Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の違いを徹底調査！配達パートナー・注文者それぞれの目線で比較

急激に身近になってきたデリバリーサービス。現在は大手飲食チェーン店のフードデリバリーだけでなく、レストランなどの街の人気店や日用品までもがデリバリーサービスを利用して配達してもらえるようになりました。デリバリーサービスも複数あり、どこを利用するのがいいのか悩むことも多いでしょう。

そこで今回は、フィンランド発のデリバリーサービス「Wolt（ウォルト）」と、フードデリバリーの代表格「Uber Eats（ウーバーイーツ）」を注文者と配達パートナーの目線からそれぞれ徹底比較します！

実際に注文者として、デリバリーサービスを利用しようとした場合、サービスの内容や配達エリア、料金など気になることがいろいろとあると思います。ここでは、Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）とでは、どんな点に違いのがあるのか、注文者目線で比較していきます。

デリバリーサービスを利用する上で、最も気になるのは「配達対応エリアはどこか」ではないでしょうか。

Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の配達対応エリアを比較すると、Uber Eats（ウーバーイーツ）は47都道府県なのに対し、Wolt（ウォルト）は24都道府県とまだ日本全域ではありません。

ただ、どちらの場合も都道府県内すべての市区町村が利用できるわけではありません。各都道府県の中心市や主要駅の周辺、また観光地として人気があるエリアを中心に展開されています。

いつでも利用できるイメージのあるデリバリーサービスですが、Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）、それぞれ営業時間が設けられています。Wolt（ウォルト）の営業時間は、曜日や配達エリアによって変わりますが、朝9:00～24:00までが中心です。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の場合は、朝7:00～26:00（深夜2:00）までが中心です。さらに、一部の地域や都市では24時間利用できる対象加盟店舗もあります。（※1）

（※1）"Uber 公式HP"参照

Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）を比べると、配達エリアの範囲が広いUber Eats（ウーバーイーツ）の方が加盟店が多く、2022年1月の時点で登録店舗数15万店舗を突破（※1）しています。（ウーバーイーツ）の加盟店には飲食チェーン店や、大手コンビニ、ドラッグストアなどがあります。人気のコストコの商品も注文できます。

（※1）"Uber 公式HP"参照

一方、Wolt（ウォルト）は、公式からの発表はありませんが、3万5000店舗～5万店舗ほどあると言われています。Wolt（ウォルト）の加盟店は大手飲食チェーン店や個人経営の飲食店、スーパーやドラッグストアなどの小売店が多く加盟しており、コストコの商品も注文できます。

Wolt（ウォルト）も、Uber Eats（ウーバーイーツ）も、商品を配達してもらうには商品の代金のほかに手数料やサービス料がかかります。手数料は「配達手数料」と「少額注文手数料」の2種類に分けられます。

配達手数料とは、デリバリーにかかる手数料のことです。Wolt（ウォルト）の場合は、店舗から届け先までの距離で設定されていて、最低50円～最高450円とエリアによって異なります。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の場合は、配達の距離だけでなく、稼働できる配達パートナーの人数によって変動します。50円～550円程度が多いようですが正確には定まっておらず、配達エリアや注文するタイミング、天候などによって変動します。

少額注文手数料とは、少額注文をした際に払う手数料のことです。Wolt（ウォルト）は、東京都の場合は1000円、その他エリアは700円以下の注文をした場合、その差額を支払います。例えば、東京エリアで100円の注文をした場合、少額手数料は900円となります。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の場合は、1度の注文が780円以下の場合、全国一律で150円の手数料がかかります。例えば、東京エリアで100円の注文をした場合、少額手数料は150円で、700円の場合でも150円かかります。

サービス料とは、合計注文金額の何%かを支払います。Wolt（ウォルト）もUber Eats（ウーバーイーツ）も、合計注文金額の10％をサービス料として支払います。異なる点は、Wolt（ウォルト）は最大300円までなのに対し、Uber Eats（ウーバーイーツ）の場合は最大350円です。

デリバリーサービスを利用する上で、配達の速さや品質は気になるものです。配達の速さだけで言うと、配達パートナーの人数が多いUber Eats（ウーバーイーツ）の方が優勢でしょう。

Wolt（ウォルト）での場合でもスピーディーに届けてもらえますが、配達パートナーの稼働が少ない時間などは、注文キャンセルになってしまうことも考えられます。

しかし、配達の品質で言うと、ベテランの配達パートナーが多いWolt（ウォルト）の方に軍配が上がります。Woltでは、配達パートナーの適正テストがあり、講習会なども行われているため、安全かつ丁寧に配達してもらえます。

とはいえ、配達のスピードや配達の品質はWolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の両者ともに、その日の配達パートナーの稼働数や天候、配達の距離などによっても変動するため、いつも同じであると限りません。

公式のアプリを使えば、どこにいても注文できるのがデリバリーサービスの魅力です。Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の両者ともに公式アプリを配信しています。

Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）のどちらが使いやすいかは利用者の好みによるところも大きいでしょう。Wolt（ウォルト）はおすすめや評価、配達時間や料金、距離など絞り込み検索の数が多く、希望する店舗をスムーズに見つけやすい印象です。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の方が使いにくいのかというと、そういうわけではありません。Uber Eats（ウーバーイーツ）アプリの絞り込み検索もおすすめや評価、配達時間などで検索できるため、大きくは変わりません。

さらに、Wolt（ウォルト）もUber Eats（ウーバーイーツ）も、注文後に配達パートナーの位置をGPS追跡機能で確認できます。Uber Eats（ウーバーイーツ）は配達パートナーの登録情報を確認できますが、Wolt（ウォルト）ではできない点が大きな違いと言えます。

Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の両者はさまざまな支払方法に対応しています。Wolt（ウォルト）はクレジットカードやデビットカードに加え、Google PayやApple Pay、PayPayが利用可能で、一部地域では現金も利用可能です。

Uber Eats（ウーバーイーツ）はクレジットカードやデビットカードはもちろん、プリペイドカードやLINE Pay、楽天ペイなど、Wolt（ウォルト）では利用できない支払方法も選択可能です。店舗や商品によっては現金（代引き）の取扱いもあります。

デリバリーサービスを利用すると、なかなか届かなかったり、注文したものと違うものが届いた、などのトラブルが発生することも考えられます。そうした場合のサポート対応の違いについても見てみましょう。

Wolt（ウォルト）の場合は、何らかの連絡やトラブルがあった際には公式アプリのカスタマーサポートから連絡します。チャット形式で行われ、とても迅速に対応してもらえます。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の場合は、直接配達パートナーに電話やチャットを利用して連絡を取ることができます。また、公式アプリやブラウザからサポートセンターに問い合わせることも可能です。

デリバリーサービスを利用する際は少しでもお得に利用したいもの。Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）のどちらも、お得なクーポンの配布やキャンペーンを実施しています。

それぞれ特定の店舗や商品で使えるクーポンや特別なキャンペーンがあるため、一概に比較できませんが、今回は初回利用時に適用されるクーポンを比較してみましょう。

Wolt（ウォルト）を初めて利用する際に「WJPAFI」とプロモーションコードを入力すると、600円×5回、合計3000円分の割引が受けられます。利用期限は登録から14日以内です。また、新規登録から14日間は何度でも配達無料になるサービスもあります。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の場合は、初めて利用する際「サシイレ」と入力すると、1回の注文合計金額が1800円以上の場合に限り、1700円引きになります。また、2回目の注文も1回目と同じ条件をクリアするだけで1700円引きになり、2回で最大3400円お得になります。

このほか以外にも、その時々によってさまざまなクーポンや割引特典があるので、こまめに公式アプリ等を比較して、どちらがお得に利用できるのかチェックしてみるといいでしょう。

Wolt（ウォルト）もUber Eats（ウーバーイーツ）も、それぞれにメリット・デメリットがあります。それぞれのメリット・デメリットは注文者や利用するタイミングによって変わることもあるので、よく比較してその時々に適したほうを選んで利用するといいでしょう。

ここからはデリバリーサービスWolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の配達パートナーになりたい人向けの情報です。それぞれの配達報酬の違いや配達依頼件数の違いなど、どっちが稼げるのか、またどのように登録するのかなど徹底的に比較します。

Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の配達パートナーに登録しようとした場合、どっちが稼げるのか気になる方も多いでしょう。Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）では、配達報酬の仕組みが異なるので、それぞれの特徴をよく知ることが大切です。

Wolt（ウォルト）の配達報酬の仕組みは、「基本料金 + 距離料金 + インセンティブ + チップ」の合計です。基本料金はエリアや曜日、配達車両によって異なります。距離料金はピック料金（現在地から店舗までの距離）とドロップ距離（店舗から配達場所までの距離）で変動します。

インセンティブはエリア限定や時間限定でつくことがあります。また、注文者がチップを払った場合はチップ全額が配達パートナーに支払われます。それらを含めるとWolt（ウォルト）の1件当たりの配達報酬は500円～750円ほどの場合が多いようです。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の報酬の仕組みは、「配送料（基本金額 + 配達調整金額）+ プロモーション + チップ」の合計です。基本金額は、配達に費やす予定の時間と距離、注⽂数や稼働中の配達パートナーの⼈数によって変動します。

配達調整金額は、道路の混雑具合や他の配達パートナーの稼働が少ない場合などに加算されます。プロモーションはインセンティブのことで、注文の多いエリアや時間に適用されるブーストや、クエストと呼ばれる一定時間に配達完了した件数に応じて支払われる追加報酬があります。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の配達パートナーの1件当たりの報酬は500円～650円ほどの場合が多いようです。

配達パートナーは報酬を得るために配達をするのが基本ですから、Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の配達依頼件数を比較してみましょう。配達エリアや時間帯にもよりますが、基本的には配達エリアが広く加盟店の多いUber Eats（ウーバーイーツ）の方が配達依頼が多い傾向にあります。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の1時間当たりの配達件数は3～5件が相場で、Wolt（ウォルト）の1時間当たりの配達件数は2～3件が相場のようです。

Wolt（ウォルト）の場合は、稼働可能な時間帯に配達がないことも考えられますが、事前シフトに登録しておくと約1000円程度の最低時給保証を受けられるので安心です。

デリバリーサービスで稼働するためには、配達パートナーとして事前に登録が必要です。Wolt（ウォルト）もUber Eats（ウーバーイーツ）もWEB上で登録が可能です。

どちらの場合も18歳以上で身分証明書、移動手段（車・バイク・自転車）、通話・SNS可能なスマートフォンを持っていることが条件になります。Wolt（ウォルト）は即日～約1週間で稼働可能になり、Uber Eats（ウーバーイーツ）の場合は約1～2週間で稼働可能になります。

Wolt（ウォルト）の登録の流れはこのようになります。

1. WEB応募
2. オンラインガイダンス視聴と適性テスト受験（20分程度）
3. アプリ内でAIによる身分証明書認証と必要書類のアップロード（10分程度）
4. 電子契約書への署名（5分程度）
5. 書類審査後アカウント有効化、稼働開始

Uber Eats（ウーバーイーツ）に登録の流れはこのようになります。

1. アカウントの登録
2. 必要書類のアップロード
3. 配達バッグの購入
4. 審査完了すると稼働開始

Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の配達パートナー目線での違いを見てきましたが、報酬や登録方法以外にもいくつか違いがあります。

• 配達パートナーの顔写真や名前の表示
• 報酬支払日
• 注文者と直接連絡が取れるか
• 配達エリアの変更の手続き

Uber Eats（ウーバーイーツ）は注文者に配達パートナーの名前や顔写真が表示されますが、Wolt（ウォルト）は表示されません。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の報酬は毎週支払われますが、Wolt（ウォルト）の場合は月2回です。Uber Eats（ウーバーイーツ）は、注文者と直接やり取りができるのに対し、Wolt（ウォルト）の場合はサポートセンターを通じて連絡をします。

さらに、Uber Eats（ウーバーイーツ）の場合はどのエリアでも自由に稼働できますが、Wolt（ウォルト）で登録エリアの変更をする場合は、サポートセンターに連絡をしなければなりません。

Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）、どっちが稼げるのかという観点から配達パートナーを比較してみましたが、どちらにもメリット・デメリットがあります。どちらも掛け持ちOKですから、気になった場合はどちらにも登録してみるのもおすすめです。

Wolt（ウォルト）とUber Eats（ウーバーイーツ）の違いを、注文者と配達パートナーの目線から比較してみました。それぞれにメリットやデメリットがあるので、どちらも並行して利用しながら、上手に使い分けるのがおすすめです。

※本記事中の情報は2023年10月3日時点のものです。