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カルダモンはもっとも古いスパイスの1つ
カルダモンはスパイスの女王と言われるほど、古くから人々に尊ばれ、料理、飲み物、薬、空気を清浄化するものとして使われています。
カルダモンは、古代エジプトでは神殿で行われる祈祷会に「聖なる香煙」として焚かれた記録が残っています。また、古代エジプトではカルダモンは香料としてだけではなく、ミイラを作るときにも使われていたそうです。
また紀元前8世紀の、チグリス・ユーフラテス河沿いに栄えたバビロニア帝国では、バラダン2世の吊り庭でカルダモンが栽培されていたそうです。当時の権力者たちはいつ何時毒をもられるかと心配することが多かったので、カルダモンは「解毒剤」としての効能も注目されていました。
紀元前1世紀、黒海沿岸のポントスコク国の帝王ミトリダテス6世は、カルダモンを解毒剤として常用していたため、カルダモンが毒への耐性を強めて、ローマとの戦いに敗れたモトリダテスは自ら服毒自殺をしようとしたけれどもがもがき苦しんだのだそうです。
結局、部下に頼んで殺されるという結末を迎えたのですが、カルダモンの毒に対する強力な耐性力は、ローマ皇帝ネロの耳に届き、のちにカルダモンを原材料とした「テリアカ」という万能薬が作られるようになりました。
また、カルダモンの効能は胃腸の調子を整えるのに大きな力があるとされ、古代ローマでは食べ過ぎた時の生薬としても使われていました。
インドでは3000年前からカルダモンを日常的に愛用していて、カルダモンは料理のスパイスや生薬としてなくてはならない存在です。
カルダモンはカレーやエスニック料理の香辛料として使われるので、アジア方面の地域でとても多く使われている香料ですが、実はノルウェーをはじめとする北欧の国々でも、カルダモンは大変よく使われます。
8世紀から10世紀にあちこちを襲撃していたバイキングは、ロシアを経由してトルコのイスタンブールからカルダモンを持ち帰り、以来北欧ではカルダモンを利用した料理がたくさん作られるようになりました。
ノルウェーではカルダモンはクリスマスの香りで、クリスマスのシーズンには町中がカルダモンの香りに包まれます。北欧でクリスマスに飲まれるグロッグというお酒は、赤ワイン、カルダモン、シナモン、クローブ、スターアニス、生姜、オレンジなどを入れたホットワインです。
このクリスマスの時期に飲まれるホットワインは、ドイツではグリューワイン、英語圏ではマルドワイン、フランスではヴァン・ショと呼ばれますが、特に北欧のグロッグはカルダモンを入れるレシピで知られています。
また北欧にはケーキなどの焼き菓子やパンにカルダモンを入れることが多く、スウェーデンのカルダモンの消費量はなんとアメリカの50倍以上というのですから驚きです。
中東でもカルダモンは愛用されていて、サウジアラビアではカルダモンを入れたコーヒー「ガーワ」がよく飲まれています。このコーヒーは挽いたコーヒー豆とカルダモン、砂糖を30分ほど煮詰めてつくるコーヒーなのですが、来客をもてなす時のコーヒーとしても使われます。
カルダモンの魅力やおすすめの使い方を紹介!
世界中で愛されているカルダモンの魅力や、カルダモンのおすすめの使い方を今日はご紹介しましょう。あまり使ったことがないスパイスかもしれませんが、カルダモンは素晴らしい魅力に溢れているスパイスです。ぜひ使い方を覚えてキッチンの常備スパイスの仲間入りをおすすめします。
カルダモンとは?
カルダモンという名前は聞いたことがあるけれど、どのようなスパイスなのか知らない方も少なくないのではないでしょうか。カルダモンは縦の長さが1cmほどの縦長で卵型の形をした、ショウガ科の植物の実で、香辛料として使われるカルダモンは日本語でショウズクと呼ばれます。
カルダモンはカレーに欠かせないスパイスの1つ
カルダモンはすでにインドでは紀元前4世紀から使われていて、カルダモンは特にインドのカレー作りには欠かせないスパイスの一つです。
カルダモンの外皮に傷をつけたり、中の実を取り出したりして、熱した油に香りを移していく方法がありますが、ペンチでホールカルダモンの実をギュッと潰して油に入れる方法をインド人が推奨しています。こうするとカルダモンの香りが油によく溶け込むのだそうです。
でもカルダモンを入れすぎると苦味が出るので、カレーの1%くらいの量のカルダモンが、カレーのスパイスとしては適量だそうです。
カルダモンは肉と相性が良いので、骨つきチキンを使ったカレーがおすすめです。骨つきチキンは煮込むと骨からダシが出て、肉だけを使うようりも旨味が倍増します。
カルダモンの種類は?
カルダモンは大きく分けると、「グリーンカルダモン」と「ブラウンカルダモン」の2種類に分けられます。グリーンカルダモンとブラウンカルダモンは同じカルダモンでも見た目や香りが全く異なります。
ブラウンカルダモンは、ビッグカルダモン、ブラックカルダモン、ワイルドカルダモンという別名があり、名前から聞いてもわかるように、グリーンカルダモンと比べると強くてワイルドな香りがします。
ブラウンカルダモンはグリーンカルダモンに比べると外皮もとても硬く、パウダーにして使いたい場合は外皮を割って中の種だけを挽いて使ってください。
ブラウンカルダモンはインドでは熱した油に香りを移す「テンパリング」という使い方をします。ブラウンカルダモンはとても強い香りなので、肉や魚の臭いを消すことによく使われます。
しかしカルダモンというと一般にはグリーンカルダモンを使うことが多いでしょう。グリーンカルダモンをホールのままテンパリングをして使うときは、外皮にちょっと傷をつけてカルダモンの香りを引き出します。
グリーンカルダモンの外皮を割って、中の種子だけを油で温める方法もあります。カルダモンの種子が焦げないように気長に弱火でじっくり温めるのがコツです。
ホールのグリーンカルダモンを砕いてパウダーのしたものもあります。パウダーのカルダモンは香りが飛びやすいので料理の仕上げに使われることが多いです。パンやお菓子、ヨーグルトに混ぜ込むなど使い方は様々です。
カルダモンの効果・効能は?
カルダモンには健康管理面で多くの効果や効能があるとされています。カルダモンは世界中で古くから薬として使われてきた植物で、スパイスの中でもサフラン、バニラに続いて高価なものです。
カルダモンは外皮が割れてしまうと香りが飛んで価値が下がってしまうのです。完熟する少し前の実を一つずつ手で摘み取るため、その価値がなお一層高くなります。
カルダモンは一般的に、消化器官・呼吸器官、そして口臭の予防や発汗作用の促進、精神の安定、そして集中力のアップに効果があると言われています。
カルダモンは胃液、唾液の分泌を促進させ、一方で胃酸が必要以上に分泌されている場合はその症状を抑えてくれる働きもあると言われています。また腸内のガスを排出させるという効果も期待されているそうです。
カルダモンのエッセンシャルオイルを使ったアロマ療法で、咳や痰が出るのを抑えるという効果もあると言われています。
カルダモンには「シオネール」という、ニンニクやアルコールの匂いも消臭してくれる成分が含まれています。インドではカルダモンを口臭予防に、匂いの強い食べ物やお酒を飲む前にカルダモンを噛んだり、北欧の国々でもカルダモンの実を噛みながらお酒を飲んだりする習慣があります。
またカルダモンは発汗作用もあるのでダイエットにおすすめですし、風邪などで熱が出た時に汗をかいて気化熱で熱を下げる効果もあります。もしくは寒い時には体を温める力もあるので、カルダモンで作ったお茶を飲むのは大変おすすめです。
カルダモンはリラックス効果や集中力UP効果が期待できる言われている
カルダモンには、口臭予防に効く「シオネール」と「テルピネオール」という成分が含まれています。この成分はストレスを軽減させる効果があると言われています。
そしてカルダモンは、脳の前頭葉部分の酸素摂取量に変化をもたらし、脳を活性化して集中力を向上させるとも言われています。忙しい毎日、また学生さんたちの受験勉強に、カルダモンを使った料理やアロマセラピー、カルダモンのお茶を飲むことなどをすると良いかもしれません。
カルダモンの副作用や注意点は?
カルダモンには痛みを軽減させる力があると言われています。胆嚢に疾患のある方は、痛みを軽減させることからかえって症状を悪化させる可能性もあると言われていますので、カルダモンの使用は控えた方が良いと言われています。
また、子供や妊婦はやはりカルダモンの強い効果が心配されるので、カルダモンを使う時にはまず医者に相談するべきでしょう。
カルダモンの使い方を紹介!
カルダモンは古代から人々に愛されてきたスパイスです。カルダモンの使い方を、幾つかご紹介しましょう。カルダモンを使った料理のレシピは、下段にいくつかご紹介してありますので、是非そちらもご覧ください。
コーヒー
カルダモンは料理に大変よく使われるスパイスです。サウジアラビアとインドが世界のカルダモンの半分の量を消費します。サウジアラビアではコーヒーにカルダモンを30〜60%も入れます。
日本でカルダモンコーヒーを飲む場合は、カルダモンの使い方にまず慣れるために、まずカルダモンパウダーをコーヒーにふわりとかけるのがいいでしょう。慣れてきたらカルダモンをコーヒーカップに入れて2、3分置いておいて、コーヒーにカルダモンの香りを移しましょう。
もっとカルダモンの香りが欲しい場合は、カルダモンをコーヒー豆と一緒にミルで挽きましょう。本格的カルダモンコーヒーが楽しめます。
チャイ
スパイスと紅茶を使って「チャイ」を作りましょう。使うスパイスはパウダーでなく、ホールのものを使うのがおすすめです。
カルダモン、ターメリック、ブラックペッパー、潰した生姜を鍋に入れて火にかけ、沸騰してきたら紅茶を入れて煮出し、水と同量の牛乳を入れてさらに煮出します。
再び沸騰したら砂糖を入れて、カップに注いで出来上がりです。カルダモンの使い方として、チャイはとても人気があります。
甘いスパイスの香りのチャイは、インドでは夏は生姜を入れずに作ることが多いです。暑いインドでは甘いものは疲れをとると言われ、チャイにも砂糖をたっぷり入れます。
カルダモンはどこで買える?
カルダモンはショウガ科のスパイスです。日本食のレシピでは生姜を使うことがよくありますが、カルダモンを使ったことがない方も多いことでしょう。カルダモンは一体どこで買えるのでしょうか?
カルダモンは大型スーパーや通販で購入できる!
カルダモンやターメリック、クミンシードやシナモンなどのスパイスは、大型のスーパーの香辛料のコーナーで瓶詰めになって売っています。もしくは通販でたやすく購入することができます。
カルダモンが手に入らないときはシナモンで代用可能!
カルダモンの独特の爽やかな香りは、料理やお茶、コーヒーの味を引き立てるのに大切なスパイスですが、もしカルダモンが手に入らないときはどうしたらよいでしょうか?
カルダモンが手に入らないときは、シナモンの香りで代用することができます。シナモンパウダーをお茶に入れると、その甘く深い香りがお茶の味をひときわ際立たせてくれます。シナモンをカレーに使うのもおすすめです。
カルダモンを使った人気のおいしいレシピを紹介!
カルダモンの使い方と言ったら、やはりカレーのレシピが筆頭に挙げられます。カレーにもいろいろありますが、ひき肉を使った、スパイスの香り豊かな簡単キーマカレーのレシピをご紹介しましょう。
キーマカレー
キーマカレー二人前のレシピに使う材料は、合挽き肉100g、玉ねぎ1個、おろし生姜、おろしにんにく各小さじ1, 水70cc、トマト缶半分、塩少々、醤油、はちみつ各小さじ1、唐辛子(鷹の爪、粉末)です。
そして使うスパイスは、ターメリック、クミン、カルダモン各大さじ1、ガラムマサラ小さじ1です。カルダモンはホールでしたら外皮に傷をつけるか、ペンチで押しつぶしてください。クミンは粒状、パウダーどちらでも結構です。
鍋の油を熱して、にんにく、生姜を炒め、香りが出たら玉ねぎを薄くスライスしたものを入れて、茶色くなるまで弱火でじっくり炒めてください。次にひき肉を入れて全体をよく炒めて、塩を少々加えます。
スパイスを入れて炒め合わせたら、水、トマト缶、はちみつ、お好みの量の唐辛子を入れて、汁けがなくなるまで加熱します。途中で味を見て、好みで塩を追加します。
最後にガラムマサラを加えて10分ほど加熱したら完成です。キーマカレーのレシピはとても簡単で、お好みで他の野菜を加えたり、辛さを好みで調整したりしてください。
最初に子供用に唐辛子を入れないレシピで作って、子供の分を別にして後から大人用に唐辛子を入れるレシピを作ることもできます。
カルダモンライス
インド人はカルダモンをカレーに使いますが、ライスもカルダモンを使って炊くレシピがあります。カルダモンの甘い香りが、一緒に食べるカレーやおかずと素敵なコンビネーションを奏でてくれます。
このレシピに使うカルダモンは、パウダーになっているものがおすすめです。お米2合を炊くのでしたら、カルダモンは小さじ1/3です。といだお米に塩小さじ1/2と、カルダモン、適量の水を入れて炊飯器で炊いてください。
スパイスの香りには、やはり日本米よりもバスマティライスがよく合います。機会があったらバスマティライスも一度トライしてみてください。
米にスパイスを使うレシピはインドでは普通に行われています。米にスパイスの香りが付いていると、カレーのおいしさが倍増する、ターメリックのおすすめの使い方です。
カルダモンとシナモンの北欧風トースト
シナモンロールは、スウェーデンで発明されたと言われている甘い菓子パンですが、日本にも1990年代から普及しているので、きっと一度は召し上がったことがあるのではないでしょうか。
このシナモンロールの味を、簡単に食パンを使って自宅のトースターで再現できるやり方があります。作り方はとても簡単です。室温のバターを食パンに塗って、シナモン4、カルダモン1の割合で食パンにシナモンパウダーとカルダモンパウダーに振りかけます。
最後にグラニュー糖をふりかけて、トースターで焼きあげればおいしシナモンロールを自分で簡単に作ることができます。このトーストはとても人気があるのでとてもおすすめです。ぜひ一度トライしてみてください。
普段の生活にカルダモンを取り入れてみよう!
カルダモンはスパイスの女王と呼ばれる豊かな香りが、料理やチャイ、コーヒーなどに使われ多くの国で賞賛され続けている、素晴らしいスパイスです。今日本でも和食にカルダモンの香りを使ったレシピが出てきています。カルダモンをキッチンの常備スパイスとして取り入れてみましょう!
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