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クロダイ(チヌ)の美味しい食べ方を紹介
黒っぽいいぶし銀のような色が特徴の「クロダイ(チヌ)」は、刺身や塩焼き、煮付けなど、さまざまな調理法で食べられ、レシピもたくさんあります。仕掛け次第で初心者でも釣ることができるため、昔から多くの釣り人のターゲットとしても人気がある魚です。
クロダイの食べ方をネットで調べると「まずい」「美味しくない」などと書かれてることもありますが、実際はどうなのでしょうか。本記事では、クロダイはまずいのか、なぜそう言われるか、美味しい食べ方はあるのかについて紹介します。
クロダイ(チヌ)とは?
「クロダイ」は、関西では「チヌ」と呼ばれる魚で、北海道以南の本州、四国、九州各地に幅広く生息しています。沿岸の水深50mほどの沿岸や河口付近の汽水域にいるので、堤防や磯からも釣ることができます。
典型的なタイの姿をしていますが色は黒っぽいシルバーグレーで、幼魚の頃は背中に縞模様があります。警戒心が高く、ゲーム性があるので釣り人には絶好のターゲット。雑食で悪食と言われ、スイカやトウモロコシで釣る人もいます。
クロダイの旬は?
クロダイの旬は獲れる場所によって多少変わりますが、一般的には秋から翌春と言われています。ただ、クロダイは春ごろに産卵するため、食べて美味しいのは秋から冬にかけてでしょう。
クロダイの味の特徴
クロダイは真鯛のような白身の魚なので、淡白な味です。真鯛は上品な甘みを感じる味ですが、クロダイは濃厚なうまみがあり、どちらかというとワイルドな味がします。
独特な臭みがある
クロダイは雑食性で悪食で知られる魚で、エビなどの甲殻類やイガイなどの貝類、イソメやゴカイの多毛類もよく食べます。特に港湾部などにいる居付きのクロダイは、流れ着いたゴミなども食べてしまうため、磯臭さがあり、釣り場の独特な臭いが付いていることがあります。
クロダイはまずい?食べた人の口コミ・評判を紹介
クロダイは住んでいる場所や釣れる時期によって味や脂ののりが変わりますが、まずい魚なのでしょうか?実際にクロダイを食べた人の口コミを紹介します。
【クロダイを食べた人の口コミ・評判】
- 脂っぽさがまろやかで美味しい
- 都市部の河口付近で釣ったやつは臭い
- 釣ったクロダイは真鯛みたいな味だった
- 旨味が濃い
- 釣れる場所によって味が全然違うし、まずい
- 産卵前後の時期はおいしくない
- もちもちしてる
クロダイがまずいと言われる主な理由は?
クロダイの味についての口コミを調べてみると、美味しい・うまいという意見も、臭い・まずいという意見も両方ありました。どうやら、釣れる場所や釣れた時期によって味や美味しさが変わるようです。
都市部の河口付近に住んでいる個体は臭いが付きやすい
都市部の河口付近に居着いているクロダイは、流れ着いた生活ゴミや、海底に溜まった泥に住む生物を食べているため、独特の臭みがあることが多いようです。丁寧に内臓や血合いを処理すれば食べれるものもありますが、身に泥臭さがあるものはまずく、食べにくいようです。
夏場など、高水温期は全体的に独特な臭いがありますが、低水温期になると美味しい個体が増えます。ひどい場合だと、釣りあげた時点で臭い個体もいるため、そういった場合はリリースしましょう。
初夏のクロダイは痩せている
クロダイは春から夏にかけて、湾内外の磯場や砂地のある入江などで産卵します。そのためこの時期のクロダイは痩せていてあまり美味しくありません。
たくさん釣れる夏にかけて徐々に美味しくなっていきますが、脂乗りがいいのは冬なので人によってはおいしくないように感じるでしょう。
美味しいクロダイの選び方
美味しいクロダイの選び方は一般的な魚とほとんど同じです。
- 身が厚く弾力があるもの
- 体長が30cm~40cm程度のもの
- 奇形や変形がないもの
- 目が澄んできれいなもの
- エラが鮮やかな赤い色のもの
クロダイがまずくならない下処理・さばき方のコツ
スーパーや市場などでクロダイを買う場合は、活け締めされたものを選びましょう。また、自分で釣った場合も、釣りあげてすぐに締めて鮮度を保ちます。クロダイは食べ方によって2枚おろし・3枚おろしにして調理します。
下処理の方法
クロダイの下処理は一般的な魚と同じですが、血ワタをしっかり処理することで独特の臭みを抑えることができます。
- トゲに注意しながらウロコを引き落とす
- 胸ビレと腹ビレにかけて、両側からななめに包丁を入れて頭を落とす
- 内臓を傷つけないように腹を割る
- 中骨主骨に血ワタが付いているので、包丁の先で切れ目を入れて歯ブラシなどでこすって落とす
- 流水で洗い流して水気を拭いたら完了
2枚おろし・3枚おろしの方法
下処理ができたら、料理に合わせて2枚おろしや3枚おろしにします。
- 背ビレと尻ビレの両側から、中骨主骨に向かって包丁を入れて切り開く
- 中骨主骨と腹骨の軟骨部分を切り離す
- 尾の付け根に包丁を差し入れて、頭の切り口に向かって切り離していく
- 身が2枚になったら、2枚おろしは完成
- 骨の付いた方の身も切り離せば3枚おろしが完成
コツ・ポイント
クロダイは皮の表面に臭みがある場合もあるため、流水でよく洗います。たわしなどを使って、ぬめりを落とすように丁寧に洗うと食中毒の予防にもなります。
そして、内臓に臭みがある個体もいるため、なるべく傷つけないように取り出して、中骨主骨の血ワタもきれいに洗い流して取り除きます。こうすることで独特の臭みを抑えられ、刺身にしても美味しく食べられます。
クロダイを美味しく食べるレシピ・食べ方5選
クロダイは真鯛など同じように、刺身や塩焼き、煮付け等にして食べることができます。ここでは、美味しく食べられるおすすめレシピを5つ紹介します。
クロダイの刺身
鮮度の良いクロダイは刺身で食べると、そのおいしさをダイレクトに感じるのでおすすめです。そのままわさび醤油で食べたり、カルパッチョや寿司でも美味しく食べられます。
【材料】
- クロダイ(柵取りしたもの)
【作り方】
- クロダイを食べやすい薄さに切る
- 盛り付けて完成
塩焼き
シンプルな塩焼は、クロダイそのもののワイルドな味わいを感じます。2枚おろしにして、皮を残して焼くと見栄えもよくなります。
【材料】
- クロダイ(2枚おろしや切り身にしたもの)
- 塩
【作り方】
- クロダイの皮に切れ目を入れる
- 皮目を上にして塩を振り、5分程度置く
- 表面の水分をふき取って、再度塩を振えう
- 皮目を上にして魚焼きグリルに入れて、10分程度焼く
- ひっくり返して5分程度焼いたら盛り付けて完成
煮付け
クロダイを少し濃いめの味付けで煮付けると、ご飯にもお酒にも合うおかずになります。小さめのものは1尾丸ごと煮付けてもいいでしょう。
【材料】
- クロダイ(食べやすい大きさにさばいたもの)
- ★水
- ★醤油
- ★酒
- ★みりん
- ★砂糖
- ★生姜
【作り方】
- 生姜を薄切りにして、★と一緒に鍋に入れて火にかける
- 1が沸騰したらクロダイを入れて、落し蓋をして煮る
- 10分~15分程度煮たら完成
唐揚げ
クロダイは揚げ物にしても美味しく、特に下味をしっかりとつけた唐揚げは簡単で臭みもなく食べやすくなります。お酒にも合いますし、魚が苦手でも食べやすいメニューです。
【材料】
- クロダイ(食べやすい大きさに切ったもの)
- ★醤油
- ★酒
- ★みりん
- ★すりおろしにんにく
- ★すりおろし生姜
- 片栗粉
- 揚げ油
【作り方】
- クロダイと★をポリ袋に入れてよく混ぜて、味を染み込ませる
- 別のポリ袋に片栗粉を入れて、味の染みたクロダイを移してよく振り、全体にまとわせる
- 170℃に熱した油でこんがりと揚げて完成
アクアパッツァ
クロダイはおもてなし料理にもおすすめです。中でもアクアパッツァは簡単で作りやすく、残ったスープなどはパスタにリメイクできるので、無駄なく食べられます。
【材料】
- クロダイ(1尾丸ごと、または切り身)
- あさり(砂抜きしておく)
- 玉ねぎ・ミニトマト・きのこなど、好みの野菜
- ★白ワイン
- ★オリーブオイル
- ★塩こしょう
- ★すりおろしにんにく
- パセリ
【作り方】
- 玉ねぎなどは薄切りにし、その他の野菜も食べやすい大きさに切る
- フライパンにクロダイとあさり、★を入れて火にかける
- あさりの殻が開いて、クロダイに火が通ったら、野菜を加える
- 3分~5分程度中火で煮込み、全体に火を通す
- 全体に火が通ったら、仕上げにオリーブオイルとパセリをふりかけて完成
クロダイはまずいのか?調査結果まとめ
クロダイは、獲れる場所や時期によって美味しくない個体もいます。特に都市部の河口付近や工場などが近くにある場所で釣った場合は、注意が必要でしょう。売られているものは鮮度の良いものを選べば特に問題なく美味しく食べられます。
調理の仕方も特に難しいことはないので、スーパーや市場などで新鮮なクロダイを見かけたらぜひ食べてみましょう。
※画像はイメージです。