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自然豊かな岡山は鍾乳洞が多いことでも知られる
岡山県は自然が豊かな地域であるため、鍾乳洞が多いことでも有名な場所です。観光スポットになっている鍾乳洞や、神秘的なパワーを感じることができる、秘境のような鍾乳洞まで様々あります。
岡山に鍾乳洞が多いのはなぜ?
岡山県に鍾乳洞が多いのは、岡山県の地形によるものです。鍾乳洞は、石灰岩などにより形成されますが、岡山県には、石灰岩を含んだ地形が多いため、鍾乳洞が多いと言われています。
鍾乳洞はこうしてできる
鍾乳洞とは、石灰岩が地表の水や地下水などにより、長い年月をかけた浸食により形成された洞窟です。通常は石灰岩地帯に存在する洞窟です。
石灰岩の地層は、暖かい海で石灰質の殻などが堆積したことにより出来上がります。通常の岩と違い、主成分は炭酸カルシムのため酸性の溶液に溶解する性質を持っています。
地殻変動などにより、石灰岩が地上に隆起し、二酸化炭素を含んだ酸性雨や地下水により、溶解し、内部に多くの空洞ができることから、長い年月をかけて洞窟へと変化していきます。
岡山のおすすめ鍾乳洞:ライトアップが神秘的な洞窟
まずは、岡山県の鍾乳洞で、ライトアップされている鍾乳洞を3ヶ所紹介していきます。ライトアップされた様子が、自然にできた鍾乳洞と融合して、神秘的な洞窟を作り出してくれます。
満奇洞
1つ目に紹介する、岡山でライトアップが神秘的な鍾乳洞は、新見市のカルスト台地にあり県の天然杵物にも指定されている鍾乳洞「満奇洞」です。地底湖の夢の宮殿や、無数の鍾乳管・つらら石など見どころがたくさんあります。
満奇洞は、江戸時代に漁師が発見したと言われており、洞窟の名前は1929年に、歌人である与謝野鉄幹と与謝野晶子が「奇に満ちた洞」と歌を詠んだことから、満奇洞と名付けられました。
1977年に公開された八つ墓村のロケ地としても利用され、神秘的で幻想的な空間の満奇洞は、長さ450メートル、幅約25メートルある鍾乳洞です。
鍾乳洞の入口を入ってすぐライトアップされた幻想的な景色を見ることができます。ライトアップに使用するライトは全てLEDを使用しており、LEDのライトアップが幻想的な空間を増してくれます。
満奇洞で、一番人気のスポットが、ライトアップにより竜宮城へ来たかのような雰囲気が漂う竜宮橋です。周囲に滴る水などが、ライトアップと上手に融合し海の中にいるように演出をしてくれます。
また、竜宮の橋の周辺には恋人の泉や乙姫の寝殿・夢の宮殿などのスポットがありますので、こちらも見逃さずに巡ってみてください。
基本情報
満奇洞の営業時間は、8:30から17:00で最終入洞は16:30です。料金は高校生以上1000円・中学生800円・子ども500円です。
住所 | 岡山県新見市豊永赤馬2276-2 |
電話番号 | 0867-72-6136 |
備中鍾乳洞
2つ目に紹介する、岡山の鍾乳洞で、ライトアップが神秘的で綺麗なおすすめの洞窟は、備中鍾乳洞(びっちゅかなちあな)です。
備中鍾乳洞は、杖を借りて約200メートルの下り坂を降りていくことから始まり、冒険気分を味わえると評判の鍾乳洞です。
洞窟の中では、備中鍾乳洞の特徴を学ぶことができるナレーションが流れていますので、洞窟の歴史を知ることができます。洞窟内の最高気温は1年を通して9度ほどであり、夏は涼しく冬は暖かく感じます。
ライトアップがされていたり、足元の整備もされているため、比較的に歩きやすい鍾乳洞です。備中鍾乳洞のおすすめは、高さ3メートル・直径5メートルの大きな大石筍や22層からなる五重の塔などが見どころです。
基本情報
備中鍾乳洞の営業時間は、10:00から17:00です。11月から3月は16:00までです。なお、1月と2月は土日・祝日のみ営業をしていますので、ご注意ください。
他の定休日については、不定休となりますので、直接確認が必要です。料金は、大人700円、高校生・中学生500円、子ども350円です。
住所 | 岡山県真庭市上水田8854-1 |
電話番号 | 0866-52-2962 |
井倉洞
3つ目に紹介する、岡山の鍾乳洞でライトアップが神秘的な洞窟は、全長1200メートル、高低差90メートルある「井倉洞」です。
井倉洞は、高さ240メートルの石灰岩の絶壁に入口があります。雨水などの浸食により洞窟ができ、高さ50メートルの滝や鍾乳石がつららのように出来ています。
大理石の採掘調査をしているときに発見された井倉洞には、不思議な形をした鍾乳石などが数多くあります。洞窟内の気温は大体15度から16度で、1年を通して過ごしやすい気温です。
ライトアップされている場所もあり、神秘的な空間が作られていますが、天井が低い箇所や、滑りやすい箇所がありますので足元に注意しながら進みましょう。
基本情報
井倉洞の営業時間は8:30から17:00で最終受付は16:30です。なお、1月1日から1月4日は9:00から16:00の営業となりますので、ご注意ください。料金は、高校生以上1000円・中学生800円・子ども500円です。
住所 | 岡山県新見市井倉409 |
電話番号 | 0867-75-2224 |
岡山のおすすめ鍾乳洞:国・県指定天然記念物
続いては、岡山県で国・県の天然記念物に指定されている鍾乳洞を紹介していきます。雄大な景色の鍾乳洞は、訪れる人を圧倒し、魅了してくれる神秘的な洞窟です。
羅生門
次に紹介する、岡山のおすすめの鍾乳洞は、国・県の天然記念物に指定されている「羅生門」です。羅生門は、岡山県新見市草間の陥没ドリーネ群中にある巨大な天然橋と鍾乳洞です。
標高400メートルのカルスト台地上にある羅生門は、1930年に国の天然記念物に指定され、2007年には日本の地質100選に選ばれています。
基本情報
2020年1月現在は、倒木の関係上で、展望台までしかアクセスができないようになっています。展望台の営業時間は決まっていませんので、自由に出入りができます。
住所 | 岡山県新見市草間 |
電話番号 | 0867-72-6136 |
岡山のおすすめ鍾乳洞:市指定重要文化財
次は、岡山県のおすすめ鍾乳洞で市の重要文化財に指定されている鍾乳洞を紹介します。お寺と鍾乳洞が、一緒になっている、荘厳な雰囲気が漂う鍾乳洞です。
井弥の穴
市の重要文化財に指定されているおすすめの鍾乳洞は、備中川の右側厳島神社の境内内にある全長85メートルの鍾乳洞「井弥の穴」です。
井弥の穴の入り口にある自然石には、室町時代もしくは江戸時代からのものと推測される薬師如来の文字が刻まれています。
岡山県の天然記念物に指定されている、井弥の穴の洞窟内を見学できるのは20メートルのみですが、美しく神秘的な鍾乳石を見ることができます。
基本情報
営業時間は指定されておらず、無料で入ることができます。専用の駐車場は設置されていませんので、北房振興局駐車場を利用しましょう。北房振興局駐車場からは徒歩3分ほどで到着できます。
住所 | 岡山県真庭市下呰部 |
電話番号 | 0866-52-2111 |
岡山のおすすめ鍾乳洞:冒険心がそそられる洞窟
続いては、岡山県の鍾乳洞で、冒険心がそそられる神秘的で面白い鍾乳洞を4つ紹介していきます。自然の浸食により形成された鍾乳洞は、それぞれの場所で違う形を見せてくれる洞窟のため、探検などが好きな人には最適の観光スポットです。
諏訪洞
岡山県で冒険心がそそられる鍾乳洞は、日本の音風景100選に選定された「諏訪洞」です。諏訪洞の全長は1750メートルと言われており、洞窟から湧き出る水は、備中川へ向かって流れて行きます。
洞窟の中が見学できるのは、入り口から10メートルの範囲ですが、様々な神秘的な鍾乳石や、多くの滝を見ることができます。
夏の夜には、近くにある備中川のホタルを見ることもできますので、ホタルの見学と一緒に諏訪洞を観光してみてはいかがでしょうか。
基本情報
営業時間は指定されておらず、無料で入ることができます。専用の駐車場は、ほたる公園駐車場にあります。20台ほど駐車が可能です。
時間を気にすることなく、見学することができますが、夜遅い時間は周囲に明かりもなく、足元も不安定のため、なるべく明るい時間に行くようにしましょう。
住所 | 岡山県真庭市下呰部120-1 |
電話番号 | 0866-52-2111 |
神庭の鬼の穴
2つ目に紹介する、冒険心を感じることができる鍾乳洞は、高さ110メートル・幅20メートルを大量の水が流れ落ちる名瀑の神庭の滝を中心として、100ヘクタールの神庭の滝自然公園の中にある「神庭の鬼の穴」です。
神庭の鬼の穴の洞窟内は、階段や照明などが整備されていますので、比較的安全に冒険を楽しむことができます。
鍾乳石は、ほかの岡山県内の鍾乳洞と比較すると、発達はしていませんが、照明が20分で消えるシステムのため、いつ暗くなる分からないワクワク感を感じながら回ることができます。
洞窟内には、キクガシラコウモリやコキクガシラコウモリなどが生息しており、他にも珍しい生物を見ることができますので、どのような生き物に出会えるか楽しみながら進めるのも魅力の1つです。
基本情報
営業時間は、8:30から17:15です。休業日は、年末年始(12月29日から1月3日)のみです。料金は、神庭の滝自然公園の入園料大人300円・小中学生150円で利用することができます。
駐車場は、90台ほど収容可能な駐車場が神庭の滝自然公園にあります。無料で利用できますので、車でアクセスする場合は、こちらの駐車場を利用しましょう。
住所 | 岡山県真庭市神庭640 |
電話番号 | 0867-44-2607 |
羽山渓
続いて紹介する、冒険心が沸き起こる岡山県の鍾乳洞は、成羽川の支流島木川にある、石灰岩でできた約2キロの渓谷「羽山渓」です。
羽山渓は、滝や鍾乳洞の他に羽山デッケンと言われる珍しい岩や巨大な岩など、神秘的な自然の景色を見ることができる場所です。
春の新緑や、秋の紅葉は絶景と評判で、デートや散策におすすめのスポットです。羽山渓の周辺は、石灰岩地帯特有の草花をたくさん見ることができます。
中国自然歩道に指定された遊歩道もありますが、照明は設置されていませんので、懐中電灯を持参して灯りを確保しましょう。
基本情報
営業時間は決まっておらず、入場料も不要のため自由に、見学が可能です。洞窟内のみの見学は20分ほどでできますが、渓谷全体を見学する場合は2時間ほどかかります。
渓谷全体を見学する場合は、時間に余裕を持って訪れるようにしましょう。また、駐車場は普通車が5台停められる駐車場しかありませんので、満車の際はコインパーキングなどを利用しましょう。
住所 | 岡山県高梁市成羽町羽山 |
電話番号 | 0866-42-3216 |
鬼女洞
4つ目に紹介する、岡山県で冒険心をそそられる鍾乳洞は、高梁川の西側にあるカルスト台地・石蟹郷台にある「鬼女洞」です。
鬼女洞は、吉備高原のドリーネの底に大きな洞口がある、215メートルほどの貫通型鍾乳洞です。鬼女洞は、古い部類に入る鍾乳洞で、以前は観光スポットとして多くの人が訪れていましたが、現在は足を運ぶ人も少なくなっています。
今も、ドリーネの底の吸い込み穴として、機能はしており洞窟内には、高さ2メートルほどの滝が2ヶ所あります。蛇行が多い鍾乳洞で、以前使用されていた照明器具などの電線はそのまま残っていますが、今は管理されていないため、照明は付くことがありません。
基本情報
洞窟内は、真っ暗であり誰も管理していないため、足元も滑りやすかったりするなど整備されていないため、歩きやすい靴で行くようにしましょう。
入場料は不要で入場時間も定められていませんが、1人で訪れたり、鍾乳洞に慣れていない人は、危険も伴いますので必ず複数人数で訪れることと、懐中電灯など灯りを灯すことができる機器を持って探検しましょう。
住所 | 岡山県新見市法曽 |
電話番号 | - |
岡山県新見市は鍾乳洞の町
岡山県新見市は、鍾乳洞の町と呼ばれているほど、鍾乳洞が多く存在しています。新見市にある鍾乳洞は、小さいものまで数えると2000程です。岡山県新見市で鍾乳洞を刊行する際のおすすめのモデルコースを紹介していきます。
鍾乳洞を巡るモデルコースを紹介!
新見駅から車で、観光をする際のおすすめのモデルコースは、井倉洞・満奇洞・羅生門の順番です。井倉洞は、全長1200メートルの長さと、50メートルの岩穴から流れ落ちる滝が見どころです。新見駅から車で20分ほどで到着できます。
満奇洞は、1つ目の井倉洞から車で30分ほどのところにあります。満奇洞は、江戸時代に発見された鍾乳洞で古くから岡山の地にある鍾乳洞です。3つ目は満奇洞から20分ほどのところにある羅生門です。
羅生門は、希少な植物が生い茂っているため、鍾乳洞だけでなく植物も見どころの1つです。また、井倉洞から満奇洞の間には、美味しい雲海そばを食べられるお店がありますので、井倉洞から満奇洞への道中にランチをするのもおすすめです。
岡山の鍾乳洞へ出かける時に注意する点
鍾乳洞に観光に行く際には、いくつかの注意点があります。鍾乳洞は自然にできた洞窟の為、危険もあります。注意点をよく理解して、安全に鍾乳洞観光を楽しみましょう。
服装
鍾乳洞は、場所によっては上部からの水滴が流れてきたりします。その為、耐水性のある洋服か、もしくは汚れてもいいように着替えを用意していくことをおすすめします。
また、鍾乳洞は狭い道などもありますので、女性の方はスカートではなく、なるべくパンツスタイルの動きやすい服装で、足元は滑りやすい箇所が多いため、サンダルやヒールのある靴は避けてスニーカーなどで行くようにしましょう。
持ち物
鍾乳洞の中には、ライトアップされていない場所などもあり、周囲が暗闇の所もあります。懐中電灯など、灯りをつけることができる道具を持っておくと便利です。
営業時間・入洞規制
岡山県の鍾乳洞には、営業時間の定めもなく、自由に入ることができる鍾乳洞もあります。営業時間が決められている鍾乳洞では、時期により入洞時間が異なりますので、詳しくは各ホームページなどで確認をしましょう。
また、鍾乳洞は自然の浸食により形成された洞窟です。そのため、浸食が進んだり、何かしらの影響で危険と判断された場合には入洞規制がかかることがありますので、入洞規制が入った場合には、必ず決まりを守るようにしましょう。
岡山の鍾乳洞とセットで楽しみたい!近隣観光スポット
最後は、岡山県で鍾乳洞と一緒に巡ってほしい観光スポットを3ヶ所紹介していきます。鍾乳洞だけでなく、他の可能スポットも一緒に巡って、岡山の旅の思い出を増やしましょう。
備中松山城
1つ目に紹介する、岡山のおすすめ観光スポットは、国の重要文化財に指定されている「備中松山城」です。備中松山城は、日本三大山城にも数えられている有名な城で、秋には雲海の中に浮かぶように城が見えるため、日本の天空の城とも呼ばれています。
春には新緑・夏は青空・秋は紅葉・冬は雪景色と四季折々の風景を楽しむことができます。備中松山城の展望台からは、秋から春にかけて早朝に、条件を満たしたときにのみ雲海の中に浮かぶ備中松山城を眺めることができます。
雲海の中に壮大にそびえ立つ、備中松山城は幻想的で、フォトジェニックな写真が撮れると評判です。
料金は大人500円、小・中学生200円です。営業時間は4月から9月は9:00から17:30、10月から3月は9:00から16:30です。
住所 | 岡山県高梁市内山下1 |
電話番号 | 0866-22-1487 |
井倉峡
2つ目に紹介する、おすすめの観光スポットは240メートルの壮大な峡谷の「井倉峡」です。カルスト地形の大地にある高梁川をVの字に作り、ダイナミックでありながら美しい景色を作り出しています。
秋には、真っ赤に染まった紅葉と石灰岩の灰色が融合し、美しいコントラストを作り出してくれます。紅葉の見ごろは10月下旬から11月中旬です。
井倉峡は、ライトアップが綺麗な鍾乳洞、井倉洞の近くにありますので、井倉洞と合わせて見たいおすすめの観光スポットの1つです。
住所 | 岡山県新見市井倉409 |
電話番号 | 0867-75-2224 |
天王八幡神社
3つ目に紹介する、岡山のおすすめ観光スポットは、ホタルが美しく舞う幻想的な風景が魅力の「天王八幡神社」です。
天王八幡神社は、金ボタルの生息地として有名な場所で、岡山県の天然記念物に指定されています。金ボタルは珍しい種類のホタルで、ヒメボタルとも呼ばれています。
金ボタルの光で金色の世界が広がります。その様子は、ライトアップされているようだと評判です。金色の世界を見ることができるのは7月中旬のわずか10日間ほどです。
僅かな期間しか見ることができない、森の中を優雅に舞うホタルと幻想的な景色を見るために、毎年多くの観光客が7月中旬ごろに足を運んでいます。
住所 | 岡山県新見市哲多町蚊家1708 |
電話番号 | 0867-96-2113(新見市哲多支局地域振興課) |
岡山の鍾乳洞で神秘的な世界に出会う
岡山県には、神秘的な鍾乳洞がたくさんあります。自然の力を借りてライトアップにより更に幻想的な世界となる鍾乳洞や、昔から変わらずパワースポットとして人々に親しまれている鍾乳洞もあります。
地球の自然を感じることができる、鍾乳洞にはまだまだ魅力な場所が隠れています。神秘的な世界を体験してみてはいかがでしょうか。