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ぶり大根を圧力鍋で作る時のポイント
家庭料理の定番として人気なのがぶり大根料理ですが火が通りにくい大根を分厚くカットして作るので、調理そのものはシンプルですが上手に仕上げるのが難しい料理の1つに挙げられます。さらに大根と一緒に煮込むぶり(鰤)も、調理が難しい食材です。
コラーゲンが豊富に含まれるぶりアラ部を使ったぶり大根料理は絶品ですが、分厚くカットしたぶり頭アラなどを使うためしっかりと中まで味をしみこませるには時間がかかります。
最近はぶり大根料理の時短レシピとしてぶり頭アラの代わりに切り身ぶりを使うのが人気ですが、切り身ぶりを長時間煮込むと身がぱさぱさになるので食味が悪いです。
かといって切り身ぶりのジューシーさを生かすために煮込み時間を短縮すると、一緒に煮込む厚切り大根に火が通らなかったり味が中までしみこまなかったりします。そこでおすすめしたいのが、圧力鍋製品を調理に使う方法です。
圧力鍋製品は蓋つき鍋製品の一種ですが、蓋部は特殊な構造が採用されています。この圧力鍋蓋部の特殊構造によって、圧力鍋内部は加熱すると100℃以上の高温になります。
さらに高圧力も圧力鍋内部にかかるため、高温×高圧によって一般的な鍋製品よりも短時間での調理が可能です。圧力鍋製品は加圧調理だけでなく、圧力鍋内部の圧力が下がるまで蓋を開けないいわゆる「ほったらかし調理(保温調理)」が加わります。
そのため長時間コンロの前に立っていなくても圧力鍋内部が加圧されれば、あとは火を止めてほったらかししておくだけで簡単に食材が柔らかく味が中までしっかりとしみ込むのが最大の特長です。この圧力鍋最大の特長は、ぶり大根料理の失敗例をカバーするのに役立ちます。
厚切りカットの大根はしっかりと火を通すことで繊維が柔らかくなり、味がしみこみやすくなります。ぶり大根の出汁にはぶりアラの旨味も含まれますし、栄養成分も味と一緒にしみこむので食材の栄養もすべて摂取することが可能です。
しかしぶりアラではなく切り身ぶりを使ったぶり大根にすると、大根が柔らかくなる前に切り身ぶりの旨味がすべて煮汁に流れ出てしまいますし、身がパサパサになるので食味も悪くなります。
ところが圧力鍋製品は短時間の加熱で圧力鍋内部が高温×高圧になりますから、ぶりの身がぱさつくのを防ぎながら厚切り大根に火を入れることが可能です。
さらに圧力鍋製品は火からおろしても保温調理でゆっくりと火を通すことができるので、ぶりのふんわりとした食感とジューシーな大根が同時に楽しめるぶり大根料理になります。
なおぶり切り身を使う場合も、大根下ごしらえに圧力鍋製品を使うことで切り身ぶりの身がぱさつくのを抑えられます。この調理方法なら火が通りやすい切り身ぶりに厚切りカット大根を組み合わせても、食味は損なわれません。
しかも圧力鍋を火からろし圧が下がるまでほったらかしにしている間に、ゆっくりと大根の中心部まで味がしみこみます。そのためおいしいぶり大根料理をおうちごはんで提供するなら、圧力鍋を使ったぶり大根レシピがおすすめです。
圧力鍋で作るぶり大根レシピ(切り身)
切り身ぶりで圧力鍋ぶり大根を作る場合は、圧力鍋製品に入れる食材の順番に気を付けるのがポイントです。圧力鍋は調理中に蓋部を開けないのが調理の基本ですが、切り身ぶりは厚切り大根と火の通り具合が大きく違います。
そのため火の通り方を考慮して2段階で食材を入れるのが、切り身ぶりでも身がふっくらしたジューシーな圧力鍋ぶり大根を作るポイントです。
調味料の黄金比
切り身ぶりを使った圧力鍋ぶり大根料理も、味付けに使う調味料は砂糖・醤油・みりんの3種のみです。このシンプルな組み合わせでおいしい圧力鍋ぶり大根を作るポイントは、それぞれの調味料の比率になります。
特に切り身ぶりはぶりアラと比べると味が入りやすいので、少量でも黄金比を意識すればしっかりと味が染みた圧力鍋ぶり大根に仕上がります。調味料の量は食材の量によっても変わりますが、砂糖・醤油・みりんを1対2対2の比率で調節するのが失敗しないポイントです。
作り方
切り身ぶりを使った圧力鍋ぶり大根は最初に厚切り大根を圧力鍋に入れ、その後切り身ぶりを時間差で圧力鍋に入れて加圧調理します。圧力鍋製品を使って最初厚切り大根の下ごしらえ(下茹で作業)をする方法もありますが、これでは手間がかかって大変です。
そこで厚切り大根を入れる前に圧力鍋製品に煮汁をいれ、火を通しながら味をしみこませます。その後下処理を済ませた切り身ぶりを圧力鍋にいれ、一度沸騰させてから再び圧力鍋製品を使って加圧調理します。
加圧時間は約10分ですが、圧が下がるまでは圧力鍋製品の蓋部を開けることはNGです。圧力鍋内部の圧が下がったら蓋部を取り外しますが、すぐに盛り付けるのではなくしばらく圧力鍋の中で味をしみこませましょう。
時間に余裕がある場合は圧力鍋蓋部を取り外して自然に冷めるまで待つのが良いのですが、急いでいる場合は再び圧力鍋蓋部を取り付け約10分保温調理すればOKです。
圧力鍋で作るぶり大根レシピ(アラ)
ぶりアラを使った圧力鍋ぶり大根料理は、出汁の旨味とぶりの脂が厚切り大根にしみこむので切り身ぶりよりも濃厚な旨味が楽しめます。そんなぶりアラの圧力鍋ぶり大根は、ぶりアラの下処理がおいしく仕上げるポイントです。
材料
ぶりアラを使った圧力鍋ぶり大根料理も、基本の食材は切り身ぶりレシピと同じです。ただし切り身ぶりよりも臭みが強いのがぶりアラなので、チューブしょうがではなく生しょうがを用意してください。
アラの下処理方法
ぶりアラを使った圧力鍋ぶり大根料理では、ぶりアラの下処理が丁寧に行われていればまず失敗しません。最大の課題は臭み取りにあるので、粗塩をまぶしてアラの水分に含まれる臭みを取り除きましょう。
塩をまぶす時間の目安は約10分なので、その間にケトルでお湯を沸かしておきます。10分経ったら沸騰したお湯を回しかけてください。表面が白くなるので、変色したら流水で丁寧に洗いましょう。
この時に汚れや血合いなども、水で流しながら丁寧に手で取り除きます。なお洗い終わったらざるにあげ、キッチンペーパーで表面についている水分をすべて取り除けばOKです。
作り方
ぶりアラを使った圧力鍋ぶり大根料理では、大根とぶりアラを同時に加圧調理します。そのため最初にぶりアラの下ごしらえを済ませておくことが、調理のポイントです。
下ごしらえをしてもぶりアラは臭みが気になるので、臭み取りの生しょうがを半分は輪切りスライス、残りは千切りにして調味料と一緒に煮込みます。
食材と調味料を加えたら蓋部をしっかりとしめて火にかけ、圧力鍋内部に圧がかかるまで待ちます。鍋内部に圧がかかったら火を中火から弱火に変え、さらに10分加圧調理します。
あとは火を止め蓋部を締めたまま、圧力鍋内部の圧がさがるまでほったらかしておきましょう。圧が下がったら圧力鍋蓋部を取り外し、再び強火で煮汁を約3分に詰めれば完成です。
圧力鍋で作るアレンジぶり大根レシピ
ぶり大根のフライパンレシピや切り身のぶり大根レシピなど加工方法や使う材料を選び分けることで時短が可能なぶり大根料理ですが、「味が染みない」「身がぱさぱさする」など食味に関しての悩みはなかなか解決しません。
ところが圧力調理法に欠かせない圧力鍋製品を使えばぶり大根料理が短時間でできるだけでなく、時短レシピで作った際の悩みも一気に解決します。そんな圧力鍋で作るぶり大根料理は、ほんの少しアレンジするだけでいつもと違った絶品おかずになります。
圧力鍋製品は食材を時短で柔らかく煮ることができるので、分厚くカットした大根やぶり頭アラも時間をかけずに柔らかくなります。時間をかけなくても食材が柔らかくなればその分味をしみこませるための時間を長くとれるので、味しみぶり大根料理が簡単に作れます。
このように圧力鍋で調理するぶり大根料理の魅力を生かしてぶり大根料理をアレンジすると、いつものぶり大根料理とは一味違った絶品おかずぶり大根が簡単に作れます。
ぶり大根の味噌煮
ぶり大根料理は砂糖×醤油×みりんの黄金比が味付けの定番ですが、ぶり大根料理の主役食材であるぶり(鰤)と大根はどちらも味噌との相性が良いです。
しかも砂糖×醤油×みりんの黄金比と和調味料・味噌も相性が良いので、ぶり大根料理の味付けに味噌を加えるアレンジはぶり大根アレンジレシピとしても人気があります。
ただし醤油と味噌はどちらも塩味が強いので、定番ぶり大根料理の味付け黄金比をそのまま応用し味噌を加えるだけだと塩、辛さが目立つぶり大根料理になってしまいます。そこで味噌煮ぶり大根料理では、調味料の黄金比を変えるのがポイントです。
定番のぶり大根料理では砂糖を控えめにするのが黄金比のポイントですが、味噌煮ぶり大根料理では砂糖を多めにするのがポイントになります。あくまでもぶり大根料理ですから、砂糖・醤油・みりんが味のベースです。
しかし味噌を調味料として加えるので、甘辛く仕上げるためにも醤油の2倍を目安に砂糖とみりんを加えます。ちなみに味噌は、醤油の半分を目安に加えるのがポイントです。
このように醤油の量よりも味噌の量を減らすことによって、ぶり大根料理定番の味を生かしつつ味噌特有の風味や香ばしさが楽しめるようになります。
ぶり大根は圧力鍋を使うと時短でおいしい!
メインのおかずにもお酒の肴にもなる家庭料理・ぶり大根は、圧力鍋製品を使うことによって調理時間だけでなく面倒な下ごしらえも時短ができます。
さらに圧力鍋ぶり大根は家庭で作るぶり大根レシピの悩みも一気に解消してくれるので、おいしく仕上げる方法として圧力鍋製品を使うのがおすすめです。