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ピオーネとは?
黒ぶどう系の人気品種・ピオーネは、芳醇な香りと日持ちしやすいところが魅力のぶどうです。別名「黒い真珠」と呼ばれるピオーネは皮に特徴がある品種で、果肉だけでなく皮にも健康維持や美容に役立つ栄養成分がたっぷりと含まれています。
ピオーネの特徴
黒系ぶどうの人気品種・ピオーネは、粒が大きく香りが良いのが特徴です。見た目が巨峰によく似ているのもピオーネの特徴なのですが、これはピオーネが巨峰とカノンホール・マスカットを掛け合わせて作られたからです。
甘みが強くおいしい黒系ぶどうの巨峰と、緑系ぶどうのカノンホール・マスカット(マスカット・オブ・アレキサンドリアから改良された品種)から生まれたので、どちらの特徴も併せ持っています。
巨峰よりも糖度が高いのですがマスカットの酸味もあるので、くどさはなくさっぱりした甘みがおいしいです。果肉はしまっていますが果汁が多いので、ジューシーさも楽しめます。
香りの良さも魅力の1つです。ただしピオーネの香りは巨峰の芳醇な香りよりも、マスカット・オブ・アレキサンドリアのようなマスカット香の方が強く感じられます。
ピオーネの収穫時期と旬
ピオーネの収穫時期は、産地や栽培方法によって違いがあります。収穫時期のピークが9月~10月中旬なので、旬は9月~10月です。なおハウス栽培のピオーネは6月頃から出回り始めますが、値段はやや高めで、主にギフト商品として出荷されます。
温かい地域では8月頃から収穫が始まりますが、全国的にみると9月に収穫時期が集中します。ハウス栽培であれば11月でも収穫可能ですが、収穫時期のピークに販売されるピオーネよりも値段は高めです。
ピオーネの産地はどこ?
ピオーネの産地として有名なのは岡山、山梨、長野、香川、広島です。栽培面積が最も広いがの岡山で、栽培面積第2位の山梨の約2倍の広さを誇ります。
岡山産と山梨産の2つで国産ピオーネの約6割を占めているので、市場に流通しているピオーネも岡山産・山梨産が多いです。なお広島のピオーネは「黒い真珠」というブランド名で地域ブランド化しています。
ピオーネと皮に含まれる栄養や健康効果は?
甘みが強いのにほどよく酸味もあるのでさっぱりと食べられるピオーネは、おいしいだけでなく栄養も豊富です。ピオーネの果肉や果汁に含まれる栄養成分は、一般的なぶどうの栄養成分とほとんど変わりません。
ピオーネの主成分には、体の疲れをとるビタミン類が豊富に含まれています。ですから体を動かした後やスポーツのあとにピオーネを食べるのは、ビタミン類の補給になるのでおすすめです。カリウムが多く含まれているのも、ピオーネの特徴に挙げられます。
カリウムは体の中の余分な塩分を排出する栄養効果があるので、むくみが気なる時や塩分の濃い食事が続いている時などにピオーネを食べるとカリウムの効果ですっきりします。
意外かもしれませんがピオーネには鉄分やカルシウム、食物繊維などの栄養成分も摂取可能です。ちなみにピオーネからはカルシウムが6mg/100g、食物繊維が0.5g/100g、鉄は0.1mg/100gもとれます。
ここまでは一般的なぶどうの栄養成分とほぼおなじですが、特筆すべきなのは「ピオーネの皮の栄養成分」です。実はピオーネには「アントシアニン」「レスベラトロール」の2つが含まれているのですが、これこそがピオーネで注目の栄養成分といえます。
そもそもピオーネのアントシアニンとレスベラトロールは、果肉・果汁にはほとんど含まれません。ところが黒に限りなく近いピオーネの皮には、アントシアニン&レスベラトロールが豊富に含まれています。
アントシアニンは、ブドウを原料としたワインにも多く含まれる栄養成分です。栄養学上ではポリフェノールに属するのがアントシアニンで、ピオーネの皮の色素成分でもあります。
アントシアニンはロドプシン(主に目の網膜に存在する成分)の再合成を促す効果があるため、目の疲れを感じたときにピオーネを食べるのがおすすめです。またアントシアニンンの強い抗酸化作用は、活性酸素による悪影響をガードする役割があります。
そのため健康維持のためには、ピオーネの皮を食べた方が良いです。ちなみに皮に含まれるもう1つの注目栄養成分「レスベラトロール」も、栄養学的にはポリフェノールの1種に区分されます。
あまり聞きなれない栄養成分ですが、実は免疫細胞を強化する栄養成分として有名で、健康維持だけでなく美容のためにも積極的に摂取したいです。
ところがレスベラトロールが多く含まれるのは、ピオーネの果肉ではなく皮になります。そのためアントシアニン&レスベラトロールという健康維持に役立つ栄養成分を効率よく摂取したいなら、ピオーネの皮はむかずにまるごと食べるのがよいでしょう。
ピオーネは皮ごと食べられる?
皮に豊富な栄養を含んでいるピオーネですが、皮はやや厚みがあります。一般的に皮ごと食べられる品種は、皮が薄いのが特徴です。皮ごと食べられる代表品種といえば、高級フルーツとして人気のシャインマスカットがあります。
シャインマスカットはピオーネと違い緑系ぶどうですが、粒が大きい点ではピオーネと共通しています。ただしピオーネの皮は厚みがあるのに対して、シャインマスカットは薄いです。
しかも果肉もピオーネと比べるとやや硬めです。そのためシャインマスカットの食感は「しゃくしゃくしている」と表現することが多いのですが、ピオーネの皮に対してそのような表現はしません。
そもそもピオーネを皮はかなり厚いですから、食べても口に残りやすいです。とはいえ健康維持や美容におすすめの栄養成分は、「ピオーネの皮」に集中しています。
ですからピオーネの栄養成分をまるごと摂取したいのであれば、皮ごと食べるのがおすすめです。あえて言うなら「栄養重視でピオーネを食べるなら皮ごと」「おいしいぶどうとしてピオーネを食べるなら皮はむく」というところでしょうか?
ちなみにピオーネを皮ごと食べるのであれば、種がない「ニューピオーネ」がおすすめです。定番のピオーネには果肉の中心部に種がありますが、改良品種のニューピオーネには種がありません。ですからニューピオーネなら種を取らずに皮ごと食べたい時におすすめです。
おすすめ!ピオーネの簡単な皮むきの方法
皮にも健康維持に役立つ栄養成分が多く含まれているピオーネですが、皮ごと食べることを前提に改良された品種ではないので、皮ごと食べると食味が変わってしまいます。
しかも皮には苦みもあるので、「巨峰よりも甘い」といわれるピオーネの味を堪能したいのであれば皮をむいて食べるのがおすすめです。
なお通常のピオーネは種あり品種なので、皮ごと食べても口の中に種が残ります。そのためおいしいだけでなく食べやすさでいっても、ピオーネは皮をむいて食べる人が多いです。
ただしピオーネの皮むきは意外と面倒で、1~2粒であればそれほど苦になりませんが、1房全部となるとかなり手間がかかります。そこで簡単&手早くできるおすすめのむき方を3つご紹介しましょう。
ピオーネの皮のむき方1:湯むき
トマトの皮むきのように湯むきにする方法も、ピオーネでおすすめのむき方です。ピオーネの皮は厚みがあるので、短時間湯につける程度であればおいしさが損なわれることもありません。
やり方はとても簡単です。沸騰したお湯に房から取り外しておいたピオーネを15秒ほどつけ、氷水に付けて冷やすだけです。ですから大きな鍋を使えば、大量のピオーネも簡単に皮むきができます。
ピオーネの皮のむき方2:冷凍して解凍する
冷凍したピオーネを自然解凍する方法も、簡単にできる皮のむき方です。自然解凍する際に皮と果肉の間に空洞ができるので、コツなどなくてもきれいにむけます。なお半解凍の状態でも使えるむき方なので、お好みの硬さで解凍具合を調整することも可能です。
ピオーネの皮のむき方2:爪楊枝を使う
果汁がたっぷりのピオーネは、爪楊枝1本でするりとむけるおすすめのむき方があります。爪楊枝を使って切り込みを入れるむき方なのですが、爪楊枝を差し込む方向を覚えておくだけで簡単にできるやり方です。
最初に爪楊枝を差し込むのは房に付いている部分で、反対側(先端)に向かって爪楊枝をまっすぐ縦にスライドします。この切り込みがあるだけで、驚くほど簡単にピオーネの皮はむけます。
ピオーネのおいしい保存方法は?
ピオーネは巨峰によく似ていますが、巨峰よりも日持ちがします。そのため冷蔵庫に入れておけば2週間程度は保存できます。房に付いた状態で保存する場合は、新聞紙などで全体を包んでから冷蔵庫に入れてください。
房から外して保存する場合は、水洗いをしてから密閉容器に入れて保存します。長期保存する場合は、冷凍ぶどうにする保存法がおすすめです。
冷凍保存のやり方は房から外して冷蔵保存をするやり方と同じですが、冷凍容器ではなく冷凍用密封保存袋の方が短時間で凍らせることができます。なお冷凍ぶどうにすれば約1ヶ月の保存が可能です。
ピオーネは皮も栄養が豊富で食べられる!
ピオーネの皮には果肉よりも豊富な英湯成分が含まれているので、皮ごと食べてもOKです。ただし「皮ごと食べておいしい品種」ではありません。
また皮は厚くやや硬いので、子供や高齢者にはむいた方がよいでしょう。むき方の中には簡単にできる裏ワザもあるので、裏ワザを使って簡単&きれいに皮をむいてみましょう。