぎると品質が落ちる目安になっています。
そのため賞味期限は過ぎても問題なく食べられると認識している方が多いようです。納豆は発酵食品なので賞味期限を気にせず食べている方もいるかもしれません。
しかし発酵食品でもおいしく食べられる期間はあります。メーカーの設定した賞味期限は、納豆をおいしく食べてもらうための目安になるので賞味期限内に食べるのが望ましいです。
発酵と腐敗の違い
発酵食品は腐らせている食品と捉えている方もいるでしょう。しかしそこには大きく異なる誤解があるようです。納豆は発酵させていますが、腐敗させているわけではないのです。
納豆菌がほどよく活動している間が、納豆の賞味期限内に設定されていると考えるのが妥当かもしれません。そのためある程度時間が経てば風味も落ち、次第に腐敗していきます。
食品の腐敗は身体に悪影響を及ぼします。そのため発酵というのは身体に良い影響を与え、腐敗は有害な影響を与えると認識しておきましょう。のちほど詳しく説明しますが、発酵の進んだ納豆にはいくつかの特徴が現れます。それを知っているだけで賞味期限経過後の目安になります。
納豆の賞味期限は種類で違う?
さまざまな企業から納豆が販売されている昨今、その種類によっても賞味期限が違うのかという点をお伝えしていきます。納豆の種類といっても、大まかには「粒納豆」と「ひきわり納豆」の2種類に分けられます。粒の大きさの異なる納豆がありますが、それらは粒納豆と位置づけます。
スーパーで納豆をよく購入している方は2種類の賞味期限の違いに気づいているかもしれません。粒納豆とひきわり納豆の賞味期限には、おおむね差を感じることがあるでしょう。
なぜ同じ納豆なのに賞味期限が異なるのでしょうか。賞味期限の違いには発酵食品である納豆だからこその理由がありました。ちなみに栄養価は同等なものになっています。
粒納豆
まずは「粒納豆」についてですが、粒納豆は豆自体に手を加えていないため、納豆菌の活動する表面積が限られています。そのため粒の量が多いほど納豆菌の活動スペースが広くなります。粒の数が多くなる小粒になればなるほど、納豆菌の活動ペースが早まるということが言えます。
粒納豆の大きさにこだわりがなかった方は、ぜひ納豆菌の活動する早さといった側面から選んでみてもよいでしょう。より賞味期限を長くもたせたいのであれば、より表面積が狭く限られた大粒の納豆がおすすめです。
ひきわり納豆
粒納豆の話からわかるように、ひきわり納豆は粒納豆を細かく割ったものなので断面が増え、面積がより多くなります。つまり納豆菌の活動するスペースが非常に広くなるので、それに伴っておいしく食べられる期間、つまり賞味期限が短くなっていくのです。
このことからひきわり納豆のほうが、粒納豆に比べて賞味期限が短いということがわかります。ひきわり納豆は早めに食べきれる量を購入するようにしてみましょう。
賞味期限内に食べることでおいしい状態の納豆を食べることができます。まとめ買いが推奨される昨今ですが、賞味期限も考慮した無理のない買い方を心掛けましょう。
賞味期限が切れた納豆はいつまで食べられる?
それではもし納豆の賞味期限を切らしてしまったら、という場合についてお伝えしていきます。賞味期限が切れた納豆はいつ頃まで食べることが可能なのでしょうか。
ここからは具体的な日数ごとに分けてお伝えしていきます。参考にする日数は「1~3日過ぎ」、「1週間過ぎ」、「1カ月過ぎ」の3つになります。
3つの納豆がそれぞれどんな特徴をもつようになるのか、おおよその平均で見受けられる納豆の状態をお伝えしていきます。主に特徴となるのは風味、見た目、食感です。風味が落ちるとだいたいの食品がおいしいとは感じられなくなるので、風味をおおまかな目安にしてみてください。
1~3日過ぎた納豆
まずは賞味期限から「1~3日過ぎた納豆」についてです。きちんと冷蔵庫などの温度管理された環境下に置かれていた場合は、1~3日程度であれば賞味期限を超えていてもおいしく食べられるようです。発酵食品は日数が経てば経つほど熟成していくので、温度と日数どちらも重要な点です。
この熟成や発酵が進む面をどの程度までヨシとするかは個人の感覚になってきます。賞味期限から1~3日程度であれば目に見える問題もほとんどなく、栄養面にも問題ないようです。
もともとにおいのキツイ納豆なので、においで判断するのは難しいかもしれません。見た目やにおいに異常が出てくるのはもう少し経過した頃なので、1~3日程度なら大丈夫と言えそうです。
1週間過ぎた納豆
それでは次に賞味期限から「1週間過ぎた納豆」はどうなるでしょうか。見た目などに問題がなくても、生理的に無理という方は増えるかもしれません。
ただ1週間くらい気づかずに置いてしまった、という経験は意外と多くの人に当てはまりそうです。特に外食中心の方や食生活が不規則な方などは、1週間過ぎてしまうことは多そうです。
賞味期限から1週間経ってしまった場合は、ほとんどの納豆で見た目やにおいに変化が起こってきます。1週間経つと風味なども落ちてくるので、おそらく口に入れたときには違和感を感じるかもしれません。乾燥も進むので決しておいしい状態とは言えそうにありません。
1カ月過ぎた納豆
1週間過ぎた納豆にはすでに影響が出始めていることをお伝えしました。そのうえで、賞味期限から1カ月経った納豆についてもお伝えしていきます。
話しの流れでもわかるように、賞味期限から1カ月も経ってしまうと「食べられない」と一般的にも認識されているようです。発酵食品なら発酵するほどおいしくなると考える方もいそうですが、たとえ冷蔵庫で保管していた納豆であっても納豆菌以外の菌も次第に増殖していきます。
栄養に変わりはないようですが、納豆菌以外の菌が繁殖すると変色や変質、カビの発生や腐敗が始まることもあります。1カ月経ったら食べることはおすすめできません。
賞味期限の切れた納豆はどうなるの?
いままさに賞味期限が過ぎてしまって、破棄するか否かで悩んでいる方はぜひこちらの内容を参考になさってください。処分するかどうかは次で紹介する内容を目安にすると、身体への影響などを心配せずに済みそうです。どんな特徴が現れるのかを知って、ぜひ見極めてみてください。
ただし体調の優れないときや、幼いお子様や高齢の方には賞味期限切れの納豆はおすすめできません。納豆がどんな状態のときにどんな事象が起きているのか、参考にしてください。
決してこれらの状態が見受けられなければ安全が保障できる、といった内容ではありません。ご自身の体調や家族の健康状態などを見極めたうえで判断するようにしてください。
風味が落ちてきたりアンモニア臭が発生したりする
まず賞味期限から1週間以上経つと発酵がそれなりに進んでいくので、納豆自体にもさまざまな影響が出てきます。その影響のひとつに「風味が落ち、アンモニア臭が出てくる」というものがあります。納豆はただでさえにおいが強いので、風味がない刺激臭のする納豆は悲惨なものです。
もし賞味期限を過ぎておよそ1週間程度経っているのであれば、強いにおいが発生している可能性が高くなります。風味が落ちている時点でおいしく食べられないでしょう。
納豆のにおいが苦手な方は、賞味期限が過ぎたら1週間経つ前に処分してしまったほうが良いかもしれません。ただし栄養はあるようなので、ひとつの目安にすると良いでしょう。
シャリシャリとした砂を噛んだような食感
さらに賞味期限からある程度経った納豆には、白い粒が見受けられることがあります。白い粒は目に見える状態になりますが、白い粒はカビではなく、アミノ酸が結晶化したものなのです。
それなら問題なく食べられそうな気もしますが、白い粒自体は食感に悪影響を与えます。おいしく食べられる賞味期限内の納豆に比べて、白い粒の出た納豆にはシャリシャリとした食感が加わります。この白い粒の食感は納豆には通常ありえないため、不快感が残るでしょう。
この白い粒の食感を例えるなら、まるで砂を噛んだようなイメージです。柔らかな納豆に白い粒のシャリシャリが加わる不快感は、おいしく食べられる期間は過ぎたと言えます。
水っぽく糸が引かない
さらにさらに発酵が進んだ納豆には、水っぽさが目立ってきます。納豆に水っぽさが出てくると、納豆特有の糸が引かなくなるのです。
これは冷蔵庫で正しく保存しても納豆の発酵は止まらないため、賞味期限後はいずれ出てきてしまう影響です。ここまできたら風味が失われただけでなく、納豆菌以外の菌が活動しているとも考えられます。通常の納豆と違った影響が見受けられた場合は口にしないようにしてください。
チロシンの結晶の白い粒が発生
それから先述している白い粒について詳しくお伝えしていきます。この白い粒は「チロシン」というアミノ酸の結晶になります。大元は大豆の成分の一部であり、それが分解されたのがチロシンに当たります。そのため身体への影響は差し支えないようです。
この白い粒は賞味期限内でも見受けられることがあります。そうした場合は、きちんと冷蔵保存されずに常温などで置かれたために納豆菌が活発に働いた結果と言えるようです。
賞味期限後のさまざまな納豆の様子をお伝えしましたが、栄養価的には発酵が進むほど納豆の栄養は高くなります。栄養とおいしさのバランスが取れたのが賞味期限と言えそうです。
納豆の上手な保存方法
納豆の発酵が進むにつれて栄養が増加するものの、次第に腐敗に向かっていくことはわかりました。それでは納豆の正しい保存方法はどのような方法になるのでしょうか。
推奨されている納豆の正しい保存方法は、冷蔵庫での保存です。その理由として、納豆菌の活動が抑えられるか否かが温度に関係していることがわかります。
納豆に適した温度は10℃以下となっています。10℃以上になると発酵が進むので、夏場などは早めに冷蔵庫へ入れてください。室温に置いておくと納豆菌の活動が活発化し、発酵が進んでしまいます。そのため賞味期限内でも先ほどの影響が出てくる可能性が高まるのです。
パックのまま冷蔵庫のチルド室へ
冷蔵庫に入れる際にも、入れる場所にこだわったほうが良いようです。その場所というのが、冷蔵庫のチルド室です。チルド室に入れた納豆は発酵を遅らせるということが可能になります。そのため通常の冷蔵庫室に入れておくよりも賞味期限のもちが良くなると言えるのです。
納豆を食べ残してしまった場合にも、乾燥を防いだ状態でチルド室に保存することで多少は発酵を遅らせることができるようです。しかし食べ残しの場合はある程度の時間を常温にさらしてしまっているので、早めに食べ終えるようにしましょう。
冷凍保存で賞味期限長持ち
さらに納豆は冷蔵庫よりも冷凍庫で保存することで、賞味期限を超えても発酵の進む影響は受けずに済むようです。納豆を冷凍する方法はあまり広くは知られていないかもしれません。
納豆を冷凍保存する際の正しい保存の仕方は、パックのままで良いので密封できる冷凍用の保存袋に入れましょう。保存袋の中に空気が残らないよう、なるべく真空状態に近づけます。
冷凍した納豆を食べる際は、温めず自然解凍をしてください。食べる前日には冷凍庫から冷蔵庫へ移しておきましょう。常温で解凍するパターンもありますが、この場合は食べるタイミングを逃すと発酵が進んでいくので注意が必要です。なるべく冷蔵庫で自然解凍してみましょう。
3カ月~半年は保存が可能
また冷凍保存した納豆は、3カ月~半年間は保存しておくことができるようです。冷蔵庫のチルド室での保存であれば、賞味期限を2~3日過ぎてもおいしく食べられます。それに対して冷凍庫保存であれば、賞味期限を大幅に過ぎても納豆を問題なく食べることができるようです。
納豆は賞味期限を過ぎても栄養には問題なし
ここまで納豆の賞味期限を過ぎた状態についてお伝えしてきました。納豆の状態が悪くなると食感や風味が落ちて、おいしく味わうことができなくなります。しかし栄養面では問題がないようです。賞味期限をより長く保つ秘訣は冷凍保存なので、ぜひ今後の参考にしてみてください。