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四万温泉の歴史ある温泉旅館「積善館」
群馬県はたくさんの温泉地があり、身も心も癒される人気の観光地です。その中でも四万温泉は「四万の病に効く霊泉」と伝説があり、関東の名湯として有名です。
また、四万温泉はフォトジェニックな街並みや自然豊かな景色も特徴的で、全国の温泉好きからの投票によって決められる、温泉総選挙【女子部門】にて2年連続1位を獲得しています。
そんな四万温泉には、創業約300年を超える「四万温泉 積善館(せきぜんかん)」があります。歴史を感じることができる建物はもちろん、昔の湯治場を体感できるのでおすすめです。
積善館へと続く赤い橋や本館などの佇まいは、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったのではないかと噂されることもあるようです。美しい小川が流れる赤い橋と、歴史を感じる木造の湯屋は映画の世界観ともマッチし、フォトジェニックな空間となっています。
赤い橋が有名な味わいのある湯宿「本館」
積善館「本館」は現存する木造建築の湯宿では日本最古のもので、群馬県の指定重要文化財に指定されています。元禄4~7年に創業されたという、とても歴史の深い建物となっています。
「本館」では、昔ながらの湯治文化を味わえるスタイルとなっています。お部屋係はつかず、布団の上げ下げなども自分で行います。気を使わず、自分の思うままの時間で動くことができる自由なひとときをたっぷりと味わえます。
大正モダンを感じる温泉「元禄の湯」
積善館 本館にある「元禄の湯」は、昭和5年に建てられた対象モダンな温泉です。大きなアーチ型の窓から降り注ぐ太陽の光が美しく、白い壁と湯気のコラボレーションがとても幻想的です。
建設当時そのままの造りで、脱衣所・洗い場がないスタイルになっています。昭和初期には温泉に脱衣所・洗い場はなく、湯船のみでした。当時の趣をそのまま残すスタイルとなっており、国の登録有形文化財にも指定されています。
また、当時は大きな湯船が一般的ではなかったため、「元禄の湯」には数人が入れる大きさの浴槽が5つ並んでいます。タイル張りの床に5つの湯船から湧き出る様子はノスタルジックで、当時の温泉スタイルを存分に楽しむことができます。
「元禄の湯」では温泉のルーツと言われる「蒸し湯」も楽しむことができます。壁際にある小部屋の中は、源泉の蒸気で満たされていて体の芯から温まる感覚が味わえます。レトロ感あふれる温泉スタイルを心ゆくまで楽しみましょう。
昭和の技術が美しい「山荘」は国の登録有形文化財
積善館には本館、山荘、佳松亭という3つの建物があり、それぞれ趣が異なる客室が用意されています。
その中のひとつ、積善館本館後方に昭和11年に作られた「山荘」は、国の有形文化財・群馬県の近代遺産に登録されている、とても歴史のある建物です。
昭和の名工の技が光る美しい組子障子や欄間は、窓から降り注ぐ太陽の光でさらに美しく部屋を彩ります。昭和の書生・画家・政治家などの偉人が、その美しい空間での贅沢な時間を過ごしに積善館を訪れたといいます。
「山荘」には5タイプの客室があり、それぞれのお部屋ごとに当時の良さを活かしつつ、のんびりとより良い滞在ができるよう順次リニューアルが進められています。
「四万温泉 積善館」で癒しのひとときを
積善館には今回ご紹介した本館、山荘のほかにもうひとつ、贅を尽くした旅館棟「佳松亭」があります。高台に建つ「佳松亭」には貴賓室と名付けられたお部屋も用意されており、特別な記念旅行などに利用すればさらに思い出深い時間をともに過ごすことができるでしょう。
「四万温泉 積善館」は、創業約300年を超えた味わい深い温泉旅館です。古き良き当時の趣を残しつつ、より良い滞在ができるよう本館、山荘、佳松亭のリニューアルが進められています。
四万温泉の源泉に最も近い「四万温泉 積善館」を訪れて長い歴史を感じながらゆったりと日々の疲れを癒してみてはいかがでしょうか?
名称 | 四万温泉 積善館 |
住所 | 群馬県吾妻郡中之条町四万温泉 |
電話番号 | 0279-64-2101 |
公式サイト | https://www.sekizenkan.co.jp/ |
Photo by 積善館