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鎌倉で世代を超えて愛される「珊瑚礁」のカレー
古都・鎌倉やサーファーにも人気の高い湘南は、実はカレーの激戦区だということはご存知でしょうか。
拡張高い名古刹が集まる鎌倉でカレーが激戦区だというのは意外に思われそうですが、鎌倉では鎌倉野菜を使ったカレーや長谷寺のように精進料理をベースとしたお寺カレーなど、個性的なカレーが集まるエリアなのです。
特に湘南では、海を臨みながら食べられる湘南カレーがサーファーや地元民に絶大な人気を誇っています。その中でも湘南カレーの代表格と言えるカレーが、鎌倉で世代を超えて愛され続けている名店「珊瑚礁」のカレーです。
珊瑚礁って?
湘南カレー、湘南グルメの代表格である珊瑚礁ですが、カレーというイメージだけで行ったことがないという人も多いです。
特に女性はカレーより、もっとおしゃれで写真映えするものが食べたいという傾向にありますが、実は珊瑚礁は女性にこそおすすめの、とても雰囲気がよく、写真映えするメニューが豊富な名店です。
湘南へ行って珊瑚礁へ行かないというのはとてももったいなく、むしろ珊瑚礁でカレーを食べにいくために湘南へ行こうと思わせるほどの名店、珊瑚礁のおすすめメニューや予約方法、魅力についてをご紹介します。
創業1967年の鎌倉にあるカレーの名店
鎌倉の人気カレーレストラン珊瑚礁は、1967年に創業を開始した老舗です。昔は一般的だった牛乳配達業を営んでいた創業主が、乳製品を使ったカレー店を出したのが始まりです。
水を使用せず牛乳などの乳製品をたっぷり使った濃厚なカレーが人気を呼び、創業から50年以上経って、今なお湘南で愛され続けている名店です。とても歴史のあるお店ですが、店はハワイアンのトロピカルな雰囲気に溢れ、古めかしさを全く感じない外観・内装となっています。
むしろそんなに歴史のあるお店だとは気づかない人の方が多いですが、実はバブル期の湘南デートスポットとして大人気だった名店なのです。デートスポットに使っていたカップルが家庭を持ち、子供達を連れて海水浴に訪れた際に、つい懐かしくて寄ってしまう思い出深いスポットとなっています。
そういった背景もあり、店内には小さな子供から若いサーファー、ご高齢の方までと幅広い年齢層が集まり、50年以上変わらず愛されたカレーを味わっています。
1972年には「モアナマカイ珊瑚礁」もオープン
1972年には海岸線沿いでカレーを食べられる「モアナマカイ珊瑚礁」もオープンしています。海を眺められるカウンター席や、海風を感じられるテラス席も用意されたロケーションのいいお店です。夜にはかがり火が焚かれているのがトレードマークです。
夏の夜には2階のテラス席でかがり火の灯りの下、波音を聞きながら食事ができるというロマンチックな雰囲気が味わえます。モアナマカイ珊瑚礁がオープンしてからは、ロケーションやアクセスの面からもモアナマカイ珊瑚礁の方が混雑する傾向です。
モアナマカイ珊瑚礁が満席の時には、本店の方へ誘導されることがあります。本店は丘の上に位置していて、モアナマカイ珊瑚礁ほど近くはありませんが海を見ることができるロケーションです。
予約ができないので混雑必至
珊瑚礁本店、モアナマカイ珊瑚礁ともに予約することができません。夏の休日ともなると人で溢れ、モアナマカイ珊瑚礁がある海岸線も渋滞が発生します。海水浴で湘南へ行く時に珊瑚礁で食事をしたいという場合には、少し時間をずらして入店するのがおすすめです。
テーブル予約はできませんが、本店ではテイクアウトができるので、電話で予約注文をして取りに行くということはできます。暖かい時期には電話で予約注文をしておいて、海辺で食べるというのもいいのではないでしょうか。待つのがどうしても苦手という人には予約注文がおすすめです。
予約注文はカレー以外にも、人気のスペアリブやガーリックポテト、アンチョビポテトといったサイドメニューもオーダーできます。店内で食べて行く人も、家族にお土産を買って行きたい場合や、どうしても選びきれなかったメニューをテイクアウトするという選択が可能です。
スパイスがしっかり染みこんだスペアリブは絶品で、手が止まらなくなるポテトも外せない逸品なのですが、どうしてもカレーがボリュームがあって食べきれないことが多いです。サイドメニューを持ち帰りにして家で温めなおせば、ちょっとしたホームパーティー気分が味わえます。
エスビー食品からレトルトカレーも発売
湘南から遠く離れたエリアに住む珊瑚礁ファンのために、エスビー食品からレトルトカレーが発売されました。
珊瑚礁監修の「湘南ドライカレー」は、よく炒めた牛ひき肉の旨みとバター、スパイス、生クリームのバランスが絶妙で、隠し味にベーコンが使われている、珊瑚礁独特のコクのあるカレーです。
実は珊瑚礁のドライカレーはお店で食べると千円以上するのに対し、レトルトカレーは300円代で手に入るというとてもお手頃な価格帯です。もちろんクオリティーはお店で食べるカレーと比べようがありません。
レトルトがあるとお客が減るのではとお店のファンは心配になるところです。ですが珊瑚礁へ行ったことがないという人がこのカレーを食べて、他のカレーを食べてみたくなったという人もいるので、お店の宣伝効果が発揮されています。
パッケージに書かれている「カレー好きなら知らなきゃ損する」というキャッチコピーが、ドライカレー以外にも食べてみたいという衝動を掻きたてています。
珊瑚礁カレーの魅力
名店珊瑚礁のカレーの魅力は、自家挽きのスパイスとバター、牛乳、生クリーム、チーズといった乳製品をふんだんに使ったコクがあってまろやかな味わいが特徴です。
カレーの種類もチキン、ポーク、ビーフだけでなく、シーフードや野菜カレー、カツカレーもあり、どれも美味しいと人気のメニューです。
またカレーだけではなく、大人気のビーフサラダやシーフードサラダ、スペアリブ、ポテトといったサイドメニューに、ハワイアンのインテリアとムームーを着た美人スタッフといったリゾート気分が味わえる雰囲気も、珊瑚礁の大きな魅力となっています。
ボリュームたっぷり
珊瑚礁はボリュームがあることも人気のポイントとなっています。サイドメニューにも魅力的なものがいっぱいなので、女性なら2食分食べるつもりで行った方が後悔ありません。デートで行っても楽しいですが、家族や友人など大勢で行ってシェアするのがおすすめです。
小さな子供を連れていきたい場合には、「子供用に」とオーダーをすると、辛さ抑えめで量と値段が半分になり、さらに生クリームもミルクピッチャーでついてくるので、辛さの調整もできます。
大盛りが無料
大量のカロリーを消費するサーファーでもお腹いっぱいになれるように、ごはんの大盛りが無料となっています。育ち盛りの子供がいる家庭にはとても嬉しいサービスです。
前述したように元々のボリュームがかなりあるので、初めて食べる人はできれば普通にして、サイドメニューをオーダーするのがおすすめです。
ご飯少なめを注文すると100円引き
カレーも食べたいけど、サイドメニューも何品か頼みたいという人には、ご飯少なめでカレーをオーダーするのがおすすめです。ご飯少なめにすると100円引きになります。カレーだけでなく、サイドメニューもかなりボリュームがあるので、男性でもご飯少なめにしておいた方がおすすめです。
珊瑚礁カレー「本店」の特徴
珊瑚礁本店は、七里ガ浜の丘の上にあります。店の前にはヤシの木が並び、入口脇にはトーテムポールがお出迎えをしてくれる南国情緒漂う雰囲気のお店で、一見カレーレストランには見えません。休日となると冬でも人が溢れかえっているので、すぐ珊瑚礁だとわかります。
本店では冬の時期で混雑している時は、待っている間にコーヒーや屋外暖房のサービスがあります。この細かな店の気遣いが心温まり、ゆったりとした気分で待つことができます。珊瑚礁は予約ができませんが、逆に予約しなくても待てば食べられるというメリットもあります。
本店はモアナマカイ店から歩いて10分強、丘を上がっていきます。犬をつないでおけるので、湘南まで車で来て犬を散歩させたいという人にも嬉しいです。オープンテラスなら犬も同伴が可能です。
クローズ時間がない
本店はランチ終わりのクローズ時間がなく、夜まで通しで営業をしているところが魅力的です。夏場に混雑を避けたければ、15時から17時の間など、食事時でない時間帯を狙うことができます。例えば遅めに朝食をとっておいて、夕食なしまたは軽めの前提で行くと、しっかり食べることができます。
珊瑚礁の本店で早目の夕食をとり、海岸をゆっくり散歩しながら夕陽を見るというスケジュールも湘南エリアならではの過ごし方です。
カレーにコクがあり比較的まろやか
本店のカレーはコクが味わえ、モアナマカイ珊瑚礁と比べると少し辛味が抑えられていて比較的まろやかです。カレーメニューの種類は魚介系もありますが、野菜や肉が中心となっています。
本店では繁盛期以外、平日限定でスープカレーが食べられるのも特徴です。スープカレーにもいくつか種類があり、時期によっては地元のしらすや三陸牡蠣を使ったシーフードスープカレーが登場します。
カツカレーが人気メニュー
珊瑚礁のカレーはどのカレーも見栄えがよく写真映えして美味しいですが、最もビジュアルで人気があるのはビーフカツカレーです。ビーフカツの中がレアになっていて、その赤みとカレーの黒さのコントラストが非常に美しいです。
ビーフカツカレーは本店のみのオリジナルメニューなので、ビーフカツカレーが食べたいという人は本店へ行ってみてください。
ソフトクリームがおすすめ
珊瑚礁は元々牛乳屋をやっていたという歴史もあり、濃厚なミルク感強めのソフトクリームもおすすめです。カレーの後に食べるソフトクリームがとても美味しく、本店でしか食べられない人気メニューです。
通常のソフトクリーム以外にも、生パイナップルとソフトクリームにラム酒のアクセントが効いたパイナップルラムソフトもあります。ソフトもパイナップルソフトも、レギュラーだけでなく小サイズもあるので、食後にぜひ試してみたいデザートです。
住所 | 神奈川県鎌倉市七里ガ浜東3丁目1-2 |
電話番号 | 0467-31-5500 |
珊瑚礁カレー「モアナマカイ店」の特徴
ハワイ語で大海の波打ち際という意味があるモアナマカイ店は、七里ガ浜の海岸沿いにあり、夏場にはランチのクローズ時にディナーの客が並ぶというほどの人気を誇ります。2時間かけても待つだけの価値がある名店、モアナマカイ珊瑚礁の特徴と魅力を紹介します。
海を見ながらカレーを食べられる
海を近くに感じながら食べられるのが、モアナマカイ店の一番魅力的なところです。夏には夕陽を見ようと、2階のテラス席狙いでディナー開店前からたくさんの人が並びます。店内にも窓側のカウンター席があり、海を眺めながら食事ができるのが嬉しいです。
窓側のテーブルはガラス張りで、中に淡いピンク色の珊瑚や貝で敷き詰められています。テーブルにカレーをのせて海を背景にすると、思わずSNSで自慢したくなるような、とてもいい写真が撮れます。
海の幸を使ったメニューが豊富
本店と比べるとカレーは海の幸を中心としたメニューが多く、サイドメニューも地元相模湾で獲れたサザエやエビなどを使用した魚介ガーリック焼きが楽しめます。お肉料理も充実しており、熟成牛やビーフストロガノフなども楽しめるレストランです。
スパイシーで辛さが強め
本店と比べるとルーは黒みがかっており、少しスパイシーで若干辛さが強めです。カレー自体がものすごく辛いというわけではないのですが、辛いのが苦手で不安だという人は、スタッフにリクエストすると辛さの調整をしてくれます。
キーマカレーが人気
キーマカレーはモアナマカイ珊瑚礁店のみで提供されているメニューで、モアナマカイ店の看板メニューの一つです。粗挽きの挽肉に牛乳・バター・チーズの風味豊かな濃厚さが加わり、スパイスのきいたコクのあるカレーです。
以前、本店にはダブルキーマカレーというメニューがあり、モアナマカイ店のキーマソースとココナツミルクベースの黄色いソースがあわさったカレーがありました。もし来店時に復活していたら、ぜひ食べてみてください。
住所 | 神奈川県鎌倉市七里ガ浜1丁目3-22 |
電話番号 | 0467-31-5040 |
鎌倉に行ったら珊瑚礁のカレーを食べなきゃ損!
もし珊瑚礁のカレーを食べたことがなかったら、鎌倉、湘南エリアに行く際にはぜひ食べてみてください。同伴者がカレーが苦手でも、サイドメニューを食べるだけでも価値がある名店です。混雑が嫌いな人は、カレーを食べにわざわざ冬の湘南に行ってみるというのも楽しいです。
夏場に比べると少し静かな冬の湘南は散策にも最適ですし、落ち着いた鎌倉観光も楽しめます。鎌倉の名店、珊瑚礁へは観光の後にしっかりお腹を空かせて行ってみてください。