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正しい食べ方で信玄餅の食べづらさを解消!
山梨を代表する餅菓子・信玄餅は、お土産の定番でもありお取り寄せや物産展でも人気の和菓子です。餅を使った和菓子は米食文化が根付いている日本では昔から食べ方で食されていますし、最近は和スイーツとしての食べ方も人気があります。
このように餅を使った和菓子は新しいスタイルが次々と登場しますが、昔ながらのシンプルな食べ方の餅系和菓子も変わらない味とスタイルが魅力に挙げられます。
そんな餅菓子・信玄餅もそんな昔ながらのシンプルな食べ方が人気の餅系和菓子で、「信玄餅(しんげんもち)」という名前の由来にも歴史があります。餅菓子・信玄餅の由来は主に2つが挙げられています。
そのうちの1つが山梨(甲斐の国)の戦国武将として有名な武田信玄由来説です。戦場での戦飯(非常食)として食べられていた砂糖入り餅を、かの武田信玄が「うまい」と絶賛したことが名前の由来となったとされた説は広く知られています。
由来で知られている信玄餅(原型とされるもの)は餅×砂糖の組み合わせですが、現在「信玄餅」として作られている餅菓子はきなこ×黒蜜の組み合わせです。きなこ×餅の組み合わせは餅菓子・信玄餅以外でも人気がありますが、その場合はきなこそのものに味がついています。
味付ききなこを餅そのものにまぶして食すスタイルですから食べ方もシンプルですし、食べ方が難しいということもありません。黒蜜×餅も定番の組み合わせですが、黒蜜×餅のみの組み合わせであれば食べ方もシンプルです。
ところが餅菓子・信玄餅は、きなこ×黒蜜というシンプルだけど最も食べ方としては難しい組み合わせな点が難点ともいえます。原料である大豆を炒り、さらに引くことによって粉末状にしたものがきなこですから、基本的に液体と混ぜ合わせるのが難しいです。
しかも餅菓子・信玄餅ではとろみのある黒蜜をきなこに組み合わせるので、反発しあう2種類の食材が食べ方を難しくしています。しかし餅菓子・信玄餅は餅そのものに味をつけているわけではありません。
そのためシンプルな食べ方が人気の餅菓子・信玄餅は、きなこの香ばしい風味と黒蜜の素朴な甘みがしっかりとからませることがおいしい食べ方の基本です。
そんな餅菓子・信玄餅を味重視のみの食べ方であればどのような食べ方でもよいのですが、きれいな食べ方や食べやすい食べ方としてはかなり手ごわい餅菓子といえます。
桔梗屋の公式ホームページで食べ方を解説
餅菓子・信玄餅の食べ方が大変なことは、実際に製造しているメーカーでも自任しているようです。その証拠に餅菓子・信玄餅の大手メーカーであり明治創業の老舗店でもある桔梗屋(ききょうや)では、公式WEBサイトにて食べ方の紹介がされています。
金精軒と桔梗屋の信玄餅に違いはあるの?
餅菓子・信玄餅は「山梨名物」という印象が強いですが、実は山梨で餅菓子・信玄餅を主力商品としている菓子メーカーには2メーカーあります。「信玄餅」という商品名で初めて販売したのは桔梗屋ですが、同じく山梨の菓子メーカー金精軒も餅菓子・信玄餅で有名です。
どちらもきなこ×黒蜜をかけるため食べ方が難しいという点は変わりませんし、風呂敷に包んだ個別包装というスタイルも共通しています。しかし商品名をよく見ると、2メーカーの餅菓子・信玄餅には違いがあります。
「信玄餅」という商品名を商標登録しているのが金精軒なので、シンプルに「信玄餅」とされているのは金精軒ブランドの餅菓子です。これに対して先に販売を開始した桔梗屋製品は、「桔梗屋信玄餅」が正式な商品名となっています。
もちろんそれぞれにこだわりの製法があるので餅菓子・信玄餅ファンの中には好みで選び分けるというケースもありますが、きれいな食べ方をするのが難しいという点では同じです。
【信玄餅の食べ方】その1
きなこ×黒蜜というシンプルな食べ方がおいしさの魅力でもある餅菓子・信玄餅ですが、きれいな食べ方や上手な食べ方が難しい餅菓子ともいえます。そんな餅菓子・信玄餅は専用容器に入れられ個別包装されているので、個別包装の状態で食べる食べ方が基本です。
容器に入った信玄餅に黒蜜をかけて食べる
基本中の基本とされる食べ方は、餅の上に隙間なく盛られたきなこの上からダイレクトに黒蜜をかける食べ方です。専用容器から出すことなく食べる食べ方なので、取り皿の必要がありません。
食べるときにきなこが外に飛び出すことがありますが、容器を包んでいた風呂敷の上で食べれば落ちたきなこは風呂敷から出ませんし、食べ終われば風呂敷ごと処分すればOKです。
なおこの食べ方は公式WEBサイトでも紹介されている食べ方で、最もシンプルな食べ方ともいえます。ちなみに公式WEBサイトではちょっとした食べ方のコツが紹介されています。
1つの容器に3つの餅が入っているので、中央の餅を付属のようじで持ち上げできたすき間に黒蜜を流し込むという食べ方です。この食べ方も取り皿を使いません
基本的に定番の食べ方と同じですがきなこが黒蜜に絡みやすくなるだけでなくきなこがこぼれにくいので、おすすめの食べ方として公式WEBサイトでは紹介されています。
【信玄餅の食べ方】その2
餅菓子・信玄餅は黒蜜がきなこに絡みにくいだけでなく、きなこそのものも餅に絡みにくいという難点があります。その難点を見事にクリアできるおすすめの方法も、公式WEBサイトでは紹介されています。
袋の上に信玄餅を出して食べる
餅菓子・信玄餅は専用容器に個別で放送されていますが、包み袋代わりにビニール製風呂敷が使われています。このビニール製風呂敷を取り皿代わりにする食べ方がおすすめで、餅そのものにまんべんなくきなこがまぶせる上に黒蜜も好みの量に調整できると人気です。
食べた後はビニール製風呂敷ごと処分すればよいですからテーブルを汚す心配もありませんし、容器からきなこや黒蜜が零れ落ちるのを心配せずに食べられるという点も人気があります。
【信玄餅の食べ方】その3
個別包装だからこそ重宝されるというのも餅菓子・信玄餅の魅力です。そのため取り皿を使わずに食べられるという点は、食べにくさとは関係なく人気があります。
とはいえ自宅で一人で楽しむのではなく職場や訪問先でお茶と一緒に出されると、きれいに見せる食べ方をしたいというのも本音でしょう。そんな時は基本の食べ方をほんの少しアレンジしたおすすめの方法を試してください。
おすすめのアレンジ食べ方なら取り皿がなくてもきれいに食べられますし、食べ終わった後もテーブルが汚れないので場所を選ばず食べることができます。
容器の中に出した黒蜜につけて食べる
餅菓子・信玄餅が食べにくいと称される理由は、「最初に黒蜜をまぶして食べる」というイメージが強いことも関係します。きなこは粉末状なので飛び散りやすいですし、ねっとり感のある黒蜜をきなこに絡めることはさらに大変です。
しかし食べ始める前にすべてこの作業を済ませようとするから大変なわけで、その都度黒蜜をつける食べ方であればそれほど難しくはありません。
黒蜜は基本の食べ方と同じく容器の中に出しますが、このタイミングでまぜるのではなく食べるたびに黒蜜に絡ませるという食べ方です。この方法も取り皿を必要としませんし、黒蜜をつける量を調節しやすいので甘みが強い食べ方が苦手な人にも人気があります。
【信玄餅の食べ方】その4
食べにくい餅菓子といわれる信玄餅ですが、食べ方をほんの少し工夫するだけできれいに食べられるだけでなく食べ終わった後もきれいに見せることができます。
しかし味重視で食べるのであれば、餅にまんべんなくきなこと黒蜜が絡んだ状態で食べたいというのが本音ではないでしょうか。そんな味重視の人でも取り皿なしで食べられるおすすめ方法があります。
風呂敷の中で餅ときなこをもむ
餅菓子・信玄餅は袋代わりに風呂敷が使われていますが、包装用風呂敷はビニール素材で作られています。一般的な風呂敷は布製品なので黒蜜のような液体が付くと汚れてしまいますが、ビニール製風呂敷なら汚れが付くこともありません。
そこでビニール製風呂敷の上に、専用容器に入った餅&きなこを一度出してしまいましょう。そこに黒蜜を好みの量でかけ、ビニール製風呂敷で包んでそのまま揉み込みます。
かなり豪快な食べ方のように見えますがこの食べ方であれば餅のどの部分にもきなこ&黒蜜がまぶされるので、素朴でシンプルな餅菓子・信玄餅の魅力を存分に堪能できます。
なおきなこ&黒蜜をしっかりとまぶした後はビニール製風呂敷をもう一度広げることで取り皿の代わりにできますから、テーブルを汚さず食べられる点もおすすめです。
信玄餅のおすすめの食べ方を試してみて!
きなこ×黒蜜という食べにくさレベルでは最強クラスの難しい組み合わせですがメーカー公式のおすすめ食べ方も参考になりますし、おいしさ重視の食べ方も裏ワザとして覚えておくと便利です。