本場神戸の明石焼きおすすめ店13選！有名な人気店や地元民おすすめの穴場も

「明石焼きってそのまま明石市のソウルフードでは？」と聞こえてきそうですが、確かにその通りです。しかし、明石市とその周辺では「玉子焼き」、それ以外の地域では「玉子焼き」とを区別するため「明石焼き」と呼ばれるご当地グルメです。

神戸・西部などでも本場ソウルフードとして親しまれています。もちろん神戸西部以外でも明石焼の有名店や穴場、おすすめの人気店があります。神戸各地にあるそのようなお店を紹介します。

「出汁につけて食べるタコ焼き？」と、明石や神戸以外の地域では解釈されがちですが、タコ焼きとは似て非なる全く別の「粉もの」です。その明石焼とタコ焼きの違いは次の通りです。

明石焼きの特徴は、生地は玉子が主体で使う粉も小麦粉と沈粉をブレンドしたものです。かなり柔らかく仕上がるので形は丸いですが球状にはなりません。焼き方は、くぼみが浅い銅板で焼き菜箸で返します。具材はタコのみで出汁に浸しながら食べます。

タコ焼きの特徴は、生地は小麦粉と出汁を混ぜて使います。それでも水分は少ないので硬めです。くぼみが深い鉄板で焼き、千枚通しなどで返しながら球状に形を整えます。具材はタコや紅生姜、ネギ、天かすなど多彩にあります。

食べるときは、ソースは必須で一般的には魚粉や青海苔、マヨネーズなどをかけて食べます。明石焼きとタコ焼きは、柔らかめのプリンと団子ほどの食感の違いがあります。材料や焼き方から食べ方まで、基本的に何もかもが違う、明石焼きとタコ焼きなのです。

明石焼きのおいしさの決め手は、一にも二にも出汁の味に尽きます。この出汁がお店によってさまざまなレシピがあり、出汁の温度も加熱された出汁と冷やした出汁の2種があります。しかし、本来は熱々の玉子焼きを冷やすための出汁です。

1950年代に神戸元町にある「蛸の壺」にて加熱された出汁の提供がきっかけで、流れが変わりました。明石焼きのお店が神戸に多い理由の1つがここにあります。神戸の明石焼きのお店では、加熱された出汁で食べる食べ方がおすすめともいえます。

今では明石でも、加熱された出汁を提供するお店が増えています。冷やした出汁と加熱された出汁、どっちがおいしいのではなく完全に好みの問題です。中には、まずは塩で味わい、その後で出汁に付けて食べる食べ方もあります。

また、明石よりも以西の姫路周辺では出汁に浸す前にソースを塗る「姫路食い」という食べ方があります。明石の有名店の中でも、自由な食べ方でいかがと言わんばかりに、机の上にソースを置くお店もあり、食べ方も多彩になっています。

前述の通り、加熱された出汁を提供する明石焼きのお店が神戸元町に所在することもあり、神戸にも老舗明石焼きの人気店が点在しています。老舗定番の味が食べたいなら最適です。最初に神戸にあるその老舗店から紹介していきます。

「明石焼 司」とは、各線三宮駅下車すぐ、神戸・三宮の繁華街に所在する1967年創業、半世紀越えの明石焼きの有名老舗店です。穴場感満載でカウンターのみの店内ですが常に賑わっています。

お出汁だけ飲めてしまう丁度良い風味の出汁に浸して食べる明石焼き以外に、おでんもおすすめです。多彩なおでんネタをアテに呑んで味わえる、そのような使い方ができます。

熱々フワフワの明石焼きは出汁の風味が効いていて後味はあっさりしています。10個で600円という低コストも人気の理由です。飲み会の帰りは元より、ひとりでゆっくり呑みたい時や友人知人とゆっくりお酒を楽しみたい時などに、最適です。

ランチ営業のお店が多い中、18:00から深夜まで営業している、老舗でありながらもやはり穴場的な老舗人気店です。お店までのアクセスは神戸高速東西線 三宮駅から徒歩で2分になります。営業時間は18:00～26:00で、定休日は日曜日です。

「蛸の壺 本店」とは、1953年創業の神戸元町通り周辺に所在する海鮮料理の人気店です。看板メニューの「明石焼き」が有名ですが、実は2種類あります。一般的に明石焼きと呼ばれる「玉子焼」と、その玉子焼きにネギとミンチが具材として入った「五目焼」の2種です。

海鮮料理のお店の理由は、タコの煮つけ、タコワサなどタコ飯おむすび含む約10種以上の「タコ料理」が提供されているからです。他に北京家庭料理として、中華ミートパイ「大餅」、中華風ハンバーガー「小餅」、蛸壺風の北京ダック「包餅」も提供しています。

他に餃子や焼きそばなどの点心や、トマトの玉子炒めなどの野菜炒めなど多彩なメニューがあり、昼から飲めるお店としても有名です。ケヤキで作られた大テーブルが特徴の店内に、カウンターが10席、テーブルが20席、座敷20席と意外に大箱です。

10個で600円の「玉子焼」で老舗の味が楽しめます。お店までのアクセスですが、JR元町駅から徒歩で約3分になります。営業時間は12:00〜22:00で、定休日は無休です。金曜日のみ17:00からの営業になります。

前項は、創業半世紀超えの神戸にある老舗明石焼きの人気店の紹介でしたが、お店は他にもいろいろと神戸に点在しています。そこでこの項目ではおすすめしたい明石焼きの人気店を紹介します。

JR神戸線 新長田駅から数分の場所にお店を構える「ちえたこ焼き」は、神戸・長田にある明石焼きの専門店です。関西のローカルの人気TV番組「よ～いどん（関西テレビ）」などのメディアで紹介された人気店です。

「たこ焼き・明石焼き」とありますが、それぞれの個々のメニューが提供しているのではなく、明石焼きを「タコ焼き」と呼んでいます。このお店の明石焼きの食べ方はいわゆる「姫路食い」です。

しかし地元の人はソースを明石焼きに塗り出汁に浸して楽しむ人も多く、お店のスタッフからすると、明石焼きの食べ方ひとつでその人が地元の人か観光客かが一目瞭然にわかる程に、食べ方の違いがはっきりと分かれています。

旨味あふれる明石焼きの出汁に三つ葉の香りがよく合う「ちえたこ焼き」の明石焼きです。お店までのアクセスですがJR新長田駅から徒歩約2分です。営業時間は11:30～20:00で、定休日は水曜日です。

明石焼きは、出汁に付けたり浸して食べるのが一般的な明石焼きの食べ方です。しかし「そのまま食べてもうまい！」と大人気の明石焼きを提供する人気有名店が神戸市西区にある「京助」の明石焼きです。

しっかりと下味がついており、タコ焼きっぽく焼き立てを味わうのがおすすめです。さらに、このお店では明石焼きの他に、ラーメンやうどん、そばや丼物、定食、一品料理などの種類が豊富なので、ランチにも最適です。

そのラーメンですが、ラーメン通の中でも高評価の味です。ぜひ明石焼きと一緒に味わってみてはいかがでしょう。他にも、うどんやそば、丼物や定食、一品料理などが豊富にあり、年代を問わず利用しやすい穴場なお店ともいえます。

アクセスですが、神姫バスのバス停 伊川谷連絡所前下車、徒歩で約3分です。駐車場、車での来店ももちろんできます。営業時間は11:45～14:00、ディナーは17:00～22:00までです。

JR垂水駅前にある「蛸平」とは、焼き立ての明石焼きなどが堪能できる、カウンターのみの鉄板焼専門店です。1999年創業以来、味の良さと、気軽に料理が食べられると評判を集める人気店です。

人気メニューの「明石焼き（玉子焼）」は新鮮真ダコと羅臼昆布を用いた明石焼きで、あっさり風味とフワフワの食感が味わえます。出汁は「冷めたい」と「温かい」が選べます。入れ放題の三つ葉や、ソースもあり好きな味で食べられます。

明石焼きの他にも「各種おでん」や「すじコン煮」や「ポテトサラダ」などの一品があり、すべてお店独自の味です。特に手羽煮は、創業からの人気メニューです。深夜まで営業しており、地酒もあるのでお酒と共においしい明石焼きを堪能したい時にもおすすめです。

テイクアウトもできるので、家族のお土産にいかがでしょうか。お店までのアクセスはJR垂水駅より歩いてすぐです。営業時間としてはランチは12:00～16:00、ディナーは17:00～23:30で、定休日は年末年始のみです。

JR三ノ宮駅から徒歩圏内にあるショッピングモール「さんプラザ内」のB1Fにお店を構える「たこ焼き たちばな サンプラザ店」は、地産の明石タコを用いた本格的な明石焼きが食べられる有名人気店です。三宮センター街にある「たこ焼 たちばな 本店」の支店です。

本店同様メニューは「タコ焼き（明石焼き）」のみ、後はドリンクのみというシンプルすぎるメニュー構成です。たこ焼きしかないメニューなので、席に着いた瞬間、すぐに「何皿？」と数のみ問われるという徹底ぶりは見事です。もちろん玉子本来の味が堪能できます。

熱々に焼かれた明石焼きを出汁に浸していただきます。ソースをつけることで味の変化が堪能できます。玉子の中のタコは弾力があるので、柔らかい生地との食感の違いが楽しめます。ちなみにテイクアウトもできます。

お店までのアクセスですがJR三ノ宮駅から徒歩で約5分になります。営業時間ですが11:00～19:00で、定休日は元旦のみです。ちなみに営業時間ですが、売り切れ次第その日の営業は終了するので注意が必要です。

「明石焼 トモエ」は、神戸市灘区にあるテイクアウトに特化した、地物密着型の明石焼き専門店です。屋台タイプの人気有名店ですが、店頭にイスとテーブルが設置されその場で食べられます。

「茶わん蒸し」や「玉子豆腐」などの食感ながらも、タコ焼きのように球体を保っている明石焼きなので、タコ焼きのように器に盛られ提供されます。ちなみに10個で1人前です。

何もつけない素の状態の「そのまま」、ソースが塗られ青のりがかかった「ソース青のり」、その双方が楽しめる「半々」の3種があります。「あったかい出汁」は別料金なのでソース青のりとで「姫路食い」や、普通に出汁に浸して明石焼き実食など好きな味で楽しめます。

形を保った明石焼きなので、ますますタコ焼きと混同されがちですが、食感は明らかに明石焼きです。屋台っぽいお店で明石焼きが食べたい時におすすめです。お店までのアクセスはJR摩耶駅から徒歩で約10分です。営業時間は11:30～18:00の通し営業で、定休日は月曜日です。

明石焼きやたこ焼きに限らず、粉ものは得てして専門店が多いジャンルです。居酒屋メニューのひとつとして提供する穴場的な飲み屋も神戸にあります。美味しい明石焼きが居酒屋メニューにある神戸のお店を紹介します。

「菊兆 北野坂店」神戸市中央区中山手通にお店を構える、さまざまなフレーバーの明石焼きとタコ料理が味わえる有名店です。純和風の居酒屋的な店舗外観と店内が特徴で、カウンターやテーブルと合わせ14席ほど設置されています。

明石焼きの生地はフワフワしていて、しっかりと出汁が感じられそのままでも十分に美味しいく食べられます。つけ汁の出汁やソースとの相性も良く、玉子の優しく滑らかな舌触りと風味が感じられます。またお酒との相性も絶妙です。

他の明石焼きのメニューとしては「海老マヨネーズ」、海老やシソにコンニャク込みの「菊兆焼」やさらにタコが入った「みっくす焼」などの変わり種や「たこ塩焼」や「たこ酢」「たこぶつ」などのタコ料理や、「水ぎょうざ」「麦とろ膳」や「麦雑炊」など点心やご飯ものも提供しています。

さらに～27:00まで営業なので、2次会3次会使いにも最適です。お店までのアクセスですが、阪急電車 三宮駅及び、JR三ノ宮駅より徒歩5分です。営業時間ですが月曜～金曜・土曜・日曜は17:00〜27:00になりますが、定休日は無休です。

神戸の明石焼きでも、生地へのこだわりが凄まじいお店があります。さすがグルメの街の神戸といえるでしょう。その生地へのこだわりが強い、神戸にある明石焼きのお店を紹介します。

何と有馬温泉街にも明石焼きを提供するお店があります。明石焼きを提供する食事処「有馬十八番」です。明石焼きの専門店ではなく、餃子やタコ天、唐揚げなどの居酒屋メニューや、淡路島直送のしらすを使ったしらす丼などのご飯ものも提供しています。

明石焼きですが、ノーマルと有馬焼きの2種類があります。この有馬焼きが有名でおすすめです。有馬温泉街にある老舗の味「山椒の白醤油煮」を蛸と共に生地に入れ込み焼き上げています。

山椒の瑞々しい風味が効いているので、そのままで十分豊かな味わいがあります。岩塩か出汁でいただくのが、さらにおいしく食べられる方法です。タレ（ソース）も置いているので好きな方法で楽しめます。

有馬温泉街で明石焼きが食べたい時におすすめです。特に遠方からの観光客に最適です。お店までのアクセスですが有馬温泉駅から徒歩約５分です。営業時間は11:00～18:00までの通し営業で、定休日は木曜日です。

神戸はグルメな街の1つに挙げられる街ですが、それはB級やご当地グルメであっても同じです。つまり、意外な組み合わせで評判を集めている有名店があります。その人気店を紹介します。

神戸中央区北野町、つまり山手側の異人館が立ち並ぶエリアにも、明石焼きが食べられる穴場的な人気店があります。ハンター坂の突き当り、北野交番前にお店を構える小ぶりなたこ焼き屋さん「北野たこ平」です。

タコ焼き、明石焼き、うどんの3枚看板を立てておりタコ焼きは、全6種類が提供されています。別途明石焼きがあり、なんとその明石焼きが盛られた有名名物メニュー「タコ焼きうどん」も提供しており、おすすめです。

「冷やしタコ焼きうどん」や「あんかけタコ焼きうどん」もあり、タコ焼きうどんが人気メニューなのがうかがえます。うどんだけでも25種以上あり、丼や定食もあるのでランチ使いにも最適です。

ちなみにタコ焼きも明石焼きもテイクアウト可能です。異人街散策におすすめです。お店までのアクセスですが各線三宮駅より徒歩で約15分です。営業時間は10:30～19:00での通し営業で、定休日は火曜日です。

さまざまな明石焼きのお店が集まる神戸なら、明石焼きだけではなく他の料理もおいしいと評判の有名店もあるはずで、実際に存在します。そのような明石焼きを提供する、神戸にある穴場のような人気店を紹介します。

神戸・岡本にお店を構える「貴味蛸（きみたこ） 岡本店」は、明石焼きがおいしい台湾飲茶の人気有名店です。神戸元町の老舗「蛸の壺」で粉食の面白さを知った店主により、1980年に開業しました。

提供する水餃子は本場台湾仕込みの本格派です。カーパオや韮菜包餅や白切肉など、点心の種類はかなり多く、台湾飲茶点心を堪能し明石焼きで〆るという楽しみ方もできます。

その明石焼きも玉子焼きと五目焼きの2種類提供しています。この明石焼きだけを目的に来店する人が多い人気メニューです。カウンター席もあり、おひとり様やまたリピーターも多いお店です。

水餃子と明石焼きの2枚看板のお店が気になる人は、1度ぜひ貴味蛸に訪れてみませんか。お店までのアクセスですが、JR摂津本山駅から徒歩約3分です。営業時間ですが平日は17:00～21:45で、休日は12:00～14:00で、17:00～21:45であり、定休日は火曜日です。

これだけいろいろと明石焼のお店が神戸に点在するなら、自ずと穴場なお店があっても不思議ではありません。そして、そのような明石焼き店の穴場はしっかりとあります。神戸にある明石焼の穴場なお店を紹介します。

「明石焼き 串かつ みつは」は、神戸元町商店街では意外に少ない明石焼きを提供する人気店です。しかも店名の如く、明石焼きと串カツの2枚看板を掲げる、しかも2019年1月にオープンしたばかりの穴場ともいえる新店です。

明石焼きろ串かつの実演販売によって、何時立ち寄ってもできたてが食べられます。眼前で仕上げるので目で楽しみ、店内で味が楽しめ、さらにテイクアウトもできます。明石焼きに使う出汁にも、素材にこだわっており連日昆布と鰹と鯖から煮出しています。

串かつは店頭のショーケースより好きなものを選び、その場で揚げた上で提供します。全部で15種以上あるのでビール片手に4時から飲みもできます。他におにぎりもあるのでランチにも使えます。

神戸元町商店街にある意外なお店の意味でも穴場ともいえるでしょう。お店までのアクセスですが阪急電車 花隈駅下車、徒歩で約2分です。営業時間は11:00～18:00の通し営業で、定休日は水曜日、第3火曜日です。

特に関東圏の人なら「えっ？神戸で明石焼？」との不思議に思うかもしれません。神戸と明石が近く、神戸は昔から「玉子焼き」として明石焼きを食べられていたこともあり、古くからの老舗や明石焼きがおいしい名店や、穴場的な人気店も多く点在しています。

神戸観光でのランチ休憩やB級グルメ散策などで明石焼きを食べたい時に、今回の記事を参考に絶品明石焼きを堪能してみて下さい。「タコ焼きと全然違う、おいしい！」と実感することでしょう。