本場・明石で食べたい明石焼き11選！おすすめの有名店に地元の人気店もご紹介

B級グルメの祭典B1グランプリでもゴールドグランプリを受賞したことがある「明石焼き」は、今では全国的にも有名な明石を代表する人気ご当地グルメとなりました。明石市近辺の本場では明石焼きのことを「玉子焼」とも呼んでいます。

そして、明石市には玉子焼を海峡のまち明石ならではの食文化として、全国に発信することを目的とした「玉子焼ひろめ隊」という親睦団体も存在しています。B1グランプリなどに積極的に参加をし、日々明石焼きと明石市をアピールするために活動しています。

そんな明石焼きの本場の地には美味しい明石焼きが食べられる店がたくさん存在しています。今回は明石焼きの本場、明石市で食べたい明石焼きのお店を厳選して11店舗ご紹介します。

実はタコ焼きルーツは明石焼きにあるという事をご存知でしたか？明石焼きの発祥は明治～大正時代と言われています。江戸時代末期に「明石玉」という卵の白身を接着剤に硝石などを固めて作った模造サンゴを作る産業が明石では行われていました。

明石玉を作る際に大量に残った卵の黄身と小麦粉、明石でよく獲れていたタコを入れたものが「明石焼き」の始まりです。その後、卵を使用しなくても作れるようにと産まれたものが「たこ焼き」だと言われています。

明石焼きとたこ焼きの違いをご紹介します。まずはたこ焼きの特徴です。粉は小麦粉のみを使用し水分が少なく硬めに出来上がります。

タコ、ネギ、紅ショウガ、こんにゃくなどの具材を入れて、ボール状になるように何度もくるくると動かすのが特徴です。ソースを塗って、青のり・かつお節・マヨネーズをかけて食べます。

明石焼きで使用するのは玉子がメインで使用され、小麦粉と「ジン粉」と呼ばれる粉を使用します。ジン粉がないと明石焼きのふわふわな食感は出せません。

2種類の粉に玉子をたっぷりと入れ、具はタコのみを入れます。焼く道具も専用の銅板を使用し、千枚通しなどたこ焼きを作るときに使用する金属は使用しておらず菜箸で数回回すだけです。

ソースなどは付けずに、出汁につけて食べます。また、明石焼きに使用する出汁は冷たい出汁を使用しているのも特徴の1つです。

それでは、明石で食べられる明石焼きのお店をご紹介して行きます。まず最初は、本場明石の中でもおすすめの明石焼き屋さんのご紹介です。

地元では有名な老舗店と、明石の観光スポット「魚の棚」の中にあるおすすめのお店が登場します。明石へ訪れたならまずは行ってみて欲しい、おすすめのお店です。

魚の棚にある弁天様の隣にある白いのれんに書かれた赤字の明石焼きの文字が特徴的なのが「たこ磯」です。芸能人や有名人のサインが壁に並んでおり、本場明石でもかなり有名店であるのがうかがえます。

昔から明石にある老舗店で、近年では支店も出しています。高級料亭並みの美味しい出汁にネギをたっぷりと入れていただくのがおすすめの食べ方です。

新鮮なタコを使用した明石焼き（700円）以外に、玉子焼の中にタコと穴子が入ったミックス焼き15個（1000円）と穴子入りの玉子焼15個（800円）など、オリジナル性の高い明石焼きも販売しています。

また明石焼き以外にも、ぜんざいやあべかわ、ところてん、かき氷など甘味物の提供も行っています。持ち帰りも可能で、要望があれば全国発送もしてくれるので、お土産に送るのもおすすめです。

30席ほどの小さな店内なので、行く時間によっては並んでいることもあります。営業時間は10:00～19:00までで、定休日はありません。各線明石駅より徒歩5分ほどです。

明石焼きのおすすめ有名店2つ目は、古来の伝統の味を基に店主が試行錯誤を重ねた明石焼きを販売している「てんしん」です。本場明石のタコを使用した自慢の明石焼きは一品だと好評です。

地元のお母さん方が営業している小さなお店で、店内はどの時間帯でも地元のお客さんが来店している地元民にも古くから愛され続けている有名店です。

明石焼き（15個600円）以外にも、昔ながらの卵が入ったお好み焼き（480円）や、神戸のB級グルメであるすじそば（600円）も提供しているのでどちらのB級グルメも味わえるお得なお店です。また、明石だけで味わえる明石サイダー（210円）も販売しています。

付け出汁と粉がセットになった自宅でも明石焼きが作れるセットも販売されているので、お土産に購入するのもおすすめです。明石駅周辺からは少し離れていますが、行ってみる価値は十分にある老舗の明石焼き店です。

てんしんでは、店頭で「天津甘栗」の販売も行っています。てんしんは創業50年近い老舗店です。創業した当時は高級品だった栗を店先で焼いて売るようになり、今でも栗の販売を続けています。

天津甘栗は200グラム500円で販売しており、200円～2000円まで販売しています。焼きたての栗をいただけるのもおすすめのてんしんに、足を運んでみてください。営業時間は11:00～21:30で、定休日は水曜日です。山陽電鉄東二見駅北口を降りると30秒ほどで到着します。

次にご紹介するのは、本場明石の地元民から愛されている人気のお店を2店舗ご紹介します。昔ながらの雰囲気を大切にしたお店ですので、来店すると明石の空気が味わえます。

地元で人気の明石焼き屋さんは、魚の棚の西側出口近くに店を構えているのが「いづも」です。1973年に創業されて以来地元の人に愛され続けている老舗の人気店です。

いづも最大の特徴は明石焼きの中に入っているタコの大きさです。明石焼き自体も大きめですが、大ぶりに切られたタコが噛みごたえたっぷりでとても美味しいと高い評判を得ています。

明石焼き、お土産用明石焼きともに700円で販売されています。他には追加で出汁の注文も100円で出来るので、途中で出汁がなくなっても、飲み干ししまっても安心です。

いづもでは、出汁ではなくあえて、ソースで明石焼きを食べる食べ方もあります。日頃からよく明石焼きを食べている地元民の間では、出汁ではなくソースで食べる人も少なくありません。ソースと七味をかけるのも予想外に合うと人気の高い食べ方ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。

営業時間は月〜金は11:00〜17:30で、土日祝は10:00〜17:30です。定休日は毎週水曜日で、座席も44席あり席が広いのでお子さま連れも安心です。

地元で人気の明石焼き屋さん2件目は、明石駅からは電車で2駅離れた場所に店を構える「泉屋」です。林崎漁港を北に歩いていくと、風情のある暖簾が迎えてくれます。

1951年の創業からずっと地元の人から愛され続けている有名店です。泉屋は明石焼き屋と言うよりは、明石焼きも置いている定食屋さんです。

明石焼き以外にも昔ながらの風貌の中華そば（500円）や親子丼やカツ丼などの丼類、うどんやそばの提供も行っています。

鰹節だけでとった出汁でいただく明石焼き（600円）と卵が1つ増えた特上玉子焼き（650円）の2種類が用意されています。通常は冷たい状態で提供される出汁ですが、泉屋では要望があれば温かい出汁を出してくれます。

また、特製咖喱飯（500円）も人気のメニューになっており、鶏煮込み咖喱飯（650円）など数種類用意されています。他にも、玉子焼き屋の賄いオムライス（700円〜）も数量限定で提供しています。

営業時間は10:00〜19:00までで、毎週火曜日と第一月曜日が定休日です。美味しいカツオ出汁が自慢の泉屋で、明石焼きを食べてみてください。

明石焼きを食べる上で重要なのは出汁です。各お店それぞれのこだわりを持った出汁で提供しています。店によって味が違う出汁ですが、今回ご紹介するのはその中でも特に出汁が美味しいと定評があるお店をご紹介します。

出汁が美味しい明石焼き屋さん1件目は、「ZIP！」などのテレビから新聞まで各種メディアにも登場する「明石焼き ゴ（GO）」です。

店内に入ると目に付くのが、お客さんを出迎えてくれる大きなゴリラのぬいぐるみと、壁一面に貼られた難読漢字の数々です。

明石焼き ゴでは、壁に598文字の漢字が貼られており、全部読めたらなんと、明石焼き1年間食べ放題になるサービスを実施しています。漢字が得意！と言う方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

全部の漢字は読めないけど記念にチャレンジしてみたい！という方は、ランダムで10問出題される漢字テストもあります。

漢字テストは6問正解で5%引き、8問正解で10%引き、全問正解で20％引きになりますが、途中で携帯を触るなど不正行為を行うと失格になり、料金も引き上げになってしまいます。

肝心の明石焼きは、小麦粉を使用せずに100%ジン粉を使用し、タコはもちろん明石のタコを使用しています。営業時間は11:00分〜23:00、日祝火曜日は11:00〜22:00と夜遅くまで空いているのも嬉しいポイントです。明石駅から徒歩5分ほどで到着します。

明石焼き ゴではあんかけになった出汁の中に明石焼きが入っている「玉子焼きゴロゴロ（730円）」です。他にも明石焼きがトッピングされた「GOスペシャル（750円）」などさまざまな明石焼きの楽しみ方が出来ます。

明石焼き ゴではメニュー名もユニークで、主役のタコ、真打アナゴ、絶品すじこんなど具も種類豊富に用意されています。明石焼きとビールのセットや、明石焼き10個と生ビール小がセットになった、レディースセットなども販売されています。

出汁も美味しい明石焼き屋さん2件目は、魚の棚商店街の中に店を構える「とり居」です。明石焼き屋をする前はうどんを営業していたこともあり、出汁には昆布が多めに使われておりまろやかな味わいになっているのが特徴です。

可愛らしい手作りのタコのパネルと赤い暖簾が目印の店構えをしており、一歩店内に足を踏み入れると芸能人、有名人のサインが壁一面に飾られています。

テレビなど各種メディアに取り上げられた時の写真も並んでおり、壁を見るだけでも有名な人気店なのがうかがえます。

とり居のこだわりは、創業以来からずっと明石焼きの味を変えずに守り続けていることです。明石焼きは15個で550円と、他の本場のお店より少し安めの価格で食べられるのも人気の理由の1つです。

営業時間は平日10:00〜18:00、土日祝は10時00分〜19:00までです。ただし、売り切れ次第終了になるので閉店時間前に行く場合は一度確認をするのをおすすめします。定休日は木曜日で、各線明石駅より徒歩10分です。

明石焼きはお店で出来立てを食べるのも美味しい食べ方ですが、実は冷めても美味しい明石焼きを提供しているお店は多く存在します。ここでは、テイクアウトが可能なお店をご紹介します。

本場明石でテイクアウトが可能な明石焼き屋さん1件目は、明石焼きの本場にあるお店の中でも1、2を争う人気有名店なのが「ふなまち」です。ふなまちは30分くらい並ぶ事を覚悟で訪れないといけません。

なぜなら、ふなまちにはテーブルが2つしかないからです。13席座れるようになってはいますが相席になってしまうため、どちらかと言えばテイクアウトを利用するお客さんの方が割合が高いお店です。

ただし、持ち帰りでも直接行くと30分ほど待つ事になるので、電話予約をしてからお店に訪れると言う方法を取る人が多いです。

1954年に創業されたふなまちの明石焼き（20個600円と）は、アツアツの状態で提供され、外側はふわふわで内側はトロトロの食感で、ふなまちの明石焼きは本場の中でも一番美味しいのではないかと言われるほどの大人気ぶりです。

また平日限定で提供されている粉もんメニューもリーズナブルで人気のメニューです。粉門は平日のみの提供なので、ぜひ味わってみてください。休日限定で明石サイダーやビールの提供も行っています。

営業時間はイートインが10:00〜18:00、持ち帰り用電話の受付時間は9:30〜18:00です。定休日は金曜日と第2・第4木曜日で、各線明石駅より徒歩10分です。

本場明石でテイクアウトができるお店2件目は、魚の棚で一番古い老舗店「よし川」です。先ほど紹介したとり居のお向かいにあります。

通常は油をたっぷりと使用して作る明石焼きですが、よし川では油少なめで焼き上げているためヘルシーに仕上がっています。北海道産の昆布と、冷凍物は一切使用せずに明石産の蒸しタコを使用した明石焼きは、茶碗蒸しのような口当たりがすると大変好評です。

有名人の写真が店先に並んでいたり、店先にタコが吊るされていたりと、タコが有名な本場ならではの光景を見ることができます。

明石焼きは10個で600円なので、テイクアウトして食べ歩きや食べ比べをする方向けになっています。他にも明石焼き以外に、お好み焼きやすじ焼き、本場の名物「たこめし」などの人気ご当地グルメも味わえます。

営業時間は10:00〜18:00、土日祝は10:00〜19:00までです。定休日は木曜日ですが、8月と年末は休みなしで営業しています。各線明石駅から徒歩10分です。

本場明石でテイクアウトができるお店3件目も、魚の棚商店街の中に店を構える「ギャラリー であい」です。ギャラリー であいは60席も座席がある広いお店が特徴で、お店の奥ではカフェや30人まで収容できる多目的ホールがあります。

多目的ホールでは、街コンなど地元の人がさまざまなイベントを催しています。訪れたときにイベントを開催していたら、参加して地元の方と触れ合ってみてはいかがでしょうか？

ギャラリー であいでは、明石焼きの食べ方も他店と比べると独特なのが特徴です。通常は三つ葉やネギを入れて食べますが、ギャラリー であいでは刻んだ白ネギと紅生姜を入れて食べるのが主流です。

途中で味を変えることができるので一度で二度楽しめる明石焼きです。明石焼きは10個で500円、15個で600円なので店内で食べても持ち帰りで食べ比べするのも可能です。営業時間は10:30〜20:30で、定休日は火曜日です。各線明石駅から徒歩3分です。

最後にご紹介するのは、明石でずっと長い期間営業を続けている老舗の明石焼き屋さんを2軒ご紹介します。明石焼きには老舗店が多いですが、その中でも特別長い老舗店です。

一度は行きたい老舗店1軒目は、1924年に創業し行列の絶えない老舗店「本家きむらや」です。北海道南産の一枚昆布と、同じ兵庫県内で有名な赤穂の塩、毎朝漁港から仕入れたタコを使用しており、創業当時から変わらない明石焼きを提供しています。

添加物などを一切使用せずに作っているので、小さなお子さまでも安心して食べることができます。明石焼きは1人前20個900円で販売しています。

本家きむらやでは、明石焼き以外にもおでんが自慢の商品です。特にその中でもおすすめの具は、足を1本使用したタコです。明石さんのタコからも出たいい味のお出汁が染みたおでんも絶品だと評判のおすすめメニューです。

営業時間は平日が10:00～17:30で、土日祝が9:00～17:30ですが売り切れ次第閉店するので、ご注意ください。定休日は月曜日と月に1回不定休で火曜日が休みになります。各線明石駅より徒歩5分です。

一度は行きたい老舗店2軒目は、創業なんと、70年を誇る老舗「玉子焼田村」です。先に紹介した「てんしん」と同じく、明石の一番西にある東二見でずっと営業を続けている老舗店です。

メニューは玉子焼とドリンクのみというシンプルなもので、明石焼きは20個で850円、上玉子焼は20個900円、10個は430円です。10個入りは店内のみの提供になります。

お持ち帰りは、今はあまり見なくなってしまった竹の皮での持ち帰りも可能です。暑い夏には嬉しい冷やしあめも夏季限定で提供しているなど、おすすめの昔懐かしい雰囲気の明石焼き屋さんです。

営業時間は平日が11:00～19:00、日祝が10:30～19:00までで、定休日は月曜日です。山陽電鉄東二見駅南口から東に徒歩2分ほどで到着します。

本場明石で食べたい明石焼きの人気店を11店舗ご紹介して来ましたが、行ってみたいお店はみつかりましたか？1つのお店でがっつりと頂くのもよし、数か所のお店を食べ比べるのもおすすめの明石焼きの楽しみ方です。

兵庫の観光地神戸からも近いので、神戸に訪れた際はそのまま少し足を延ばし、美味しい明石焼きを本場で食べてみて下さい。きっとおいしさに驚くこと間違いなしです。