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インドに行く前に!現地の気温をしっかり知っておこう
インドはヒマラヤ山脈の南にありインド洋に面した南アジアの大国です。面積は328万7469平方キロメートルで日本の約8.7倍、人口は約13億人で日本の10倍強です。人口では間もなく中国を抜き世界一になると言われています。インド在留の邦人は9千人強、逆に在日インド人は3万人強となっています。
インドの先住民族はドラヴィダ人で、ペルシャ起源のアーリア人が移住して以来様々な王朝が興亡の歴史を繰り広げてきました。近代では、インドはイギリスに植民地として支配されていましたが、イギリスに対する不満は強く、ガンディーが独立運動を組織し全土に運動は拡大しました。
インドのイギリスからの独立に関して、太平洋戦争中に日本が「インド国民軍」を創設して独立を支援したこともあり、現在でもインドの対日感情は良好とされています。
インドといえばカレーと日本人は挙げますが、インドの料理はターメリック(ウコン)やコショウに代表されるさまざまな香辛料を多用し煮込んだもので日本人が思い描くカレーとは違うものです。
日本で人気のカレーライスは、イギリス人がターメリックなどの香辛料を混ぜ合わせたものを「カレー粉」として商品化し、イギリス向けにアレンジしたものが日本に伝わり、さらに日本でも日本人の味覚に合うように独自に発展させたものです。
北部インドの料理は中東から伝わり、ナンやパンが主食で乳製品やタンドゥールと呼ばれる壷窯で調理するタンドリーチキンが有名です。一方、南部インドの料理は米飯を主食としココナッツミルクで味を整えることが多く魚料理もあります。 インドでは宗教上、3割程度の人が菜食主義です。
自然地理学では、地球の陸地は3億年前には「パンゲア」と呼ばれるただ1つの大陸だったものが、地球内部のマントル対流にともなっていくつかの「プレート」に分裂し、地球表面を現在に至るまで移動しているとされています。
インドは、元はアジア大陸にはありませんでした。古大陸パンゲアが分裂したときにインドプレートとして離れました。アジア大陸のユーラシアプレートに南方から衝突し現在の位置に来たもので、「インド亜大陸」と呼ばれています。
インド亜大陸の北上は現在も続いています。ヒマラヤ山脈の隆起はこの衝突のためとされており、現在でもヒマラヤ山脈の標高は上昇を続けています。
インドの年間平均気温はどのくらい?
インドの面積は広く地形も変化に富んでいるので、気候や気温が各所で大変に違います。一例として日本から直行便で行けるインディラ・ガンディー国際空港のデータを挙げると、年間平均気温が25℃程度、年間平均最高気温が32℃程度、年間平均最低気温が18℃程度となっています。
ちなみに東京での数値は、年間平均気温が16℃程度、年間平均最高気温が20℃程度、年間平均最低気温が13℃程度となっており、やはりインドは年間を通じてかなり気温が高いということが分かります。旅行する場合には暑さに対する備えが年間を通じて必要となります。
広大な国土のインドは場所によって気候が違う
インドの国土は広大であるためにドイツの気候学者ケッペンによると6つの気候区分に分類されています。おおまかに西側から砂漠気候、ステップ気候、サバナ気候、熱帯モンスーン気候、北側からは、高山性ツンドラ気候、温暖冬季少雨気候、となり地方により気候や気温にかなりの変化があります。
一般的に観光で行き易いところでは、モンスーン気候の影響で11月~2月は乾季で気温は低い冬、3月~5月は気温が高い夏、6月~9月は雨季という傾向があります。雨は1年のうち雨季に集中して降り、そのために夏であっても雨季の気温はあまり上がりません。
11月~2月までが乾季
11月~2月まではインドでは一般的に乾季で季節では冬となります。日本の冬ほど寒くはなりませんが、都市により夜は気温が下がり冷え込むこともあるので防寒対策も必要です。たまに寒波襲来のニュースが報道されることもあります。
南インドでは乾季の冬場でも気温が上がることもありますが夏の酷暑とまでは行かないので行動しやすく、インドの乾季は南北とも旅行には年間を通じてベストシーズンと言えます。乾季には雨はほとんど降らないので傘の心配はいらないでしょう。
6月~9月までが雨季
インドでは一般的に6月~9月までがモンスーン気候のため雨季となります。雨の降り方も場所によって違いがあります。デリーでは雨(スコール)は前触れなく降り出し、傘も役に立たないほどの勢いで激しく降り続けますが、何時間も続くということはなく急に止むというパターンです。
一方、ムンバイではバケツをひっくり返したような土砂降りの雨が際限なく降り続きます。大雨が原因で洪水が起こったというニュースを耳にすることもあります。
スコールのためにインドの6月~9月の雨季は、3月~5月の夏季ほどには気温は上がりませんが、湿気がひどくジメジメとした気候です。快適とは言えず、6月~9月の雨季は年間を通じてもあまり旅行には向かない季節です。
1年で最も気温が高い時期は4月~5月
インドで年間を通じて最も気温が高くなるのは4月~5月です。ステップ気候の内陸部では気温が40℃を超えることも多く、西部のタール砂漠では気温は45℃まで上ることもあります。
日本では40℃に近づくと大ニュースとなって熱中症注意の警報が出ることもありますがインドではそれを超える気温が続きます。4月~5月は、インドの暑さに慣れていない日本人にとっては年間を通じて最もインド旅行には向かない季節です。
過去の最高気温は51℃
最近では2016年はインドで熱波に悩まされた年で、2016年5月19日には西部のタール砂漠にあるラジャスタン州のファロディで最高気温51.0度を記録しました。他にもラジャスタン州のいくつかの都市でもこの熱波のため50度前後の気温を観測しました。
インドの都市では最高気温は45ど程度まで観測することがよくありますが、2016年は熱波のため各地で最高気温の記録更新がありました。
それまでに記録のあるインド国内の最高気温は、1956年にラジャスタン州のアルワルで観測された50.6度で、2016年の熱波は60年ぶりに更新したものです。日本での最近の最高気温更新が多くなっているのと同様、地球温暖化の影響によるものとも言われています。
インド・デリーの気温
イギリス領時代、インドの行政府は1911年にコルカタからデリーに移されました。行政施設を建設するためにデリー近郊には「ニューデリー」という新都市が設計され街づくりがなされました。
第2次大戦後にインドが独立した後は首都機能がニューデリーに置かれ、国際的にもインドの首都はニューデリーと認知されました。しかし、最初は別の都市として計画されたニューデリーですが、その後デリー都市圏の大規模発展のために現在ではデリーの一地区として運営されるようになりました。
インド政府や国連など公式にはインドの首都はニューデリーのままですが、現在、日本の学校ではインドの首都はデリーと教えるようになっています。
インド・デリーの気候はドイツの気候学者・ケッペンによると、温帯夏雨気候(Cwa)に分類されます。年間平均気温が25度程度、年間平均最高気温が32度程度、年間平均最低気温が18度程度となっています。
インド・デリーの5月、6月の日中最高気温は40度を超える暑さとなること、7月、8月の雨季のスコールには注意が必要です。また、乾季の12月~1月は日中最低気温は5度を下回ることもあるので防寒対策を考える必要もあります。
温帯夏雨気候に属するデリー
インド・デリーが属する温帯夏雨気候(Cwa)の特徴は、降水量は夏に多く高温で湿潤となります。また、冬期は雨が降らずに乾燥します。
実際にインド・デリーの年間降水量は800mmですが、降雨は、230mmの7月、260mmの8月、130mmの9月、に集中して年間降水量の8割近くを占めています。冬の乾季には雨はほとんど気にしなくて良いでしょう。
1日の気温差が大きい
インド・デリーの1日の平均の気温差は、1月は13度、2月は14度、3月は14度、4月は14度、5月は13度、6月は11度、7月は8度、8月は8度、9月は9度、10月は13度、11月は15度、12月は14度、となっています。
このデータを見るとインド・デリーでは雨季以外の1日の気温差(日較差)が13〜14度程度と大きいことが分かります。特に1月、2月の冬季は昼間の気温が20度前後と厚着をする必要はないものの夜間の気温低下が大きく体調を維持するためにも防寒対策を忘れないようにしましょう。
乾季・暑季・雨季の3つの気候
インド・デリーでは11月から2月にかけては乾季となります。冬ではあるものの日本と比べるとそれほど気温は下がらない過ごしやすい季節となりますが、乾季には特に1月に濃霧が発生し観光の妨げとなることがあります。微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染もあります。
乾季のあと3月に入ると南西風が吹き始め暑くなります。5月までは日本の比ではない大変暑い日が続き暑季と呼ばれています。
さらに、毎年の平均で6月29日になると季節風(モンスーン)が吹き始め雨季となります。雨のため暑季ほどの暑さにはなりませんが、湿度の高い状態が続き10月初めまで雨季は続き、デリーでの降雨はかなりの分量がこの時期に集中します。
暑季には40℃を超える日が続く
インド・デリーの平均最高気温は4月が36℃、5月が40℃、6月が39℃となっています。毎日の最高気温の平均が40℃近くになりそれが3か月ほど続くことになります。もちろん45℃を超えることもあるでしょう。暑季にインド・デリーに旅行する場合は暑さ対策を十分に考えておきましょう。
インド・デリーでのおすすめの服装
インド・デリーでは、旅行シーズンとして一番人気のある乾季の冬は日中20℃が夜間は5℃となるように昼夜で気温の日較差が大きく、薄手の衣類を重ね着して気温にあわせて調整するなど寒さ対策が基本となります。
インド・デリーの暑季は日中40℃を超える場合もあり暑さ対策や日差し対策が必要です。また、雨季はそれに加えて湿度が高くなるので湿気対策も重要になります。
8月末~11月にはデング熱や最近デリーで増えているチクングニア熱を媒介する蚊の活動が活発になり感染数が増えます。蚊に刺されやすい人は長袖の服装や虫除けスプレーなどの対策も有効です。
4月~10月は夏服で大丈夫
4月~10月はインド・デリーでは暑季・雨季にあたります。3月~5月の暑季は、日中40℃を超える場合もあり服装は半袖の夏服を着たくなりますが日差しが強烈なのが難点です。暑季には湿度は低いので日除けのため風通しのいい長袖薄手の服装がおすすめです。
インド・デリーの雨季は6月~10月で、暑季とは違い湿度が高くなり半袖の夏服が標準的な服装です。湿気の対策には通気のなるべく良いゆったりした服装で過ごしましょう。
雨季には毎日スコールがあるので傘が必要ですが、傘も役に立たないほどの豪雨になることも多いのでスコールが来たら雨宿りをしてしばらく待つのがおすすめです。
帽子は必須
インド・デリーでは4月~10月は暑季・雨季にあたります。気温は45℃にも達することがあり日本の真夏をはるかに超えて日差しが大変に強いのが特徴です。
日差しを避け熱中症対策のために帽子は必須となりますが、ムレが気になります。ムレを防ぐためにもぜひとも軽い素材やメッシュ構造で通気性のよい帽子を選ぶようにしましょう。
2月・3月・11月は春秋物の服装
インド・デリーでは2月・3月は乾季から暑季へ、11月は雨期から乾季へ気候が変わっていく月です。この季節にはちょうど日本の春秋物の服装が合います。季節の変わり目で、気温の急な変動もあるのでカーディガンなどの上から羽織ることのできるものも持って行きましょう。
12月と1月はジャケットや長袖が必要
インド・デリーでは、乾季の冬でも日中は20℃を超えることもありますが、気温の日較差が大きく12~1月の夜間は5℃を下回ることもあるので、長袖のシャツ、カーディガン、ジャケットなどを持って行くようにしましょう。
薄手の服を重ね着するのがコツ
インド・デリーでは乾季の冬でも日中は20℃を超えるほどになります。昼と夜の気温差はこの季節は15℃と大きく、特に12月~1月の夜間では5℃を下回る日もあるので、薄手の衣類を重ね着して気温にあわせて調整しましょう。
どの地域でも女性は肌の露出を控えよう
インドでは、日本と違い宗教に根差した文化から一般に肌の露出を好みません。特に女性の肌の露出は最小に抑えている人が多いもので、脚を見せたり体のラインが目立つ服装は厳禁です。
派手な服装の外国人、特に女性を非難や拒絶の意味を込め「目は口ほどにものを言う」とばかりにじろじろ見つめてくる現地の人もいます。
男尊女卑の考えも根強く女性がベンチに座っていたところ男性が怒って女性をどかせて自分が座るなどの話を聞く文化です。余計な挑発をしないように日本とは違った文化の国であることを自覚した服装を心がけましょう。
インド・ムンバイの気温
インド・ムンバイはインド西岸に位置する人口1841万人を数える巨大都市です。ムンバイはインドの商業や娯楽の中心都市で、インド準備銀行・インド国立証券取引所をはじめ、多くの多国籍企業の重要な拠点が設置されています。
インド・ムンバイは1534年にポルトガルが、沖合の島を要塞とし「ボンベイ」と名付けたことに始まります。イギリスに譲られてからは海運や貿易の拠点として発展しました。大規模干拓工事もおこなわれ島は陸地とつながりました。
第二次世界大戦後、ボンベイは商工業都市としてはコルカタ(カルカッタ)を抜き、ボンベイ州の州都として成長を続けました。1995年には、公式名称がボンベイからムンバイへと変更されました。
インド・ムンバイはドイツの気候学者・ケッペンの気候区分ではサバナ気候に属しており、ムンバイの季節は雨季と乾季に二分されます。6月〜9月は雨季で、気温は30°Cを超え湿度が高くなります。南西からの季節風(モンスーン)で雨が降り、年間2400mmの降雨はほとんどが雨季に集中します。
11月〜5月は乾季ですがそれほど乾燥はしません。年間平均気温は28℃程度、平均最高気温は32°C程度、平均最低気温は22°Cです。年間平均降水量は2400mmとなっています。
モンスーンの影響で高温多湿
インド・ムンバイでは6月〜9月は湿気の多い南西からの季節風(モンスーン)による激しい雨が延々と降り続き、高温多湿の過ごしにくい季節となります。傘は役に立ちません。降雨で3月〜5月よりは多少平均気温は下がります。
気温差が少ない熱帯気候
インド・ムンバイはドイツの気候学者・ケッペンの気候区分ではサバナ気候に属しています。サバナ気候は気温の年較差が少ないことが特徴です。また、日本と比べると赤道に近い位置にあるため、夏と冬の気温差が少なくなっています。
雨季には猛烈な雨が降る
インド・ムンバイの雨季では雨が激しいのが特徴です。バケツをひっくり返したような雨が止むことなく降り続きます。傘も役に立ちません。洪水が起こることもあるので観光旅行には向かない季節ですが、この時期に旅行する場合は気象情報もよくチェックしておきましょう。
6~9月の4カ月に1年の雨のほとんどが降る
インド・ムンバイでは6月〜9月の雨季は南西からのモンスーンによる雨が降り、月平均降水量は6月が500mm、7月が820mm、8月が550mm、9月が330mmとなっており、年間2400mmの9割がこの時期に降っています。
一方、11月〜5月の乾季には雨はほとんど降らないので、雨季と乾季が明瞭に分かれていることが分かります。
乾季には朝晩肌寒いことも
インド・ムンバイの乾季は11月〜5月ころで、雨季よりは湿度は下がるものの乾燥するまでは行きません。雨季とは風の向きが変わり1月と2月は北風が強く吹き夜間には肌寒くなることもあります。
インド・ムンバイでのおすすめの服装
インド・ムンバイは一年を通して暑く気温も季節によってあまり変化しません。基本は夏の服装だけでも大丈夫ですが、ムンバイの日差しは強いので外を歩く場合は日差し対策として長袖のゆったりした服装や帽子などで日差しの対策もしっかり行っておきましょう。
ムンバイはインドの他の都市に比べて経済力があり、電力などのインフラはしっかりしています。停電もほとんどなく電力は安定しています。ムンバイはその暑さのため、観光客向けの施設はほとんどエアコンで快適な室内環境が提供されています。
そのため、ムンバイを旅行するときは室内のエアコン対策も必要となります。カーディガンなども持って行くと安心できるでしょう。
一年を通して夏服でOK
インド・ムンバイでは気温の年較差が少なく、一年を通して夏服でOKですが、日差しはとにかく強いので長袖のゆったりした服装や帽子などで日差しの対策もしっかり行うことが大切です。
雨季の服装は日本の真夏のイメージで
インド・ムンバイでは6月〜9月の雨季は暑さのピークの4月〜5月に比べると、雨が降ればやや気温が下がり心持ち過ごしやすくなります。それでも暑いことは暑いし湿気は多いのでムレないようになるべく風通しの良いゆったりした服装がおすすめです。
冷房対策に羽織るものを持っていこう
インド・ムンバイでは年間を通じて暑いため、観光客が案内されるホテル、レストランなどの施設は、いつでもエアコンがよく効いて冷えすぎていることもあります。また、カーディガンなど上から羽織るものを持って行くと便利です。風を引かないよう十分に体調管理に注意しましょう。
インドの気温は11月~2月がそれほど高くない
インド旅行の話を聞くと「とにかく暑かった」という感想がまず返ってきますが、今回ご紹介したインドのデリーもムンバイも日本とは違って乾季と雨季のある気候です。みんな暑さは辛いようです。
インド旅行のベストシーズンは乾季の11月〜2月と言われています。乾季を狙えばデリーでは日中20℃と日本の春のような気候で快適な旅行ができます。ムンバイも日中30℃を超えることもありますがそれほど暑くもなく楽しく観光ができますので一度訪れてみてはいかがでしょうか。