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バターがなくても代用できるものは?
牛乳を原料にして作るバターは、風味とコクが特徴的な調味料です。バターは幅広い使い方ができるアイテムで、調味料以外にもバタークリームやバターランプなどにも使えます。
さらにバターは小麦粉との相性が良い調味料です。そのため小麦粉を使ったレシピの多くは、バターを加えると美味しさが増します。そんなバターは製造法や原材料によって4種類に区分されます。製造法によるバターの区分は、発酵バターと無発酵バターの2種類です。
ペットボトルやシェーカーに牛乳を入れ、上下に激しく振り続けるだけでできる手作りバターは、無発酵バターに分類されます。また癖がなく牛乳本来の旨味が楽しめるフレッシュバターも、無発酵バターです。
これに対して発酵バターは乳酸を使って発酵させるバター製造法で、独特の風味とコクがあります。海外では発酵バターが昔からよく使われているので一般的ですが、癖が強いため、日本ではあまり使われません。原材料の違いでバターを区分することもあります。
いわゆる「有塩バター」「無塩バター」と呼ばれるもので、名称から見てもわかる通り、原材料に塩を使っているか否かで区分されます。
塩は日本でも長期保存に欠かせないアイテムとしてよく知られており、バターでも塩が使われている有塩バターの方が、塩を使わない無塩バターより保存に適しています。
ただし菓子類やケーキのように大量のバターを使うレシピの場合、有塩バターの塩味は味に影響します。そのため菓子やケーキのレシピには「無塩バターを使用」と明記されているものも多いです。
バター不足やバターの価格が高騰した時に
種類によって保存期間や美味しさの特徴、適したレシピが異なるバターですが、バターの原材料である牛乳の国内生産量が減少傾向にあるため、過去にはバター不足に陥ったことがあります。
特に2007年以降のバター価格の高騰は、国による牛乳の生産調整に加え、世界的な異常気象の影響で、海外から輸入するバターの生産量が激減したことと関係します。
バター不足やバター価格の高騰はその都度国の緊急対応によって改善に向かっていますが、完全に解消されてはいないため、未だに同じようなバター不足・価格高騰の問題は起こります。
とはいえすでにバターは日本の家庭料理にも欠かせない調味料で、レシピによってはバターがないと成立しない料理もあります。そのためいざという時に覚えておきたいのが「バター代用法」です。
それぞれの特徴を考えて活用しよう
独特の風味とコクを持つバターですが、身近な調味料の中にはバターの代用に適したアイテムもあります。たとえば有塩バターが手に入らないときにおすすめなのが、無塩バターを使った代用です。
そもそも塩を加えずに製造するのが無塩バターですから、無塩バターに塩を加えれば簡単に有塩バターの代用になります。無塩バターは4種類あるバターの1つですから、有塩バターの代用にしても、バター特有のコクや風味に問題はありません。
ただし無塩バターを常備している家庭の方が珍しいので、おすすめの代用法ですが活用シーンは限られるでしょう。そこでバター以外を使った代用法に注目が集まっているのですが、代用に使用するアイテムは複数あり、種類によって特徴が違います。
そのため代用品としてバター以外の食材を使う場合は、使用する代用アイテムの特徴を把握し、レシピに適した代用アイテムを選択することが重要です。
【バターのおすすめ代用品】オイル
オイル系アイテムを代用品にする方法は、無塩バターが手に入らないときにおすすめです。原材料に塩を使用していないことが特徴のバターなので、同じ特徴を持つオイル系アイテムを代用品にする方法は理にかなっています。
ココナッツオイル
ココナッツオイルは、ココヤシの実を原料とする植物油です。甘い香りが特徴のココナッツオイルは、バターと同じように一定の温度より低い場所で保存をすると固形化します。固形化する温度は20℃以下なので、冷蔵庫で保存しておけばバターと同じように使えます。
ただし特有の甘い香りがするので、香りがおいしさに影響を与えないレシピの代用法がおすすめです。なお植物油なので、ヘルシーな代用品としても人気があります。
オリーブオイル
オリーブオイルも、無塩バターの代用法として人気のアイテムです。オリーブオイルはオリーブを原料にした植物油ですが、抽出法によって種類が分かれます。
種類は抽出法や品質で区分され、ヴァージンオリーブオイル、エクストラヴァージンオリーブオイル、精製オリーブオイル、ピュアオリーブオイルなどがあります。高品質なオリーブオイルほど味・香りともに高く評価され、値段もかなり高額です。
なおいずれのオリーブオイルも無塩バターの代用法におすすめですが、植物油なのでコクを再現することはできません。その代わりオリーブオイル特有の香りや味が楽しめるので、代用品としてはかなりおすすめです。
なお代用法でオリーブオイル特有の香り・味を重視する場合は、高品質なオリーブオイルを使うようにしましょう。
サラダ油
どの家庭でも常備してあるサラダ油も、代用法として人気のアイテムです。サラダ油も植物油の1種で、ココナッツオイルやオリーブオイルよりも低価格で手に入る、オイル系の代用アイテムといえます。
サラダ油は油脂製品系代用アイテムの定番であるマーガリンの原料なので、サラダ油を代用アイテムとする方法は意外と知られています。そんなサラダ油の原材料は、種類によってさまざまです。
日本では日本農林規格によって、サラダ油の原材料に基準があります。アブラナ、大豆、紅花、トウモロコシなどはサラダ油とみなされますが、同じ植物油のオリーブオイルはサラダ油に分類されません。
なおサラダ油は原材料によって香りや味に違いがあるのが特徴です。そのため代用としてサラダ油を使用する場合は、レシピの特徴に合うサラダ油を選ぶようにしてください。
【バターのおすすめ代用品】油脂製品
栄養成分の大半が乳脂肪のバターなので、油脂製品を代用アイテムに使う方法もおすすめです。価格もリーズナブルですし、長期保存がしやすい点も代用法として人気がある理由の1つといえるでしょう。
マーガリン
マーガリンは、「バターの代用品=マーガリン」といわれるほど定番の代用アイテムです。マーガリンが代用品の定番といわれる由来は、そもそもバターに似せて作られたことにあります。さまざまなレシピに使えるバターですが、バターは高価な食材です。
そのためマーガリンは「手頃な価格で高級調味料と同じ味が楽しめる加工食品」として開発されました。マーガリンは風味がバターに酷似しているため、代用アイテムによく使われます。
ただし味はマーガリンの方があっさりしているため、コクに注目すると物足りなさがあるでしょう。とはいえそもそもが代用品として作られているので、最も手頃な代用アイテムです。
ショートニング
ショートニングは、植物油を原料にした油脂です。ショートニングも種類によって価格や味が違いますが、どの種類のショートニングもマーガリンより純度の高い油脂製品なので、代用品として人気があります。
ただしショートニングはマーガリンの代用品ではなく、ラードの代用品として作られた加工食品です。さらにショートニングの種類によって品質にばらつきがあるため、菓子やケーキに代用として使う場合は高品質なショートニングを選んでください。
ちなみにショートニングは無味無臭なので、風味やコクを加える料理用バターの代用として使うのは難しいでしょう。
ラード
バターの油脂分を補う代用アイテムであれば、ラードも利用できます。豚の脂肪を原料にしているため、常温でも固まっているのが特徴です。もともとお菓子やケーキ・パン作りに使われる調味料なので、代用アイテムにもなります。
【バターのおすすめ代用品】乳製品
牛乳を原料にしているバターは、乳酸品に分類されるアイテムです。ですからバターと同じ乳酸品アイテムを代用として使う方法もあります。
生クリーム
生クリームには、特徴によって4種類に区分されます。わかりやすい区分としては動物性脂肪生クリームと植物性脂肪生クリームですが、代用としておすすめするのは牛乳の味が濃く感じられる動物性脂肪生クリームです。
ただし価格は植物性タイプよりも高めで、保存期間も長くありません。手頃な価格の植物性タイプはスーパーなどでも販売していますし、長期保存が可能です。
そこで代用品としての質を重視するなら動物性タイプ、手頃な価格で手に入るアイテムで代用するなら植物性タイプを選ぶと良いでしょう。
ヨーグルト
ヨーグルトは牛乳や乳酸菌を原材料にしているアイテムで、特有の香りとコクを持っているのがヨーグルトの特徴です。
ヨーグルトにもさまざまな種類があり、種類によって味・風味・コクが違いますが、しっかりと水分を切ると、どのタイプもコクが強くなります。香り・コクでいえば代用アイテムの中で最もおすすめですが、他の代用アイテムと比べるとやや脂肪分が少ないです。
そこで水切りしたヨーグルトにオイル系代用アイテムを少量加えると、脂肪分が補えるので質の高い代用品になります。
バターの代用品を上手に使おう!
キッチンにある意外なもので代用ができるバターですが、代用品の種類によって味や特徴が違います。さらに無塩バターの代用品は、有塩バターよりも注意してください。
無塩バターの場合、代用品の種類によって料理の味や風味などにも影響するので、無塩バターの代用品探しはレシピの内容にあわせて選ぶのがおすすめです。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。