上高地のシンボル・河童橋から明神池へ!アクセスや見どころは?

上高地のシンボル・河童橋から明神池へ!アクセスや見どころは?

日本屈指の山岳リゾート・上高地には、上高地を代表する人気の景勝ポイント「河童橋」があります。橋の上から見る北アルプスの名峰、穂高連峰は眺めがよく記念撮影を楽しむ人で賑います。今回は、人気の河童橋から神域となっている明神池までのルートや見どころ等をご紹介します。

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    記事の目次

    1. 1.上高地の河童橋はハイキングや観光する人々を癒す名所
    2. 2.上高地の河童橋からハイキングをする前にしたいことは?
    3. 3.上高地の河童橋から明神池までのハイキングが大人気
    4. 4.上高地の河童橋から明神池への見どころ・岳沢湿原
    5. 5.上高地の河童橋から明神池への見どころ・梓川の歩道
    6. 6.上高地の河童橋から明神池への見どころ・穗髙神社奥宮
    7. 7.穂髙神社奥宮内にあるのが美しい「明神池」
    8. 8.上高地の河童橋や周辺の美しい自然に癒されよう

    店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。

    上高地の河童橋はハイキングや観光する人々を癒す名所

    標高1500mに位置する上高地は、年間百数十万人が訪れる山岳リゾートです。手つかずの自然が多く残る上高地には、気軽に楽しめる人気のハイキングコースがあり、多くの観光客や登山者が訪れます。

    1928年(大正4年)には、中部山岳国立公園の一部として、国の「特別名勝」及び「特別天然記念物」に指定されています。カモシカや雷鳥、イワナの捕獲は禁止されており、上高地の地元住民による「上高地を美しくする会」では、ゴミのない美しい上高地を目指して、ゴミ拾いの活動が行われています。

    日本有数の山岳リゾート・上高地は、北アルプス(飛騨山脈)の梓川(あずさがわ)沿いに広がる景勝地です。その広さは約10kmにも及び、大正池~横尾まで続く堆積平野となっています。

    大正池は、1915年(大正4年)に焼岳(やけだけ)の大噴火によって形成された池で、幻想的な情景が美しいことで知られています。絶景ポイントを巡る大正池~河童橋のハイキングコース(全長約4km・片道約80分)は、人気の定番コースでもあります。

    梓川の清流には、全長36.6mの「河童橋(かっぱばし)」が架かっています。カラマツ製の吊り橋は、ハイキングや観光を楽しむ人々を癒してくれる上高地のシンボル的存在です。上高地に欠かせない独特の趣がある河童橋は、大正池と明神池の中間地点にあたります。

    河童橋という不思議な名の由来は諸説あり、なぜ河童橋というのか謎めいてはいますが、上高地のシンボルとして、人々の心に深く刻まれる人気のスポットとなっています。

    河童橋の上からは、北アルプスの名峰・穂高連峰(ほたかれんぽう)を望める他、清らかに澄んだ梓川の流れや、梓川の河畔林(かはんりん)に生育するケショウヤナギの景観などを楽しめます。樹の間からは、明神岳や焼岳が眺望でき、絶好の見晴らしポイントとなっています。

    上高地で見られるケショウヤナギ(化粧柳)は、樹高30mに達する高木で、長野県の梓川上流と北海道の日高・十勝地方に自生しています。長野県のレッドデータブックでは、ケショウヤナギは準絶滅危惧種に指定されています。絶滅が危惧されている希少な樹木なのです。

    険しい山々が連なる北アルプスの雄大な景色や、若い枝が晩秋~春にかけて紅色を帯びるケショウヤナギの景観、息を呑むほどに美しい世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

    河童橋は、1891年(明治24年)に初代が建造され、現在架かる5代目の橋は、1997年(平成9年)に架け替えられました。

    日本を代表する文豪・芥川龍之介は、1927年(昭和2年)に、上高地と河童橋を舞台とした小説「河童」を発表し、河童橋の名が広く知られるようになりました。

    中部山岳国立公園・上高地の地域は、毎年11月中旬から4月中旬にかけて冬期閉鎖となり、4月まで冬の眠りにつきます。冬期に入山される場合は、公式サイトの「上高地冬期入山ルール」を必ず一読するようにしてください。登山届の提出や、冬季トイレ等について書かれています。

    Photo bykotatsuneko

    北アルプスに春が訪れ、本格的なシーズン幕開けを告げる「上高地開山祭」は、毎年4月27日に河童橋のたもとで行われます。開山祭ではアルプホルンの音色が響き渡り、山の安全及び繁栄を祈願する神事が執り行われます。

    開催予定だった第52回「上高地開山祭り」については、中止が決定しています。2020年度は、地元関係者のみによる安全祈願式が執り行われることになっています。詳細は、公式サイトの「新着情報・かみこうち通信」で確認できます。

    上高地へ通じる道路については、例年通り4月17日に開通となる予定です。雪に覆われ通行ができなくなっていたホテルや旅館、売店・レストランは、営業が開始されます。

    上高地は、表情豊かな自然に癒されながら散策を楽しむハイキングコースが人気ですが、訪れる人を魅了するポイントはそれだけではありません。河童橋を中心に山荘やホテルが集まっており、上高地ならではの美味しいグルメにも出会えます。

    本記事では、人気のハイキングコースの他にも、上高地の見どころやアクセス方法、グルメスポット等を紹介していきます。

    4月の開山~5月の連休、夏休み期間などを利用して上高地を訪れてみてはいかがでしょうか。美しい紅葉の季節もおすすめです。

    名所・河童橋へのアクセス

    Photo byPexels

    それでは、上高地のシンボル・河童橋へのアクセス方法を確認していきましょう。上高地へアクセスするためには、公共交通機関・直通バス・車を利用することができます。

    ただし、多くの観光客が訪れる上高地では、年間を通して自家用車(レンタカー・自動二輪を含む)での乗り入れを禁止しています。どのような理由で、車の乗り入れが禁止されているのでしょうか。アクセス方法を確認していく前に、マイカー規制の背景から解説していきます。

    カーレスリゾートである上高地では、美しく自然豊かな上高地を維持するための交通規制が行われています。交通規制は、上高地の自然をゆっくり楽しんでもらうためのものでもあります。交通安全と自然保護のため、私たち一人ひとりがルールを守ることが大切です。

    中部山岳国立公園上高地地域では、毎年4月17日~11月15日が開山期間となりますが、この期間は上高地への通行ができません。車(レンタカー・自動二輪を含む)は通年、観光バス・マイクロバスは規制日に進入できなくなります。

    通行できる車両は「シャトルバス・路線バス・タクシー・緊急車両・許可車両」に限られます。車でアクセスする場合は、釜(かま)トンネルより通行規制となります。

    釜トンネルは、長野県道24号上高地公園線上にあるトンネルで、「カマトン」とも呼ばれています。上高地へのアクセス方法は、公式サイトの「上高地へのアクセス」からも確認できます。

    公共交通機関を利用してアクセスする場合は、松本電鉄上高地線で新島々駅(しんしましまえき)まで行き、新島々駅から上高地行きのバスに乗り換え、上高地バスターミナルへと向かいます。所要時間は約1時間30分です。一般路線バスの時刻表や路線図等は、アルピコ交通のサイトで確認できます。

    上高地バスターミナル到着後、河童橋へ徒歩でアクセスする場合は、約0.3km・約6分の所要時間です。道が整備されている大正池や明神、徳沢エリアは日帰りも可能ですが、コース所要時間などを確認し、帰りの交通機関に間に合うよう散策を楽しみましょう。

    上高地バスターミナルは、上高地の玄関口です。帰路に就く際も、上高地バスターミナルからバスに乗ります。乗り場は5つに分かれていますので、事前に確認しておくと安心です。

    バスは、2番・3番のりばが高速バス、4番・7番のりばが路線バス、5番のりばがシャトルバスとなっています。バスの行き先については、上高地の公式サイト「上高地を楽しむ~パブリック施設」で確認できます。

    混雑回避のため、上高地ターミナルから「新島々・乗鞍高原・白骨温泉」行きに乗る場合は、乗車整理券が必要になります。

    乗車券窓口で乗車券を購入する際は、乗車時刻を指定し、受け取るようにしましょう。乗車整理券は、バスに乗車案内するための順番券です。

    Photo byJayMantri

    さわんど駐車場行き(7番のりば・路線バス)及び、平湯温泉あかんだな行き(5番のりば・シャトルバス)は、乗車券だけで乗車できます。乗車券は自動発券機で購入します。上高地バスターミナルの営業期間は、4月17日~11月15日までとなります。営業時間は6:00~18:00です。

    東京方面から直通バス(運行形態・高速乗合バス)で上高地へアクセスする場合は、アルピコ交通東京が運行する高速乗合バス(路線バス)を利用することができます。直通バスは予約(Web・電話)が必要です。

    所要時間は、昼行便・5時間5分、夜行便・6時間40分となります。運賃や車両設備・サービスなどの詳細は、アルピコ交通のサイトで確認できます。

    上高地の気温や駐車場について

    続いては、車でアクセスする場合に利用する駐車場や、上高地の気温ついて確認していきます。上高地の気温を確認していく前に、駐車場の情報からチェックしていきましょう。各駐車場からは、乗り換えなしのシャトルバスに乗車します。

    松本方面からは「沢渡(さわんど)駐車場」、高山市方面からは「あかんだな駐車場」からシャトルバスやタクシーなどを利用します。松本IC~沢渡駐車場までは約1時間、高山IC~あかんだな駐車場までは約45分の所要時間です。

    沢渡駐車場は、長野県側のバス・タクシー乗り換え口です。シャトルバスを利用して上高地を目指す方の有料駐車場エリアとなります。車の総収容台数は2000台(市営駐車場4か所・民間駐車場10か所)です。1日の駐車場の料金は、普通車600円、二輪車300円です。

    5月の連休、お盆、紅葉シーズンなどは、朝8時~9時の時間帯から満車になることがあります。上高地へのシャトルバスは、沢渡ナショナルパークゲートが始発となり、ピストン輸送(15分~20分間隔)で各駐車場近くのバス停を経由し、上高地バスターミナルへと向かいます。所要時間は約25分です。

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    乗車券は、各駐車場付近の自動券売機で購入します。往復の乗車券がおすすめです。沢渡駐車場~上高地バスターミナルまでの大人運賃は、片道1250円、往復2050円です。沢渡駐車場の営業期間は、4月17日~11月15日までとなります。営業時間は5:00頃~です。

    タクシーでアクセスする場合は、タクシー料金は定額制となります。沢渡地区~上高地バスターミナル間が4200円となります。

    時刻表や料金など、バスやタクシーに関する詳細な情報は、各運営会社に確認してください。運営会社の連絡先は、上高地の公式サイト「上高地を楽しむ~パブリック施設」で確認できます。

    フリー写真素材ぱくたそ

    市営あかんだな駐車場は、岐阜県側のバス・タクシー乗り換え口です。シャトルバスを利用して上高地を目指す方の有料駐車場エリアです。車の総収容台数は約850台、1日の駐車場の料金は600円(後払い)となります。

    岐阜県側からは、高山市平湯にある市営あかんだな駐車場で、バスまたはタクシーに乗り換えます。上高地へのシャトルバスはここが始発となります。第2駐車場と第3駐車場の間には管理棟があり、乗車券は、管理棟内の自動券売機で購入します。往復の乗車券がおすすめです。

    平湯温泉~上高地バスターミナルの大人料金は、片道1160円、往復2050円です。管理棟内は無料の休憩スペースになっています。

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    バスは30分間隔で発車し、平湯温泉(平湯バスターミナル)を経由、上高地バスターミナルへと向かいます。所要時間約35分です。あかんだな駐車場の営業期間は、4月17日~11月15日までとなります。営業時間は4:00~19:00です。

    上高地へのタクシーは定額制で、平湯温泉地区~上高地バスターミナル間は5000円です。安房(あぼう)トンネルの通行料金は別途必要になります。

    時刻表や料金など、バスやタクシーに関する詳細な情報は、各運営会社に確認してください。運営会社の連絡先は、上高地の公式サイト「上高地を楽しむ~パブリック施設」で確認できます。

    これまで上高地の駐車場情報を確認してきましたが、上高地の気温についてもチェックしていきましょう。一年の平均気温や、観光に適した服装をガイドしていきます。

    本記事で紹介する気温(4月後半~11月前半)は、上高地公式サイトの情報を参考にしています。気温のデータは、上高地ビジターセンター(環境省)発表のデータより算出されたもので、2014年~2018年の平均値です。

    4月の気温はまだまだ低く、冬の寒さです。4月後半の平均最高気温は10度を超えるものの、平均最低気温は1度という寒さです。4月の服装は、フリースやダウンジャケットなど防寒着が必需品です。氷点下まで冷え込むことを踏まえ、手袋・ニット帽・ネックウォーマー等で防寒対策しましょう。

    上高地のおすすめシーズンである5月~6月は、新緑の美しい季節です。春山を代表する多年草のニリンソウや、雨に濡れると透明になるサンカヨウ、登山者に人気のシャクナゲなどが開花し、花の鑑賞を楽しみながら散策できます。5月の平均最高気温は17.4度、平均最低気温は5度です。

    5月の服装は、雨・風で最高気温が10度を下回る日もありますので、長袖のシャツやウィンドブレーカーなどを重ね着できるよう準備しておくと安心です。20度を超える日がある5月下旬頃は、散策中も汗ばむような陽気になります。6月の平均最高気温は19.5度、平均最低気温は8.7度です。

    6月は、上高地の代表的な湿原の一つである「田代湿原(たしろしつげん)」のレンゲツツジが見頃を迎えます。ラッパ状で黄橙色の花を咲かせるニッコウキスゲなど初夏の花が咲き始め、野鳥のさえずりを楽しみながら散策できます。

    梅雨の時期である6月の服装は、雨が降ると肌寒くなりますので、薄手のジャケットなど羽織りものがあると便利です。折り畳み傘やレインウェアなどの雨具は必需品です。

    上高地のおすすめシーズンである7月~8月は、たくさんの花に出会える季節です。紅紫色の多年草であるノアザミや、北アルプスなどに分布し紫色の花を咲かせるヤチトリカブト、花弁がよじれて巴状になるトモエソウなど、夏の花が見頃となります。

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    7月の平均最高気温は22.9度、最低平均気温は13.3度と過ごしやすい気温ではありますが、朝はひんやりとします。日中は動きやすいポロシャツやTシャツの服装でも問題ありませんが、長袖シャツや帽子を活用して日焼け対策をしましょう。

    8月の平均最高気温は22.8度、最低平均気温は14度で、上高地も真夏の装いとなります。8月の服装は、吸水性・速乾性のあるインナー、ウェアがおすすめです。ハーフパンツや山用スカートを着用する場合は、日焼け対策とケガの予防のため、タイツと組み合わせた服装がベストです。

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    また、雷雨や夕立など夏特有の強い雨に遭遇することもありますので、雨具や帽子なども用意しておきましょう。小さな白色花を密につけるサラシナショウマや、野菊の中で最も群生するノコンギクなど夏の終わりを知らせる花が咲き始めると、秋の気配が強まってきます。

    上高地の9月は、平均最高気温が18.1度、最低平均気温は9.7度と、最高気温は20度を下回ります。爽やかな秋晴れの日は、心地よい秋風を感じながらハイキングを楽しむ人も多いです。朝晩が冷え込む季節でもありますので、9月の服装は、フリースやパーカーなどの防寒着を準備しておくと安心です。

    9月は台風が発生しやすい時期です。秋台風はスピードが速く、台風の発生~接近~上陸の期間が短くなりますので注意が必要です。この時期に上高地を訪れる場合は、必ず雨具を用意しておきましょう。

    散策におすすめのシーズン10月上旬~下旬は、鮮やかな紅葉の季節です。高原の白い貴公子ともいわれるシラカバや、落葉針葉樹のカラマツなどが色づき、周囲の山々を背景に、梓川沿いのカラマツの黄葉などを楽しめます。

    10月下旬頃には、穂高連峰のピーク(山の一番高い場所)にも雪がかぶることがあり、空と山、紅葉の美しいコントラストを見ることができるかもしれません。

    10月の平均最高気温は13度、最低平均気温は4度と、朝の散策や日中でも日陰は寒くなります。10月の服装は、薄手のダウンジャケットやフリースが必要です。防風防寒対策を万全にし、秋の上高地を楽しみましょう。

    閉山式が行われるシーズン最後となる11月の平均最高気温は8.4度、最低平均気温は0.2度です。河童橋でも雪が舞い、穂高連峰は雪化粧となります。比較的あたたかい日であっても、最高気温は10度前後と冷え込み、霜柱ができる氷点下の朝もあります。

    11月の服装は、保温性・防風性の機能が高いダウンジャケットやボトムスが必需品です。手袋やネックウォーマーなど、寒さ対策の防寒用品も持っていくようにしましょう。

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    上高地観光は服装に気を付けて!季節ごとの装いと持ち物をチェック
    長野県にある上高地は非常に美しい自然の風景が見られるため、多くの人に人気があります。上高地は春夏秋冬とそれぞれの季節に行くことができますが、服装に注意しなければいけません。ここでは、上高地観光の春夏秋冬の季節ごとの服装や持ち物などを紹介します。

    上高地の河童橋からハイキングをする前にしたいことは?

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    続いては、「河童橋からハイキングをする前にしたいこと」と題して、ハイキングの前に楽しめる食堂や、お土産店を紹介していきます。記事の後半でも、グルメを楽しめる休憩処をご紹介します。最後までじっくりご覧ください。

    河童橋の向かいの食堂・五千尺キッチンで腹ごしらえ

    河童橋からハイキングをする前にしたいこと・1つ目は、五千尺キッチンでの腹ごしらえです。五千尺(ごせんじゃく)キッチンは、河童橋と穂高連峰を望む食堂です。

    メニューには、五千尺ホテル上高地・料理長監修のスパイシーポークカレーをはじめ、五千尺名物の山賊焼き定食などがあります。山賊焼きは信州松本の郷土料理で、特性ダレに漬け込みカリッと揚げ焼きされたジューシー鶏モモ肉です。

    五千尺キッチンの営業は、4月中旬~11月中旬の10:00~15:00頃です。場所は、五千尺ホテル隣、上高地のお土産屋2階に位置します。行列のできるお店ですので、混雑する前に早目に訪れてみてはいかがでしょうか。

    住所 長野県松本市安曇上高地 4468五千尺ホテル上高地横2階
    電話番号 0263-95-2111

    河童橋のたもとのお土産店・ショップ白樺で買い物 

    河童橋からハイキングをする前にしたいこと・2つ目は、河童橋のたもとのお土産店・ショップ白樺での買い物です。2019年に新装オープンしたショップ白樺は、上高地ホテル白樺荘の施設で、ホテル特製のスイーツや上高地のお土産品、信州の特産品などが充実しています。

    リニューアルされた店内は広く、登山に欠かせないアウトドアグッズやドラッグコーナーも新設されています。ハイキングに出かける前に必要なものをチェックしてみてはいかがでしょうか。

    人気のテイクアウト商品では、上高地のコロッケやジェラートなどがあり、売店前の休憩スペース「上高地レストステーション」で楽しめます。ショップ白樺の営業は、4月中旬~11月中旬の8:00~18:00までです。

    住所 長野県松本市安曇上高地
    電話番号 0263-95-2131

    上高地の河童橋から明神池までのハイキングが大人気

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    続いては、河童橋~明神池までの大人気のハイキングコースをご紹介します。ハイキングは気軽に楽しめる運動ではありますが、ハイキングコースを選ぶ際は、参加者の年齢・経験・体力・健康状態などを考慮し、無理のないコース選択をしましょう。休憩する時間を取り入れて水分補給するのも大切です。

    ハイキングや軽登山へ行くときに必要になるのがハイキングシューズです。舗装されていない道を歩くこともありますので、試着をして自分の足に合ったシューズを選びましょう。ハイキング用のシューズ選びに困った時は、店員さんに相談してみてください。

    ハイキングする際の服装は、調節しやすいように重ね着するのが基本です。ストレッチ性のある動きやすい服や、汗をかいてもすぐに乾く素材を選ぶのがおすすめです。急に雨が降ることもありますので、カッパなどの雨具も忘れないようにしましょう。

    2つのルートの距離や所要時間は?

    上高地でハイキングを楽しむ際はまず、上高地散策の強い味方「上高地散策マップ」を購入しましょう。上高地散策マップは、各施設の売店(限定販売)にて購入できます。ポケットに入るコンパクトなサイズで、頒布価格は税込100円です。

    散策マップには、施設の場所や徒歩時間などを掲載した散策図、鳥瞰図が掲載されています。旅の記念にもなる情報量満載の散策マップは、お土産にもおすすめです。

    河童橋~明神池へ行くには、2つのルートがあります。河童橋から梓川の右岸・左岸に分けて明神で合流する散策路です。梓川右岸コースの所要時間は、徒歩約60分・約3kmのルートです。梓川左岸コースの所要時間は、徒歩約50分、約2.5kmのルートとなります。

    梓川右岸コースのルートは、左岸コースと比べアップダウンが多く距離も延びますが、比較的人が少なく、のんびりハイキングを楽しめるコースです。本記事では、右岸コースから明神を目指し、左岸コースで河童橋に戻ってくるルートをご紹介します。

    河童橋をスタートし、右岸コースで明神を目指すルートは、岳沢(だけさわ)を正面に望み、岳沢湿原を通って明神池へと行くコースです。

    岳沢は穂高連峰の中腹にある渓谷で、岳沢湿原は河童橋から10分ほど歩いたポイントにあります。岳沢湿原の見どころについては、のちほどご紹介します。

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    整備されている木道や樹林の中を、小さなアップダウンのある道が続きます。歩みを進め、梓川に架かる明神橋の手前の道を左に折れると、明神池に到着します。明神橋を渡ると、河童橋に戻る左岸の歩道に出ます。

    左岸コースで河童橋に戻るルートは、清水川に沿って小梨平(こなしだいら)から樹林内へと道が続きます。野生の猿に出会えるエリアもあります。清水川は、梓川に流れ込んでいる小梨平を流れる湧き水で、上高地の貴重な飲料水源となっています。

    北アルプスの山々を遠くに仰ぎ見ながら進んでいくと、やがて「下白沢の泥流跡」と呼ばれる白い道が現れます。左岸ルートは、小梨平を抜けると、河童橋まで40分ほどで戻ってきます。

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    上高地は、日本屈指の山岳景勝地として、季節の移り変わりとともに美しい景色を見せてくれる素晴らしい観光地ですが、手軽に日帰りででも楽しむことができる山岳リゾートです。上高地を日帰りで楽しむおすすめのコースと見どころスポットをご紹介します。

    上高地の河童橋から明神池への見どころ・岳沢湿原

    河童橋~明神池への見どころ・1か所目は、岳沢湿原です。岳沢湿原(だけさわしつげん)は、六百山(ろっぴゃくざん)の絶景ポイントとして知られる静かな湿原です。

    小さい湿原ではありますが、岳沢より流れて来る透き通った水が広がり、日が射すと水面を輝かせます。水面には枯木が立ち、マガモやイワナが優雅に泳ぐ姿を見ることができます。上高地バスターミナルよりアクセスする場合は、明神方面に梓川右岸遊歩道を歩いて20分ほどの場所にあります。

    上高地の河童橋から明神池への見どころ・梓川の歩道

    河童橋~明神池への見どころ・2か所は、梓川の歩道(右岸歩道・左岸歩道)です。アップダウンのある道もありますが、木々の間に咲き乱れる花や樹林、湿原などの景色を満喫しながらハイキングを楽しめるのが魅力です。

    穂高連峰の雪解け水が梓川に流れ込む5月になると、上高地は春を迎えます。梓川沿いの散策路では、カラマツやヤナギの樹木が目に入ってきます。白い萼片(がくへん)が可愛らしいニリンソウが咲き乱れ、雪が残る岩稜を遠目に、樹木と草花を楽しめます。

    整備されている木道では、散策中に可愛い動物と出会えることがあります。左岸ルート沿いでは、白い砂地の見どころもあります。

    上高地の河童橋から明神池への見どころ・穗髙神社奥宮

    河童橋~明神池への見どころ・3か所は、穂髙神社奥宮です。穗髙神社は日本アルプス総鎮守と崇められ、明神池の畔に奥宮が祀られています。梓川から穂高岳側に折れて道を進むと、菊の紋章が掲げられている鳥居が現れます。ここが、穗髙神社奥宮(ほたかじんじゃおくみや)です。

    神話上の話ではありますが、御祭神である穂高見神(ほたかみのかみ)は、日本の初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)の御叔父神だそうです。

    穂高見神は、日本の建国神話に登場する伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の孫にあたります。神話に興味がある方は、さらに調べてみるのも面白いかもしれません。

    明神岳直下で神秘的な静けさを漂わせる明神池は、穂髙神社境内にあり神域となっています。「鏡池」「神池」とも呼ばれています。上高地明神の付近は、古くから、神降地や神合地、神垣内とも呼ばれ、神々を祀るにふさわしい神聖な場所とされてきました。

    穂高岳は、古くより穗髙大神が降臨されたと伝わり、穗髙神社の奥穂高山頂には嶺宮(みねみや)も造営されています。
     

    明神池お船祭りも見たい

    毎年10月8日に行われている穗髙神社奥宮例大祭は、山の安全を神に感謝するお祭りで、明神池お船祭りとも呼ばれています。平安朝装束を身にまとった神官らが、二艘の御船で明神池を周遊します。

    荘厳なムードが漂う明神池で厳かに執り行われる穗髙神社奥宮例大祭は、式典中の拝観料無料です。同日の明神池では、午前11時からの穗髙神社奥宮例大祭に引き続き、「日本アルプス山岳遭難者慰霊祭」が斎行されます。

    穂髙神社奥宮内にあるのが美しい「明神池」

    河童橋から徒歩1時間余りの場所にある明神池は、穗髙神社奥宮の奥にある神秘的な池です。ここは穗髙神社の神域とされています。針葉樹に囲まれた透明感あふれる明神池は、一之池と二之池の大小2つからなる池で、パワースポットとして知られています。

    一之池は湖底に透明な水が薄く広がる池で、日本庭園を見ているような風景の二之池は、自然に出来上がったといわれています。

    明神岳からの湧水が溜まってできた明神池は、常に伏流水が湧き出ており、厳冬期であっても凍ることがありません。明神池を見るためには拝観料300円が必要となります。期間は4月27日~11月15日です。

    明神池に到着した後のお楽しみは?

    河童橋から神秘的な明神池を目指して約1時間のハイキング、森林浴を楽しみながら明神池に到着した後は、美味しいグルメも楽しみたいところです。

    ハイキングを楽しむためには、ただ歩くだけでなく、美しい景色を眺めたりひと息つく時間も必要です。最後にご紹介するのは、昔ながらの山小屋です。創業当時の面影を残す人気の休憩処では、何を楽しめるのでしょうか。

    住所 長野県安曇野市穂高6079
    電話番号 0263-82-2003

    嘉門次小屋で休憩

    1880年(明治13年)創業の山小屋・嘉門次小屋(かもんじごや)は、上条嘉門次(かみじょうかもんじ)が建てた山小屋です。嘉門次は、1893年(明治26年)にイギリス人宣教師ウォルター・ウェストンの山案内を務めたことにより、山岳ガイドとして名を馳せました。

    ウエストン氏の著書「極東の遊歩道」・「日本アルプスの登山と探検」には、嘉門次のことも書かれています。上高地の風土や北アルプスの魅力を世界に紹介したウォルター・ウェストンのレリーフがバスターミナルの対岸にあります。毎年6月には、ウエストン祭が行われています。

    ウエストン氏から「長い友情の記念に」と贈られたピッケルは、嘉門次が愛用した猟銃とともに山小屋に展示されています。四代目当主は嘉門次の曾孫にあたります。

    Photo by 8ware

    創業当時の面影を残す嘉門次小屋では、囲炉裏で焼かれた絶品のイワナを堪能できます。嘉門次小屋を訪れるためにハイキングに来た、という方もいるほどの人気ぶりです。イワナは遠赤外線の効果で中までしっかり火が通り、頭から尻尾まで余すところなく食べられます。

    イワナのメニューには、塩焼き定食の他、骨酒(こつざけ)、燻製などがあります。営業時間は、食事が8:30~16:30、売店・お土産は8:30~17:30となっています。上高地のハイキングの思い出に、絶品のイワナを楽しんでみてはいかがでしょうか。

    住所 長野県松本市元町1-4-16-207
    電話番号 0263-33-8434

    上高地の河童橋や周辺の美しい自然に癒されよう

    フリー写真素材ぱくたそ

    今回は、上高地のシンボル・河童橋から明神池までのハイキングルートや見どころ、上高地までのアクセス方法、駐車場情報などをご紹介しました。自然を楽しみながら野山の道を歩くハイキングは、リラックス効果が期待できる運動です。上高地の楽しいハイキングで、全身で自然を楽しみましょう。

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    erisa88

    千葉県生まれ東京在住のerisa88です。国内や海外のリゾート地を巡る旅と世界中の人々が集まる空港が大好きです。ワクワクするような魅力スポットや美味しいグルメなどを紹介していきたいと思います。宜しくお願いします。

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