【コーンスターチ】の代用品・アイデアを大特集！お菓子作りもこれで解決

コーンスターチは、色々な料理に使われているので、その名前を知らない人はいないでしょう。しかし、コーンスターチが一体どんな食品なのか、具体的にどんな風に使うのかと聞かれると、ピンと来ないのではないでしょうか。

多くの料理に使われていることからわかるように、コーンスターチは「無いと困る」食品なのです。この記事は、そんなコーンスターチのお話です。

多くの料理に必要なコーンスターチですが、いざ料理をするときに切らしてしまっていたり、そもそも家に置いていなかったりする人もいるのではないでしょうか。しかし、そんなピンチを切り抜ける方法があるのです。

実は、コーンスターチは、色々な食材で代用が可能です。しかも、家に必ず置いてあるような食材で代用できます。そこでこの記事では、おすすめのコーンスターチ代用品と、代用アイテムの使い方などを紹介していきます。

例えコーンスターチが手に入りづらくても、ここで紹介する代用アイデアで、料理を美味しく仕上げることができます。ぜひ参考にしてみてください。

代用できる食材の話をする前に、まずは、「そもそもコーンスターチとは何か」という説明をしていきましょう。使い方も知らない状態で、代用はできません。料理における縁の下の力持ち、コーンスターチの正体は一体何なのでしょう。

その答えは単純です。コーンスターチとは、トウモロコシから採れるデンプンのことです。トウモロコシが多くの国で主食となっているためか、世界中で広く使われています。世界中で生産されるデンプンの約8割はコーンスターチだとも言われています。

コーンスターチの原料には、デントコーンやワキシーコーンなどの品種が使われることが多く、一般的に食用にされるスイートコーンやポップコーンはあまり使われません。

ただ、原料となるトウモロコシは、日本においては外国からの輸入に依存していて、また、日本産のデンプン（主にじゃがいも原料のもの）の保護のため、高い関税を掛けられています。日本の台所でコーンスターチをあまり見かけないのも、そういうことが原因でしょう。

しかし、だからこそ代用アイテムや代用アイデアがたくさん研究されているのです。家にコーンスターチが無くても、弱気になる必要はありません。

では、コーンスターチは一体どのように利用するのでしょうか。それについても解説していきましょう。コーンスターチはデンプンなので、見た目は片栗粉などと同じく白い粉です。ちなみに、片栗粉の原料はじゃがいもなので、コーンスターチとは風味が違ってきます。

肝心なコーンスターチの使い方ですが、まず、揚げ物の衣として使われます。また、フランス料理や中華料理ではとろみをつけるために使うこともあります。さらに、お菓子作りでも活躍します。

例えば、焼き菓子に使う小麦粉の一部をコーンスターチに置き換えると、サクサクした軽めの食感に仕上げることができます。さらに、プリンなどを固めるための糊料としても使われます。色々な料理に使える万能型の食材です。

では、ここからはコーンスターチの代用となる食品の紹介をしていきます。代用できる食品は、コーンスターチよりかは日本でも手に入れやすいものばかりです。

まず紹介するおすすめの代用品は、小麦粉です。どこのスーパーにもまず置いてあるアイテムです。小麦を粉に加工したものなのでデンプンとは少し違いますが、使う場面を選べばコーンスターチの代用品になり得ます。おすすめの使い方については、次の項で解説します。

コーンスターチの代用として小麦粉を使えるのは、カスタードクリーム作りやお菓子作りの時です。焼き菓子などを作る時に、使う小麦粉の一部をコーンスターチに置き換えると軽い食感にできるということは先ほど説明しましたが、逆の場合はどうなるのでしょう。

小麦粉には、グルテンと呼ばれる粘り気を出す成分が含まれています。グルテンは、例えばパンの柔らかい食感に必要になる成分で、このグルテンがあるからこそ、小麦粉はコーンスターチの代用となるのです。

代用の例として、カスタードクリーム作りを挙げて説明します。カスタードクリームをコーンスターチ無しで作る場合、代用には小麦粉が一番適しているのです。

小麦粉でカスタードクリームを作った場合、グルテンの力により、コーンスターチで作るときよりしっとりとした重めのクリームに仕上がります。要するに粘りが出るのです。また、クリームの色も、コーンスターチの時より濁った感じの色になります。

コーンスターチの方が、明るい色の滑らかなクリームに仕上がります。作るお菓子によって、コーンスターチと小麦粉を使い分けてカスタードクリームを作ってもいいでしょう。

ここまでで、コーンスターチと小麦粉でカスタードクリームを作った時の違いについて説明しました。用途に合わせてコーンスターチと小麦粉を使い分けるという方法も提案しましたが、小麦粉の分量を調節することで、食感をコーンスターチに寄せることも可能です。

先ほども説明したように、小麦粉を代用してカスタードクリームを作ると、重めの仕上がりになり、色も暗めになります。コーンスターチは無いけど明るい色のなめらかなカスタードクリームを作りたいという方は、小麦粉を少なくしてみましょう。

次に紹介するおすすめの代用アイテムは、片栗粉です。日本には古くからあるデンプンで、コーンスターチより手に入れやすいのも魅力です。先ほど説明した小麦粉と同じように、代用するのに適した場面というものがあります。

片栗粉は、一体どんな場面でコーンスターチの代用となるのでしょうか。おすすめの代用アイデアは、次の項で紹介していきます。

コーンスターチの代用として片栗粉を使う場面としては、揚げ物の衣としてや、とろみをつける時がおすすめです。また、お菓子作りの時にも使えなくもないですが、片栗粉はたくさん使うと、原料であるじゃがいもの風味が出てしまうことがあります。

コーンスターチはとうもろこし、片栗粉はじゃがいもが原料なので、風味が違ってくるのです。料理の味わいに関わってくる要素なので、この風味の違いは、代用する時には気を付けたいところです。

また、片栗粉はコーンスターチに比べて粘度が高いので、コーンスターチを使う時よりは少なめの分量で使うのがおすすめです。

片栗粉はコーンスターチの代用として十分使えるおすすめアイテムですが、大きな欠点があります。実は、片栗粉は、温度が下がると粘度が低くなるという特性があり、冷やす料理を作るのに向いていないのです。

コーンスターチは温度が下がっても粘度を維持できるので、冷やす料理か温かい料理かといった風に、場面に応じてコーンスターチと片栗粉を使い分けましょう。

手に入りやすく、かつ同じデンプンではありますが、片栗粉は、代用アイテムとしては小麦粉以上に使う場面を選ばなければいけないのです。

最後に紹介する代用アイテムは米粉です。その名の通り、お米を粉にした食材で、和菓子作りなどには欠かせないアイテムでもありますし、米粉で作ったパンなどは、もちもちした食感が魅力的です。

そんな米粉は、どんな場面でコーンスターチの代用アイテムとして使えるのでしょうか。早速おすすめの代用アイデア、使い方を見ていきましょう。

米粉は、代用アイテムとしては、小麦粉や片栗粉より使い方の幅が広いです。とろみ付けとして使えるほか、クッキーなどの焼き菓子にも使え、さらに、チーズケーキのつなぎとして使うこともあります。まさに万能な代用アイテムです。

冷やしても片栗粉のように粘度が下がることもないので、コーンスターチの代用品としては一番便利なアイテムでしょう。しかし、使いすぎるとお米の特性が出て重くなってしまうので、コーンスターチよりは少なめの量で使うことをおすすめします。

万能な代用アイテムである米粉ですが、小麦粉と違ってグルテンを形成しません。つまり、小麦粉を代用したときより軽めの食感に仕上げやすいというメリットがあります。

米粉は小麦粉の代用品としても使えますし、和菓子にも欠かせない食材なので、料理の幅を広げたいならぜひ家に置いておきたいアイテムでもあります。代用アイテムになるだけあって、米粉はコーンスターチより手に入りやすいので、ぜひストックを用意してみてください。

いかがでしたでしょうか。ここまで、コーンスターチの代用アイテムと代用の方法についてを解説してきました。どの代用アイテムも、コーンスターチよりかは手に入れやすいものです。

しかし、あくまで「代用」であり、どの食材もコーンスターチほど万能ではありません。それぞれの代用アイテムの特性を理解し、作る料理によって使い分けることが重要となってきます。また、代用アイテムはここで紹介した以外にもあるので、調べてみるのもいいかもしれません。