土鍋があれば燻製も自由自在に！おいしくできる作り方やコツは？

土鍋は鍋料理だけでなく、ご飯の炊飯にも使える万能料理器具です。そんな土鍋を使えば、手作りが難しいといわれる燻製料理も失敗なく作ることができます。

作り方の基本は、煙のもととなるチップを土鍋の底に敷き、焼き網の上に食材をのせ、蓋をした状態で加熱するだけです。加熱時間は平均30分ですし、その後1時間ほど風燻製すればその日のうちに食べられます。

もちろん土鍋にチップをのせる際には焦げ防止のためにアルミホイルを敷きますし、食材の水切りをきちんとしておくことも重要です。とはいえこれが土鍋燻製の基本的な作り方なので、燻製料理初心者でも失敗なく作れます。

土鍋を使って燻製料理にチャレンジする場合は、土鍋燻製に必要な道具を揃えることから始めましょう。「土鍋燻製」ですから、調理器具には土鍋を使います。土鍋はどんな種類・サイズでも構いません。

ただし加熱中は相当量の煙が出るので、台所で燻製作業をすると、場合によって部屋に設置された火災報知器が誤作動する恐れがあります。そのため庭やベランダで調理ができるよう、ガス火専用の土鍋を選ぶのがおすすめです。

土鍋の次に重要なのが、燻製料理に欠かせないチップ（スモークチップ）です。チップはさまざまなフレーバー（種類）があり、フレーバーによって燻製したときの風味が変わります。

どのフレーバーを使っても基本的な作り方は同じなので、好きなフレーバーを準備すると良いでしょう。次に燻製する材料をのせる焼き網です。焼き網は土鍋のサイズに合っていないと煙が効率よく土鍋の内部に充満してくれません。

ですから土鍋の口径に合った焼き網を準備してください。最後は台所に常備されているアルミホイルです。たったこれだけの道具があれば、あとは燻製にしたい食材を調達するだけで、いつでも自家製燻製料理が作れます。

土鍋の基本的な燻製の作り方がわかれば、お酒に合うおつまみ系燻製料理も簡単に作れます。基本的におつまみの材料になるものはなんでも燻製にできますが、土鍋燻製初心者には、おつまみ系燻製レシピで人気の燻製チーズと燻製ウインナーがおすすめです。

燻製おつまみの代表選手・チーズも、土鍋で簡単に手作りできます。そのままでもおつまみとして人気のチーズですが、せっかく土鍋燻製にチャレンジするのですから、贅沢にカマンベールチーズを丸ごと1個燻製にしてみましょう。

カマンベールの外側は固いですが、中は柔らかく滑らかな舌触りなのが特徴です。土鍋で燻製にすると多少全体的に固くなりますが、その分香ばしい香りが加わるので、贅沢なおつまみ料理になります。

燻製の作り方は、基本的な土鍋燻製の作り方と同じです。ただしチーズを食材として使う場合、熱燻製している時に表面のチーズがとけることがあります。

溶けたチーズが焼き網から落ちると、見た目が悪いです。そこでカマンベールの燻製を作る際は、アルミホイルで底の部分を保護しておくと、熱燻製中も底がとけず、見た目のきれいな燻製チーズが完成します。

ジューシーな肉汁がたっぷり詰まったウインナーには、自宅にあるお茶を使って燻製にする作り方がおすすめです。基本的にどんなお茶でも燻製ウインナーに合うのですが、茶葉の焦げたにおいはあまり美味しくないので、火加減には注意してください。

さらに効率よくお茶で燻製ウインナーを作るコツは、茶葉に砂糖を加えることです。砂糖の量は茶葉の量と同じにします。土鍋のサイズによって入れる茶葉の量が変わるので、土鍋のサイズに合わせて茶葉と砂糖の量を調整してください。

上品な土鍋燻製を目指すなら紅茶、香ばしさを追求した土鍋燻製にするなら麦茶、和風の土鍋燻製なら緑茶がおすすめです。

作り方は基本の土鍋燻製の作り方と同じです。作り方のポイントは、茶葉と砂糖をあらかじめませてから土鍋に入れ熱燻製をすることです。茶葉と砂糖が分離した状態だと土鍋に茶葉が焦げるだけで、効率よく煙が出てきません。

その点砂糖をあらかじめまぶしておくと、短時間で効率よく燻製ができます。なお同じ方法でベーコンを土鍋燻製にしても絶品おつまみになるので、ウインナーと一緒に燻製にするのがおすすめです。

土鍋があればおつまみにぴったりな燻製料理も、自宅で簡単に手作りできます。土鍋の種類やサイズは特に関係ありませんし、燻製に必要な道具だけ揃えば初心者でも簡単です。

ただし加熱している間は、煙が大量に出ます。ですから自宅で燻製料理をする場合も、加熱作業中は庭やベランダなどで作業をしましょう。

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