鹿児島の秘境トカラ列島の魅力を紹介!いまなお独特の文化が根づく場所

鹿児島の秘境トカラ列島の魅力を紹介!いまなお独特の文化が根づく場所

鹿児島にある「トカラ列島」は、秘境の地ならではの伝説が残る島が数々あります。今なお続く伝統行事「ボゼ祭り」や、自然の景観が一望できる展望台や露天風呂などもあります。トカラ列島の観光スポットやアクセス情報はもちろん、神秘的な魅力もご紹介します。

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    記事の目次

    1. 1.鹿児島のトカラ列島とは?
    2. 2.トカラ列島のおすすめ観光スポット!
    3. 3.トカラ列島の独特の文化をご紹介
    4. 4.トカラ列島でダイビングするなら口之島で!
    5. 5.トカラ列島で温泉を満喫しよう
    6. 6.トカラ列島観光での注意点
    7. 7.トカラ列島へのアクセス方法
    8. 8.トカラ列島で雄大な自然に身をゆだねよう!

    店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。

    鹿児島のトカラ列島とは?

    Photo by tsuda

    鹿児島県にある秘境「トカラ列島」ですが、「トカラ列島」という名前は聞いたことがあるけど詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか。

    「トカラ列島」とは、東シナ海にある南西諸島のうち、鹿児島県側にある薩南諸島に属する島嶼(とうしょ)群のことです。簡単に言うと鹿児島県の屋久島と奄美大島の間にある12の島々のことをいいます。

    「トカラ列島」にある全島が鹿児島県鹿児島郡十島村(としまむら)になり、天気予報の区分は奄美地方の一部になります。現在は、「トカラ列島」という名前ですが、過去には七島(しちとう)や、宝七島(たからしちとう)と呼ばれていました。

    12の島々からなる秘境の村

    Photo by tsuda

    「トカラ列島」は、鹿児島県の十島村にある有人島7つ、無人島5つの12の島々からなる列島のことをいいます。「トカラ列島」の北から南までは約160kmあり十島村は「南北に長い村」といわれています。

    「トカラ列島」の「トカラ」とは沖縄・奄美地方の方言で海原を表す「トハラ」からきたという説や、トカラ列島の宝島の「タカラ」からきたという説など諸説あり、定まってはいません。

    「トカラ列島」は、12の島それぞれに特色のある自然や特有の文化を持っています。そんな秘境の村、十島村にある「トカラ列島」の自然や観光などの魅力を詳しくご紹介していきます。

    トカラ列島のおすすめ観光スポット!

    Photo by tsuda

    トカラ列島にある「口之島」「中之島」「諏訪之瀬島」「平島」「悪石島」「小宝島」「宝島」の7つの有人島について、おすすめの観光スポットやそれぞれの島の特徴をご紹介していきます。

    口之島の「平瀬海水浴場」

    Photo bydoctor-a

    口之島(くちのしま)は、トカラ列島の最北端にあり列島の玄関口となる島です。燃岳(もえだけ)と前岳を中心とした安山岩質溶岩ドーム集合した火山があるのが特徴で、トカラ列島の中では「火山の島」とも呼ばれています。
     

    また、燃岳の近くでは野生の黒毛和牛が生息していたり、「タモトユリ」という口之島の固有種のユリが自生しており、島には「口之島タモトユリ展望施設」もあります。

    フリー写真素材ぱくたそ

    口之島の1番の観光スポットは「平瀬海水浴場」です。珊瑚礁をくり抜いて整備された海水浴場で、潮の干満によっては、魚と一緒に泳ぐこともできます。トイレ・シャワーも完備されています。

    秘境での海水浴は、まさに南の島に来た気分になれます。特別なものはありませんが、海と自然を存分に味わうことができます。

    住所 鹿児島県鹿児島郡十島村大字口之島4
    電話番号 099-222-2101(十島村役場 地域振興課)

    フリー写真素材ぱくたそ

    また、口之島の観光スポットとしておすすめなのが「コウ」と呼ばれている、湧水です。口之島集落の中心地にガジュマルの木があり、そこの泉から湧き出ています。夏場はひんやりとそた「コウ」とガジュマルの木のそばで、涼むのがおすすめです。

    口之島には、温泉もあります。「瀬良馬温泉(セランマ温泉)」という温泉で、口之島集落からは車で約20分、徒歩2時間のところにある秘境の温泉です。入浴料は1人200円で、利用時には島の出張所へ事前に連絡が必要になります。

    フリー写真素材ぱくたそ

    瀬良馬温泉は、広葉樹林の斜面にあるので景色が素晴らしく、硫酸塩泉で神経痛、筋肉痛、痔疾、冷え性などに効果があるといわれています。秘境で入る温泉は、まさに極楽気分になれるでしょう。

    中之島の「中之島天文台」

    Photo by tsuda

    「中之島」は、トカラ列島の十島村の中心となる島です。島の面積、人口ともに十島村で最大の島です。中之島にある御岳はトカラ列島最高峰の山で979mあり、「トカラ富士」と呼ばれています。

    御岳は登山をすることも出来、御岳の麓には西洋種の影響を受けていない鹿児島県の天然記念物「トカラ馬」が放牧されています。「トカラ馬」は、明治30年ごろに喜界島からトカラ列島の宝島に移入され、現在は中之島と宝島で飼育されています。

    フリー写真素材ぱくたそ

    中之島のおすすめの観光スポットは、「中之島天文台」です。九州最大の60センチ反射望遠鏡があり、標高250mの高尾地区にあるため、光害も少なく澄んだ空気の中で天体観測ができるため、天文ファンなど多くの方が訪れます。入館には事前予約が必要です。

    住所 鹿児島郡十島村中之島155番地133
    電話番号 09912-2-2338

    Photo byKanenori

    また、「歴史民俗資料館」がありトカラ列島の歴史・文化・暮らしなどを知ることが出来ます。本土と琉球の文化が合わさったトカラ列島ならではの珍しい民族資料が展示されており、土器・丸木舟・漁具・民具などを見ることが出来ます。

    住所 鹿児島郡十島村中之島150番地241
    電話番号 09912-2-2338

    中之島の南端にある「ヤルセ灯台」は御岳や口之島、中之島にある七ツ山海岸線が見渡せます。また、中之島港海岸線沿いには、天然の硫黄泉の東区温泉、西区温泉があります。入浴料はお気持ちとなっていて、島民用のお風呂のような温泉になります。

    諏訪之瀬島の「元浦港付近の夕日」

    Photo by Dal Lu

    「諏訪之瀬島(すわのせじま)」は、トカラ列島の中で中之島に次いで大きい島です。諏訪之瀬島の御岳は、今も火山活動をしているため御岳火山の周囲は立ち入り禁止となっています。こちらも口之島のようにトカラ列島の「火山の島」といわれています。

    文化10年(1813年)に、御岳は大噴火をして全島民が避難したため、明治までの約70年間は無人島となっていました。明治からまた開拓がはじまり現在は有人島となっています。

    Photo byprunkova

    諏訪之瀬島のおすすめ観光スポットは、島の南西にある「元浦港付近の夕日」です。元浦港は、集落から狭く急な坂を下るとあります。荒波に耐えられる高い防波堤や港への下り坂から見る夕日はとてもきれいでおすすめです。

    フリー写真素材ぱくたそ

    また、山がぱっくりと口を開いたような形をした巨大な洞窟があり、「乙姫の洞窟」とよばれ観光スポットとなっています。洞窟から見る景色はまさに秘境の景色で素敵です。

    諏訪之瀬島では、「マルバサツキ」という花が海岸から山頂付近まで分布しています。標高400mを超える高知では7月~8月にかけて咲き誇り一面がピンクの花畑となります。

    諏訪之瀬島にある温泉スポット「作地温泉(さくちおんせん)」については、下記の項目で詳しくご紹介します。

    平島の「穴口」

    フリー写真素材ぱくたそ

    「平島(たいらじま)」は、トカラ列島の中心部に位置する島です。平家の落人が流れ着いたトカラ列島の最初の島と言われており、「平家の穴」という都からの追手を監視するための穴といわれる平家伝説ゆかりの大きな洞窟もあります。

    また、トカラ列島にはガジュマルの木が多く見られますが、平島にあるガジュマルの木は樹齢が1000年を超えていると言われていて、生命力の強さを体感することができるパワースポットです。

    Photo by tsuda

    平島のおすすめ観光スポットは、「穴口(甌穴:おうけつ)」という大きい水溜りのような穴です。これは、くぼみの岩が徐々に割れ、年月をかけて広がって出来た潮溜まりというもので、秘境のイメージにぴったりの場所です。

    他にも、平島のおすすめ観光スポットとして「大浦展望台」があります。集落から車で10分ほどのところにあり、天気が良ければ列島の全島を見ることが出来るビュースポットとなっています。全島が見れるのはトカラ列島でも大浦展望台だけです。

    Photo by neverbutterfly

    平島にある温泉は、「あかひげ温泉」という名前で、「あかひげ」という村の鳥の名前から名付けられています。入浴料は200円で、営業は火・木・土の17時30分~21時です。集落のコミュニティセンターにある公衆浴場です。

    悪石島の「ノンゼ岬」

    Photo by tsuda

    「悪石島(あくせきじま)」は、周囲を断崖絶壁に囲まれた島で、「神々の訪れる島」と言われています。秋吉茂氏著の悪石島の取材を元に書かれた「美女とネズミと神々の島」という本の記念碑があります。

    悪石島で毎年行われる仮面神ボゼのお祭り「ボゼ祭り」は有名です。また、島内には亜熱帯性植物のガジュマルやビロウなどの植物群が大切に保護されており「神山」として聖地とされています。

    Photo byskinflint

    植物群は、自然遊歩道となっています。また、自然遊歩道の近くには湯泊温泉公園があり、芝生になっているのでテントでキャンプすることが可能です。

    悪石島にある温泉スポット「湯泊温泉」「海中温泉」「砂蒸し温泉」の3つの温泉については、下記の項目で詳しくご紹介します。

    Photo by 上島町

    悪石島のおすすめ観光スポットは、「ノンゼ岬」です。ノンゼ岬には、目印の白い灯台の「悪石島灯台」があり、諏訪之瀬島が一望できます。ノンゼ岬からの眺めは絶景です。

    小宝島の「赤立神海水浴場」

    Photo byhhyunma

    「小宝島(こだからじま)」は、トカラ列島の有人島の中で1番小さな島です。島の周囲は約4kmなので、ゆっくり歩いても1時間ほどで島を1周できてしまいます。

    小宝島は、島全体が隆起サンゴ礁で出来ており、あちらこちらで風化サンゴの奇岩が見られます。その中でも、「ウネ神」といわれる岩山は小宝島を見守るシンボルとなっています。

    Photo by tsuda

    小宝島という名前は、島の全体を見た際に妊婦さんが横たわっているように見えることから名付けられました。頭の部分が奇岩の「ウネ神」、体の部分の大きな山が「竹の山」です。

    フリー写真素材ぱくたそ

    小宝島のおすすめ観光スポットは、「赤立神海水浴場」です。奇岩の「赤立神」があるサンゴ岩で出来た海水浴場です。砂浜はありませんが、海水の透明度が高い為、シュノーケリングが出来ますし、浅いところでは魚や貝の観察もできます。

    海水浴場の入り口にトイレとシャワー設備があります。また、炊事場もあるので夏場はキャンプをすることもできます。キャンプ用具は貸出は行っていないので持参してください。

    宝島の「荒木崎灯台」

    Photo byterimakasih0

    「宝島」は、隆起サンゴ礁で出来たハートの形をした島です。宝島の名前の由来は、イギリスの海賊、キャプテン・キッドが財宝を隠したという言い伝えから名付けられました。

    宝島には、たくさんの鍾乳洞があり、キャプテン・キッドはその鍾乳洞の中に財宝を隠したとも言われています。鍾乳洞の中で「観音堂」といわれる大鍾乳洞は、奥行きが400m~500mといわれ「トカラ神道」とかつては呼ばれていました。

    Photo byPublicDomainPictures

    「大籠海水浴場」という海水浴場もあり、白い砂浜とエメラルドグリーンの海は南国の楽園を思わせます。敷地内には、トイレ・シャワー設備、炊事場も併設しており、キャンプ場としても利用できます。

    宝島のおすすめ観光スポットは、「かごしま100選」にも選ばれたビュースポット「荒木崎灯台」です。集落から車で15分ほどのところにある城之山牧場の柵を超えると、灯台に続く道があり、広い海と青空を一望できます。

    Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

    また、宝島の中央にある「イマキラ岳」にはトカラ馬をかたどった展望台があり、荒木崎灯台を見下ろせます。天気がいい日には、小宝島、悪石島、諏訪之瀬島、無人島の横当島や奄美大島などの広大な秘境の景色を見ることができます。

    宝島の集落には「友の花温泉保養センター」がという公衆浴場があり、火曜日と土曜日の17時30分~21時に開泉されています。入浴料は300円です。

    トカラ列島の独特の文化をご紹介

    フリー写真素材ぱくたそ

    トカラ列島は、神秘的な秘境の地として昔から伝わってきた独特の文化が残されています。今なお続くトカラ列島の伝統行事をご紹介します。

    無形文化財「ボゼ祭り」

    Photo by leighklotz

    まず、「ボゼ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?トカラ列島に詳しい方でなければ、普段の生活の中では聞いたことがない単語ですが、「ボゼ」とは悪石島に伝わる奇祭「ボゼ祭り」の際に、姿を現す神様のことを言います。

    ボゼは、悪石島だけでなく十島村のシンボルともなっており、「ボゼ祭り」は昔から続く伝統行事として残っています。ボゼの外見は、赤土と墨を塗った縦じま模様にの仮面に、お椀のような大きな目と大きく開けた口、うさぎのように上に向いた耳をしています。

    Photo by Sam Howzit

    そして、ビロウの葉で全身をまとい、手には「ボゼマラ」と呼ばれる長い棒をもっています。ボゼマラには、赤土がついており、赤土がつけられると体が清められ厄払いになるといわれています。ハワイやポリネシアの神様「ティキ」に似ています。

    Photo by t.shigesa

    悪石島では、旧暦の7月7日~7月13日まで盆踊りが稽古を兼ねて踊り続けられており、旧暦の7月14日~7月16日が盆踊りの本番となり、公民館や、テラと呼ばれる広場、墓地等で踊られます。そして旧暦の7月16日の盆踊りの終盤に「ボゼ」が登場します。

    Photo byEfraimstochter

    島の公民館の前で太鼓の合図が鳴ると、3体のボゼが出現し、ボゼマラを持って人々を追いかけます。ボゼマラの赤土をつけられると、悪霊払いのご利益があるといわれ、また女性は子宝に恵まれるということで縁起がよいともされています。

    ボゼには、島の3名の若者が扮し、15分~20分ほど出現します。かなりの迫力があるので、子供の中には泣き出してしまう子もいますが、なかなか見られない秘境のお祭りなので観光で訪れる方も多いです。

    Photo by emiemihuimei

    「ボゼ」は、住民が神に仮装をして厄払いをしたり福をもたらす伝統行事「来訪神 仮面・仮装の神々」の構成行事のひとつとして秋田の「男鹿のなまはげ」などの計10件とともに2018年に「ユネスコ無形文化財」に登録されています。

    「ボゼ祭り」は、日本の神様とは違った秘境ならではの外見をしており、南国で行われている行事かと思えるほどインパクトがあります。1年に1回だけ旧暦の7月16日に見れる奇祭なので、人生で1度は体験してみてはいかがでしょう。

    トカラ列島でダイビングするなら口之島で!

    Photo by12019

    トカラ列島の最北端にある「口之島」は、人口130名ほどの島です。その口之島にある「口之島ダイビングサービス」についてご紹介します。

    口之島ダイビングサービスを利用しよう

    フリー写真素材ぱくたそ

    「口之島ダイビングサービス」は、2014年にオープンした口之島初のダイビング施設です。港から徒歩1分のところにダイビングショップがあり、新しい建物ではないですが、ダイバーが使いやすいような設備になっています。

    また、ダイビングショップから徒歩2分のところにダイビング船の船長が経営している「民宿なかむら」があり、船長の家族や島民の方達が美味しい料理を作ってくれます。

    フリー写真素材ぱくたそ

    トカラ列島は、世界最大の暖流「黒潮」が流れ込む海域で、口之島は有人島の中では一番黒潮に近い島のため、水温が高いです。冬場の12月でも水温が23度近くあり、夏場は水温が30度になります。

    ダイビングのシーズンは4月上旬~12月下旬頃までになり、ロウニンアジなどの回遊魚は年中見れますが、5月下旬~7月上旬はトビウオの産卵時期の関係で数が多くなり、マンタやマダラエイなどは夏以外の季節に見られる確率が高いです。

    フリー写真素材ぱくたそ

    口之島には、川がないため海の水の透明度も高くダイビングには絶好のスポットです。様々な魚や秘境ならではの変わった地形など、ダイビングポイントもたくさんあります。

    ダイビングのメインガイドは、都市型のダイビングショップでの経験を積んできた高木氏がインストラクターとして教えています。ビギナーや年配の方の講習は抜群とのことですが、口之島のダイビングでは講習は行っていません。

    Photo by 楊尚潔

    口之島でのダイビングの参加条件は、経験本数100本以上で、フリー潜降(ヘッドファースト潜降)が可能で、事故機材、ダイブコンピューター、フロート持参出来る方となっており、ダイビング初心者の方には難しいようです。

    初心者の方は、口之島でのダイビングをする前に経験を積んでくる必要がありますが、口之島のダイビングを目標に頑張りましょう。自然が残された秘境の海でダイビングを楽しめたら、最高の気分になること間違いなしです。

    トカラ列島で温泉を満喫しよう

    Photo byLalouBLue

    トカラ列島は火山の島と言われている島もある火山列島のため、ほとんどの島から温泉が湧き出ています。公衆浴場として島民に利用されている温泉から、秘境の湯として各地から温泉ファンが訪れる絶景の露天風呂もあります。

    海を眺めながら露天風呂に入ろう

    フリー写真素材ぱくたそ

    トカラ列島は、自然が溢れる秘境の地であり、都会の喧騒から離れて過ごすことが出来る場所です。そんなトカラ列島で絶景を見ながら更にリラックスできる露天風呂をご紹介します。

    まず、諏訪之瀬島にある秘境の温泉をご紹介します。「作地温泉(さくちおんせん)」という温泉で、陸続きではないため、天候が良い日に漁船をチャーターしないといけないという秘境の中の秘境にある温泉です。

    Photo byArtTower

    「作地温泉」にたどり着くには、自然などの様々なタイミングが味方しないと入ることは出来ないため、まぼろしの秘湯といえるでしょう。

    次に、悪石島の温泉をご紹介します。悪石島には「湯泊温泉」「海中温泉」「砂蒸し温泉」の3つの温泉があります。「砂蒸し温泉」については、下記項目にてご紹介します。

    まず、「湯泊温泉」という露天風呂は、海を眺めながら入る秘境の絶景露天風呂です。男風呂と女風呂に分かれているので、気兼ねせず入れます。入浴料は200円で、16時~21時の間が入浴可能です。

    Photo bySteppinstars

    「海中温泉」は、冷たい海水と海中から湧く温泉が混ざり合うことで適温のお湯になる自然の中の温泉です。波音を聴きながら温泉につかることでリラックス効果が得られます。海なので、水着を着て入ります。

    最後に、小宝島にある露天風呂をご紹介します。小宝島には、悪石島と同じ「湯泊温泉」という名前の少しユニークな露天風呂があります。

    Photo byerwinbauer

    小宝島の露天風呂は、コンクリートで浴槽が3つに分けられていて、それぞれの浴槽でお湯の温度が高温・適温・ぬるま湯となっているので好みのお湯に入れます。混浴風呂となっていて、入浴料は無料です。

    砂蒸し温泉がある島も!

    Photo bycroisy

    悪石島の湯泊温泉公園の敷地内には「砂蒸し温泉」があります。地熱を利用した砂蒸し温泉で砂をかけるのではなく岩盤浴のようにタオルを敷いた上に寝そべるスタイルの温泉です。

    砂がかなり高温になるので、体の芯からあたたまり血流がよくなります。健康にはもちろん、美容にも効果があると言われているので、女性の方にはおすすめです。入浴料は無料です。

    トカラ列島観光での注意点

    Photo byHermann

    鹿児島にあるトカラ列島ですが、鹿児島の人たちもなかなか行くことはない秘境だけあって、観光に行く際には注意が必要です。下記にて観光に行く際の注意点をご紹介します。

    島に飲食店はないので食糧は各自で

    Photo bykaboompics

    トカラ列島には、レストランやファーストフード店のような飲食店はどの島にもありません。民宿に泊まる予定の方は、民宿で食事が出ますが、島でキャンプをする予定でテントに泊まる方は注意が必要です。

    トカラ列島には、スーパーやコンビニはなく、食糧品も売っている雑貨店のような売店が1~2軒あるのみになり、島によっては雑貨店もない島もあります。雑貨店では、島の方々も食糧品を購入するため、必要な食糧は自分達で持参した方が良いでしょう。

    島内の移動手段

    Photo byFree-Photos

    島内の集落から離れた場所に観光スポットや行きたい場所などがあり、徒歩で行くのは難しい場合もありますが、トカラ列島の島には、タクシー・レンタカー・レンタルバイクなどの移動手段はありません。

    民宿に宿泊するときに確認しよう

    Photo by june29

    車での移動をしたい場合は、各民宿で車両のレンタルを行っているので、民宿への宿泊予約の際に事前に車両のレンタルができるかなどは確認しておくことをおすすめします。

    ATMは無いので気をつけよう

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    トカラ列島の有人島には、全島に郵便局があります。ゆうちょ銀行の預貯金を降ろすことはできますが、ATMはありませんので注意してください。当たり前ですが、他銀行の通帳やカードは取扱できません。

    ゆうちょの窓口でお金を降ろすのには、通帳はもちろん本人確認書類や場合によっては印鑑も必要になるので事前に必要な分は降ろしておくことをおすすめします。

    トカラ列島へのアクセス方法

    Photo byDariuszSankowski

    トカラ列島へのアクセス方法をご紹介します。トカラ列島へ行くにはフェリーで行くしかアクセス手段がないのですが、まずはトカラ列島行きのフェリー乗り場がある「鹿児島」か「奄美大島」へ行く必要があります。

    鹿児島・奄美大島の各地からの詳しいアクセスの仕方はこちらでは省略しますが、鹿児島へは、飛行機か新幹線で行くことが可能ですし、奄美大島へも各地から飛行機の直行便が出ています。

    トカラ列島へはフェリーで行く

    Photo by tsuda

    先述したように、トカラ列島へのアクセス手段はフェリーのみとなっています。村営定期船の「フェリーとしま2」が週に2便(7月~9月は週3便)各島と鹿児島・奄美大島を運航しています。

    鹿児島からフェリーへ乗る際は、「鹿児島本港南埠頭」へ行く必要があります。鹿児島空港からのアクセスの場合、高速バスで約55分で高速船ターミナルへ行くと徒歩5分で「鹿児島本港南埠頭」へ行けます。

    Photo by keyaki

    また、鹿児島空港から高速バスで約40分かけ鹿児島中央駅へ行き、鹿児島中央駅から電車・バス・タクシーを利用したアクセスの仕方もあります。

    鹿児島中央駅から電車の場合、約10分乗っていづろ通りまで行って、そこから徒歩10分で「鹿児島本港南埠頭」へ行くアクセスの仕方になります。

    Photo bymostafa_meraji

    鹿児島中央駅からバスの場合、約10分乗ってドルフィンボートへ行き、そこから徒歩5分で「鹿児島本港南埠頭」へ行くアクセスや、鹿児島中央駅からタクシーの場合は約15分乗って「鹿児島本港南埠頭」へ行くアクセスの仕方もあります。

    「鹿児島本港南埠頭」からは、通常だと月曜と金曜の23時に「鹿児島本港南埠頭」を出港し、翌日の早朝~お昼にかけて口之島から宝島まで順番に到着します。

    Photo byVertigo0402

    「鹿児島本港南埠頭」から23時に出港するため、鹿児島県民など近くの方でない場合は早めに鹿児島へ到着するようにして、鹿児島観光をするのもおすすめです。空港からのアクセスを鹿児島中央駅までにすれば、ショッピングや観光場所もあります。

    Photo by tsuda

    次に奄美大島からフェリーに乗る際は、「名瀬港」まで行く必要があります。奄美空港から「名瀬港」までのアクセスはバスで約50分かかります。名瀬港までのアクセスは、名瀬方面のしまバスに乗車し、「佐大熊団地」で下車します。

    「名瀬港」からは、通常だと水曜と日曜の午前3時に「名瀬港」を出港し、翌日の早朝~お昼にかけて宝島から口之島まで順番に到着します。フェリーには出港前日の18時~21時に乗船し、出港まで仮眠することができます。

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    フェリーの乗車券は、鹿児島からのアクセスの場合は鹿児島本港区南埠頭ターミナル、奄美大島からのアクセスの場合は名瀬新港で購入できます。トカラ列島からは、島内の出張所で購入することになります。

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    フェリーの乗車券は、インターネットや電話でも事前に予約することが出来ますので、万が一取れない場合もあるため事前に予約してから乗ることをおすすめします。

    到着時間と所要時間を考慮して旅の計画を立てよう

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    鹿児島からのトカラ列島へのアクセスの場合は、月曜か金曜の23時にフェリーが出港し、翌日の早朝~お昼に到着します。また、トカラ列島から鹿児島へのアクセスの場合は、水曜か日曜にフェリーに乗り、18時50分に鹿児島へ到着します。

    鹿児島への到着が18時50分となるので、鹿児島県民などお近くの方でなければ最終日は鹿児島で事前に宿泊先を見つけておくことをおすすめします。

    Photo byDariuszSankowski

    奄美大島からトカラ列島へのアクセスの場合は、水曜か日曜の午前3時にフェリーが出港し、翌日の早朝~お昼に到着します。また、トカラ列島から奄美大島へのアクセスの場合は、月曜か金曜にフェリーに乗り、14時30分に名瀬港へ到着します。

    鹿児島からアクセスした場合の各島への所要時間の目安は、口之島は6時間10分、中之島は7時間5分、平島は8時間25分、諏訪之瀬島は9時間20分、悪石島は10時間15分、小宝島は11時間35分、宝島は12時間15分、名瀬港は15時間30分です。

    Photo by tsuda

    名瀬港からアクセスした場合の各島への所要時間の目安は、宝島は3時間5分、小宝島は3時間45分、悪石島は5時間5分、諏訪之瀬島は6時間、平島は6時間55分、中之島は8時間15分、口之島は9時間10分、鹿児島港は15時間50分です。

    フェリーとしま以外での各島間の交通は、不定期(チャーター)で高速船が運航しています。また、フェリーですので天候によっては欠航になったり、出港時間が変更される場合もあるので出港当日に天候が心配な場合はフェリー会社へ確認してください。

    Photo byFree-Photos

    トカラ列島へ行く手段は、フェリーでのアクセスの仕方のみとなり、本数や時間も決まっているため事前にしっかりと計画を立てておく必要があります。また、急な悪天候などで予定が変更となってしまう場合も考えられます。

    秘境の島へ行くには、それなりの覚悟としっかりとした下準備をして何が起こっても焦らないようにしておくことをおすすめします。

    トカラ列島で雄大な自然に身をゆだねよう!

    Photo by tsuda

    「トカラ列島」の神秘的な秘境の島々はいかがでしたでしょうか。観光というと、グルメやショッピングやレジャーなどを思い浮かべがちですが、自然の中で過ごすことこそ一番の贅沢ではないでしょうか。

    トカラ列島のガジュマルの木は、自然のパワースポットですし、島々から眺められる景色はさえぎるビルもなくまさに絶景です。またダイビングをするのにも恵まれたスポットがあります。

    トカラ列島の悪石島に伝わる奇祭の「ボゼ祭り」や、宝島のキャプテン・キッドの伝説、平家の落人が流れ着いたといわれる平島など神秘的な魅力に溢れています。日本にいながら日本ではないような南国の「トカラ列島」へ、是非一生に一度は行ってみてはいかがでしょうか?

    MATUI
    ライター

    MATUI

    吉祥寺が大好きな東京生まれ東京育ちの35歳です。結婚を機に京都へ引っ越し、現在は3人の女の子のママとして育児に奮闘中です。好きなものは、パフェ、ケーキ、チョコレート、お刺身、焼肉で、嫌いなものは、ネガティブな自分です。悩んで落ち込むこともありますが、ポジティブに自分を大切に毎日を過ごせたらと思っています。皆様の毎日が少しでも楽しくなる役立つ記事を書いていけるよう頑張ります。

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