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山口県・秋吉台の「鍾乳洞」は大迫力で必見の価値あり
山口県の観光スポットと言えば、秋吉台です。日本で最大規模のカルスト台地と、大鍾乳洞は長い月日をかけて育まれた自然の美術品です。特に秋吉台の鍾乳洞は大迫力で、大自然の存在感に圧倒されること間違いなしです。
秋吉台は、山に囲まれた盆地に広がっています。岩が乱立しているこの大地は、3億年前はサンゴ礁だったと言われています。その後は森林となり、人の手によって開拓されていく中で現在の姿へと変化しました。
秋吉台には石灰岩が見られ、この岩の中には海の中にあった時代の痕跡も残されています。そして現在でもサンゴやウミユリなどの化石を見つけることができます。山口県・秋吉台の鍾乳洞は必見の価値ありのおすすめ観光スポットです。
山口県が誇る有名観光スポット・秋吉台の「秋芳洞」とは?
秋吉台の「秋芳洞」とは、秋吉台の南側の麓にある広谷ポリエの奥に、ぽっかりと口を開けた日本最大級の鍾乳洞です。昔から地元の人々に瀧穴(たきあな)と呼ばれていました。この瀧穴は大正11年に国の天然記念物にも指定されました。
それでは、秋吉台の秋芳洞はどうしてできたのでしょうか。まず雨水は地上に落ちる途中で空気中の炭酸ガスを含み、秋吉台の上に降ります。そして秋吉台の上に降った雨は、地殻変動で石灰岩にできた多くの割目にそいながら、地下にしみこみます。
この時に、雨水に含まれているわずかな酸によって、石灰岩の割目はちょっとずつ溶かされて水路となり、徐々に大きくなります。また地下水は小さい石や砂などを流して、地下水位が下がるにつれて洞窟は下へと溶かされたり、浸食により大きな空洞となります。
洞窟が徐々に大きくなると天井や壁が崩れ落ち、更に大きな洞窟となります。大きな空洞ができ、更に地下水位が下がると、洞窟の発達は止まります。そして天井や壁、床面に石筍や鍾乳石や石灰華などの二次生成物ができ始めるのです。
このように秋吉台の鍾乳洞は、地下水や雨水などの影響によってできます。この秋吉台の秋芳洞が誕生したのは、今から数十万年前だと言われています。秋吉台の秋芳洞は、長い年月をかけて現在のような巨大な鍾乳洞になりました。
鍾乳洞の周りがカルスト台地の「秋吉台」
秋吉台は、日本で最も規模の大きいカルスト台地です。北東は約16キロメートル、北西は約6キロメートル、地下に広がる部分を含めると総面積は93平方キロメートルにまで渡り、広々とした大地が広がっています。
このうちの約45平方キロメートルは国定公園、約13平方キロメートルは国の特別天然記念物となっています。現在の秋吉台のカルスト台地は、約8千万年前の年月をかけて形成されました。
日本三大カルストと言えば、高知県の四国カルスト、福岡県の平尾台、そして今回紹介している山口県の秋吉台が挙げられます。その中でも秋吉台は最大規模で、不思議な自然の造形美を垣間見ることができます。秋吉台で是非大自然に触れてみてください。
全長10キロの鍾乳洞のうち洞窟探検できるのは1キロ
秋吉台の秋芳洞は、入口の高さが20メートル、幅が8メートルで、洞窟の長さは8700メートルです。洞窟の中に入ると、幅が40メートル、天井の高さが15メートルほどです。そして実際に見学できる長さは約1キロメートル続く巨大鍾乳洞です。
洞窟の奥は、本洞と支洞の2つに分かれています。支洞は観光洞で本洞の奥は水没していて、そこから先は3500メートルほど潜水調査がされています。秋芳洞内では、鍾乳石や石筍、石灰華などをたくさん見ることができます。
秋吉台の鍾乳洞「秋芳洞」の基本情報
次に秋吉台の鍾乳洞「秋芳洞」の基本情報について説明していきます。まず秋芳洞へのアクセス方法ですが、JR新山口駅からはバスで45分ほどとなります。車でアクセスする場合は、中国自動車道「美祢東JCT」を経由し、小郡萩道路「秋吉台IC」から車で5分です。
秋芳洞の入洞料金は、高校生以上の大人は1200円、中学生は950円、小学生は600円となります。団体で20名以上の場合は1週間前までに予約が必須です。団体20名から99名までの入洞料金は、大人1000円、高校生800円、中学生700円、小学生450円です。
秋芳洞冒険コースも行きたい場合は、追加料金は300円です。秋芳洞冒険コースは、秋芳洞営業日には毎日予約なしで観光できますが、洞窟増水時には利用不可になることもあります。
通常の入洞時間は8:30~16:30までで、料金に関しては改正されることもあるのでホームページも必ずチェックしてください。秋芳洞への再度の入洞は可能ですが、入場時に購入したチケットが必要です。チケットはなくさないように注意しましょう。
秋吉台には、エレベーターで見学する人用の無料駐車場があります。ただし、秋吉台の正面入り口から散策する場合には全て有料駐車場を使用することになります。つまり、秋吉台の神秘的な姿を体感するには、基本的には有料駐車場を利用しないといけません。
秋吉台の正面入り口周辺の駐車場料金の目安は、1回100円から400円です。一番中心となる駐車場は、市営駐車場で規模が大きく、混雑している時でも利用できる可能性が高いです。第1駐車場と第2駐車場があり、秋芳洞入口までは徒歩9分です。
市営駐車場の料金は400円かかりますが、もう少し安い方が良い場合には、すぐ近くにある100円の駐車場を利用するのがおすすめです。100円の駐車場は、「洞口荘」という駐車場とカルスト観光堂の駐車場です。収容台数は少ないので停められたらラッキーです。
また秋芳洞の入口まで徒歩5分と好立地にある駐車場もいくつかあります。1回あたり200円から300円ですが、収容台数は一か所辺り10台ほどと多くはありません。このように秋芳洞周辺にはたくさんの駐車場がありますが、混雑することもあるので早めの行動を心がけましょう。
住所 | 山口県美祢市秋芳町秋吉秋吉台 |
電話番号 | 0837-62-0018 |
秋吉台の鍾乳洞の「気温」や「おすすめの服装」は?
ここからは秋吉台の鍾乳洞の気温やおすすめの服装・靴について説明していきます。洞窟内の気温は何度ぐらいに保たれているのでしょうか。また秋吉台の鍾乳洞の観光を楽しむためには、適切な服装や靴を準備することも大事です。
秋吉台の鍾乳洞の気温は、年間平均で約17度前後です。夏の外の気温は高く、冬の外の気温は低いので、夏に行けばかなり涼しく、冬に行けば暖かく感じます。夏場の服装はTシャツだと、涼しく感じておすすめです。
それ以外の季節に秋吉台に観光する場合は、外気と同じ服装で寒い気温への対策は大丈夫ですが、羽織物が1枚あると便利です。冬場は逆に暖かいので服装に注意してください。
また、裾が長いスカートやパンツで行くと裾が濡れてしまいます。またビーサンで行くと滑ってしまいます。とにかく服装には注意して観光するようにしましょう。
今回説明したように洞窟内の気温は四季を通じて一定に保たれています。洞内を散策するうえでこの気温は過ごしやすく感じるでしょう。その次に鍾乳洞散策に合った靴も準備する必要があるので、履いていく靴などについて説明していきます。
鍾乳洞散策に合った靴や装備は?
鍾乳洞散策に履いていく靴は、トレッキングシューズかスニーカーが断然良いです。またその上で、汚れても大丈夫でソールが滑りにくい靴があればベストです。
秋芳洞内部の地面はとても濡れていて、人も多く、水跳ねもあるので滑りにくい靴で行きましょう。またその他の服装で用意した方が良いのが、帽子です。理由は天井から水が落ちてくるのと、狭い箇所も通るので頭を打つ可能性もあるからです。
おすすめの服装や靴について説明しましたが、その他にあると便利なアイテムがあります。途中で何か所か足元が見えにくいところもあるので、スポットタイプの懐中電灯があると良いです。また小さいお子様には蛍光ブレスレットがあると良いでしょう。
秋吉台の秋芳洞の見どころ3選
秋吉台の秋芳洞の見どころを3選紹介していきます。おすすめの見どころなので見逃さないように散策してください。
「長淵(ながぶち)」
長淵(ながぶち)は名前の通りで、横幅6メートルほどの長い淵となっています。岩肌には以前の水位や浸食の後を見て取ることができます。
「千町田(ちまちだ)」
千町田(ちまちだ)という場所では、のんびりとした山間の棚田を彷彿とさせます。柔らかい曲線が多く見られ、まさに千町(せんちょう)の広さがありそうに見えます。本当に田舎の棚田の風景をそのまま見ているかのような光景が広がります。
「クラゲの滝登り」
クラゲの滝登りでは、まさにクラゲの群れが上に向かっているように見えます。数多くのクラゲがふわっと浮いていくような造形を見ることができます。この不思議な造形も、長い年月をかけてできたもので、自然の偉大さを感じられるでしょう。
秋吉台の秋芳洞で特に人気のフォトスポット7選
秋吉台の秋芳洞では、写真撮影は禁止されていません。秋吉台の秋芳洞で特に人気のフォトスポットを7選紹介するので、是非参考にしてみてください。
「鍾乳洞の入り口」
まず鍾乳洞の入口は絶景が見られるフォトスポットとなっています。水がとても綺麗で、透き通っています。深いところでは、ブルーが綺麗で、幻想的な光景が広がっています。
「傘づくし」
「傘づくし」は、秋芳洞の洞窟内にあり、天井から細い無数の鍾乳石が垂れ下がっています。まるで、昔の傘屋さんの天井にぶら下げられていた傘のように見えるので、このように名づけられました。微妙に大小もあり、大人と子供の傘がぶら下がっているように見えます。
「大黒柱」
傘づくしとほぼ同位置に「大黒柱」があります。天井から水が落ちる際に、天井と落下地点に石灰分が残って、長い歳月をかけて鍾乳石と石筍ができました。そして徐々に上と下から伸び合い、一本の石柱となっています。
「空滝」
「空滝」は石筍坂の手前にあります。まるで滝の流れのような筋の入った岩を見ることができます。傘づくしや空滝を眺めてみると表面は水で湿ってはいません。昔に形成された造形物で、現在は成長が止まっていると考えられます。
「岩屋観音」
「岩屋観音」も秋吉台の秋芳洞で人気のフォトスポットです。この場所では、壁面に空いている空洞の奥に観音様が祀られているような光景を見ることができます。
「龍の抜穴」
「龍の抜穴」は、岩肌に縦に空いている穴で、まさに龍が中を通って天まで上っていきそうな穴です。壁の一面に縦に空いている穴なので、とても大きいです。
「3億年のタイムトンネル」
秋吉台の秋芳洞の最後の見どころは「3憶年のタイムトンネル」です。地球の誕生から現在までの秋吉台をイメージした絵が両サイドの壁に飾られています。長い歳月をかけて形成された秋吉台の秋芳洞との歴史と重なり、秋芳洞の神秘を感じることができます。
秋吉台の秋芳洞でできる「洞くつ体験ツアー」は3つ
秋吉台の秋芳洞でできる「洞くつ体験ツアー」は3つあります。秋芳洞冒険コースは所要時間は10分ぐらいで距離も短いですが、ケービング気分を味わうことができます。
秋芳洞闇のロマン探検では、午後7時から照明の消えた秋芳洞の暗闇の中を1本の懐中電灯で歩きます。ガイドとともに洞窟内を散策し、昼間に比べるとより神秘的な眺めを見られます。所要時間は約1時間で、1週間前までに予約が必要です。
景清洞探検コースでは、所要時間は約1時間で予約は必要ありません。総延長距離が1.5キロメートルで入口から約700メートルはバリアフリーに対応していて、車椅子でも利用可能です。このコースでは、自然なままの洞窟を探検できます。
「秋吉台周辺のおすすめの見どころ」3選
秋吉台周辺にも見どころはたくさんあります。ここからは秋吉台周辺のおすすめの見どころを3選紹介します。山口県に来た際には、時間があれば秋吉台の鍾乳洞以外にも足を運んでみてください。
別府弁天池
別府弁天池は、山口県美祢市にある池で透明なブルーの水が想像以上に美しいです。近年はインスタ映えスポットとしても人気を集めています。
名水百選
別府弁天池は環境庁によって日本の名水百選にも選定されています。まるで宝石のような美しさで、その神秘的な色合いに誰もが見入ってしまうことでしょう。その美しさを是非写真に収めてください。
住所 | 山口県美祢市秋芳町別府 |
電話番号 | 0837-62-0305 |
秋吉台カルスト展望台
秋吉台カルスト展望台は、360度の眺めを楽しめる人気の絶景スポットです。特にどこまでも果てしなく続く大草原と無数の石灰岩とのコントラストが美しいです。最寄りのバス停から徒歩3分、エレベーター入口からも徒歩5分とアクセスは抜群です。
住所 | 山口県美祢市秋芳町秋吉台山 |
電話番号 | 0837-62-0305 |
長者ヶ森(ちょうじゃがもり)
秋吉台は日本最大級のカルスト台地ですが、その広大なカルスト台地で「長者ヶ森」は唯一の原生林です。長者ヶ森駐車場から長者ヶ森経由で秋吉台をハイキングするのもおすすめです。歴史の深い場所で癒しの空間が広がっています。
山口県が誇る神秘的な名所・秋吉台の秋芳洞へ行こう!
秋吉台の秋芳洞は、山口県が誇る神秘的な名所で、洞窟内は一定の気温で保たれています。観光洞としてはもちろんですが、日本一の大きさでそのスケールには圧倒されるでしょう。
洞窟内には、今回紹介したように見所やおすすめのフォトスポットもたくさんあります。長い年月をかけて形成された大自然の造形美を是非堪能してみませんか。山口県に立ち寄る際にはまず外せないおすすめの観光スポットです。服装・靴にも注意して散策を満喫しましょう。