トルティーヤみたいな【ドンタコス】の魅力を総まとめ！おいしい食べ方も

国内の大手菓子メーカー・湖池屋（コイケヤ）のロングヒット商品・ドンタコスは、1994年に発売を開始してから20年以上たった今でも人気のお菓子です。

20年という長いドンタコスの歴史の中では、ドンタコスナチョスチーズ味、ドンタコスゴールデンコンソメ味、ドンタコスうすしお味などさまざまなフレーバーがありました。

そんなドンタコスですが、2021年5月現在、ドンタコスチリタコス味とドンタコス焼きとうもろこし味の2フレーバーを主力商品として展開しています。

ドンタコスを製造・販売している湖池屋では、ポテトチップス商品も多数あります。ポテトチップス商品の中にもドンタコスに匹敵するロングヒット商品が多数ある湖池屋ですが、ドンタコスはそれらのチップス系商品とも一線を画すお菓子です。

商品名の「ドンタコス」からもなんとなくイメージができるかもしれませんが、ドンタコスは情熱の国・メキシコの伝統料理がベースにあります。

もともとメキシコでもトルティーヤをチップスにする食べ方が人気で、スナック菓子として食べることもあります。そんなメキシコのトルティーヤチップに負けない本格的な味に仕上げたのが、湖池屋「ドンタコス」です。

トルティーヤチップスに分類されるドンタコスは、トウモロコシの粒を丸ごと石うすで粉にした生地を、焼いてから揚げています。ポテトチップスではスライスしたポテトを油で揚げることで、サクサクした食感にするのが特徴です。

これに対してトルティーヤチップス・ドンタコスは、焼いてから揚げるという2段製法によって「焼く」「揚げる」の両メリットのいいとこどりをしています。

このドンタコス特有の製法があるからこそ、日本にはなじみの薄いメキシコのトルティーヤチップスが20年以上の人気を誇る大ヒット商品になったのです。

ドンタコス・20年の歴史の中では、今では販売されていないフレーバーも数多くあります。そんなドンタコスフレーバーの中でも長く愛されているフレーバーが、ドンタコスチリタコス味とドンタコス焼きとうもろこし味です。

ドンタコスチリタコス味は、スパイスのきいた肉とたっぷりの野菜をはさんで食べるトルティーヤをお菓子で再現した商品です。チリタコスといえばタコスの味付けに使うスパイスソースのことなので、「ドンタコスチリタコス味＝激辛チップス」とイメージする人もいます。

ところがそもそもチリタコスというスパイスソース自体、日本人向けにアレンジされた日本版タコスソースです。そのためスパイスが苦手な日本人でも食べやすいよう、本場・メキシコのタコスソースとはスパイスの種類や配合が違います。

ちなみにメキシコで伝統的なタコスソースは、激辛食材・唐辛子をベースにした刺激的なスパイスソースです。

ですからドンタコスチリタコス味のスパイスソースとメキシコのサルサソースは、まったく別物と考えて問題ありません。日本人向けに開発されたチリタコスを味のベースにしているドンタコスチリタコス味は、野菜の旨味もたっぷり感じられるところもおすすめです。

見た目こそ刺激の強いスパイス味のチップスに見えますが、トウモロコシの甘さが効いたチップスに野菜の旨味とスパイスの刺激を加えているので、1度食べると癖になってしまいます。

ドンタコスチリタコス味の内容量は、1袋あたり58gです。味の濃いお菓子だとカロリーの高さが気になりますが、ドンタコスチリタコス味のカロリーは291kcal／1袋なので、イメージしているよりもカロリーが抑えられています。

アレンジなしでもおいしいドンタコスチリタコス味ですが、スパイスのきいた個性的な味なので、いろいろな食材と組み合わせたアレンジレシピもおいしいです。

ドンタコス焼きとうもろこし味は、ドンタコスチリタコス味のような刺激の強いスパイスが苦手な人や子供のおやつにおすすめです。ドンタコスオリジナルシートそのものがトウモロコシの粒を丸ごと使っているので、シンプルにトウモロコシの味が楽しめます。

パッケージにもある通りこんがりと焼き色のついたトウモロコシにバターと醤油を加えたドンタコス焼きとうもろこし味は、屋台で食べる焼きとうもろこしにそっくりです。

バター特有の風味と香ばしい醤油の香りが口いっぱいに広がるので、スパイスに慣れていない日本人にも食べやすいフレーバーになっています。

ドンタコス焼きとうもろこし味の内容量は58gで、カロリーは1袋あたり293kcalです。カロリーで比較するとドンタコスチリタコス味の方が低いですが、ドンタコス焼きとうもろこしに含まれる食塩は1袋あたり1gになっています。

ですからドンタコス焼きとうもろこし味の方が、ドンタコスチリタコス味よりも塩味は抑えられています。なおドンタコス焼きとうもろこし味は刺激の強いスパイスを使用していないので、荒く砕いてサラダのトッピングにしてもおいしいです。

ドンタコスという一風変わったネーミングの商品が一躍有名になったのは、「ドンタコスおじさん」と呼ばれるドンタコスオリジナルキャラクターの存在があったからでしょう。

日本で見かけるいわゆる一般的な「おじさんキャラ」とは違い、ドンタコスのおじさんは、陽気な顔とメキシコ伝統の真っ赤なつば広帽子・ソンブレロを被っています。

今ではイラストキャラクターで登場するだけのおじさんですが、発売当初に放映していたテレビコマーシャルでは、実写版のおじさんがいました。

しかもそのテレビコマーシャルが非常にユニークで、陽気な2人のメキシカンおじさんが「ドンタコスったらドンタコス」を連呼しながら陽気に行進するのです。

この強烈なインパクトのおじさんと耳に残るフレーズが話題となり、日本でほとんど知られていなかったトルティーヤチップス・ドンタコスは話題の商品となりました。

数あるスナック菓子の中でも独特の存在感を放つドンタコスは、食べ方にバリエーションがあるのもおすすめです。お菓子としてそのまま食べる食べ方もおいしいですが、海外で人気の伝統料理にアレンジする食べ方もおいしいと人気があります。

ドンタコスナチョスは、メキシコ風アメリカ料理の定番・ナチョスのドンタコスアレンジレシピです。地元では「ナチョ」とも呼ばれる定番のトルティーヤチップを使ったアレンジレシピなので、ドンタコスアレンジレシピの王道ともいえます。

シンプルなドンタコスナチョスレシピは、熱々のドンタコスの上にとろけるチーズをたっぷりかけるだけでできる簡単＆おいしいメニューです。

ナチョスの本場ではセミハード系のモンテレージャックチーズやチェダーチーズをおろして、トルティーヤチップスが見えなくなるほどたっぷりかけます。

レストランではオーブンで加熱することもありますが、チーズが溶ければOKなので、自宅では電子レンジを使うのが一般的です。そんなナチョスを再現するには、トルティーヤ風チップスのドンタコスがぴったりです。

ビールのおつまみにするなら、スパイスの効いたドンタコスチリタコス味の上にピザ用チーズをたっぷりのせ、ラップをかけずに電子レンジで20秒加熱します。たったこれだけでトッピングがなくてもおいしいドンタコスナチョスの完成です。

子供と一緒に食べる場合は、ホットプレートを使った具だくさんドンタコスナチョスはいかがでしょうか？子供用には、刺激の強いスパイスを使わないドンタコス焼きとうもろこし味がおすすめです。

本場のナチョスでは、味付けしたひき肉や野菜をチップスにトッピングする食べ方も人気なので、子供と一緒に食べる場合は具だくさんのドンタコスナチョスに挑戦してみましょう。

鶏ひき肉は甘めの醤油ベースで味付けした鶏そぼろを使います。野菜はレタス（短冊切り）やミニトマト（半分にカット）、コーンなど彩りよく揃えるのがおすすめです。

トッピングが準備できたら、ホットプレート一面にドンタコス焼きとうもろこし味を広げ、レタスを全体にのせたら、彩りを考えつつミニトマトとコーンをトッピングします。その上にたっぷりのピザ用チーズをのせ、最後に鶏そぼろを散らして蓋をしてください。

スイッチを入れ、ドンタコス焼きとうもろこし味の上にのせたピザ用チーズが溶けたら完成です。完成してから味を追加する食べ方もできます。皿に取り分けてから調味料を追加する方法なら、子供用・大人用に分けて作る手間がいりません。

またケチャップや黒コショウ、サルサソース、タバスコなどいろいろな調味料でカスタマイズできるところも、この食べ方のおすすめポイントです。

沖縄のソウルフードであるタコライスも、ドンタコスチリタコス味があれば簡単にアレンジできます。沖縄のタコライスは、トルティーヤの代用にライスをつかい、その上から具をたっぷりとのせ、辛味の効いたサルサソースをかける食べる人気メニューです。

そんなタコライスも、スパイスと野菜の旨味がしっかりしたドンタコスチリタコス味を使うと簡単に再現ができます。スパイスの刺激が苦手な子供がいる場合は、大人用にはドンタコスチリタコス味、子供用にはドンタコス焼きとうもろこし味を使うと良いでしょう。

このレシピのポイントは、熱々の味付きひき肉の上にたっぷりのピザ用チーズをのせることです。ひき肉以外の材料に千切りレタスと刻んだトマト（食感が残る程度の大きさ）を使うと、沖縄のタコライス風になります。ひき肉は牛・豚・鶏のどれを使っても構いません。

大人用として作る場合は牛肉を塩・コショウ・ガーリックでシンプルに味付けするのがおすすめですが、子供と一緒に食べる場合は豚または鶏ひき肉を使い、ケチャップで味付けするのがおすすめです。

ひき肉の調理をしている間に、茶碗にご飯を入れ、レタスとトマトをのせます。そこに大人用はドンタコスチリタコス味、子供用はドンタコス焼きとうもろこし味を荒く砕いて全体に散らします。

上から出来立てのひき肉をたっぷりとかけ、仕上げにとろけるチーズをのせれば完成です。子供用はこれだけでOKですが、大人用にはサルサソースをお好みでかけると、本場・沖縄のタコライスに近くなります。

ドンタコスの歴史を知ると、斬新なアイデアとチャレンジ精神によって生まれた奇跡の大ヒット商品といえるのですが、未だにスーパーやコンビニに堂々と並んでいるのを見るとそのすごさを改めて実感します。

そんなドンタコスはお菓子としての食べ方もおいしいですが、アレンジレシピにする食べ方もおすすめです。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。