宮崎のおすすめ餃子専門店9選！三大勢力のひとつの味を確かめよう！

九州・宮崎はビーチや海辺のドライブなどで、良く知られている自然豊かな県です。県北部の有名な開運・スピリチュアルスポットとしても有名な高千穂コースや、島連山に囲まれた高原は登山やトレッキングなど自然を満喫できる、えびのコースなども人気があります。

また、綾川渓谷にかかる照葉大つり橋が話題の森林コースや、九州の小京都と呼ばれる飫肥が楽しめる日南海岸飫肥コースもおすすめです。

そして宮崎は、美味しいグルメが盛りだくさんであることでも知られています。全国的にも圧倒的な知名度を誇る、チキン南蛮発祥の宮崎の老舗名店を始め、独自のちゃんぽん文化が目覚しい宮崎ちゃんぽんや、名物であり宮崎のソウルフード「辛麺」も有名です。

また、宮崎の鶏肉料理の代表「鶏の炭火焼き」も外せない美味しいグルメです。ほかにも、宮崎ラーメンや、宮崎牛、元祖レタス巻き、柔らかもちもち麺のうどん、季節を問わず楽しめるそうめん流し、鯉料理、鳥の丸焼き（ハーブ鶏）ほか、紹介し切れないほど盛りだくさんです。

日本の餃子三大勢力をご存知でしょうか。宇都宮の餃子、浜松の餃子、そして宮崎の餃子です。それぞれ、文化・発祥や特徴について、独自の歴史を築いてきた違いがあります。

宮崎の餃子文化に関していえば、宮崎は餃子の新たな聖地であり、宮崎の餃子には共通点がない、という特徴があります。現在では、日本の餃子三大勢力は、互いに切磋琢磨するライバル市・地域としての関係にあります。

宇都宮のグルメと言えば「餃子」というぐらい、今では地域の名物になっています。その宇都宮市内には、200店もの餃子店があり、静岡県浜松市と常に消費量全国1位の座を争うほど、餃子をよく食べる「餃子の町」として有名です。

宇都宮が餃子の町となったのは、市内に駐屯していた第14師団が中国に出兵したことで餃子を知り、帰郷後広まったことがきっかけと言われています。毎年11月の第一土日には「宇都宮餃子祭り」を開催し、約18万人もの来場者で賑います。

餃子のタイプ・傾向としては、野菜多めのあっさりした味の店が多いようです。あいかし、決まった形があるわけではなく、店ごとに違った形や味を楽しめるのが宇都宮餃子の特徴です。

浜松の餃子は、ここ数年の「餃子消費量ランキング」で宇都宮を抑えてトップに君臨しています。「浜松餃子」の定義とは、「3年以上浜松に在住して、浜松市内で製造されている餃子」が浜松餃子として認められる条件のようです。

浜松餃子の、他の地域の餃子とは違う特徴とは、まず浜松餃子の餡に使われている素材です。餃子と言えば、基本的に白菜やニラなどの野菜が使われていることが多いのに対し、浜松餃子で特徴的な餡の素材は、キャベツと玉ねぎ、豚肉が挙げられます。

味の特徴としては、「キャベツを中心とした、あっさり味でありながら豚肉のコクを併せ持つ餃子」ということがいえます。また、餃子の上に乗った「茹でもやし」も特徴の一つといえるでしょう。

宮崎市の餃子購入額は、2年連続で浜松市（静岡県)、宇都宮市（栃木県）に続く全国3位にランクインしています（2017年度統計）。しかし突如として「餃子の王将」発祥の地でもある京都市を抜き去り、3位に浮上した理由や根拠を地元宮崎でも良く理解していないのが現状です。

というのも、野菜・畜産共に、生産量も多い宮崎では、地元特産や名産品をうたったソウルフード的な餃子は特に存在しないからです。なので「宮崎餃子」という言葉すら実際は無く、よって「特徴がある餃子はない」という状況のまま現在に至っています。

気づけば、突然全国3位に躍進し、宮崎市が餃子の新たな聖地になっていたわけです。この順位に、ある変化が起きた時は2015年のこと、まったくノーマークだった宮崎市が、いきなり京都市を抜いて購入額3位に躍り出ました。新たな餃子の「聖地」が誕生した瞬間です。

皮も、薄いものから厚いものまで様々で具材もキャベツや白菜、地鶏など、店によって異なり、これといった統一感は皆無です。では何故、宮崎の餃子が注目され人気が出てきたのでしょうか。

先述した通り、宮崎の餃子には共通点がありません。餡（具材）を餃子の皮で包み調理する、という全国的な餃子の共通点以外には、地産の特徴をいかした餃子には何故か行き当たりません。

その特徴の疑問を解決するヒントとなりそうなのが、宮崎餃子発祥の歴史に秘められています。戦後のこと、満州（現中国東北部）帰りの人が、県内に中華料理店を広めました。60年からの老舗も多い中、実は宮崎市民は当時から美味しい餃子を食べ慣れていたのです。

宮崎食材のおいしさは全国的にも定評があります。新鮮なブランドキャベツの甘みを強く感じる、あっさりとした味付けで、いくつでも食べられる餃子が宮崎からも順次拡散されていきました。

宮崎の、美味しいおすすめ餃子専門店・居酒屋をチェックしてみました。1967年開業以来、創業者の製法や味を頑なに守りつつ、地域に愛される店作り・餃子作りを心がけてきた「餃子の馬渡」や、地元に愛される繁華街の餃子専門店「黒兵衛」などに注目です。

また「たかなべギョーザ」は、冷めても生地が硬くならず、柔らかくてうまい自家製手作りの老舗です。ほか市内にある、餃子とラーメンの老舗店「ぶたまん」や「餃子のよどがわ」、「八味屋」など宮崎の美味しいおすすめ餃子専門店・居酒屋6選を紹介します。

宮崎の美味しいおすすめ餃子専門店・居酒屋1つ目は、昭和42年創業の宮崎県高鍋町にある餃子専門店「餃子の馬渡」です。40年余り使い続けている鉄鍋で焼き上げる名物焼き餃子や、ラードでカリカリに揚げる揚げ餃子など名店の餃子料理が堪能できます。

秘伝もっちり皮は、その日の気温や湿度をみて分量を配合し、作り置きは一切しません。餡になる産地を厳選した素材は、野菜の鮮度はもちろん馬渡のもっちり餃子の味の要でもあるお肉（合挽き肉）は、厳選した宮崎産の豚肉と牛肉の合挽き肉を使用しています。

人気の美味しいおにぎり定食は、餃子8個におにぎり2個と味噌汁、小鉢、漬け物付きです。ほかにも、メインの餃子を中心に定食、手羽餃子、セットなどのメニューが豊富で、枝豆と生ビールがついたお得なセットも人気です。

アクセスは、JR日豊本線高鍋駅から3.1km、バス停からは、宮崎交通木城線・高鍋商工会議所前より徒歩2分（150m）、西都市バス高鍋線03旭通り・徒歩3分（240m）、営業時間は16:00～22:00（月・水~金・土・日・祝・祝前）定休日は毎週火曜日です。

宮崎の美味しいおすすめ餃子専門店・居酒屋2つ目は、飲みの〆にも人気の言わずと知れた餃子専門店「黒兵衛」です。1955年創業の老舗で、メニューは「餃子（一人前8個）」と飲み物のみです。

カリッと焼かれた厚めの皮に、多めの合挽肉とキャベツと玉ねぎを使った餡からの肉汁がほとばしります。ニンニクは秘伝の製法で低臭に抑えられ、噛む毎にその食感がモチモチになってくる一度食べたら、病みつきになる餃子の名店です。

宮崎の繁華街のど真ん中にあり、お店はカウンター10席足らずの落ち着きのある餃子専門店です。2月のキャンプシーズンにはプロ野球選手がよく訪れる有名店でもあり、店内の壁は一面サインだらけです。

アクセスは、JR日豊本線宮崎駅から徒歩17分、バスでは宮崎交通海洋高校～下北方MRT前より徒歩3分（210m）、宮崎交通綾線千草町からは徒歩3分（230m）、九州産交バスデパート前から徒歩4分（280m）、営業時間は18:00～翌2:00頃まで、定休日は不定休になっています。

宮崎の美味しいおすすめ餃子専門店・居酒屋3つ目は、創業1971年、皮・具共に自家製手作りの「たかなべギョーザ」です。天候や温度、湿度によりその日の配合を変え熟成された生地を皮にし、冷めても柔らかい皮を実現しています。

具材は、厳選されたキャベツやたまねぎ、ニラなどの野菜を4、新鮮な国産の豚肉を1の割合で混合しており、飽きのこないさっぱりした味付けが特徴です。餃子のメニューも豊富で、海老と大葉の相性抜群の上海棒ギョーザや大えび揚げギョーザほか10種類ほど提供されます。

アクセスは、JR日豊本線高鍋駅から3.0km、バス停からは、宮崎交通木城線中央通より徒歩2分（140m）、西都市バス高鍋線03旭通りからは徒歩2分（150m）、営業時間は16:30～22:00（火～金・土・日・祝・祝前）、定休日は毎週月曜日となっています。

宮崎の美味しいおすすめ餃子専門店・居酒屋4つ目は、市内にある餃子（※ギョーズと呼びます）とラーメンの老舗店「ぶたまん」です。名物の焼き餃子のペアは、白菜とニラそれぞれ4つづつで、酢醤油を多めにつけても負けない野菜をふんだんに贅沢に使った一品です。

ギョーズ各種のほかにもメニューは、ギョーズ定食や、ワンタンメン、チャーシュウメンなどの麺メニューも人気があります。

アクセスは、JR日豊本線宮崎駅から徒歩15分（1.1km）、南宮崎駅からは徒歩27分（2.1km）、宮崎神宮駅から2.8km、バス停からは宮崎交通あさひヶ丘線橘通三丁目より徒歩2分（120m）、営業時間は12:00〜21:00（月・水～金・土・日・祝・祝前）定休日は毎週火曜日です。

宮崎の美味しいおすすめ餃子専門店・居酒屋5つ目は、宮崎の地鶏や、鹿児島の豚肉を特製ダレで合わせた餃子が楽しめる店「餃子のよどがわ」です。焼き餃子をはじめ、にんにく餃子や、しそ餃子、とりたま餃子、揚げ餃子、水餃子など人気があります。

よどがわ餃子セットや、よどがわ餃子鍋もおすすめで、特製チャーシューやスープ鍋餃子は絶品です。焼き餃子は縦長の四角い小さなサイズで、サクサクと食べやすい食感で美味しくいただけます。

お洒落で落ち着いた雰囲気に店内は、カウンター4席と、小上がりの掘りごたつ席が3つほどで、こぢんまりとしています。アクセスは、宮崎駅から1098mに位置し、営業時間は17:30～23:00、定休日は日曜日となっています。

宮崎の美味しいおすすめ餃子専門店・居酒屋6つ目は、南宮崎駅付近で美味しい餃子が食べられるお店「八味屋」です。創業40年を超える八味屋は店主とその娘さんたち三人で店を切り盛りしています。朝の4時半から仕込みをはじめ1日約1500個の餃子を包みます。

皮はパリッと中はふっくらジューシーで、県産ブランド豚ミンチやタマネギ、キャベツ、ニラの具がごろごろ入っていて抜群の歯ごたえです。具の切り方や隠し味に、大豆を使っているこだわりの手づくり餃子は地元でも人気があります。

餃子は、焼いた餃子と生餃子の販売をしており、持ち帰りができます。アクセスは、南宮崎駅から559mに位置し、営業時間は10:00〜18:30、定休日は水曜日、第1、第3、第5日曜日となっています。

宮崎の餃子が食べられる、おすすめの人気居酒屋をチェックしてみました。カジュアルに「宮崎中華」を味わえるお店「餃座男」は、幅広いメニュー構成で大人から子供まで楽しめ、水餃子はもっちりツルツルの皮から、溢れ出る肉汁が最高です。

また一口餃子が有名な「大明神」では、革が薄く隙間無く包んであるので餡の味が逃げず美味しくいただけ、付け合せの柚子胡椒も餃子がシッカリしているのでよく合います。ほか宮崎の美味しい餃子が食べられる、おすすめの人気居酒屋3選を紹介します。

宮崎の餃子が食べられる、おすすめの人気居酒屋1つ目は、カジュアルに宮崎中華を味わえるお店「餃座男」です。夜風を感じる雰囲気のあるテラス席は、大人気のため予約が必須です。ツルもちっとした水餃子の皮から溢れ出る肉汁が逸品な人気店です。

香り豊かでネギ香る絶品油淋鶏は、八角の香りが食欲をそそります。ハッピーアワー（17:00~18:30）では、餃子(一口サイズ ）やハイボール、ザ・プレミアム・モルツが半額になり大変お得です。餃子メニューは、水餃子やスープ餃子ほか中華メニューが豊富です。

店内は、明るくお洒落な落ち着いた雰囲気で52席とカウンター、カップルシート、座敷、オープンテラス、個室も用意されます。

アクセスは、アリストンホテル（旧ホテルグランディ）裏通りの橘通りから徒歩1分、宮崎駅から1001m、営業時間は、平日が18時～23時、金曜・土曜・祝前日は18時～26時、定休日は日曜（祝前日は営業）となっています。

宮崎の餃子が食べられる、おすすめの人気居酒屋2つ目は、冷たい手羽先と一口餃子が人気で、深夜まで営業している使い勝手が良いお店「大明神」です。手作りの小さな一口餃子のほか、牛筋が絶品のおでんやチャーシューも評判です。

アットホームな雰囲気のこぢんまりとした店内は、地元客からも人気があります。アクセスは、宮崎駅から1066mに位置し、営業時間は17時～翌3時、定休日は不定休となっています。

宮崎の餃子が食べられる、おすすめの人気居酒屋3つ目は、鉄鍋餃子が話題の「丸鐡餃子」です。餃子は注文を受けてから焼き上げる、一口サイズの羽根つきで提供され熱々の鉄板に乗ってくるので、食べ終わるまで餃子がアツアツのままいただけます。

餃子以外の居酒屋メニューも豊富にあり、コース料理も、鉄板餃子２種・揚餃子・スープ餃子」餃子全制覇セット4品（店の餃子を全て味わえる）ほか数多く提供されます。

アクセスは、JR日豊本線宮崎駅（西口）から 徒歩15分（1.2km）、南宮崎駅からは徒歩26分（2.1km）、宮崎神宮駅から2.9km、バス停からは宮崎交通あさひヶ丘線橘通3丁目より徒歩3分（220m）、営業期間は18時～翌2時、定休日は火曜日になっています。

宮崎の、餃子を持ち帰りできるお店をチェックしてみました。人吉で大人気の餃子の名店「松龍軒」がいよいよ宮崎に上陸し好評を博しています。持ち帰りもOKな餃子は、スナック菓子のようなサクサク軽い食感で、女性でもペロリと食べられます。

また、持ち帰りもできる餃子専門店「黄楊座」では、宮崎牛と黒豚が使われている贅沢な一品でマイルドなニンニクを使うことによりニンニク臭がほとんどしません。以上、番外編として宮崎の餃子を持ち帰りできるお店2選を紹介します。

宮崎の餃子を持ち帰りできるお店、1つ目は「人吉餃子 松龍軒 宮崎店」です。人吉で大人気の持ち帰りもできる絶品餃子「松龍軒」がついに宮崎にオープンしました。やや縦長の形の餃子は一口で食べやすく、皮がサクサクとしていてもっちり感もあり、餡が驚くほどなめらかです。

なめらかな餡は、キャベツたっぷりのフワッとした味わいとサクッとした極薄皮の食感バランスはほかにない、松龍軒の餃子の大きな特徴です。 小ぶりで一口サイズなこともあり、スナック感覚で一人で2～3人前は楽に食べられる餃子です。

店内は、小上がり、テーブル、カウンタ席があります。食事メニューは、焼き餃子にご飯、わかめスープの3種類のみというシンプルさですが、持ち帰りの客層も多い人気店です。持ち帰りは餃子のタレと唐辛子も付いてきます。

アクセスは、JR日南線南方駅から徒歩4分（320m）、宮崎空港駅からは徒歩20分（1.6km）、田吉駅からでは徒歩26分（2.0km）、バス停からは宮崎交通・希望ヶ丘線・辻原より徒歩4分（300m）、本郷団地入口からは徒歩6分（450m）です。

営業時間は16:00～22:00（金～水）、日曜営業、定休日は木曜日となっています。※営業時間・定休日は変更となる場合があるので来店前、店舗に事前確認が必要です。

宮崎の餃子を持ち帰りできるお店、2つ目最後は「黄楊座」です。宮崎牛と黒豚が使われている贅沢な極の餃子は、マイルドなニンニクを使用しています。そのため持ち帰りにも優しい、ニンニク臭くない餃子としても人気があります。

持ち帰りメニューは、餃子各種1人前（10個から）、生、冷凍もあります。ほかに、持ち帰りできるのはオードブル（要予約）や手場餃子各種、白菜キムチ、鶏たたきスタミナ漬けも持ち帰りできます。

アクセスは、南宮崎駅から2777mに位置し、営業時間は16:30～22:00(ラストオーダー21:40)※日曜営業、定休日は水曜日となっています。

宮崎のおすすめ餃子専門店を紹介してきました。宮崎餃子が、日本の餃子三大勢力入りを突然果たした意外な事実も奥深いものでした。

より一層、歴史と地産文化が育んだ宮崎餃子に興味が湧いたのではないでしょうか。宮崎に立ち寄った際には、多くの店のそれぞれ個性が違う餃子を味わってみましょう。