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おかめやって何?
北の大地・北海道の中心都市である札幌は、国内有数のグルメの街として有名です。ラーメンや海鮮丼、スープカレーなど、挙げればキリがないほどです。今回は、パンに焦点を当てます。
札幌のグルメと聞いてパンを思い浮かべる人は少ないのではないでしょうか。しかし、札幌には抜群の美味しさのパンを製造・販売する場所があります。
北海道札幌市には「おかめや」というお店があります。そこは札幌で非常に人気のあるお店です。この記事では、おかめやがどのようなお店で、どのような商品が売られているのかご紹介します。
札幌にある美味しいパン
おかめやは札幌市西区にある、パンの製造や直売を行う工場です。1982年に法人向けのパン卸業者として設立され、その後、個人のお客様向けにもパンの直売を始めました。
ふわふわで抜群に美味しいと評判の高級食パンは、創業時から今なお健在で多くの人に親しまれています。札幌のパン屋さんで一番高級で美味しいとの呼び声も高い名店です。
毎日のように、多くの地元民が絶品の高級パンを求めておかめやを訪れます。カウンターには頻繁に行列ができ、待ち時間も発生しますが、それでも並ぶ価値があります。
おかめやの営業時間は基本的に11:00~18:00ですが、13:30開店となる場合もあります。いずれの場合も売り切れ次第、営業終了となります。毎週土曜日と祝前日は休みです。
最寄り駅はJR発寒駅ですが、おかめやまでは徒歩でおよそ30分かかります。したがって、おかめやに来店する人のほとんどは車を使っています。お店の横に駐車場があります。しかし、前述のとおり来客が非常に多いので、この駐車場はすぐに満車になってしまいます。
その場合は、近隣のパチンコ店の厚意により、そのパチンコ店の駐車場を使えるようになっています。ただし、おかめや利用のために使える駐車スペースは限られているので、おかめや横の駐車場が使えないときには、警備員の誘導に従ってパチンコ店の駐車場へ移動しましょう。
住所 | 北海道札幌市西区発寒15条4丁目8-18 |
電話番号 | 011-663-4381 |
おかめやパンの特徴
おかめやの食パンは、地元の喫茶店のサンドイッチに使われているほか、ホテルの食事にも提供されており、おかめやはそれだけの名店であるということです。これらの業者や一般客で朝から賑わっており、よく行列にもなります。
札幌で絶大な人気を持つおかめやの食パンは、ふわふわの質感と抜群の美味しさで、やみつきになるほどです。おかめやの食パンはどのようにして作られ、どのような特徴があるのでしょうか。
また、おかめやのパンは、ほかのパン屋さんのものとどのように違っているのでしょうか。美味しさの理由をご紹介します。
パンの製造方法が約20種類ほどある
パンは日本人の主食としてもおやつとしても人気の食べ物ですが、その作り方には全部で20種類ほどもあります。それでは、おかめやの食パンはどのような製造方法により生み出されているのでしょうか。
中種法により日持ちしやすい
パンの製造方法には様々な種類がありますが、大きな分類として「ストレート法」や「中種法」や「ポーリッシュ法」があります。おかめやのパン製造には中種法が採用されています。
「ストレート法」は、ほぼすべての材料を一度に混ぜて生地を作ります。比較的簡単とされる製法で、捏ねる時間はやや長めにとった方が良いですが、発酵時間が短くて済み、作業スペースもあまり必要としません。
ホームベーカリーに採用されているなど、一般家庭でのパン作りに最もよく使われる製法で、風味は出ますが、ボリューム感があまり出せず、劣化も早いので日持ちしづらいという欠点があります。
それに対して、「中種法」は、材料となる小麦粉の一部にイーストや水を加えて「中種」を作ります。それを2時間以上発酵させてから、本捏ねすることにより生地を作る製法です。
製造にはストレート法の1.5倍もの時間がかかる上、設備や作業スペースを必要としますが、ボリュームがあり柔らかい仕上がりが得られるので、食パンには最適な製造方法です。また、日持ちしやすいという利点があります。
また、ストレート法に比べて手間が多くなりますが、生地が均質になりやすいので、出来上がりも安定して良質なものにできます。大手のパン工場では日持ちを重要視することが多いので、よく採用される製造方法です。
中種法では、中種を寝かせるためのスペースがどうしても必要になります。したがって、おかめやのように、焼き立てのパンにこだわるお店では中種法が採られることは稀です。しかし、それでもおかめやでは、美味しさを重要視して中種法を採用しています。
そのおかげで、多くの人に美味しいパンが届けられます。札幌のおかめやでは、中種法により6時間半もの時間を費やし、じっくりと丁寧にパンを作り上げます。その結果、どの種類のメニューも長く愛され続ける人気商品となっています。
ポーリッシュ法の工程は中種法と同様ですが、水と小麦粉の配合率が異なるという違いがあり、フランスパンの製造によく使われる手法です。
牛乳や卵は不使用
おかめやの食パンは、材料にも独自のこだわりを持っています。必要不可欠な材料だけを使った、シンプルなのに美味しいパンを作り上げます。これにこだわりの製造方法が加わり、絶品のパンが私たちのもとにやってきます。
パンの製造には、一般的には牛乳や卵を使います。しかし、実はパン作りには牛乳と卵は必須ではなく、おかめやでは必要最低限の材料のみを使うというこだわりのもと、食パンにはどちらも一切使用していません。
したがって、おかめやの食パンでは小麦粉本来の風味を楽しむことができ、これらのアレルギーを持っている人でも安心して高級パンを味わうことができます。ただし、牛乳は使用していませんが、乳製品のアレルギーがある人は食べることを控えましょう。
なお、おかめやでは菓子パンのメニューもあり、後にご紹介するフレンチトーストには卵が使用されています。
おかめやパンの買い方は?
おかめやのパンはどのようにして購入するのでしょうか。おかめやは通常のパン屋さんというよりパン工場であり、パンの製造がメインです。店内を歩き回り、好きな商品をお盆に乗せて、レジに持っていくというスタイルではありません。おかめやでのパンの購入方法を説明します。
購入方法には2種類あります。1つは、パン販売所でチケットを購入してカウンターで受け取る方法です。もう1つは、事前に予約をして工場で受け取るという方法です。工場での受け取りについては後ほど説明します。
券売機でチケットを購入する
おかめやではパンの購入手段としては珍しいシステムを採用しています。飲食店ではよく使われるスタイルですが、券売機でチケットを購入し、その先にある受け取りカウンターに持っていきます。
それとは別に、ホットケーキミックスやフレンチトーストがカウンターで購入できます。券売機もカウンターも屋外にありますので、お店の中にたくさんの種類のパンが並んでいるような光景は見られません。
かなりの人気店なので、行列ができていることが当たり前と考えておくことをおすすめします。人が並んでいない場合は、既に売り切れてしまっているかもしれません。
おかめや・メニューの種類は?
札幌のおかめやの食パンにはいろいろな種類があり、どれも高級で絶品です。なお、店頭の券売機で購入できるのは、大角食パン・中角食パン・山型食パン・フレンチトーストの4種類です。
他にもいろいろなメニューがありますが、上記の4種類以外は事前予約が必要です。また、受け取りは販売所から少し離れた「おかめや工場」になります。どのようなメニューがあるのか、以下にご紹介します。
大角食パン
「角食」とは北海道弁で、角型の食パンを指します。大角食パンは、おかめやの看板メニューで、一番人気の商品です。1本550円で1度に最大8本まで購入できます。ただし、他のメニューも同様ですが、品薄気味の場合は1人1本までになることもあります。
業務用なので、スーパーに売っているような食パンとは違い切断されておらず、約35cmと長いので1本だけでもかなりのボリュームがあります。ふわふわの質感は手触りが気持ちよく、もちもちの食感もたまらない絶品です。カウンターでは出来立てを受け取れるので、温かいパンが食べられます。
非常に大きいのですが、その美味しさから次々と食べられてしまいます。自宅に持ち帰るまでに冷めてしまうかもしれないので、出来立てのパンを味わうために、購入したらすぐに味見をしてみるのもおすすめです。
大型なので、どうしても1度では食べきれない場合は冷凍保存がおすすめです。このサイズと美味しさで550円という価格は、非常にお買い得な商品です。金色のパッケージが目印です。
中角食パン
中角食パンは、大角食パンよりもやや小さい食パンです。こちらも非常に人気のメニューであり、1本450円で1度に最大8本まで購入できます。
大角食パンとの違いはサイズだけであり、質感や美味しさは変わりません。一辺が2cmほど小さくなっており、あまり多くは食べられないという人におすすめの商品です。
先にご紹介したとおり、中種法による製造のため、日持ちするのも嬉しいポイントです。真夏以外は3日間の常温保存ができ、その間に食べきれなければ冷凍保存すれば、好きな時に食べられます。そのため、一人暮らしのお客さんも多く訪れます。
大角食パンと同じく、中だけでなく耳まで柔らかく、噛むほどに甘さが感じられます。そのまま食べても美味しいですが、トーストして食べるのも美味しいです。耳はカリッと仕上がり、モチモチした中身との相性が抜群です。
また、サンドイッチにも適したサイズで、いろいろなアレンジが楽しめるでしょう。赤色のパッケージが目印です。
山型食パン
山型食パンはその名のとおり、四角ではなくてっぺんが山のような形状になった商品です。中角食パンと同じくらいの大きさで、味や質感は変わらず絶品です。1本490円で1度に最大2本まで購入できます。黄色のパッケージが目印です。
有名ホテルでもよく使用されるパンで、リーズナブルに高級感漂う食パンが味わえます。そのまま食べても美味しく、トースターで焼いてバターやマーガリンを塗っても美味しく食べられます。
レーズン角食
レーズン角食は工場での予約販売限定の商品です。甘酸っぱいレーズンが食パンにたくさん混ぜ込まれており、レーズンの酸味はおかめやの食パンともよく合います。大きさが2種類あり、大サイズが860円、ハーフサイズが430円です。2日前までに予約する必要があります。
オーブントースターで焼くと、レーズンの風味が際立ち、香ばしさが感じられる焼き立てパンのような味わいが堪能できます。
クルミ角食
クルミ角食は、大粒のクルミが食パンに混ざった、工場での予約販売限定メニューです。まろやかな食パンにクルミの香ばしさが抜群の美味しさです。軽くトーストすれば、香ばしさがさらに際立ちます。
ゴロゴロとした大きなクルミと一緒に食べる食パンは、食べ応えが抜群です。トースターで焼いて食べるのもおすすめです。
サイズは2種類あり、大サイズが1290円、ハーフサイズが650円です。購入するには2日前までに予約する必要があります。
麦芽角食
麦芽角食は工場での予約販売限定メニューで、食パンに麦芽が練りこまれたヘルシーなパンです。大サイズが760円、ハーフサイズが380円です。購入するためには2日前までに予約しなければなりません。
豆角食
豆角食は工場での予約販売限定のメニューで、角食に金時豆の甘納豆がたくさん入った商品です。コッペパンに金時豆が練りこまれた豆パンは有名ですが、食パンに豆が入っているパンは珍しく、なかなか食べられないメニューと言えます。
サイズは2種類あり、レーズン角食と同様、大サイズが860円、ハーフサイズが430円です。2日前までに予約する必要があります。
ゴマ角食
ゴマ角食は工場での予約販売でのみ購入できるメニューで、食パンにたっぷりのゴマが入ったヘルシーな商品です。国産の黒ゴマが香ばしく、おかめやの上質なパンともよく合います。そのまま食べても美味しく味わえますが、トーストにするとゴマの香りがより際立ちます。
黒ゴマに含まれるセサミンは美容と健康の面で注目されており、特に女性から高い支持を得ているメニューです。
サイズは2種類用意されており、大サイズが760円、ハーフサイズが380円と、豆角食よりも安く購入できます。購入するためには2日前までに予約する必要があります。
クロワッサン
おかめやでは菓子パンも販売しています。おかめやのクロワッサンは、工場での予約販売でのみ購入できます。バターと小麦の風味が感じられるサクサクの食感の生地が魅力です。
トースターで軽く焼くと、サクサクの食感がさらにはっきりしてきます。もちろん、そのまま食べても美味しいです。
普通サイズとミニサイズの2種類があり、普通サイズは1袋に5個入り、ミニサイズは1袋に14個入りです。価格はどちらも430円です。
おかめや・人気商品を紹介
次に、おかめやの人気商品をご紹介します。初めての来店で何を選んだらよいか分からないという場合は、以下のメニューから選んでみてはいかがでしょうか。
エスポワール
エスポワールとは、先にご紹介した大角食パンのことです。券売機で買える、おかめやの超人気メニューで、モチモチの食感がたまりません。
中種法による製造なので、真夏でなければ3日ほど常温保存が可能です。3日で食べきれなくても冷凍保存すればよいので、一度に複数本買っていく人も少なくありません。ただし、製造の状況によっては1本までしか買えないこともあります。
有名ホテルや喫茶店などで一番多く使用されているのがエスポワールです。おかめやで直接パンを買えなかったとしても、おかめやの食パンを使ったメニューを提供するお店で食べることができます。
ラ・フォンティーヌ
ラ・フォンティーヌとは、先にご紹介した中角食パンのことです。エスポワールと同じく券売機で買える超人気メニューで、エスポワールよりやや小さいので食べやすくなっています。
カウンターで渡される焼き立てパンは、非常に柔らかいため、取り扱いに注意しないと形が崩れてしまったり潰れてしまいます。そこで、購入の際には丈夫な紙袋や段ボールなどを事前に用意しておくことをおすすめします。カウンターでは持ち運び用の袋などはもらえません。
苦労して並んで購入したパンを美味しく食べるためにも、持ち帰るときのことを考えて、あらかじめ準備しておきましょう。また、スムーズに食券を買えるように、何を何個買うかを決めておくことをおすすめします。
王様のフレンチトースト
パン販売所で購入できる数量限定のメニューです。1袋520円で、2口ほどで食べられるサイズのパンが約20個入っています。角食とは異なり、卵を使用しています。濃厚な生クリームと2種類の卵をブレンドし、オーブンで焼き上げた商品です。
値段の割にはたくさん食べられるお得な商品です。数量限定品である上、人気の商品なので、頻繁に売り切れてしまいます。確実に手に入れるためには、開店してすぐの時間帯に行くことをおすすめします。
おかめやでは予約注文できる?
おかめやではパンの予約注文もできます。おかめやのパン販売所から徒歩5分ほどの場所に「おかめや工場」があります。かつては通常のパン販売も行っていましたが、現在は予約販売のみを受け付けています。
予約した場合は、直接おかめや工場で商品を受け取ることになります。かつては宅配業務にも対応していましたが、現在は行っていないので、商品は自分で受け取りに行くしかありません。
また、予約してもすぐに欲しいパンが買えるとは限りません。パン販売所だけでなく、工場への予約も殺到しているからです。
とにかく人気のため予約状況は混雑しがちであり、希望した日に受け取れることが少ないだけでなく、2週間以上待つケースもあります。ただ、特に急がないという場合には、パン販売所にいきなり出向くよりも、待ち時間の心配もないので予約して工場で受け取る方が便利です。
工場へ予約しての購入の場合、食パンやフレンチートースト以外にも、様々な種類のメニューがあるほか、食パンをカットしてもらうこともできます。食パン以外にもいろいろな美味しいパンがあるので、おかめや工場への予約注文もおすすめです。
住所 | 北海道札幌市西区発寒16条4丁目5-1 |
電話番号 | 011-663-4381 |
おかめやの待ち時間目安
おかめやのパン販売所では、事前予約しなくてもパンを購入できます。しかし、行列ができることが多く、50人ほどが並んでいることもあります。ただ、食券制であり買い慣れた常連客が多いということもあり、意外と回転は早いです。
したがって、行列が長いわりには待ち時間は少なく済みます。とは言え、20~30分程度の待ち時間はあらかじめ覚悟しておく方がよいでしょう。混雑状況はツイッターなどSNSで確認できるので、事前にチェックすると、ストレスが少なく買い物ができるでしょう。
おかめやの美味しいパンを食べよう!
今回は、北海道札幌市にある人気のパン屋さん「おかめや」をご紹介しました。中種法で丁寧に作られたパンは、やみつきになりそうな美味しさです。駅からはやや離れていますが、それでも頑張って来店する価値があります。
おかめやのパンはいろいろな種類があり、最高級と言って差し支えないほどの食感や味が楽しめます。ぜひ札幌で、この魅力を堪能してみてください。