贅沢な朝食に【イングリッシュマフィン】がおすすめ！美味しいお店はどこ？

忙しい平日の朝でもポットに入れた紅茶を欠かさないイギリスですが、食事に関してはどちらかというと素材重視のシンプルなメニューが多いです。

周囲を海で囲まれているイギリスでは新鮮な魚介類が豊富にとれますし、国土の半分以上が牧場（または牧草地）なので、チーズなどの乳製品や肉もバリエーションが豊富にあります。このように食材天国のイギリスでは、濃い味付けの食事をあまり好みません。

伝統的なイギリス料理も素材の味を活かしたものが多いのですが、主食であるパンも同じです。ただし日本でイギリスパンといえば、別名「山型パン」と呼ばれる食パンをイメージすることが多いでしょう。

たしかにイギリスパンもイギリス生まれの人気パンですが、本場・イギリスでは「イングリッシュマフィン」も定番＆人気のメニューです。

イギリスでは「イングリッシュマフィン＝週末に食べる贅沢な朝食パン」として人気で、イングリッシュマフィンを使ったアレンジレシピも多数あります。

日本でもイングリッシュマフィンは人気ですが、「イギリスで定番の朝食パン」というよりは「アメリカで定番の朝食パン」というイメージが強いです。これはアメリカ生まれのファーストフードチェーン店・マクドナルドの影響が大きいといえます。

マクドナルドの朝食メニューでは、イングリッシュマフィンに目玉焼きやソーセージをはさんだメニューが人気です。手軽に食べられるだけでなくボリュームもあるので、忙しい平日の朝食にぴったりなメニューといえるでしょう。

イングリッシュマフィン発祥の地であるイギリスでも、イングリッシュマフィンを使った朝食メニューは贅沢な印象があります。ただしいつもの朝食にイングリッシュマフィンが登場することはあまりありません。

イギリスでは平日の朝食に火を使わないことが多く、牛乳をかけるだけで食べられるシリアルや電子レンジで簡単に作れるイギリス版牛乳粥・ポリッジが朝食の定番です。

パンを食べることも多いのですが、その場合は「クランペット」というイングリッシュマフィンによく似たパンを食べます。食べ方はとてもシンプルで、こんがりと焼いたクランペットにバターを塗るだけです。そのためシリアルやポリッジのような手軽さがあります。

平日は何ともあわただしいイメージがあるイギリスですが、週末はゆっくりと朝の時間を楽しむのが定番の過ごし方です。そんな週末の朝食には、チーズやたまごなどお好みの具をたっぷりと挟んだ贅沢なイングリッシュマフィンを食べて過ごします。

イングリッシュマフィンを使ったイギリスの優雅な朝食スタイルは日本でも人気で、いつもよりも贅沢な朝食を楽しみたい時にはイングリッシュマフィンがおすすめです。

丸い形をしたもっちり食感のパン・イングリッシュマフィンは、小麦粉に牛乳、砂糖、塩、パン酵母を加えて作る素朴なパンです。

水分を多く含んでいるため、もちもちした食感が楽しめるのもイングリッシュマフィンの特徴でしょう。そんなイングリッシュマフィンは、イギリス以外でも人気があります。

特にアメリカはイングリッシュマフィンを使ったアレンジレシピがとても人気で、朝食だけでなくブランチとしても食べられるほどです。そんなイングリッシュマフィンには、他にもさまざまな特徴があります。

イングリッシュマフィンは、焼き菓子として有名なマフィンの一種です。一般的に「マフィン」と呼ぶ場合はカップケーキタイプの焼き菓子を意味しますが、オーストラリアやニュージーランドでは「マフィン＝イングリッシュマフィン」を意味します。

イギリスでも「マフィン＝イングリッシュマフィン」と解釈することが多いのですが、カップケーキタイプのマフィンも「マフィン」と呼ぶことがあります。ただし焼き菓子タイプのマフィンとイングリッシュマフィンは、基本的に別の食べ物と解釈すべきでしょう。

そもそもイングリッシュマフィンは、味がほとんどついていません。ですから食べる際にはバターやジャムを塗ったり、具材をはさんで食べたりするのが定番です。

焼き菓子タイプのマフィンはベーキングパウダーを使って膨らませ、型に入れて焼きます。しかも生地自体が甘いですし、チョコやナッツ、ドライフルーツなどを練りこんで作ることもあるので、ティータイムに食べるおやつとして人気です。

とはいえカップケーキよりもたまごとバターの使用量が少ないので、焼き菓子タイプのマフィンを朝食に食べることもあります。ちなみにイングリッシュマフィンのレシピが誕生した当初は、朝食用のパンではなくティータイム用に食べるパンでした。

とはいえ初めからティータイム用として開発されたレシピではなく、パン職人たちのまかないとして作られたのがイングリッシュマフィンです。

イングリッシュマフィンのレシピが誕生したのは、19世紀のイギリスです。当時のイギリスでも主食はパンで、貴族の家にはお抱えのパン職人がいました。

素材重視のシンプルな味付けが多いイギリス料理ですが、貴族の食事には高級な食材が使われるので、味付けが薄くても美味しい料理が作れます。これは料理だけでなく、当時の主食であるパンも同じです。

そんな上質な素材を使ったパン生地の余りを使って作ったまかないパンが、イングリッシュマフィンの始まりといわれています。ただしパン生地はあくまでも貴族用のパンとして作るのですから、まかないを作るのは貴族の食事が終わった後です。

ですから当時のイングリッシュマフィンは、ティータイム用のパンとして食べられていました。そんなまかない用のパン・イングリッシュマフィンのレシピがアメリカにわたると、「朝食にぴったりなシンプルなパン」として大人気になります。

こうしてアメリカ全土にイギリス生まれのイングリッシュマフィンのレシピは広まり、アメリカの朝食に欠かせないパンとしての地位を確立します。

アメリカで人気となったイングリッシュマフィンは世界中に輸出されるようになったことで、いつの間にかに世界中で愛されるパンに成長していたというわけです。

丸い形をした素朴なイギリスパン・イングリッシュマフィンには、表面にざらざらとした粉のようなものがまぶされています。これは日本で販売されているイングリッシュマフィンだけでなく、本場・イギリスのイングリッシュマフィンにもみられる特徴です。

このざらざらの正体は乾燥したトウモロコシの粉で、「コーンミール（Cornmeal）」と呼ばれています。コーンミールはトウモロコシの穀粒の1種で、コーンスターチよりも粗めにひかれたものを「コーンミール」と呼ぶのがイギリス流です。

イングリッシュマフィンでは表面にまぶして使うのですが、コーンミールの使い方はほかにも多数あります。イングリッシュマフィンレシピを世界中に広めたアメリカでは、アメリカンドッグの原料や揚げ物の衣にコーンミールを使うのが定番です。

またパンを焼く際に型から外しやすくする（離型剤）ためにも使われます。ちなみにタコスやトルティーヤなどもコーンミールから作られていますから、イングリッシュマフィンのざらざらは意外と身近な食材といえるでしょう。

イングリッシュマフィンは、どんな具材と合わせても相性が良いイギリスパンです。そんなイングリッシュマフィンを美味しく食べるためには、「表面に焼き色をつける」ということがポイントになります。

市販されているイングリッシュマフィンは半分にカットされているものが多いのですが、本当に美味しいイングリッシュマフィンを食べたいならカットされていないものを購入するのがおすすめです。

さらにカットする際にナイフを使わないのが、バターだけでも美味しく食べるための大事なポイントになります。

本場・イギリスではフォークを使って2等分にするのですが、これこそが美味しい食べ方のポイントです。ナイフだと断面はきれいですが、焼いても表面の食感が単調になります。

フォークを使って2等分にすると表面はデコボコしますが、そのことによってパリパリした食感にバリエーションが生まれます。そのため焼きたてのイングリッシュマフィンにバターを塗るだけでも、美味しさが十分に伝わってくるところがおすすめです。

なおイングリッシュマフィンは一般的なパンと比べて水分が多いので、湿度・気温が高い時期に常温保存するとすぐにカビが生えます。ですからこのような時には冷蔵庫で保存するのが、美味しさを保つポイントです。

イングリッシュマフィンは、基本的にそのまま食べることはありません。イングリッシュマフィン発祥のイギリスでも、食べる際にはトースターでこんがりと焼きます。そんなイングリッシュマフィンは、アレンジして食べる際にも「焼いてからアレンジ」が基本です。

とはいえイングリッシュマフィンそのものが素材重視のパンですから、どんな食材とアレンジしても美味しい料理ができます。イングリッシュマフィンを使った贅沢なアレンジレシピとして人気なのが「エッグベネディクト」です。

半分にカットし表面を焼いたイングリッシュマフィンの上にハムとポーチドエッグをのせ、フランス料理の定番であるオランデーズソースをたっぷりとかけます。

オランデーズソースはバターとたまごを使った濃厚なソースですが、レモン果汁に塩と黒コショウで味を調えているため、野菜や肉にかけても美味しいです。

そのためアレンジレシピでもハムの代わりにベーコンやスモークサーモンを使ったり、カニやロブスターなどシーフードをハムの代わりにするアレンジレシピもおすすめです。イングリッシュマフィンは、パーティメニューにアレンジすることもできます。

例えば半分にカットして表面を焼いたイングリッシュマフィンにクリームチーズとスモークサーモンをのせ、彩りにディルを添えてみましょう。たったこれだけで、美味しいだけでなく見た目も豪華なアレンジレシピが簡単にできあがります。

時間がたってぱさぱさしたイングリッシュマフィンは、フレンチトースト風にアレンジするのがおすすめです。卵液に浸すのでぱさぱさ感がなくなりますし、円形のイングリッシュマフィンなのでミニパンケーキのようになります。

クロックムッシュにする方法も、ぱさぱさ感が気になるときのおすすめアレンジ法です。フレンチトースト風アレンジレシピは甘めですが、クロックムッシュは砂糖を使わず塩・コショウで味付けします。

ですから「甘いのは苦手だけど、ぱさぱさ感はなんとかしたい」という時におすすめです。ちなみに簡単にできるスイーツアレンジレシピもあります。

おすすめは、あんこに生クリームを組み合わせた「あんこクリームマフィン」です。半分にしてトースターで表面を焼いたイングリッシュマフィンの上に、たっぷりのあんことホイップクリームをトッピングするだけですから、時間がない時でも簡単に作れます。

ちなみにホイップクリームの代わりにバターを使うと、甘じょっぱさが魅力の「あんこバターマフィン」の出来上がりです。他にも冷蔵庫に残っているきんぴらごぼうやポテトサラダをのせるだけでも、簡単にアレンジができます。

もともと味が薄いパンなので、表面を焼いて小麦の香りを引き出すだけで、どんな具材を使っても美味しいアレンジレシピに仕上がる点がおすすめです。

おうち時間を使って美味しいイングリッシュマフィンレシピに挑戦するのも良いですが、本場・イギリスのように贅沢な朝の時間を楽しむなら、イングリッシュマフィンが美味しいお店に足を運んでみてはいかがですか?

東京にはイングリッシュマフィンの美味しい店が多数あります。そんな東京で「贅沢な朝食が楽しめる店」として紹介したいのが「サラベス東京店」です。ニューヨークで「朝食の女王」と呼ばれるほど人気のサラベスは、東京にも店舗があります。

そんなサラベス東京店では、ニューヨーカーの定番ブランチ・エッグベネディクトがおすすめです。サラベス東京店のグランドメニューには、エッグベネディクトメニューが3種類あります。一番のおすすめは「クラッシックエッグベネディクト（税込み1630円）」です。

イングリッシュマフィンにたまごとスモークハムをのせ、自家製オランデーズソースをたっぷりかけています。彩りにパプリカとチャイブを添えているので、目でも楽しめる美味しいメニューです。

ハムの代わりにスモークサーモンを使った「スモークサーモンエッグベネディクト（税込み1710円）」もおすすめの一品です。

どちらの味も楽しみたいよくばりさんには、ハムとサーモンのエッグベネディクトがセットになった「ハーフ＆ハーフエッグベネディクト（税込み1710円）」も人気があります。

なおサラベス東京店でおすすめのエッグベネディクトは、テイクアウトやデリバリーも利用可能です。ですからテイクアウトやデリバリーを利用すれば、自宅でも朝食の女王の味を堪能することができます。

アメリカのファーストフードメニューでイングリッシュマフィンを楽しむのなら、東京・神楽坂駅前にある人気ハンバーガーショップ「マティーニバーガー」がおすすめです。

定番のバンズを使用したハンバーガーメニューも人気ですが、店名をつけた「マティーニバーガー（税込み1100円）」はイングリッシュマフィンを使っています。肉厚なハンバーグは牛肉100％使用しているので、ボリュームだけでなく味でも楽しめます。

スライストマトにレタスをはさんでいますし、お肉との相性が良いハーブソースで味付けしているので、見た目のインパクトはすごいのですが最後まで飽きずに食べられるおすすめメニューです。

なお神楽坂のマティーニバーガーもテイクアウト対応店舗ですし、営業日は毎日11時30分にオープンしますから、自宅や職場でランチとして楽しむこともできます。

シンプルさが美味しいイングリッシュマフィンは、イギリス生まれなのにアメリカで人気になった変わった経歴を持つ朝食パンです。

こんがりと焼いてバターを塗るだけでも美味しいですが、さまざまな具をトッピングしたアレンジ・イングリッシュマフィンにすると、ボリュームもあって見た目も贅沢な朝食パンになります。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。