かぼちゃを冷凍するとなぜまずい？美味しく食べる冷凍・解凍方法やレシピも紹介

カリウムやβカロテンなどが豊富な「かぼちゃ」。生のままや冷凍でも販売されているので、さまざまな料理に活用しやすいのが魅力です。

かぼちゃは丸ごとの状態であれば数か月持ちますが、カットしてしまうと1週間ほどしか保存できません。そのため、自分で冷凍保存している人もいるのではないでしょうか。

しかし、自分で冷凍したかぼちゃは、なぜかまずく感じることがあります。なぜ自分で冷凍したかぼちゃはまずいのでしょうか。そこで今回は、自分で冷凍したかぼちゃはなぜまずいのか、美味しい食べ方はあるのかについて紹介します。

かぼちゃを自分で冷凍するとまずい原因には、水分が関係しています。かぼちゃは水分を多く含む野菜なので、冷凍することでその水分が凍ります。そして解凍したときにかぼちゃから水分が抜けて、べしゃっとしたり、スカスカになってしまうことがあるのです。

さらに、かぼちゃ特有の青臭さも水分に含まれた状態で凍り、解凍したときに流れ出します。そうすると生の時よりも強いにおいを感じることもあり、おいしくない・まずいと感じることがあります。

せっかく美味しいかぼちゃも、冷凍してまずくなってしまうのでは残念ですから、最適な冷凍方法を覚えておくといいでしょう。かぼちゃは生のままでも冷凍できますが、加熱してから冷凍すると使うときに時短にもなるのでおすすめです。

かぼちゃを生のまま美味しく冷凍する方法は、

1. ワタを取り除く
2. 食べやすい大きさにカットする
3. 周りに付いた水分をキッチンペーパーでふき取る
4. 切ったかぼちゃを1回分ずつに分けて、ラップで包む
5. すべて包んだら、ジッパー付きの冷凍保存袋に入れて冷凍庫で保存する

冷凍する前にしっかりと水分をふき取るのがポイントです。角切りやスライスなど、使い勝手のいい形に切り分けておくと調理しやすくなります。この状態であれば1ヶ月ほど冷凍保存可能です。

かぼちゃを電子レンジで加熱すると水分が飛んで、冷凍保存したあとも水っぽくなりにくくなります。さらに、加熱しておくことで調理するときに時短にもなります。マッシュやペーストは2週間程度、その他であれば1ヶ月程度は冷凍保存可能です。

かぼちゃを加熱してから保存する方法（基本）

1. ワタを取り除く
2. 食べやすい大きさにカットする
3. 耐熱皿などに移して、電子レンジで600Wで2分程度加熱する
4. 粗熱を取って、1回分ずつラップで包む
5. すべて包んだら、ジッパー付きの冷凍保存袋に入れて冷凍庫で保存する

かぼちゃを加熱してから保存する方法（マッシュ・ペースト）

1. ワタを取り除く
2. 食べやすい大きさにカットする
3. 耐熱皿などに移して、電子レンジで柔らかくなるまで加熱する
4. 温かいうちにつぶしたり、ペースト状にする
5. 粗熱を取って、1回分ずつラップで包む
6. すべて包んだら、ジッパー付きの冷凍保存袋に入れて冷凍庫で保存する

かぼちゃは煮物にしてから冷凍するのもおすすめ。なるべく汁気を切るか、煮詰めれば、解凍した後も水っぽくなりにくく美味しく食べられます。保存期間は2週間～1ヶ月ほどで、なるべく早めに食べるようにしましょう。

冷凍方法は、煮物が冷めてから1食分ずつジッパー付き保存袋入れるか、アルミカップに移してタッパーに入れるなどして冷凍保存します。

冷凍保存したかぼちゃは、解凍せずそのまま加熱調理するのがおすすめです。そうすることでかぼちゃから水分が出ても気になりにくく、美味しく食べられます。

生のまま冷凍したかぼちゃは、冷凍のまま加熱しましょう。炒め物の場合は、薄切りにしたものを使うと解凍しながら火を通すことができます。サラダに使いたい場合は、冷凍のまま電子レンジで加熱すれば簡単に柔らかくなります。

加熱して冷凍したかぼちゃも、そのまま加熱して解凍するのがおすすめです。生のまま冷凍したものよりも加熱時間が短いので時短にもなります。マッシュやペーストをサラダにしたい場合は、電子レンジの加熱機能を使うといいでしょう。

煮物冷凍した場合も、必ず電子レンジで再加熱してから食べましょう。自然解凍しておくとその間に雑菌が増えてしまうことも考えられるため、衛生面を考えるとしっかりと加熱したほうが安心です。

ここからは、実際に冷凍したかぼちゃを使った美味しいレシピを5つ紹介します。簡単に作れるものばかりなので、ぜひ活用してみてください。

スライスして冷凍したかぼちゃを使った簡単レシピ。スライスで簡単に火が通りますし、電子レンジで加熱してから使えば生焼けになる心配もありません。濃いめの味付けにすればお酒のお供にもなりますし、お弁当のおかずにもぴったり。

【作り方】

1. にんにくはスライスし、ベーコンは食べやすくカットする
2. かぼちゃを電子レンジで解凍しておく
3. フライパンに油をひいて、1を炒める
4. 香りが立ってきたら温まったかぼちゃを入れて炒め、塩コショウで味付けをして完成

かぼちゃのサラダは、マッシュして冷凍したかぼちゃを使えばあっという間です。

1. マッシュして冷凍したかぼちゃを電子レンジで解凍する
2. きゅうりや玉ねぎはスライスし、塩もみしておく
3. ハムなどは食べやすくカットする
4. かぼちゃが温まったら粗熱をとり、良く絞った2と３を加えて混ぜる
5. マヨネーズ、塩コショウ、カレー粉などで味を整えて完成

かぼちゃをペーストにして冷凍しておくと、手間のかかるスープも簡単です。なめらかで食べやすく、食欲がない時にもおすすめ。調味料を控えれば離乳食にもなります。

【作り方】

1. 鍋に冷凍のかぼちゃペーストと少量の水を入れて火にかける
2. 弱火でじっくりとかぼちゃペーストを溶かして煮立ったら、牛乳（豆乳でもOK）を加える
3. ブイヨンやコンソメ、塩コショウで味をつける
4. しっかりと温まったら完成

あと一品欲しい！そんな時には、冷凍かぼちゃの煮物の出番です。角切りにしたものを使えば簡単に作れますし、あらかじめ加熱してから冷凍したものであれば短時間で火が通ります。

【作り方】

1. 鍋に水、醤油、砂糖、みりんを加えて、火にかけ煮立たせる
2. いったん火を止めて、かぼちゃの皮を下にして入れる
3. 落し蓋をして、再び火にかける
4. 弱火で煮て、かぼちゃが柔らかくなれば完成

かぼちゃのマヨチーズ焼きは忙しい時にぴったりのアレンジレシピ。電子レンジとトースターに任せるだけで簡単に出来上がります。大人は仕上げにブラックペッパーをかけて食べるのがおすすめです。

【作り方】

1. 耐熱皿に冷凍かぼちゃを並べる
2. 電子レンジで加熱して完全に火を通す
3. 2にマヨネーズを細口でかけ、その上にとろけるチーズをのせる
4. 3をトースターに入れ、こんがりするまで焼いたら完成

自分でかぼちゃを冷凍するとまずくなってしまうのは、かぼちゃに含まれる水分が大きな原因です。冷凍する前によく水分をふき取るか、水分を飛ばすように加熱すれば美味しく冷凍できます。

食べるときは凍ったまま加熱して、調理しましょう。あらかじめ加熱してから冷凍すれば時短にもなるので、上手に活用して美味しくかぼちゃを食べましょう。