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スコーンの食べ方が知りたい
スコーンはイギリス・スコットランドの伝統的なお菓子です。しっとりさくさくとした生地から香るバターの香りがなんとも美味しいものです。そんなスコーンの食べ方ですが、いざ食べようと思うとぽろぽろ落ちてきたり、半分に破れば崩れてしまい食べ方に迷います。
この記事では、イギリス・スコットランドのお菓子、スコーンの上手な食べ方や美味しい食べ方をご紹介します。スコーンはアフタヌーンティーにも使われます。記事の最後ではアフタヌーンティーのマナーもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
スコーンはイギリス・スコットランド料理のパン
スコーンはイギリス・スコットランドに古くから伝わるパンです。小麦粉にベーキングパウダーを加えたものにバターを練り込み、牛乳を加えながら混ぜます。丸く形作ってオーブンで焼けばスコーンの完成です。小麦粉のほかにオートミールや大麦粉を混ぜるスコーンもあります。
スコーンはもともと、大麦粉を使用して作ったバノックというお菓子であったと言われています。時代が進むとともに電子機器や食材も進化し、スコーンが誕生しました。スコーンは、エディンバラ城やネス湖で有名なスコットランドが起源とされています。
イギリス・スコットランドで生まれたスコーンは、現在ではイギリス全土に知れ渡り食べられるようになりました。さらにイギリス・スコットランドのみならず、遠い海を渡ったここ日本でもアフタヌーンティーなどで食べられています。
表面はかりっと、中はさくっとしているスコーンは、ジャムやクリームと一緒にいただく食べ方が一般的です。しかし、さくっとした食感から食べ方が難しいと感じる人も少なくありません。
スコーンの上手な食べ方には少しコツが必要です。イギリス・スコットランド発祥のスコーンの上手な食べ方や美味しい食べ方についてはこの後ご紹介していきます。
スコーンとマフィンの違いは?
スコーンと似たようなフォルムのお菓子に「マフィン」というものがあります。どちらも現代の日本ではコンビニなどでも簡単に手に入る親しみ深いお菓子ですが、二つの違いが曖昧な方も多くいます。以下ではスコーンとマフィンの違いについて説明します。
間違えやすいのが、世には「イングリッシュ・マフィン」というものがあります。これは、丸い型で焼いたイギリスのパンのことを指します。スコーンはイギリス・スコットランドが発祥なのに対し、マフィンはアメリカ発祥のお菓子です。
マフィンは使う粉にこだわりはなく、さまざまな粉を使って作られます。生地にチョコレートを入れたり、バナナやイチゴ、ブルーベリーを入れて焼いても美味しくなります。マフィンはきのこのような形をした甘い生地にカラフルなクリームが乗せられていて可愛らしいです。
さらにアメリカでは甘いマフィンだけでなく、生地にハムやチーズを混ぜたマフィンもあります。スイーツよりも手軽に作れるパンという感覚です。さまざまな食べ方があるマフィンはアメリカ人に親しまれています。
スコーンとビスケットの違いも確認
スコーンと似たものに「ビスケット」というものもあります。ここでいうビスケットとは、クッキーの仲間のことではありません。作り方も大差ない二つの違いとは一体なんなのでしょうか。
答えは国の違いにあります。スコーンはイギリス・スコットランドが発祥なのに対し、ビスケットはアメリカ発祥です。そしてイギリス・スコットランド発祥のスコーンは生地にバターを練り込むのに対し、アメリカのビスケットはラードを使います。
スコーンの上手な食べ方を紹介
スコーンの歴史は古く、初めて文献に登場したのは1513年だと言われています。時代が進むとともにスコーンの形が決まっていき、イギリスを始め多くの国で食べられるようになりました。日本でもコンビニやスイーツ店などで見かけることが増えました。
アフタヌーンティーに欠かせない存在のスコーンは、さくさくとした食感が特徴的です。しかし、そのさくさくさから綺麗に食べられず上手な食べ方を悩むこともあります。スコーンの食べ方にはコツがあります。以下ではスコーンの上手な食べ方やマナーをご紹介します。
スコーンの食べ方:取り分け方
アフタヌーンティーにおいて、スコーンはティースタンド、またはケーキスタンドなどに乗せられてやってきます。ティースタンドの場合は2段目に乗せられています。ケーキスタンドやバスケットの場合はスコーンだけが乗せられてやってきます。
スコーンは温かいうちに食べるのが一番美味しいものです。スコーンがこんもりと盛られたバスケットからスコーンを取り分ける際は、スコーンを手に取り、自分のお皿に取り分けるようにしましょう。
スコーンを手で取る際に、他のスコーンに手が触れてしまうのはマナー違反です。どうしても手が触れてしまいそうな場合は、フォークやトングを使うようにしましょう。
スコーンの食べ方:ちぎり方
スコーンの上手な食べ方は、上手な割り方と関係しています。スコーンを食べる際は、一口大にちぎって食べるのがマナーです。しかし割り方を失敗するとぽろぽろとこぼれてきてしまい、上手な食べ方ができず困ってしまいます。
スコーンの上手な食べ方は、おおかみの口と呼ばれるスコーンの裂け目に手を入れて二つに割ることが上手な食べ方のコツです。このとき刃物を使ってスコーンを割るのはマナー違反とされています。これにはスコーンの名前の由来が関係しています。
スコーンは、イングランドの王座の近くにある石、スクーンを由来としています。このことからスコーンに刃物を向けることは王に刃物を向けることと同じとされ、マナー違反とされるのです。スコーンを割るときは必ず手を使って割るようにしましょう。
スコーンの食べ方:ジャムやクリームの塗り方
スコーンの美味しい食べ方には、ジャムやクリームが欠かせません。スコーンにはストロベリージャムやクロテッドクリームをつけて食べるのが一般的とされています。一つずつつけて食べるのはもちろん、両方をつける食べ方もおすすめです。
いちごの美味しさを感じたいときはストロベリージャムを上に塗り、クロテッドクリームの濃厚さを味わいたいときにはクロテッドクリームを上に塗りましょう。どちらも違った味わいがある食べ方ですので、ぜひ試してみてください。
スコーンにつけるクロテッドクリームは、たっぷりとつけるのがおすすめ。つければつけるほどスコーンを美味しく食べられるといっても過言ではないほどです。クロテッドクリームはイギリスで2000年以上も前から作られてきたものです。
クロテッドクリームは、脂肪分の高い牛乳を煮詰め、一晩置いたあと表面にある膜を集めて作られます。バターよりもあっさりとしていて、生クリームよりもコクのあるクロテッドクリームはスコーンや紅茶によく合うクリームです。
スコーンの美味しい食べ方
歴史の移ろいとともに進化してきたスコーンには、さまざまな美味しい食べ方があります。スコーンのマナーや上手な食べ方をおさらいした次は、スコーンの美味しい食べ方をみていきましょう。
食べる前に電子レンジやオーブンで温める
何でも出来立てが美味しいとは言われますが、スコーンもそのうちの一つといえます。お店で食べるスコーンは温かく食べるのにベストな状態ですが、家へ持って帰ると水分が飛んでしまい、ぱさぱさとした食感になってしまいます。
スコーンの美味しい食べ方は、食べる前に電子レンジやオーブンを使って温め直すことです。スコーンを温め直すことで出来立てのさくっとした食感と、中身のもちもちふわふわとした食感を取り戻すことができます。
スコーンを温め直すときは、食パンを焼き上げるときと同じようにしましょう。オーブンでかりっと焼き上げる際は、しっかりと余熱をしたオーブンで1分ほど熱しましょう。電子レンジの場合、10秒ごとに様子をみながら温めます。
スコーンは背丈が高く焦げやすいので、様子をみながら温めるようにしましょう。温めすぎると中の水分が完全に飛んでしまったり、美味しさが損なわれてしまいます。スコーンを触って温かいな、と感じる程度がベストです。
チョコレートソースとの相性抜群
スコーンの美味しい食べ方として、ジャムやクロテッドクリームをたっぷりとつけてたべる方法をおすすめしましたが、チョコレートクリームをつける食べ方もおすすめです。
スコーンの生地の中にあらかじめチョコチップが入っているものがあるほど、スコーンとチョコレートの相性は抜群です。ほんのり温かいスコーンにチョコレートソースをたっぷりとつけて食べると何ともいえない幸せを味わえます。
チョコレートソースとクロテッドクリームを組み合わせて食べるのも美味しい食べ方です。クロテッドクリームの濃厚な味わいとチョコレートの甘さがマッチして美味しいです。スコーンの美味しい食べ方に迷った方、今までのスコーンに飽きた方はぜひ試してみてください。
クリームチーズと組み合わせも美味しい
スコーンの美味しい食べ方として、クリームチーズをつけるのもおすすめです。スコーンを手作りする人の中には、生地に混ぜ込んで作る人もいます。クリームチーズを混ぜ込んで焼き上げることでさっぱりとした味わいになります。
スコーンにクリームチーズをつける食べ方もさっぱりとした味わいを楽しめます。クロテッドクリームよりも軽く、チーズの酸味と濃厚さを味わえます。普通の食べ方に飽きた人やクロテッドクリームが苦手な人におすすめしたい食べ方です。
スコーンの付け合わせに!クロテッドクリームの作り方
スコーンにたっぷりとクロテッドクリームをつける食べ方は、スコーンを楽しめる一番の方法といっても過言ではありません。歴史深いクロテッドクリームですが、実は簡単に手作りできるのです。
クロテッドクリームを作るのに必要なものは、純正生クリームだけです。クロテッドクリームを作るときは、なるべく脂肪分の高いクリームを選ぶようにしましょう。このクリームをシェイカーに入れてしゃかしゃかと5~7分シェイクするだけで完成です。
5分ほどシェイクしているとしゃばしゃばとした音がしなくなります。そのあたりで一度中身を確認し、クリームの硬さを確認しましょう。生クリーム状態になっていれば、引き続きシェイクします。シェイクし続けているところころという音がし始めます。
ころころという音がし始めたら中身を開けてクロテッドクリームを取り出しましょう。生クリームをシェイクするだけでクロテッドクリームが簡単に作れるのは便利です。美味しいスコーンの食べ方には欠かせないクロテッドクリーム、手作りして楽しんでみましょう。
アフタヌーンティーのマナーを紹介
アフタヌーンティーは、1840年にイギリスで誕生した文化の一つです。当時、アフタヌーンティーは女性向けの社交場として誕生しました。綺麗な食器や見た目も可愛らしいお菓子と一緒に紅茶を飲み、会話を楽しんだのです。
さらにアフタヌーンティーには夕食前の軽食としての役割もありました。当時の貴族はオペラ観賞や夜の社交などで忙しく、夕食をとるのが遅くなるため、アフタヌーンティーをはさみお腹を満たしていたのです。ここからはアフタヌーンティーのマナーをご紹介します。
下から順番に食べる
アフタヌーンティーでは下から順番に食べるのがマナーとされています。まずはアミューズを食べ、スープなどを楽しみます。そのあとティースタンドの一番下の段から食べ始めましょう。下の段にはサンドイッチを中心とした軽食が入っていることが多いです。
サンドイッチを取るときは手で取ってもいいのですが、ナイフとフォークを使うとなお綺麗に見えます。そして一口で食べられる大きさにカットし、下の段から食べていきましょう。
食べる順番にマナーはありませんが、色が薄いものや味が薄いものを先に食べることをおすすめします。アフタヌーンティーを心ゆくまで楽しむには、下の段から食べ始めるというマナーを覚えておきましょう。
飲み物の飲み方や交換方法
アフタヌーンティーの飲み物は基本的におかわり自由となっています。アフタヌーンティーはイギリス発祥ということもあり、紅茶の飲み方にもマナーがあります。イギリスの紅茶はミルクによく合うものですので、一杯目はそのまま飲んで、次はミルクを入れましょう。
ミルクをたっぷりと入れることで、紅茶の苦味がミルクで緩和され、よりまろやかな紅茶を楽しむことができます。ミルクのコクと紅茶の深みがマッチした紅茶は最高に美味しいものです。
服装にも注意
アフタヌーンティーを楽しめる場所にはドレスコードが指定されている場合があります。ない場合でも軽装は避けるようにしましょう。女性も男性も露出を控えることを意識することが大切です。ジーンズやTシャツ、素足の見える履き物は避けましょう。
スコーンの食べ方をマスターして楽しいひとときを!
スコーンはイギリス・スコットランド発祥の美味しいお菓子です。アフタヌーンティーもスコーンも、一度コツを掴んで覚えてしまえばあとは楽しむだけです。スコーンの美味しい食べ方をマスターして楽しい一時を過ごしましょう。