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パン激戦区・京都で愛される「たま木亭」
京都といえば寺社仏閣や世界遺産など古い歴史があり、湯豆腐やおばんざいなど、和のイメージが強い場所です。
和のイメージの強い京都ですが、実は京都府はパンの消費量が日本一です。京都府民はパンが大好きで、朝ごはんにお米よりパンを食べる人も多いです。街中を歩けば、いたるところでパン屋さんを見つけることができます。そのため京都は日本屈指のパン屋激戦区です。
京都には下の肥えた京都人を納得させるたくさんのパン屋があります。そんなパン激戦区の京都で人気ナンバーワンのお店と言われているのが、宇治市にある「たま木亭」です。たま木亭には、連日多くの人が訪れます。
営業時間やアクセス情報・人気メニューなどをご紹介
京都府南部、宇治茶や十円玉に描かれた平等院などで有名な宇治市に、大人気のたま木亭はあります。宇治市の住宅街にある小さなパン屋で、アクセスが悪い場所にあるお店にも関わらず、営業時間中には多くの人がパンを求めて行列をつくる人気ぶりです。
この記事では、パンの消費量日本一の京都が誇るパン屋、たま木亭の人気の秘密に迫るとともに、営業時間やアクセス情報、人気メニューやおすすめ商品を詳しくご紹介します。
たま木亭って?
たま木亭はもともと住宅街にある小さなパン屋からスタートしました。オープン以来、オリジナリティあふれるパンで人々を虜にし、行列が絶えることがない京都屈指の人気パン屋に成長しました。
たま木亭はグルメサイト『食べログ』のパン屋部門で、全国1位に選ばれたことがあるほどの実力を持ったパン屋です。
またユーザーから高い評価を得たお店をジャンルごとに、全国から100店舗選出する「食べログ百名店」のパン部門でも、2019年にたま木亭は選出されています。オープン以来着実にファンを増やして、人気と実力を兼ね備え、多くの方に愛されるパンを作っているのがたま木亭です。
京都府宇治市にある小さなパン屋さん
たま木亭は京都府・宇治市にあります。宇治市といえばお茶の名産地として有名です。他には十円玉に描かれた平等院鳳凰堂が有名で、京都の観光スポットとして、多くの観光客が訪れる場所です。
たま木亭の店舗は、宇治の観光地からは少し離れた黄檗(おうばく)という閑静な住宅街にあります。以前は細い路地の中にある小さな店舗でした。知らないと気づかないような小さなお店でしたが、現在は2車線ある大きめの道路に面した店舗に移転しています。
京都市内からをはじめ、各方面からのアクセスは決して良いとは言えません。それにも関わらず、たま木亭のパンを目当てに多くの人がお店を訪れます。
2001年にオープンして以来行列が絶えない人気店
2001年に宇治市にオープンしたたま木亭は、またたく間に人気店へと成長しました。たま木亭の美味しいパンはあっという間に評判になり、小さなお店の前にはパンを求めて、たくさんのお客さんで長い行列ができるようになったのです。
素材を活かしたパンは、たま木亭でしか食べることができないものばかりです。評判が評判を呼び、営業時間前からお店の前に行列ができることも少なくありません。
オープン当初のたま木亭は小さなお店だったため、ずらりと店の外に行列ができていました。2015年に元のお店から歩いて5分程の場所に、駐車場を完備する綺麗なお店になってリニューアルオープンしています。店内も広くなりました。
駐車場は、店の前以外にも複数あり、以前に比べると車でアクセスしやすくなっています。お店が広くなったことでスタッフも増員され、レジの対応人数も増えました。これにより、昔に比べると行列が緩和されています。
それでも営業時間前や週末などの混雑時には、駐車場は満車、店内も満員となり、行列ができることも少なくありません。
たま木亭はお店をリニューアルする際に、商品を見やすく取りやすいように、動線を考えて店内を作りました。そのため広い店内は1列に並んで、商品の前を通りながらレジに向かうように列が作られています。
ずらりと並べられたパンはどれも美味しそうで、目移りせずにはいられません。店内を1列に並びながら進むため、1度進んでしまうと後で商品を取りに行くことは、少し難しくなります。そのため、お客さんの多くは、たま木亭のパンを次から次へとトレーに載せていきます。
あれもこれもと気になるパンに手を伸ばせば、あっという間にトレーがパンでいっぱいになってしまいます。お店から出てくるお客さんは複数の袋を両手に持つ人が大半です。
オーナーはベーカリー・ワールドカップの元日本代表
たま木亭の店主はパン職人の玉木潤さんです。パン屋を営む家庭に生まれた玉木さんは、ステーキ店でのアルバイトでパンを焼いたのをきっかけに、京都製菓技術専門学校に進学、日本パン技術研究所を経て、センチュリーホテルのベーカリー部門に就職しました。
その後、ムッシュf製パン技術訓練塾を経て、神戸の老舗パン屋であるドンクで勤務した後、2001年に独立して京都府・宇治市にたま木亭をオープンしました。
また、玉木さんは1996年にベーカリー・ワールドカップ「クープ・ドュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリー」に日本代表チームの一員として出場し、世界4位に選ばれています。他にもパンに関する著書を出版するなど、人気と実力を兼ね備えた方です。
百貨店や商業施設への出店を断り続けるこだわりの店
たま木亭は、わざわざパンを買い求めに来てくれるお客様に、パンの魅力を最高にいい状態で伝えたいという熱意を持ち、1つ1つのパンに思いを込めて作っています。そんなたま木亭は、百貨店や商業施設への出店依頼を全て断り、インターネット通販も一切していません。
たま木亭の店舗は宇治にある1店舗のみです。目の前のお客様と向き合うという熱い思いを持ってパン作りをしているたま木亭のパンは、宇治にあるお店で直接パンを購入する以外にパンを手に入れる方法がありません。
通信販売や他の場所で購入することができないために、たま木亭のパンを求めて、全国からたくさんの方がお店を訪れます。
たま木亭の魅力
ここからは、たま木亭の人気の秘訣に迫っていきましょう。たま木亭の魅力はここでしか買えないオリジナリティあふれる美味しいパンです。種類が豊富なパンは、パンのテーマに合わせて食感や味を追求して、素材や製法を選び抜いて作られています。
たま木亭のオーナー玉木さんは、わざわざパンを買いに来てくれるお客さんに、パン自体の持っている魅力を存分に良い状態で伝えたいという信念を持ってパン作りをしています。
そのため、玉木さん自身が生地の管理から焼き上がりまでの全ての行程をチェックし、営業時間に並ぶ全てのパンを1日通して作り続けています。
オリジナリティに富んだメニュー
たま木亭のパンはオリジナリティあふれるパンばかりです。お店の営業時間には60種類を超えるパンがずらりと店内に並びます。カレーパンや食パン、サンドイッチなど定番のパンから、黒豆を使ったパンなどの変わった商品までメニューが豊富です。
他のパン屋さんにも並ぶ定番商品も、たま木亭ならではの趣向が凝らされており、他のお店では食べることができない味や特徴があります。またメニューの種類が多く、パンは賞味期限が短いので、いろいろな気になるパンを求めて、ついつい何度もお店に足を運んでしまいます。
玉木さんは新しいパンの研究にも余念がありません。季節限定の商品や新商品も定期的に販売されます。限定商品を目当てに、定期的にお店を訪れる常連さんも多いです。
たま木亭では、地元宇治のお茶屋さん「中村藤吉」のほうじ茶を使用した、濃厚な香りの「ほうじ茶クリームパン」や京都らしい黒豆を使った「黒豆のクリームパン」、「丹丹フランス」など、京都らしいメニューも豊富に取り揃えられています。
宇治に観光に来たついでに、京都らしいパンを食べられるのも、たま木亭が人気な理由の1つです。日持ちする商品はほとんどないので、お土産用にたくさん購入するのは難しいですが、自分が食べる用や家族のお土産に購入するのもおすすめです。
パンに使用されるこだわり素材
たま木亭では、パン作りに使用する素材にこだわっています。不自然に加工された食品をパン作りに使用すると、後味が悪く、せっかく手間暇かけたパンを台無しにしてしまいます。より美味しいパンを作るためのプロセスの1つとして、素材の厳選が行われています。
例えば、パン作りに重要なパン用の粉(強力粉)は、日本国内で販売されている1番高価なマニトバ小麦を使用して、外皮の多い部分の小麦には北海道産の石臼びきの小麦を使用しています。
他にも、それぞれのパンに合わせた素材を探し、パン作りをしています。たま木亭では納得のいく素材が手に入らなかったパンは、一時的に販売を休止するほどのこだわりです。
品数が少なくなるとすぐに補充
たま木亭のもう一つの魅力は、営業時間内は原則、商品を切らさないように次々にパンを焼きあげていることです。せっかく足を運んでくれたお客さんをがっかりさせたくないという思いからで、いつお店を訪れても、たくさんの種類のパンが店頭に並んでいます。
店内から見える工房では、パンを焼きあげている様子を眺めることができます。次々に焼き立てのパンが店頭に並んでいくので、予定になかったパンを手に取ってしまう人も多いそうです。
たま木亭の営業時間内には多くの商品が並んでいますが、中には数量限定の商品やタイミングが合わず、お目当てのパンが店頭に並んでいないこともあります。気になるパンがあれば、見かけた時に購入するようにしましょう。
たま木亭のおすすめメニュー・総菜パン
60種類以上のパンが並ぶたま木亭は、総菜パンの種類も豊富です。たま木亭の総菜パンはガツンとした味付けに、中身がたっぷりと入ったボリュームのあるものが多く、男性が好きなパンが多く揃っています。そんな総菜パンのメニューの中から、おすすめの商品をご紹介します。
「パンシュー」
たま木亭で人気ナンバー1のメニューが「パンシュー」です。外はカリカリ中はもっちりのハード系のパン生地です。パンの中には、ゴロゴロと大きめの角切りにされたベーコンとジャガイモがたっぷり入っています。
ベーコンとジャガイモは、パセリとニンニクを混ぜ込んで作られたエスカルゴバターで味付けされており、風味豊かな味わいとそれに負けないハード系のパン生地が良く合います。これでもかというほどたっぷりのベーコンが入っているのに、価格が手頃で驚きます。
一口かじると口の中にバターがじゅわっと広がります。ガーリックの香りに食欲がそそられ、ほどよいスパイシーさです。中身も具沢山でボリューム満点ですが、美味しさのあまりペロリと完食できてしまいます。
パンシューはメニューの種類が多いたま木亭で、最も人気のパンで看板商品です。焼き立てが並んでいることも多く、買ったその場で食べたくなるほどいい香りです。初めてたま木亭を訪れる方には、おすすめしたいパンの1つです。
「博多」
「博多」は博多明太子の名店ふくやの明太子をたっぷりと使用した明太子フランスです。カリカリもちもちのフランスパンとピリ辛の明太子とバターの組み合わせを楽しめます。
パンの上には、明太子だけでなく、あられがのっていて、パリパリとした食感がいいアクセントです。大きさもちょうどよく、特に女性に人気のメニューです。
「カレーパン」
次にご紹介する総菜パンは、パン屋の定番メニュー「カレーパン」です。カレーパンの生地は、パリッと揚げられており、中身は弾力があってもちもちです。パンの中には厳選された牛肉・スパイス・野菜を手間暇かけて煮込んで作った自家製のカレールーがたっぷり包まれています。
たま木亭のカレーパンは、日本カレーパン協会が主催する第2回カレーパングランプリの西日本揚げカレーパン部門で、最高金賞を受賞したことがあるほどです。定番メニューのカレーパンだからこそ、他のお店との味の違いを確かめることができます。
「サンドイッチ」
総菜パンメニューの中で最後にご紹介するのは、「サンドイッチ」です。たま木亭のサンドイッチはカツサンドやハム・チーズが入ったものから、フルーツと生クリームを挟んだフルーツサンドまで様々なメニューが取り揃えられています。
たっぷりの具材が挟まれたサンドイッチは、具材に合わせて、しっとりもっちりの田舎風山食パンや、噛み応えのあるフランスパンなど、パンの種類も異なります。プラスチック容器に入ったサンドイッチは持ち運びにも便利で、ピクニックに持って行くのもおすすめです。
たま木亭のおすすめメニュー・菓子パン
次にご紹介するのは、たま木亭でおすすめの菓子パンメニューです。たま木亭の菓子パンは、風味豊かなバターや濃厚なクリームをたっぷりと使っていて、まるでお菓子のようです。食事にもスイーツにもなるおすすめの菓子パンをご紹介します。
「クロッカン」
たま木亭でおすすめの菓子パン1つ目は「クロッカン」です。フランス語で「カリカリッとした心地よい歯ごたえ」という意味で、砂糖を折り込んで作ったデニッシュ生地にくるみを合わせたパンは、名前の通りカリカリの食感が特徴でお菓子のようです。
玉木さんがたま木亭を始める以前に、あるセミナーでこのクロッカンを披露したところ、全国のパン屋さんに広がり、今では海外のパン屋さんでも見られるようになりました。たま木亭発祥のクロッカンはぜひ食べたいおすすめ商品です。
通常メニューはクロッカンのみですが、ほろ苦い甘夏の皮を使用した「愛媛果汁のクロッカン」など季節限定メニューが登場することもあり、限定メニューは見逃せません。
「クニャーネ」
続いてご紹介する菓子パンは「クニャーネ」です。たま木亭の菓子パンで1番人気のメニューと言われています。サクサクのデニッシュ生地の中にオリジナルのクリームがたっぷり詰まっています。こちらの商品は、注文をしてからその場でクリームを詰めてもらいます。
そのため、生地はまるでガラスのようで、パリンパリンと砕け散る食感を楽しむことができます。他のお店では食べることのできない食感です。この食感を楽しむために、できる限り購入してから早めに食べるのがおすすめです。
1家族3本までと個数に制限があります。また、店頭には並んでいない商品で、レジでお会計の際に注文することになるので、お気を付けください。
「クロワッサンオザマンド」
おすすめの菓子パン3つ目にご紹介する「クロワッサンオザマンド」は、アーモンドのクロワッサンです。たま木亭のクロワッサンオザマンドには、深い香りと味わいが特徴のマイヤーズのラムシロップと良質のダマンドクリームがたっぷりと使われています。
ボリュームたっぷりですが、クロワッサンの食感が軽く、後味も重くありません。リピーターの多いおすすめのパンです。
「山栗ショコラ」
たま木亭のオリジナル商品「山栗ショコラ」もおすすめです。チョコチップ入りの生地でマロンペーストを包み、クルミをのせて焼き上げた菓子パンです。ほおばった瞬間、クルミのジューシーさと食感が栗の味を引き立て、甘さが口いっぱいに広がります。
パン生地とクルミ・チョコレート・栗のバランスがちょうど良い菓子パンです。中にはマロンペーストがたっぷり入っているので、見た目以上にずっしりとボリュームがあって、満足できるパンです。
たま木亭の基本情報
ここからは、営業時間やアクセス方法など、たま木亭の基本情報をご紹介していきましょう。京都府・宇治市に店を構えるたま木亭は、木曜日~日曜日までの週4日間営業しています。こだわりぬいたパンを作るため、仕込みにも時間をかけているので、週4日のみの営業です。
営業時間は、7:00~18:45です。営業時間は朝から夕方までと長いです。たま木亭ではお店を訪れるお客さんのことを1番に考え、閉店時間間際に訪れるお客さんががっかりしないように、営業時間内はいつ訪れても多くのパンが並んでいます。
休日はお店が込み合っていることも少なくありません。営業時間の早い時間帯7:00~9:00頃は比較的お店が込み合いにくく、商品を選びやすいです。
パンの予約はできませんが、食パンのみ予約することができます。食パンは予約で完売することがほとんどです。食パンを購入したい場合は、必ず事前に予約しておく必要があります。
シンプルな食パンはしっとりと柔らかい食感です。「角型」と「山型」の2種類があります。角型のみお店でカットしてもらうことができます。
たま木亭の店舗ではパンの販売のみが行われていて、カフェやイートインスペースはありません。自宅に持ち帰ってパンを食べるか、目の前にある京都大学の宇治キャンパスで、パンを購入後にベンチや芝生で焼き立てのパンを食べるのもおすすめです。
たま木亭に電車でアクセスする場合は、京阪電鉄宇治線、もしくはJR奈良線を利用することになります。いずれも「黄檗(おうばく)駅」から徒歩5分程でアクセスできます。
最寄り駅からたま木亭までのアクセスはいいですが、黄檗駅までは京都駅から電車で30分ほどと少し距離があります。
そのため京都市内からのアクセスには少し時間がかかります。たま木亭を訪れる際は、宇治を観光する際に足を延ばすなど、効率を考えて予定を計画することをおすすめします。
車でたま木亭にアクセスする場合は、有料道路の京滋バイパス「宇治西IC」または「宇治東IC」からのアクセスが便利です。京都市内からは車で30分以上かかります。
たま木亭の駐車場は店舗周辺に5ヶ所あります。各駐車場に停めることができる台数は2~9台で、合計32台の駐車が可能です。最もアクセスが良いのは、店舗前にある駐車場です。こちらには警備員が立っていて、タイミングが良ければ駐車することができます。
駐車場の場所はお店の周辺に点在しているので、事前にたま木亭の公式ホームページで、駐車場の場所を確認しておくとスムーズに停めることができます。駐車場が複数あるため、車でのアクセスが便利なお店です。
住所 | 京都府宇治市五ヶ庄平野57-14 |
電話番号 | 0774-38-1801 |
一度は食べてみたい「たま木亭」の絶品パン
京都・宇治で人気のパン屋たま木亭の魅力をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?美味しそうなパンばかりで、買いに行きたくなってきたのではないでしょうか。今回ご紹介したおすすめのパン以外にもたくさんのメニューがあります。
たま木亭のホームページには、写真付きのパンのメニューが載っているので、事前にチェックしておくのがおすすめです。ぜひ日本一とも言われるたま木亭の絶品パンを味わってみてください。