新宿・花園神社の酉の市へ行こう!開催時期や見どころをまとめました

新宿・花園神社の酉の市へ行こう!開催時期や見どころをまとめました

新宿の花園神社の酉の市は、関東の三大市と呼ばれるほどの大人気で、毎年多くの人が商売繁盛などの祈願へ訪れます。今回は、そんな関東の三大市である新宿の花園神社の酉の市について、神社の歴史やご利益、見どころ、開催時期、アクセス方法などをご紹介します。

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    記事の目次

    1. 1.江戸時代から続く新宿の守り神
    2. 2.新宿・花園神社「酉の市」は関東の三大市のひとつ
    3. 3.新宿・花園神社の酉の市開催時期
    4. 4.新宿・花園神社の酉の市はここが見どころ!
    5. 5.新宿・花園神社の酉の市へ行くには
    6. 6.新宿・花園神社の活気ある酉の市へ出かけてみよう!

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    江戸時代から続く新宿の守り神

    Photo by s.sawada

    「花園神社」とは、東京都新宿にある江戸時代以前から続いている歴史ある神社です。花園神社は江戸時代から新宿の総鎮守として大事にされてきており、現代も新宿のパワースポットとして大切に残されています。

    花園神社はいつ建てられたのか明確にはわかっていないものの、徳川家康が江戸に入る1590年以前から存在していたという記録が残っており、大和国吉野山から勧請されたのではないかと考えられています。

    Photo by Kentaro Ohno

    新宿の花園神社はもともと現在の場所から約250m程南の場所にたてられていたのですが、寛政年代になると当時の花園神社の周辺には朝倉筑後守の旗本が下屋敷を作り、神社は下屋敷の中に囲まれてしまいました。

    そこで幕府は、花園神社を徳川御三家の尾張藩下屋敷の庭の一部に移動させることにしました。花園神社を移動させた場所は、尾張藩下屋敷の庭の花園の跡だった為、「花園稲荷神社」と呼ばれるようになりました。

    Photo by Kentaro Ohno

    明治維新前の花園神社は真義真言宗豊山派愛染院の別院の「三光院」が合祀されていた為「三光院稲荷」とも呼ばれることがありましたが、明治維新後の神仏分離令により、花園神社と三光院は分離されました。

    三光院との分離後は現在の場所に花園神社が残り、「村社稲荷神社」という正式名称になりましたが、稲荷神社の総本山である「伏見稲荷神社」と紛らわしいということで、大正5年に「花園稲荷神社」という正式名称になりました。

    一度「村社稲荷神社」という名前が正式名称になったのは、神社の名称の届け出を出した際に「花園」の字を書き忘れて提出してしまったからだという説があります。

    Photo by Kentaro Ohno

    その後昭和40年になると大鳥神社の御社殿建て替えの際に花園神社と合祀されることになり、現在の「花園神社」が正式名称になりました。

    過去に花園神社は何度も火災に見舞われ、全焼したという記録も残されていますが、境内に劇場を作り神社を再建させてきたそうです。数回の再建を経て、現在はコンクリート製になっています。

    新宿・花園神社の祭神やご利益

    フリー写真素材ぱくたそ

    新宿の花園神社の主祭神は、「倉稲魂命(うがのみたまのかみ)」、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」、「受持神(うけもちのかみ)」の3柱です。

    倉稲魂命は豊作祈願などをつかさどる神で、日本武尊は戦勝祈願や商売繁盛などをつかさどる神、受持神は別名「保食神」とも呼ばれており、食べ物の神です。

    その他にも、境内にある「芸能浅間神社」では「木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)」、「威徳稲荷神社」では「威徳稲荷大明神」がそれぞれ祀られています。

    Photo by Kentaro Ohno

    芸能浅間神社は、花園神社が火事に見舞われた際に境内の劇場で見世物小屋や踊りを披露していたことから建てられたのではないかといわれており、有名な芸能人たちの名前の札が並んでいます。

    花園神社のご利益には開運出世や財福招来などがあり、境内の威徳稲荷神社には、恋愛成就、縁結び、子授け、夫婦和合などのご利益があります。

    また、境内には「腹の立つことを納める」という「納め大明神」という社もあります。たまっているストレスや不満など、腹の立つことを納め大明神に収めることで、解放されるかもしれません。

    新宿・花園神社「酉の市」は関東の三大市のひとつ

    Photo by acotie

    新宿の花園神社で開催される酉の市は、東京都浅草にある鷲神社の酉の市、東京都府中市にある大國魂神社の酉の市と並んで関東の三大市と呼ばれています。

    浅草の鷲神社は日本最大の酉の市が開催される神社で、関東の三大市の中でも特に有名な酉の市とで、毎年70~80万人ほどの人が訪れます。大國魂神社の酉の市は、末社である大鷲神社で酉の市が開催されます。

    酉の市では開運招来や商売繁盛を祈願するもので、関東を中心に年中行事として日本武尊の命日の時期に毎年神社などで開催されています。

    関東地方を中心とした年中行事「酉の市」の由来は?

    Photo by imgdive

    関東地方を中心に年中行事として開催されている「酉の市」は、武蔵野国南足立郡花又村にあった鷲神社が起源だとされています。鷲神社の祭神は日本武尊で、東夷討伐の際に戦勝を祝い花又に立ち寄ったことから、死後神社を作って祀られました。

    日本武尊が東夷討伐を祝って花又に訪れた際、松の木に熊手をかけていたそうです。また、酉の日に開催されるようになったのは、日本武尊が花又に訪れたのが酉の日だったことがきっかけでした。

    Photo by prelude2000

    1083年に起こった後三年の役の際には森羅三郎義光が鷲神社に武具を納めて戦の勝利を祈願し、そこから鷲神社の日本武尊は戦勝祈願の武神として尊崇されるようになります。

    江戸時代からは日本武尊の命日の11月の酉の日には、武人は船で綾瀬川を上り、町人も日本武尊の神社を詣でていました。江戸から関東に行事が広まり、関東では酉の市が毎年開催される年中行事として定着しました。

    「三の酉」にまつわる俗説

    Photo byjarmoluk

    酉の市が開催される「酉の日」とは、十干十二支を日に当てはめた時に「酉」にあたる日のことで、12日おきに巡ってきます。

    1ヶ月は30日前後なので、十二支すべてが毎月3週することはできず、月ごとに巡ってくる回数が2回の干支と、3回の干支があります。そして、酉も同じように2回巡ってくる月と3回巡ってくる月があります。

    酉の市の開催月の最初の酉の日に「一の酉」、2回目の酉の日に「二の酉」、3回目の酉の日がある場合はその日に「三の酉」が開催されますが、三の酉がある年は、火事が起こりやすいといわれています。

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    三の酉のある年は火事が起こりやすいといわれるようになったのは、浅草にある鷲神社や西の寺の長國寺は吉原が近く、旦那が吉原の遊郭で火遊びをしないよう、妻が言ったことが始まりだという説もあります。

    三の酉のある年は、酉の市では熊手に「火の用心」のシールを貼って販売するようになり、一般的にも火事に気をつける人が多くなります。

    三の酉のある年に家事が増えるという科学的根拠などはありませんが、令和2年にも花園神社では三の酉が開催されるので、火事を起こさないためにも火の扱いには気をつけておいた方がいいかもしれません。

    新宿・花園神社の酉の市開催時期

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    関東地方で行われる酉の市はもちろん東京都の新宿にある花園神社でも開催しており、関東の三大市の花園神社の酉の市は明治時代から現代まで続いています。新宿の花園神社の祭神でもある日本武尊の命日の11月の酉の日に毎年開催されており、50万人以上の人が集まります。

    新宿の花園神社では、11月の最初の酉の日に「一の酉」、2回目の酉の日に「二の酉」、3回目の酉の日に「三の酉」が開催され、それぞれの前日には前夜祭も行われます。

    令和2年の花園神社での酉の市の開催予定時期は、一の酉の前夜祭が11月1日の日曜日、本祭が11月2日の月曜日、二の酉の前夜祭が11月13日の金曜日、本祭が11月14日の土曜日、三の酉の前夜祭が11月25日の水曜日、本祭が11月26日の木曜日です。

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    酉の市は特に週末の開催時期に新宿の花園神社に人が多く集まり、令和2年は一の酉と二の酉の開催時期が週末になっているので、混雑が予想されます。小さなお子様がいる場合などは、十分に注意しましょう。

    新宿・花園神社の酉の市はここが見どころ!

    Photo byTeroVesalainen

    関東の三大市である新宿の花園神社の酉の市は、やはり他の関東の酉の市に比べても規模が大きく、屋台や見世物小屋など、さまざまな見どころが満載となっています。

    他の神社の酉の市にはなかなかないようなものもあり、新宿の花園神社の酉の市が関東の三大市と呼ばれるほどの人気になっている秘訣でもあります。

    新宿の花園神社の酉の市の見どころについて、どんな物があるのか、熊手や見世物小屋、屋台などを詳しくご紹介していきます。

    酉の市といえば商売繁盛の熊手

    Photo by kissh

    酉の市の見どころとして欠かせないのが商売繁盛を祈願する「熊手」です。熊手とは、もともと農具として祭りなどで売られていましたが、いつの間にか縁起物として扱われるようになり、現在はおかめや千両箱などの縁起物が飾られるようになりました。

    新宿の花園神社の酉の市ではこの最大の見どころでもある熊手の屋台も多く出ていて、大きく立派な熊手から小さく手ごろな熊手まで、さまざまな種類があります。

    熊手には、商売繁盛や家内安全などの祈願もあるので、一般の方が購入してもご利益があります。熊手は目線よりも高い位置に飾ると、効果的になります。

    Photo by na0905

    熊手には「福をかき集める」という力があるとされており、歳を重ねるごとに少しずつ大きなサイズの熊手を購入すると、商売を繁盛させるように熊でも大きくしていくと縁起がいいとされています。

    新宿の花園神社にの酉の市訪れた際には、福をかき集めて家に幸運をもたらしてくれる熊手を購入すると、酉の市の記念にもなるのでおすすめです。

    見世物小屋でディープな世界を体験

    Photo byFree-Photos

    新宿の花園神社の酉の市の有名な見どころが、「見世物小屋」です。現代はもうほとんど残っていない見世物小屋ですが、花園神社の酉の市では毎年開催されており、見逃せない見どころとなっています。

    見世物小屋というと、障害のある方などが見世物をしているというイメージや、あまりいい印象を持っていない方も多いかもしれませんが、日本で行われていた見世物小屋は、お化け屋敷や芸などを披露する場所でした。

    Photo by Hagane Tsuyoshi

    花園神社の見世物小屋でも、珍しいものや面白いものなど、さまざまなパフォーマンスが用意されており、一の酉、二の酉で演目が変わるので、何度でも楽しめます。

    現代ではなかなか見ることはできない見世物小屋なので、花園神社の酉の市の見どころとして毎年たくさんの人が見世物小屋にやってきます。

    境内に立ち並ぶたくさんの屋台が楽しい

    フリー写真素材ぱくたそ

    花園神社の酉の市では、境内を埋め尽くすほどずらりと並ぶたくさんの屋台も見どころのひとつです、定番の焼きそばやお好み焼きなどの屋台からスイーツも屋台も多く並んでいて、お祭り気分を味わえます。

    特に酉の市には欠かせない熊手の屋台はとても多く、花園神社の酉の市では毎年境内に約60店舗もの熊手の屋台が並ぶようになります。熊手の他にも、境内や外にも約200店舗ほどが出店されます。

    屋台の食べ物が座って食べられるよう、座席付きの屋台もあるので、ゆっくりと味わって食べることもできます。いろいろな屋台があって誰でも楽しめるので、花園神社の酉の市に訪れた際には見どころである屋台もチェックしましょう。

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    新宿・花園神社の酉の市へ行くには

    Photo byPexels

    関東では毎年さまざまな神社で酉の市が開催されていますが、花園神社の酉の市は関東の三大市と呼ばれているほどなので、大規模で人気もあります。

    そんな花園神社の酉の市にアクセスするには、電車を利用する方法、バスを利用する方法、車を利用する方法があります。

    関東の三大市である花園神社の酉の市へ行くための、電車、バス、車のそれぞれのアクセス方法や、花園神社の駐車場情報などをご紹介します。

    電車

    Photo byMichaelGaida

    花園神社へ電車でアクセスする場合、東京メトロ丸の内線、副都心線、都営新宿線の「新宿三丁目駅」で電車を降り、F2出口から出ると、すぐ花園神社に到着し、徒歩0分の距離です。

    JR小田急線、京王線を利用して花園神社へアクセスする場合、「新宿駅」で電車を降り、東口から徒歩7分ほどの距離にあります。

    酉の市が開催される時期には、遠方からもたくさんの人が花園神社へ足を運び、公共機関の電車などは周辺の駅が非常に込み合いますので、注意しておきましょう。

    バス

    Photo by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

    花園神社へバスを利用してアクセスする場合、都営バスの品97系統新宿西口行きに乗り、「新宿三丁目」の停留所で下車して徒歩3分の距離にあります。

    都営バスの早77系統早稲田行きで花園神社へアクセスする場合、「新宿伊勢丹前」の停留所で下車し、徒歩3分ほどの距離にあります。

    Photo byNoel_Bauza

    新宿の花園神社へ車を利用してアクセスする場合、首都高速4号新宿線を新宿出口で降り、5分ほどで花園神社へ到着します。

    しかし、花園神社には駐車場の設備がないため、車でアクセスする方は事前に周辺の駐車場を調べておく必要があります。酉の市の開催時期は周辺の駐車場もすぐに満車になってしまうため、早めに到着するようにしておいた方がいいでしょう。

    また、酉の市の時期には新宿の花園神社周辺の道路も非常に込み合い、交通規制などがかかる可能性もあるので、あらかじめ交通規制情報をチェックしておきましょう。

    住所 東京都新宿区新宿5-17-3
    電話番号 03-3209-5265

    新宿・花園神社の活気ある酉の市へ出かけてみよう!

    Photo by imgdive

    新宿の花園神社の酉の市は関東の三大市と呼ばれているほど大規模で人気の高い酉の市であり、毎年多くの人が訪れます。酉の市は祭神である日本武尊の命日の時期である11月の酉の日に開催されます。

    花園神社の酉の市は、毎年活気があり大変盛り上がるので、楽しめること間違いなしでしょう。ぜひ酉の市の時期には、関東の三大市である新宿の花園神社の酉の市へ出かけましょう。

    inoue
    ライター

    inoue

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