卵の栄養価を解説！おすすめの食べ方やレシピも♡

卵はたんぱく質、脂質をたっぷりの栄養を含む食品です。他にもビタミンA・B1・B2・D・Eなどのビタミン類・リン・カルシウム・鉄分などの無機質も豊富です。元気の源となる栄養をバランスよく含むことから、卵は「完全栄養素食品」と呼ばれています。

多くの人にとって、卵は栄養豊富で、便利なおすすめの食材です。「物価の優等生」と称された頃から、現在に至るまで、さまざまな形で食卓に上ってきました。

確かに少々適当に扱っても、おいしいのが卵の魅力的な特徴です。身近で頼れるからこそ、卵料理がマンネリ化しやすい素材でもあります。

卵にはヒヨコを誕生させるために必要な栄養素がたくさん含まれています。たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルなどで、人間にとっても重要な栄養素です。そのため卵は「完全栄養食」と呼ばれることもあります。その中でも優れた特徴は、たんぱく質のアミノ酸のバランスの良さです。

人間が体内で作ることのできない必須アミノ酸が多く含まれています。また、卵は骨を丈夫にするための栄養分も豊富です。骨を作るためにはたんぱく質の他、ビタミン・鉄分・マグネシウム・リンなどが必要です。多くの栄養素を含む卵は、骨を丈夫にするために役立つ食品です。

栄養満点の卵を簡単に食べられるおいしい食べ方が、人気を呼んでいます。栄養をたっぷり含んだ卵の栄養を効率よく摂取する食べ方には、コツが必要です。卵の栄養をしっかり食べられる人気の食べ方をマスターして元気な体作りに役立てましょう。

卵黄には、炭水化物とビタミンC以外のほとんどの栄養素が含まれています。ビタミンA・B1・B2・鉄・カルシウムが豊富です。ビタミン様作用物質のコリンは、脳を活性化します。卵黄の色の濃いのはBカロテン飼料を食べさせるためです。

放し飼いの自然飼育では、卵黄は白っぽい卵黄です。卵に含まれる栄養素は、どれも人間の体には必要不可欠な栄養素です。卵を摂取することで、脳や神経、細胞などの働きが活発になります。特に効果的なリン脂質が卵黄には多く、大豆の3倍近くも含まれています。

卵の黄身の色は鶏に与えるエサに影響されます。そのため黄身の色の濃淡がおいしさや栄養成分には関係ありません。鶏のエサにパプリカなどを混ぜれば、黄身の色が濃い卵ができます。黄身の色が濃いからといって、必ずしもおいしいとは限りません。

卵白は、たんぱく質を主成分にビタミンB1と酵素のリゾチームなどの栄養を含んでいます。リゾチームは殺菌効果が高いです。免疫力を高める作用があるため、風邪薬にも使われています。生の状態の卵白は、約90％が水分です。抗菌作用が強く、栄養豊富な卵黄を微生物から守っています。

卵を割った時に、卵白に白いヒモ状のカラザが混じります。カラザは濃厚卵白の一部です。卵黄を卵の中央で支えるための役割を果たします。カラザは主にたんぱく質でできており、免疫力を高めるシアル酸が2.4％含まれています。卵は卵黄と卵白一緒に食べるのがおすすめです。

一般的に販売されている卵は無精卵です。有精卵は雄鶏と雌鶏を一緒に飼って生産されます。有精卵は自然に近い環境で飼育されていますが、無精卵と栄養価的な差はありません。しかし、有精卵は直売所で販売されていることが多く、スーパーなどで購入する卵よりも新鮮なのでおすすめです。

卵の殻の色が白でも赤でも、栄養価にもまったく関係ありません。スーパーで見かける卵の殻の色のほとんどは白と赤の２種類です。赤い卵を産む鶏のほうが数が少ないので、市場で出回る数が少なく価値が高くなる傾向があります。殻の色で卵を選ばないようにしましょう。

一般的に卵は、殻が赤い赤玉の方が価格が高いことが多いです。そのため殻の白い白玉より、赤玉の方が美味しくて栄養面で優れていると思われがちです。しかし、実は間違いで、価格の違いは産卵量などによります。殻の色の違いによるおいしさの差はありません。

赤玉・白玉・ピンク玉・薄青玉と卵の殻の色は様々あります。卵の殻の色が変わるのは、鶏の種類の違いです。赤玉はロードアイランドレッドの系統の鶏が産んだ卵が多く、白玉は白色レグホーンの系統が産んだ卵が多くなっています。毛の色と関係なく、赤い鶏が白玉を産むことも多いです。

あまりスーパーなどでは見かけませんが、薄青色の卵はアローカナという系統の鶏が産みます。ピンク色は白玉を産む鶏を交配した親から生まれた鶏が産んだものです。意外かもしれませんが、卵の殻の色の違いと味は無関係で、栄養成分の違いもありません。

卵を食べる時に、ぜひ習慣づけたいのが「卵と一緒に食べる」ことが人気の食べ方です。野菜の栄養素には油に溶けてしまう「脂溶性」のものが多くあります。ビタミンAやBカロテンなどが例です。卵は油分を含んでいるため、一緒に食べることで野菜の栄養素の吸収効率がよくなります。

卵は「完全栄養食」と言われていますが、2つだけ含まれてい栄養素があります。食物繊維とビタミンCの栄養は卵に含まれていません。野菜には食物繊維とビタミンCの両方が含まれているものが多いです。卵と野菜の組み合わせは理想的な食べ方といえます。

ビタミンCの栄養の含有量が多い野菜は、赤・黄ピーマン、ブロッコリー、ゴーヤ、キャベツなどがあります。卵と一緒に食べることで、卵の栄養を効率よく食べられるでしょう。

卵料理は自宅でも簡単に食べられるので、朝から積極的に食べるのがおすすめの食べ方です。とろける黄身の卵かけご飯は誰でもおいしいと感じ、人気があります。卵かけご飯は、人間の脳にいい影響を及ぼす栄養がたっぷりなので、仕事中の集中力もアップさせてくれます。

卵にはきれいな肌を強化するさまざまな栄養が含まれています。コラーゲンの元となるアミノ酸、肌の健康に必要とされるビオチン、肌の老化を防ぐ抗酸化成分など、どれもアンチエイジングには必要不可欠の栄養です。卵は、まさに食べる美容液と言えるでしょう。

生卵の人気の食べ方は卵かけご飯です。日本で生卵を食べる習慣は、江戸時代から始まっています。新鮮な卵が手に入りやすく、衛生管理に対する意識が高かったからこそ生まれた日本のごちそうです。新鮮な魚介類を刺身として生で食べられていました。

そのため、卵も生で食べることに抵抗がなく、食文化として根付いていったと考えられます。生卵を食べる時は、できるだけ新鮮な卵を選ぶと安心です。黄身が盛り上がっているのが新鮮な卵の証で、殻の表面がザラザラなのが新鮮な卵の1つの目安になります。

現在、卵のほとんどは洗浄されて出荷されています。たまに汚れが殻の表面が残っていることがあり、気にして再度洗う人もいます。しかし、洗うと、気孔とうい殻にある穴から雑菌が水と一緒に卵の中に入ることもあるため、家庭では洗わないのがおすすめです。

卵の割置きはおすすめできません。卵は殻によって雑菌が侵入しないように守られています。卵を何個かにまとめて割って、冷蔵庫で保存するのはやめましょう。余った卵はできるだけ早めに使い切るようにしましょう。どうしても冷凍する場合でも、生で食べる食べ方はおすすめできません。

卵は生でも加熱調理でも、栄養価はほぼ変わりません。卵は調理時に、茹でる・焼く・煮る・蒸すといった調理の仕方によって、卵の栄養価の違いはほとんどありません。動物性食品の中でも特に消化吸収が高いので、卵を積極的に食べて栄養を摂取しましょう。

卵はパックのまま、冷蔵庫で10℃以下で保存するのが基本です。殻付きのまま冷凍保存はおすすめできません。殻付きで冷凍すると、凍らすことで膨張し殻が割れ、ヒビが入るからです。冷蔵保存して賞味期限を過ぎたら、表示に従い加熱調理して食べてください。

賞味期限が過ぎた卵は、中心温度70度で1分間加熱が目安になっています。卵の賞味期限を長く持たせるコツは温度変化を少なくして振動を与えないことが大切です。冷凍すると卵のおいしさは半減するので、冷蔵保存できるうちに食べきるようにしましょう。

健康な人であれば、1日に2～3個食べてもまたく問題ありません。コレステロールは人体にとって必要不可欠な栄養であるが、悪者扱いされることが多いです。そのためコレステロールを摂りすぎないように、長年にわたり「栄養豊富な卵は1日1個まで」と言われています。

ところが現在、厚生労働省はコレステロール摂取基準の上限をなくしています。腎臓病の人は、高タンパクな卵を食べない方がよいとされていた時代もありました。卵のたんぱく質には、体内で合成できない必須アミノ酸が豊富に含まれているので、1日25～50gは摂るようにしましょう。

栄養満点の卵を家庭で簡単に食べられる食べ方の紹介です。おいしいと人気の卵レシピで、「何か1品足りない」を解消できます。料理の副菜にはもちろん、おやつにだってなれる人気のレシピです。簡単においしい卵が食べられるので、ぜひお家で作って食べてみましょう。

卵焼きや目玉焼きと言ったシンプルな料理はもちろん、和食・洋食・中華・菓子類など、卵は多種多様な料理に活用されています。どのように調理しても栄養素の変化はないに等しく、料理の幅も広いです。卵はまさにパワーの源となる、人気でおすすめの食材といえます。

今回紹介するレシピでは、赤玉でも白玉でもおいしい料理が作れます。簡単に卵の栄養が摂れるだけでなく、おいしい卵料理が食べられると人気のレシピです。アレンジもしやすいので、自分の好きな食べ方を見つけてみましょう。たくさん作って作り置きにもおすすめです。

煮卵を作る時はぜひ、半熟ゆで卵で作ってみましょう。たかがゆで卵、されどゆで卵、超シンプルな料理なだけに、半熟にする過程には細やかな気遣いが必要不可欠です。卵は常温に戻してください。冷たいまま卵をお湯に入れると、温度差で殻にひびが入りやすいです。

大きめの鍋に水を入れて煮立たせ、火をやや弱めたところに卵を網杓子などに乗せて静かに入れます。沸騰した湯に入れるのは、ゆで時間をなるべく正確に計るためです。水から入れて茹でると、どの状態が沸騰かが見極めにくく、茹で時間が曖昧になってしまいます。

火を止めて再び煮立ってきたらタイマー6分をスタートさせます。弱めの中火にして、菜箸で静かにゆっくり転がします。卵の向きを返すくらいの感覚で、1分ほど静かに転がしながら火を通します。白身が固まるまでの1分間で、黄身を真ん中に落ち着かせるためです。

静かに沸き立つくらいの火加減で卵を茹でていきましょう。白身はほぼ固まっているので、故礼三殻にヒビが入っても白身がはみ出す心配はありません。再び沸騰して6分が、ちょうどいい半熟になる時間です。予熱が入らないように、氷水に入れて冷ましましょう。

みりん・醤油・砂糖＝5：5：1に同量の水を加えてひと煮たちさせ、漬け汁を冷ましておきます。卵が冷めたら全面に細かくヒビを入れ、先端の少し下あたりから殻をむいてください。卵を漬け汁に12時間以上漬け込めば完成です。漬け汁の味が染み込んだ黄身が、芯からトロリと流れ出ます。

ささみ約6本の筋を取り除きます。包丁の背でささみがちぎれない程度にトントンと強めにたたいて繊維を崩し、3等分のそぎ切りにしましょう。ボウルにささみと、酒大さじ2、塩・コショウ少々を入れて手でもみます。下味を付けながら、ささみの身を柔らかくするためです。

ポリ袋にささみを入れ、小麦粉大さじ2を加えて振り、小麦粉をささみ全体にまぶすようにしましょう。ボウルに卵を3個割り入れ、溶きほぐしてください。塩・胡椒・砂糖を少し加えると、卵に味が付いてさらにおいしいピカタが簡単にできます。

フライパンに多めの油を入れて弱めの中火で熱し、1切れづつ卵にくくらせてから、フライパンに並べましょう。ささみに焼き色がついたらひっくり返します。残った卵を上からぐるりと流し入れます。弱火にせずに、一気に卵を固めて少し焼き色がつくくらいがおいしいです。

卵が固まってきたら、ささみの隙間に広がっている卵をささみにからめるようにして裏返します。卵が固まったら器に盛り、ケチャップととんかつソースをかけて召し上がりましょう。卵をたっぷりからめたフワフワのピカタです。簡単においしいピカタが作れて、子供達にも人気です。

卵は栄養満点でおいしい人気の食材です。卵は日本人の消費量が世界的に見ても多く、卵が好きな人が多くいます。卵は栄養満点で、食べて損することはありません。卵のたんぱく質がきちんと摂れれば、肌の状態も整い、集中力アップも期待できるでしょう。