今更聞けない【ピスタチオ】の栄養を徹底解説！上手な食べ方も

ピスタチオは現在のイランからアフガニスタン地方を含む中央アジアが原産とされるナッツです。ピスタチオは栄養が豊富で古来から好んで食べられてきました。ピスタチオは味もよく栄養も豊かで美容にも良いとされることから「ナッツの女王」と呼ばれています。

ピスタチオはウルシ科の植物で、クロロフィルという葉緑素を多く含んでいるため鮮やかな緑色をしています。ピスタチオの色がとても鮮やかなのでその緑色のことは「ピスタチオグリーン」や「緑の宝石」と呼ばれています。

多くの方がショートケーキやアイスクリームにピスタチオが飾られているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。このように世界中で愛されるピスタチオですが、その栄養や美容、健康に良い理由についてご存知でしょうか。

この記事では、ピスタチオの栄養について徹底調査をしました。さらに美容や健康のためにも良い栄養が豊富なため、食べることをおすすめする理由についてもご紹介します。またピスタチオの栄養を効果的に摂り入れる食べ方も調べましたので是非役立てましょう。

ピスタチオは濃厚で味わい深いナッツですので、スイーツにも多く使われています。ピスタチオの濃いグリーンを生かして濃厚なソースやクリームとして使われることもあります。味の特徴としては香ばしさとまろやかさが感じられ、コクのある風味を楽しむことができます。

ピスタチオの味である少し青臭い風味が、ピーナッツやアボカドに似ているとも言われます。さらには枝豆や大豆にあるような色合いや食感、甘みを感じさせます。そのためピスタチオをナッツとして食べる方も多いですが、スイーツや料理に使う方も多くいらっしゃいます。

ピスタチオは中央アジアが原産ですが、今ではイラン・アメリカ・トルコなど多くの国で生産されています。日本では主にアメリカやイラン・イタリアから輸入されたピスタチオが多く出回っています。

ピスタチオの最盛期は北半球では9月から10月頃と言われていますので、その時期のピスタチオが旬と言えます。収穫後きれいに洗ったのちローストか天日干しされるのが一般的です。南イタリアでは秋にピスタチオ祭りが開かれるほど人気のあるナッツです。

それではまずピスタチオの栄養について調べましょう。ピスタチオは栄養豊富ですが、ナッツの中でも比較的カロリーが低いナッツです。ピスタチオ1粒あたり約3.6kcal、糖質は0.05gです。

アーモンドの栄養価が1粒あたり約6kcal、カシューナッツの栄養価が1粒あたり約9kcalということですから、ピスタチオが比較的ローカロリーのナッツであることが分かります。一概に比較することはできませんが、他のナッツに比べて脂質や糖質などの栄養成分が低いと言えます。
 

他の栄養素は多く含んでいますので健康や美容のために取り入れる方も少なくありません。最近ではダイエットにナッツが最適だと言われるようになりおやつにおすすめです。中でもピスタチオの栄養に注目しダイエットにおすすめの食品として人気があります。

さらにピスタチオの栄養にはカリウムが多く含まれるのも特徴でしょう。またオレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸という栄養が豊富に含まれています。ピスタチオの栄養にはルテインといった抗酸化成分も多く含まれています。

また他の栄養素として食物繊維が豊富なことでも知られています。さらにピスタチオの栄養には、ビタミンKやビタミンB2・ビタミンB6といった栄養素もあります。このようにピスタチオには数々の有益な栄養が豊かに含まれています。

栄養豊富なナッツですが、実際ピスタチオの栄養素はどのように役立つのでしょうか。女性にもおすすめの美容と健康に嬉しい栄養素とはどのようなものがあるのでしょうか。ここからピスタチオの栄養が私たちの健康と美容にとても役立つことをご説明します。

まず初めにピスタチオの栄養として多く含まれるカリウムについて考えましょう。カリウムは体の中の水分や塩分を排出するのに大事な働きをすると言われています。そのため特に女性の美容にとって大敵である「むくみ」を予防するのに役立ちます。

ですからピスタチオを選ぶ際には食塩無添加の物を選ぶことをおすすめします。しかしいくら体の良いからと言って食べ過ぎると体によくありませんし、腎臓の病気を持っておられる方は特に注意しながら食べることをおすすめします。

ピスタチオの栄養素の一つである食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がどちらも入っています。そのため腸内の善玉菌を増やし健康的な腸内環境を整えるのに大変役立ちます。腸内環境が整うと便秘予防になりますし、美肌効果も期待できるのではないでしょうか。

さらに先ほども挙げたピスタチオの栄養の一つであるルテインという抗酸化作用は、紫外線からお肌を守るために必要な栄養素として知られています。ある研究ではピスタチオの栄養が、新陳代謝を高め細胞の寿命を延ばしアンチエイジングに役立つことが期待されているようです。

またピスタチオの栄養に期待できる点として、血行の促進や貧血予防・生活習慣病やガン予防まで私たちの健康に深く関係しているとも言われています。さらに一粒一粒が殻に覆われていて剥きながら食べるので、一気に食べ過ぎることなくダイエット効果も期待できます。

ここまでピスタチオの栄養について書いてきましたが、体に良い栄養を上手に取り入れるのにおすすめの食べ方があります。正しい知識があると大事な栄養を余すところなく取り入れることができます。是非ピスタチオの栄養を壊さないように上手な食べ方をしましょう。

はじめにご紹介する栄養をしっかり摂るための食べ方は「生で食べる」というものです。ローストタイプや殻から出した状態の物や粉末状になっているものも多くありますが、ピスタチオに含まれる栄養の一部や不飽和脂肪酸は熱に弱いものがあります。

そのため加熱したりローストしてしまうとそれらの一部の栄養素が失われてしまう恐れがあります。それでピスタチオの栄養をすべて余すところなく摂り入れるには、生のままでそのまま食べるのが一番おすすめなのです。

さらにピスタチオの渋皮には食物繊維が豊富に入っていますので、もし手に入るなら生のピスタチオの殻を取り薄皮のまま召し上がることをおすすめします。

続いてご紹介するおすすめの食べ方は「ピスタチオペースト」です。加熱しても壊れない栄養を十分に味わうことができます。作り置きしておけば、スイーツや料理に使うことができますので是非作ってみてください。甘いバージョンと甘くないバージョンとをご紹介します。

ピスタチオは殻を外した状態で計量し、70g用意します。薄皮が付いた状態でたっぷりの熱湯に2～3時間浸します。薄皮を丁寧に剥きしっかりと水洗いします。薄皮が残っていてもいいのですが、渋みが出ることがありますのでできるだけ丁寧に取ります。

耐熱容器にピスタチオと水80mlを入れ蓋をして、600wの電子レンジで4分加熱します。その後200wに変更し7分加熱します。蓋を取らずに15～20分蒸らし、指で潰せるくらいの固さにします。お使いの電子レンジによって調節してください。

指で潰せるくらいの柔らかさになったらフードプロセッサーで滑らかになるまで潰します。ここで用途に合わせて味をつけましょう。甘いバージョンにする場合は砂糖大さじ1～2を加えます。甘くないバージョンにはオリーブオイル大さじ2・塩小さじ1/2を加えます。

ペーストの固さはここで入れる水分の量によって決まりますのでお好みで調節してください。緩すぎた場合はラップをせず1分ずつ加熱しよくかき混ぜてください。甘いピスタチオペーストはバターや生クリームを混ぜてジャムとしてトーストに塗ったりお菓子に使ったりすることができます。

また甘くないペーストはパスタソースとして使ったり、チーズと共に食パンの上に塗ってトーストにしたりするとお洒落な一品が出来上がります。

最後にご紹介するのは「ピスタチオアイス」です。まずピスタチオは殻を外し1分茹でます。お好みで渋皮をむきます。牛乳と共に鍋にかけ沸騰直前で火を止めます。フードプロセッサーかブレンダーで滑らかにします。

別のボウルに生クリームを角が立つくらいまで泡立て砂糖・卵・冷ました牛乳とピスタチオを入れて混ぜます。容器に流し入れ冷凍庫で固めますが、1～2時間ごとにかき混ぜるとふんわりと仕上がります。牛乳を豆乳に変えたり、バニラエッセンスを入れたりお好みで加減してください。

ピスタチオの栄養と効果のご紹介はいかがでしたでしょうか。ピスタチオは体に必要な栄養が豊富に含まれており、健康と美容にぴったりの食品です。是非毎日の生活の中にピスタチオを取り入れ、栄養豊かな素敵な毎日を送りましょう。