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襟裳岬は日高山脈の最南端「最果ての岬」
襟裳岬とは、北海道幌泉郡えりも町に属しており、太平洋に面していて、北海道中央南部唯一の日高山脈の最南端にある岬で、チェックしておくべき見どころ満載の観光スポットとしても有名です。
北海道の南部分から太平洋に大きく突き出した岬で、北海道の特徴的な形を表徴する自然形成になっています。襟裳岬の周囲は約60mもの断崖になっていて、三段の海岸段丘になっています。
襟裳岬の名前の由来はアイヌ語から取られており、岬を意味する「エンルム」、もしくはネズミを意味する「エムルン」からきています。
とても豊かな自然環境で、野生のゼニガタアザラシの最大の生息地でもあり、300~400頭ほどのゼニガタアザラシが生息していて、襟裳岬にある風の館から観察ができます。
襟裳岬には自然を体感できる施設や海を一望できる展望台、襟裳岬に住むゼニガタアザラシの生態や襟裳岬の漁などがチェックできるシアターなどもあり、自然の観光だけでなく、さまざまな楽しみ方ができます。
絶景スポットの襟裳岬はアイヌの聖地
襟裳岬は、断崖から海を臨める絶景スポットですが、昔からアイヌにとってとても神聖な聖地として大切にされていました。
旅人にとってとても危険な海域だった襟裳岬は、蝦夷地の気象や地理に詳しいアイヌに案内を任せることも多く、旅人が書いた記述には、アイヌに関することも多く残されていました。
江戸時代の人々が残した記述では、「アイヌの人々は襟裳岬にイナウを立て神酒を備える」、「アイヌは昆布生産をしなければいけなくなっても、神聖な襟裳岬では昆布を採取しない」などと記されています。
このように、江戸時代の頃からアイヌの人々にとって、襟裳岬はとても神聖な場所で、聖地として扱われていたことがわかっています。
襟裳岬に現在も美しい自然があるのは、昔からアイヌの人々が襟裳岬を大切にし、守ってきたおかげなのでしょう。