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小さなお菓子店から誕生した「紅芋タルト」
サーターアンダギーやちんすこうと並ぶ沖縄の定番のお土産の1つにもなっている、紅芋タルトは、実は小さなお菓子店から誕生したのをご存知でしょうか。紅芋タルトは甘くしっとりと焼き上げられたタルトの上に、ペースト状の紅芋あんをのせた洋菓子です。
鮮やかな紫色が特徴で、紅芋以外にも黒糖など沖縄の素材を使用しており、素朴でやさしい甘さがおいしい魅力的なお菓子です。複数のお菓子メーカーから製造・販売されている紅芋タルトは、メーカーによってしっとりした食感・サクサクした食感など違いがあります。
沖縄の特産品である紅芋は栄養価にも優れています。芋と聞くと料理として使われることをイメージしますが、お菓子としてタルトにすることで子どもから大人まで愛されるお菓子となっています。
紅芋タルトは様々な菓子メーカーが製造・販売していますが基本的な作り方は同じです。厳選した紅芋を使いタルト生地を香ばしく焼き上げ、一番おいしい焼き加減で仕上げています。
紅芋タルトの誕生秘話
さっそく紅芋タルトの誕生秘話について見ていきましょう。沖縄のお土産定番スイーツの1つになっている紅芋タルトが生まれるまでの歴史について解説していきます。
開発のきっかけは一村一品運動
紅芋タルトの開発のきっかけは「一村一品運動」から始まりました。紅芋タルトが誕生したのは1986年ですが、きっかけは一村一品運動からです。
一村一品運動とは、1980年から大分県の全市町村で始められた地域振興のプロジェクトで、各市町村がそれぞれ1つの特産品を育てることで地域の活性化を図った運動です。
大分から始まった一村一品運動は、全国に広まり沖縄県でも一村一品運動により紅芋タルトが誕生しました。紅芋タルトを作り出したのは、現在のお菓子御殿(紅芋タルト誕生時はポルシェ洋菓子店)です。
一村一品運動が広まったころ、読谷村の商工会から地元の特産品の紅芋を使ったお菓子を作ってほしいという依頼が紅芋タルトの始まりです。
紅芋タルト誕生当時は、原料調達の苦労がありました。サトウキビへの転作者が多く芋の品質・収穫量も芳しくありませんでした。
知名度が上がるなかで芋の調達が追い付かないこともありましたが、行政や商工団体・農家と協力をして村を上げた特産品として紅芋タルトを、人気のお菓子に成長させました。
多くの人たちの協力と努力を重ね誕生した紅芋タルトは、素材にこだわり・素材そのものの味を活かしたもの・作りたての味を感じられるもの・沖縄らしさを感じられるものとして県民だけでなく、県外・海外からの観光客にも人気となっています。
タルトは紅イモの形でペーストはイモの葉
紅芋タルトの特徴はやはり形です。ペーストの波打つような形状は、畑の紅芋の葉がさわさわと揺れる景色をイメージして作られています。
口コミで徐々に人気に
一村一品運動から開発された紅芋タルトは、口コミにより徐々に人気が拡大するようになりました。紅芋に馴染みのあった鹿児島などを除いて、紫色をした斬新な色のお菓子は県外での受け入れはあまり良くありませんでした。
発売から10年ほどはお土産としてではなく、沖縄の地元の人向けのお菓子でした。珍しい商品として県外のメディアにも登場するようになり、定番のお土産として定着するようになったのは口コミがきっかけです。
はじめは、観光バスのガイドが紅芋タルトを気に入ったことにより、まだ小さかった店舗に観光客を連れて訪れるようになったのが、人気お土産への始まりです。その後は、航空機内の軽食に採用されるようになりました。
紅芋タルトが発売されはじめた当初は、沖縄へ向かう飛行機では国際線のように軽食が提供されていました。1995年から1999年の4年間、飛行機の軽食に紅芋タルトが採用されフライトアテンダント・旅行会社の添乗員の口コミから人気が広まっていきました。
多くの人の口コミにより人気が加速していった紅芋タルトは2000年に行われた九州・沖縄サミットをきっかけにした沖縄ブームにより、定番お土産としての地位を確立しました。また、沖縄で作った独自の菓子が珍しかったことも人気商品となった要因の1つでもあります。
紅芋タルトの元祖である御菓子御殿では、沖縄の原料を使い沖縄で作ることに徹底し、タルトの餡には白餡などを混ぜずに芋のみで作り上げることにこだわっています。
紅芋タルトのおいしい食べ方
続いて紅芋タルトのおいしい食べ方について見ていきましょう。常温でそのまま食べてもおいしい紅芋タルトですが、常温以外にも様々な食べ方をすることができます。紅芋タルトのおすすめのおいしい食べ方を2つ紹介します。
トースターであつあつに
1つ目に紹介する紅芋タルトのおすすめのおいしい食べ方は「トースターであつあつにすること」です。紅芋タルトをトースターで温めて食べると、焼きたてのような食感を味わうことができます。
紅芋タルトを袋から取り出し、耐熱皿に移します。耐熱皿が無い場合はアルミホイルを使いましょう。オーブンもしくはトースターで、250度で約3分ほど温めます。
タルト生地と紅芋に程よい焦げ目が付き、サクサクの食感に加えて香ばしい香りを楽しむことができます。紅芋タルトの焼きたてのほっこりとした風味と食感を楽しむことができる、紅芋タルトのおすすめの食べ方です。
冷蔵庫でひんやりと
2つ目に紹介する紅芋タルトのおすすめの食べ方は「冷蔵庫でひんやりとさせて食べる」食べ方です。紅芋タルトを冷やして食べる場合は、個包装のまま冷蔵庫で冷やしましょう。
冷蔵庫で1時間ほど冷やすとケーキのように甘みが増し、スイーツ感覚で食べられます。冷やす時間があまりない時は、冷蔵庫に20分ほど入れるだけでも十分冷たい紅芋タルトにすることができます。
冷やす時間は好みの冷たさによって短くしたり長くしたりして、好みの味を見つけましょう。夏の暑い時期のリフレッシュタイムに活用することができるおすすめの食べ方です。
冬はアツアツに・夏は冷え冷えにして、常温とは異なる食べ方で沖縄の定番お土産の紅芋タルトの味や食感・風味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
通販で買えるおすすめ紅芋タルト
最後に通販で購入することができるおすすめの紅芋タルトを見ていきましょう。沖縄の定番人気お土産の1つでもある紅芋タルトは通販でも購入することができます。おすすめの紅芋タルトを厳選して2つ紹介します。
「御菓子御殿 紅いもタルト」
1つ目に紹介する通販で購入することができるおすすめの紅芋タルトは御菓子御殿の「紅いもタルト」になります。御菓子御殿は、沖縄県中頭郡読谷村に本社を置き、菓子の製造販売及びレストラン事業を行っているグループです。
2008年には、全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を文化部門で受賞している人気の会社です。御菓子御殿は、元祖紅芋タルトを作り出したお菓子メーカーで、人気お菓子・紅芋タルトの礎を築いています。
御菓子御殿では、契約農家から仕入れている厳選した素材を使った沖縄県産100%の紅芋を使った紅芋タルトとなっています。保存料・着色料などは一切使われていないため、紅芋本来の美味しさを味わってもらうことができる紅芋タルトです。
賞味期限は製造から30日となっており、1つ1つ個包装されていますのでゆっくりと食べることができます。また、個包装されている袋1つ1つに賞味期限が記載されていますので、箱を捨ててしまった場合でも、賞味期限を確認することができます。
「ナンポー べにいもたると」
2つ目に紹介する通販で購入することができるおすすめの紅芋タルトはナンポーの「べにいもたると」になります。沖縄県産の紅芋を100%使った紅芋タルトで、全国菓子大博覧会で金賞を受賞した経歴のある紅芋タルトです。
ナンポーの紅芋タルトは、しっとりとした紅芋生地のやさしい甘さと、サクサクとくずれるタルト生地の相性が抜群の、通販で購入することができるおすすめの紅芋タルトとなっています。
沖縄のお土産には外せない紅芋タルト
沖縄のお土産に外すことができない紅芋タルトの誕生秘話やおすすめの食べ方・通販で購入することができるおすすめの紅芋タルトなど、紅芋タルトの魅力について解説をしてきました。
サーターアンダギー・ちんすこうに並ぶ人気お土産の紅芋タルトは、紅芋本来の味や風味を楽しむことができる、沖縄こだわりの人気お菓子です。メーカーにより食感も異なりますので、お気に入りの紅芋タルトを見つけて、沖縄らしい紅芋のおいしさに触れてみてはいかがでしょうか。