本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
スキムミルクの代用アイテムはどんなものがあるの?
スキムミルクは手軽に牛乳の代用品に使える食材として、様々な料理で活用されています。スキムミルクは牛乳を加工してバターを作るときの副産物として作られます。牛乳から脂肪分を取り去ったものを乾燥させたのがスキムミルク(脱脂粉乳)です。
スキムミルクは水分が抜けた粉体のため長期の保存ができ、保存が効かない生鮮食品の牛乳の代用品として使うことができる便利なアイテムとなっています。
さて、数々の料理のレシピではスキムミルクが材料として指定されることも多く、スキムミルクは代用品に留まらず、それ自体料理において欠かせない存在となっています。もし、スキムミルクを切らせた場合はどうしたらよいのでしょうか?その代用品を探ってみましょう。
そもそもスキムミルクとは?
スキムミルクは、そのまま溶かして牛乳の代用として飲用にしたり、いろいろなレシピに指定され料理に使ったりと活躍するところの多い便利な食品です。
スキムミルクは牛乳を原料として、遠心分離機で脂肪分を取り除いてさらに水分を除去して乾燥させたもので牛乳の代用品としてもお馴染みです。脱脂粉乳とも呼ばれており脂肪分はほとんど無くなっています。ただし、ゼロではありません。
スキムミルクは乾燥製品なので牛乳の代用品として長期保存ができます。スキムミルクを牛乳の代用品として使うときは、重量比でスキムミルク1に対して水9で戻すのが標準的です。
スキムミルクは、日本では戦後アメリカからの援助物資として、食糧不足による栄養状態改善のために牛乳の代用品として供給されたのが最初です。当時のものは現在普及しているスキムミルクと比較できないほど品質が悪く、家畜飼料を代用して送ったなどといわれていました。
戦後、牛乳の代用品として供給されたものは「脱脂粉乳」でしたが、その後「スキムミルク」と呼ばれるようになりました。粉状の「脱脂粉乳」を「スキムミルク」というのは日本だけです。英語の「スキムミルク」 は液体の「無脂肪乳」を意味し日本語での意味とは違います。
こうなった理由は、一説には戦後の「脱脂粉乳」のあまりに悪いイメージを変えようと、業者が代用として「スキムミルク」という言葉を考案したからともいわれています。
味はあっさり
スキムミルクは牛乳から脂肪分を除いただけで、他の栄養については栄養価の高い牛乳の代用となり得ます。脂肪分がほとんど無いことも牛乳の代用として人気の理由となっています。
メーカー規定の分量を水に溶かして牛乳の代用品として飲む場合、スキムミルクの味は、脂肪分がほとんど無いため薄味でさっぱりしており、低脂肪牛乳や特に無脂肪牛乳に近い味わいになります。さっぱりした味が良いか濃い味が良いかは人により好みの分かれるところです。
スキムミルクの薄い味にもの足りない感じがするならば、水に溶かす分量を思い切って増やすという方法もあります。スキムミルクの分量を増やせば乳糖も増え甘みも増加するので、乳糖独特の風味とほのかな甘さで変化した味を楽しむことができます。
スキムミルクの代用【牛乳】
スキムミルクの代用で牛乳を使うのは、牛乳とその代用品だったスキムミルクが主客転倒した感もありますが、スーパーなどでスキムミルクが見つからず牛乳の方が手に入りやすいこともあるため料理のレシピでスキムミルクとあれば代用品としてまず考えられるのが牛乳です。
牛乳には乳脂肪量により成分未調整・低脂肪・無脂肪などの種類があり、代用品として入れる牛乳の種類で風味が違ってきます。無脂肪なら一番スキムミルクに近い仕上がりになります。
スキムミルクの代用として牛乳を使うと料理の味が薄くなってしまうのを防ぐため、スキムミルクの代用として入れる牛乳の量の90%にあたる水を減らす必要があります。すなわちスキムミルク10gとなっているなら、代用品の牛乳100gを入れ、水90gを減らすのがおすすめです。
ホームベーカリーの時におすすめ
ホームベーカリーでパンを作るときは材料として牛乳ではなくスキムミルクが指定されています。この理由は、常温保存が可能なこと、牛乳より保管が簡単で腐敗しにくく品質が安定しているためホームベーカリーで使いやすいことなどが挙げられます。
ホームベーカリーのパン作りでスキムミルクの代用に牛乳を使うときは、入れた牛乳の分量だけ水を減らします。ホームベーカリーの取扱説明書に書いてあるので読んでおきましょう。
ホームベーカリーでスキムミルクの代用として牛乳を使うと、乳脂肪分が増えバターを増やしたような効果が出てきます。そのためホームベーカリーの機種にもよりますが、ホームベーカリーでスキムミルクの代用として牛乳を使うとしっとりとした柔らかめの食感になります。
スキムミルクの代用【豆乳】
豆乳は乳という言葉がついていますが乳製品ではありません。豆乳は原料の大豆の成分を水に溶かし飲料としたもので牛乳とは味も栄養素も違いがありますが同じ白い飲料として、また、乳という言葉が付くところから同類のイメージを持たれ代用品としてもよく使われています。
豆乳もスキムミルクの代用品として牛乳と同じように使えます。水分調節はスキムミルク10gとなっているなら、代用品の豆乳100gを入れ、水90gを減らす方法がおすすめです。
スキムミルクは牛乳を原料とした動物性、豆乳は大豆を原料とした植物性食品という違いがあります。また、豆乳には大豆の味が強く残り豆腐の味に近い無調整豆乳と、飲みやすく甘い味を付けた調整豆乳がありますが、スキムミルクの代用には味の近い調整豆乳がおすすめです。
乳製品にアレルギーがある人にもおすすめ
スキムミルクや牛乳を始めとする乳製品を飲んだり食べたりするとお腹が痛くなったりゴロゴロしたりする場合があります。この症状は乳タンパクに対するアレルギーやラクターゼという酵素の分泌不足による乳糖不耐症が原因の場合があります。
豆乳は乳タンパクや乳糖を含んでいないので、乳製品アレルギーや乳糖不耐症がある人にもスキムミルクの代用品としておすすめのアイテムです。豆乳は乳製品とは似て非なるもので、本来は別系統の味わいを持つ食品ですが代用品に使っても不思議と違和感は少ないものです。
スキムミルクの代用【粉ミルク】
他にスキムミルクの代用品としては、赤ちゃんのいる家庭にある粉ミルクもおすすめです。粉ミルクは、正しくは乳児用調製粉乳というもので、牛乳を原料とし赤ちゃんの栄養確保を目的とした母乳の代用品で、スキムミルクの代用品としてもおすすめです。
粉ミルクは成分を母乳に出来るだけ近づけるためにカゼイン・アルブミン比と含有量を調整しビタミン・ミネラルや赤ちゃんの発育に役立つβ-カロチン・ヌクレオチド・タウリンなどの栄養を強化しており、栄養的にも問題なくスキムミルクの代用品として使うことができます。
同じ分量でOK
粉ミルクはスキムミルクと同じく牛乳を原料として粉体にしたもので乳脂肪分はありません。一方、粉ミルクはスキムミルクとは違い乳脂肪分は残ったままで、また乳糖を含んでいるためほのかに甘みもあります。赤ちゃんに好まれるため甘くしている製品もあります。
粉ミルクをスキムミルクの代用品として使う場合、水分を調整する必要はなくスキムミルクと同じ分量の粉ミルクを入れて問題はありませんが、代用品として入れる料理によっては甘みが強くなるかも知れません。
スキムミルクの代用【クリープ・コーヒーフレッシュ】
コーヒーや紅茶に入れる「コーヒーフレッシュ」もスキムミルクの代用品としておすすめです。家庭ではスキムミルクよりもポピュラーではないでしょうか。コーヒーフレッシュの中でも代表的な商品「クリープ」はスキムミルクと同じく牛乳を原料とした粉末の製品です。
クリープはスキムミルクと同様に牛乳を原料として製造しますが、スキムミルクより乳脂肪分は多く2~3倍あります。また、乳糖も多く甘みが残っています。
クリープをスキムミルクの代用品として使う場合はそのまま同じ分量を入れて構いません。水分調整も必要ありませんが、カロリーは多めになります。また、料理によっては代用品として使うと甘くなるかも知れません。
「ブライト」や「マリーム」は風味が変わるので注意
コーヒーフレッシュの中でも「ブライト」や「マリーム」は牛乳ではなくコーンシロップや植物油脂を原料としています。スキムミルクの代用品として使うことも出来ますが、牛乳が原料であるスキムミルクの代用品として使うと少し違う風味になります。
スキムミルクの代用アイテムを知っておこう!
よく使うのはスーパーなどで手に入りやすい牛乳で、一方、買い置きしていたスキムミルクとなると湿気を吸って固くなってしまい、活用できていない家庭も多いのではないでしょうか。
いざ料理を作ろうとしたらスキムミルクが無い。そんな時でもスキムミルクの代用アイテムを知っていればあわてる必要はありません。わざわざ買いに行かなくてもキッチンにある牛乳、豆乳、粉ミルク、コーヒーフレッシュなどの代用で味わいの変化も楽しめそうです。