神秘的なお菓子・フォーチュンクッキーをご紹介！気になる意味や起源は？

フォーチュンクッキーというお菓子は非常に有名で、名前くらいなら知っている人がほとんどではないでしょうか。しかしその意味や起源など、どういった経緯でここまで広まったものなのかを知っている人は極少数かもしれません。実は中国だけでなくアメリカも関わる歴史がありました。

この記事ではお菓子のフォーチュンクッキーについて詳しく調べ、意味や起源などをまとめました。実物を知らない方でも楽しめるように、その楽しみ方からお伝えしていきます。

最初はフォーチュンクッキーの不思議な形についてですが、中は空洞になっています。そこに楽しい仕掛けがしてあるのが、主な特徴となっています。中身については後述します。

どのフォーチュンクッキーも同様の形状は、丸みを帯びていて可愛らしく、アクセサリーなどに取り入れる方もいるようです。その意味や起源となった内容について詳しくは後述しますが、縁起の良いアイテムとして注目されているのがフォーチュンクッキーなのです。

一般的な食材のみ取り扱うスーパーではあまり見かけることはありませんが、フォーチュンクッキーが購入できる通販ショップなどもお伝えしていきます。

家族や友だちと楽しめるお菓子であるフォーチュンクッキーを、ぜひおうちで楽しんでみてください。きっと盛り上がること間違いなしでしょう。

まずどのような特徴があるのかというと、フォーチュンクッキーという名前にヒントが隠されています。先ほどもお伝えしたようにフォーチュンクッキーには空洞があり、そこにおみくじが入っているのです。おみくじの内容はフォーチュンクッキーの中から引っ張り出して見ます。

おみくじに何が書かれているのか、自分の運勢はどうなのか、占いが楽しめるお菓子として有名なのがフォーチュンクッキーなのです。

基本的には細い紙におみくじ結果が書かれていることが多いです。紙の端っこがフォーチュンクッキーから少し出ているため、引っ張れば結果を確認することができます。

このようなフォーチュンクッキーの特性を活かした商品もさまざまな種類が販売されています。最近ではお正月あたりに購入される方も多くなるようです。

気になるフォーチュンクッキー自体の味であったり、そこに込められた意味や起源などはこれから紹介していきます。ぜひご覧ください。

それでは気になるフォーチュンクッキーの意味についてご紹介します。直訳をするとフォーチュンの意味は「運命、幸運」となります。クッキーはおやつにもよく使用される食べるクッキーのことを指します。意味としてはネーミングの通りに受け取ることができます。

別名として「おみくじクッキー」というネーミングもあるようです。使用される場面で多いのは、結婚式や二次会などでゲストに配られるプチプレゼントとしての役割です。

なぜこのような席で、お菓子であるフォーチュンクッキーが使われるようになったのでしょうか。お祝いの意味で使われるようになった、その起源や発祥について説明していきます。

ちなみに駄菓子屋などでもフォーチュンクッキーを取り扱う店舗があるようです。ネーミングがフォーチュンクッキーやおみくじクッキー以外の、「おみくじせんべい」となっていたりします。しかしその中身は先述してきたものと同様で、おみくじを楽しむものになっています。

フォーチュンクッキーの始まりは意外にも日本であり、その発祥は江戸時代からのものでした。江戸時代の北陸地方では、神社で新年をお祝いする際に煎餅が配られていたそうです。この新年のお祝いという部分が、今でも結婚式などで取り入れられる意味になっているといえます。

このときにはまだ日本全国や世界的にはフォーチュンクッキーとして広まっておらず、日本の東北地方だけの文化だったようです。

それがなぜ今となっては中国発祥とされていたり、アメリカでも有名なのはなぜでしょうか。そのきっかけとなった事象について、起源となりえる出来事を次で説明していきます。

江戸時代、東北地方で作られていた煎餅が「辻占煎餅」というもので、まさにフォーチュンクッキーの起源といえるお菓子でした。辻占煎餅の特徴は煎餅の中に占いの紙が入っている点です。

この辻占煎餅が広まったのが1894年のアメリカ、サンフランシスコにおける国際見本市がきっかけでした。起源とされるのはここで日本人の庭師だった萩原眞が、日本庭園を訪れる人たちに向け茶菓子としてふるまったことです。辻占煎餅をヒントに作ったお茶請けが起源となったのです。

これをきっかけにアメリカなどの世界から注目されるようになりました。1915年になるとパナマ万国博覧会に出品され、フォーチュンクッキーとして徐々に広まっていったようです。

気になるのは辻占煎餅のその味です。明治頃にモースというお菓子に興味をもった動物学者が記した、辻占煎餅に対する感想が書かれた書物が残されています。

そこには「糖蜜でできていてパリパリとし、生姜の入っていないジンジャースナップという生姜入りの薄い菓子に似ている」と書かれています。そして占いの紙が入っていることに対しては「ある種の格言が入った菓子」として表記していたそうです。

さらに驚くべき情報として、モースが「子供の頃にもアメリカで似たような菓子を見たことがある」と書いていたそうです。この事実に関しての詳細は記されていません。

モースの記した書物から、フォーチュンクッキーのようなお菓子が江戸の末期頃、すでにアメリカにも存在していたという事実が浮かび上がりました。

いま現在確認されているフォーチュンクッキーと中国やアメリカとの関係は、いったいどのようなものなのでしょうか。アメリカや中国との関連性などを調べてみました。

時代は第二次世界大戦後です。日本庭園が中国人の手に渡り、アメリカ国内にあった中国人の経営する中華料理店が、萩原眞の作った形状のお菓子を店で取り扱い始めたのです。これがフォーチュンクッキーとして、主にアメリカの中華料理店で根付いたとされています。

フォーチュンクッキーという名前が有名となり、日本人ですら中国から輸入されてきた菓子というイメージを持ってきました。しかしその歴史を紐解けば、こうした背景によって中国の習慣であるように思えていたことに驚くばかりです。中国の菓子ではなく日本の伝統菓子だったのです。

さらに驚きなのが、中国ではフォーチュンクッキーという存在自体が知られていないことです。中国で知られていないその理由は、広く知れ渡った場所がアメリカだから、といえます。

フォーチュンクッキーに焦点をあてるだけで、日本発祥である菓子が中国人も知らないアメリカの中華料理店で広まったという意外な歴史を知ることができました。

中国やアメリカとの関連性に面白い事実が隠されていました。それではここからは、実際に購入することが可能な現在販売されているフォーチュンクッキーの紹介をしていきます。

日本にはさまざまなフォーチュンクッキーが販売されています。ぜひ通販ショップで手に入れてみてください。

特に有名なフォーチュンクッキーをピックアップしてお伝えするので、容量や金額、パッケージなどをご確認の上、購入を検討してみてください。結婚式などのプチプレゼントとして取り入れるのにも、通販ショップであれば一度で大量に購入できるのでおすすめです。

まずはじめにご紹介するのが重慶飯店の「幸福餅」です。名前は違えど、形やおみくじの入った煎餅であるところはフォーチュンクッキーならではの仕様です。

楽天やAmazonなどの通販ショップで販売されています。1袋8個入りのおよそ60g入っていて、価格は税込み507円です。個包装になっています。

菓子にはココナッツが練りこまれ、甘くて美味しいと評判です。横浜銘菓としても有名なので、横浜中華街へ行った際はお土産にも最適です。重慶飯店ではフォーチュンクッキーのサイズにもこだわっており、角度もおよそ3cmと決められているそうです。

実際に幸福餅を購入した人からの口コミを調べました。「おみくじ内容にユーモアがあって面白い」というものから「反応に困る内容だった」といったものまでさまざまです。

おみくじに対する反応は良し悪し分かれるものの、何より味が美味しいと絶賛されていました。少々価格が高いといった声も見受けられますが、個包装が可愛くなっていたりクッキーの美味しさから満足している様子がうかがえます。

日々の占いとしても、団体で盛り上げアイテムとしても活躍するフォーチュンクッキーです。家族団らんのおうち時間に、ぜひ取り入れてみてください。

そしてもうひとつ有名なのが、北斎漫画の「フォーチュンクッキー」です。検索をかけるだけでも北斎漫画のイラストがよく目立つパッケージのものが出てきます。

こちらも楽天やAmazonなどの通販ショップで購入できます。こちらのフォーチュンクッキーはなんと1個から購入するタイプの比較的高価なものになります。1個入り税込み180円と高価ですが、専用の箱も小さいサイズになっており、贈り物や面白いプレゼントとして人気があります。

パッケージの相撲柄は、芸術家の葛飾北斎の北斎漫画からチョイスされたものです。相撲好きの方や海外の方へのプレゼントにも喜ばれます。

1個ずつ箱入りの北斎漫画のフォーチュンクッキーは、まとめ買いといった複数個セットも販売がありました。通販ショップによってまちまちですが、まとめ買いをするほうが送料がお得になることもあるようです。複数人への贈り物なら、まとめ買いをおすすめします。

パッケージの色が赤と水色の2色展開されており、これは北斎漫画の表紙の色をイメージしたそうです。プレゼントする相手によってカラーを変えるのもおすすめです。

相撲柄ということで、両国土産に購入される方も多いようです。おみくじ内容は細かく、神社で引くようなおみくじ内容になっています。ラッキーアイテムまで書いてあり本格的です。

ここまでフォーチュンクッキーについて見ていくと、辻占煎餅というのはどうやら簡単に作れそうな印象もあります。もしかしたら自宅でも作れるのでは、と考えた方もいるのではないでしょうか。実は実際に、自宅でフォーチュンクッキーを作っている方もいました。

作り方はやはり簡単なようです。定番なフォーチュンクッキーとフライパンで作るタイプのフォーチュンクッキーをご紹介していきます。

必要な材料はそれぞれの項目でご紹介しますが、他の菓子作りとなんら変わりはありません。唯一変わった材料といえるのが、おみくじの用紙です。

定番のフォーチュンクッキーに必要な材料は、卵白1個、薄力粉・砂糖各30g、バニラエッセンス少々、おみくじの用紙です。この材料でおよそ10個のフォーチュンクッキーが作れます。

ボウルに卵白と砂糖を入れたら、白くもたっとなるまで混ぜます。そこに薄力粉とバニラエッセンスを加えて混ぜ合わせます。オーブン用のシートを敷いた天板に、生地を大さじ1ずつ広げます。このとき直径10cmくらいの円形を意識しましょう。175℃前後で5～7分焼きます。

生地が熱いうちに、中におみくじを入れて生地を畳みます。コップの縁などを使って、畳んだ生地の中心あたりにくぼみを付ければ、フォーチュンクッキーの完成です。

続いてフライパンで作るフォーチュンクッキーの材料です。強力粉20g、薄力粉10g、無塩バター・卵白・グラニュー糖各30g、おみくじの用紙を使って12個作れます。

常温のバターをボウルに入れクリーム状に練ります。グラニュー糖を混ぜ合わせ、卵白を2回に分け入れて都度よく混ぜます。粉類をふるい入れて混ぜ合わせたら、その生地を12等分になるようスプーンですくいます。フライパンに直径6cmの円形になるよう広げ、1分焼いて裏返します。

そこから30秒程度で火からおろし、熱のあるうちにおみくじを入れて畳みます。ここからの工程は先ほどと同様です。冷める前の素早さが重要となります。

フォーチュンクッキーの意味や起源など、詳しく知ることができたでしょうか。驚くべき情報も目白押しでしたが、歴史ある美味しいお菓子として身近に感じられたのではないでしょうか。さらに長く愛されるように、フォーチュンクッキーを家族や友人と楽しんでみてください。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。