本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
調理した後の油の処理ってどうしてる?
皆さんは料理で使い終わった油をどのように処理されているでしょうか。ほとんど揚げ物はしないという方でも、調理した後の油の処理で一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。処理の仕方がよくわからないままキッチンの流しに捨てているという方もいらっしゃいます。
しかし調理油、特に揚げ物をした後の油の処理によっては大変危険なものもあります。また河川の汚染など環境に悪影響を与える事にもなりかねません。そこで調理油の正しい処理方法を知っておけば、安全で環境に優しい毎日を送ることができるのです。
この記事では、家庭から出る調理油の正しい処理方法をご紹介します。揚げ物はほとんどしないという方も正しい処理の仕方を知っておくと賢い主婦(夫)になることができるでしょう。
油の捨て時はいつ?
揚げ物に使った油は毎回処理する必要があるのでしょうか。いいえ、必ずしもその必要はありません。油の使い方や保管方法によって長持ちさせることもできます。しかし油というものは開封後時間の経過により酸化と劣化が進みますので、開封してから1ヵ月程度で使い切るようにしましょう。
また肉や魚を揚げた油は酸化と劣化が早く進み汚れやすいと言えます。そのため肉や魚、味付けされた食材を揚げる際にはその点を把握したうえで、揚げる順番や回数を考えることをおすすめします。少しでも油の劣化を防ぐために工夫することにより長持ちさせることができます。
2~4回は使用できる
何を揚げるかやどれくらいの量を揚げるかにも関係しますが、家庭の油であれば2~4回は使うことができると言われています。しかしこれはあくまでも目安で肉や魚を揚げた場合はもっと早く処理した方が良い場合もあります。
少しでも油を長持ちさせる方法として油の使用後は揚げ物のカスや食材の欠けらなどをきれいに処理しておくことをおすすめします。さらに密閉容器に入れて日の当たらない冷暗所で保管するようにしましょう。
また揚げ油の量をできるだけ少なくし炒め物や焼き物の調理の際に少しずつ使う方法や、油の1/3程度の量の油を足しながら使うという方法もおすすめです。
こんな時は捨て時のサイン
油が汚れて処理する目安は、油の色が濃くなり黒ずんできたなら劣化している証拠です。また油臭くべっとりとしてきたら処理時のサインです。そのような油は食材の風味を損なうだけでなく、過酸化脂質という健康に悪影響をもたらす物質が増えているので早めに処理してください。
そのような汚れた油は酸化や劣化が進み美味しくないばかりか、危険を伴います。新鮮な油はサラサラしておりニオイもないですし煙が出にくいのですが、劣化した油は不快なニオイや泡立ちが収まらなく煙も出やすくなります。
劣化した油を処理せず使い続けると危険を伴うだけでなく、動脈硬化やガンのリスクが高まると言われています。是非新鮮な油を使い美味しく健康的な食生活を送りたいものです。
油の処理には注意が必要
それでは家庭で使い終わった油の正しい処理の仕方をご説明します。簡単でおすすめの処理方法をご紹介する前に、油を正しく処理する際に注意しなければならない点を幾つかご説明します。油の処理方法に関して正しい知識がなければ環境に優しい安全な生活を送ることができません。
また間違った処理方法を続けるとどのような結果になるかもよく考えましょう。そのようにして自分の家族だけでなく他の人の生活を守ることができます。その結果環境に優しく、他の人の命も大切にしていることを示す賢い主婦(夫)になることができるでしょう。
油を染み込ませた布や紙は自然発火する恐れがある
揚げ油を処理する際に多くの方が実際行っておられる処理方法の一つは、布や新聞紙に油を染み込ませゴミとして処理するというものではないでしょうか。この方法は半分正しいと言えますが、半分は危険を伴いますので避けることをおすすめする方法です。
なぜ危険な処理方法かという点を理解すると賢く処理する工夫ができるようになります。油が布や新聞紙に染み込んだ状態のままゴミ箱やゴミ袋の中に放置されることによって自然発火の危険が高まります。少しのサラダ油が自然発火するなんて考えられないと感じられるでしょう。
しかし油というものは酸素に触れることにより酸化熱を生み出すのです。それは化学反応で熱が発生します。その熱がこもり内部の温度が上昇し、さらに酸化反応が進むという悪循環になります。そのまま放置するとどんどん内部の温度が高くなりついに発火してしまうという訳です。
油を含んだ布や新聞紙は繊維質のため目に見えない細かい穴がたくさん開いています。そのため油は空気に触れやすくなり酸化がますます進むのです。そして油と空気が触れる面が多くなるほど酸化熱も多く発生します。その上布や新聞紙は保温効果もあるためますます蓄熱されてしまいます。
このように布や新聞紙に染み込ませる処理方法は簡単に思えますが、大変危険を伴います。特に夏場のゴミ箱やゴミ袋の中の温度は高くなりやすいですので気を付けましょう。
流しに捨てて処理するのは厳禁!
家庭で使い終わった油を少量ならキッチンの流しに流して処理するという方もいらっしゃることでしょう。簡単で便利な処理方法のように思えますが、絶対におすすめできない処理方法です。その理由は排水管の詰まりの原因になるからです。
油は排水管を流れ下っていくにつれ温度が下がり塊になります。その塊が排水管の内部に付着し徐々に詰まっていきます。排水管の詰まりの原因の多くはこの油の塊だと言われています。油を流すときにお湯などを一緒に流す方も多いですが、油は水に溶けにくいため残ってしまいます。
自分の家は少量だから大丈夫と思っていても多くの家庭から出る油が溜まるなら詰まってしまうのは想像に難くありません。また排水管の中に残らないとしても河川の汚染や悪臭につながります。そのため簡単な処理方法だからと言って少量でも流しに捨てることがないように注意しましょう。
簡単!おすすめの油の処理方法
それでは使い終わった油の簡単で正しい処理方法をご紹介します。ちょっとした心がけで配管を汚すことなく安全に処理することができますので是非おすすめです。
牛乳パックやポリ袋に新聞紙を敷いて流し入れる
使い終わった油の処理でおすすめの方法の一つ目は、牛乳パックやポリ袋を活用することです。先ほどご紹介した危険な処理方法と矛盾するように思われるかもしれませんが、牛乳パックや新聞紙でも正しく扱えば、安全に処理することができるのです。
まず牛乳パックの中に新聞紙を詰め込み油を染み込ませます。ここで重要な点はその後水も一緒に入れておくという点です。そして牛乳パックの口をガムテープなどでしっかりと密閉しましょう。そのようにして牛乳パックの中に空気が入りにくくなり自然発火の危険を避けることができます。
牛乳パックがなくポリ袋を使う場合も同様に油と共に水を含ませておき袋の口をしっかりと閉じておきましょう。そしてできるだけ涼しい場所に置いておき、ゴミとして処理してください。
油凝固剤・片栗粉・小麦粉で固める
次におすすめの処理方法は、凝固剤や片栗粉・小麦粉を使って固めるという簡単な処理方法です。ホームセンターなどでは揚げ油を固めるための凝固剤が販売されています。それらを上手に活用するならとても簡単にしかも安全に捨てることができます。油が温かいうちに混ぜておきます。
凝固剤を使って固めるほどの量がない時や、凝固剤がない場合はどうでしょうか。家庭にあるもので油を固めることが可能です。それは片栗粉や小麦粉を使って固めるという方法です。油が温かいうちに油と同量の小麦粉を入れよく混ぜておきます。
小麦粉の温度が完全に下がり固めることができたらビニール袋に入れてしっかりと口を縛って燃えるゴミとして処理することができます。その際に注意する点はやはり完全に冷え固めることができてから袋に入れるようにしましょう。
小麦粉や片栗粉を使っても凝固剤のように固めることはできませんが、同様の効果を発揮します。ただ油の量が多い時には小麦粉の量も多量に必要ですので少量の場合におすすめです。
自治体の廃食用油の回収を利用する
最後にご紹介する処理方法は、自治体の回収を利用するということです。使い終わった油を瓶やペットボトルに入れて所定の場所に出す方法や、廃油回収容器に移し替えるなど自治体によって処理方法が異なります。
ご自身のお住まいの自治体ではどのような回収方法があるのかをよく調べてから廃棄するようにしましょう。そのようにして石鹸などにリサイクルできるものを少しでも出すようにすれば環境に優しいエコな生活を送ることができます。
油の扱い方を知って正しく処理しよう!
使い終わった家庭用油の正しい処理方法のご紹介はいかがでしたでしょうか。処理に関して正しい知識を持ち牛乳パックや小麦粉などを上手に活用すれば、自分や他の人の健康だけでなく環境を守る賢い人になることができます。是非処理方法をマスターしてエコな人になりましょう。